ROG Raikiri Proレビュー! 有機ELディスプレイとDACを搭載した高級ゲームパッド

ROG Raikiri Proは、ROG Raikiriの上級モデル。ただでさえ高性能なROG Raikiriに機能を追加し、より使いやすくしたゲーミングコントローラーです。

FPSなどのeスポーツには、特に最適。また、ROG Xbox Ally Xとの組み合わせでも重宝します。

本記事では、そんなROG Raikiri Proについて、レビューしていきます。

目次

ROG Raikiri Proの基本的な仕様

まずは、ROG Raikiri Proの基本的な仕様について紹介していきます。スペックと外観と付属品、ROG Raikiriとの違いについて気になる方は、ぜひご参照ください。

ROG Raikiri Proのスペック

  • 接続方法:有線/Bluetooth/2.4GHz
  • 互換性:Win10/Win11/Xbox Series X|S/Xbox One
  • I/Oポート:USB-C/3.5mm jack
  • オーディオ出力:3.5mmアナログオーディオポート
  • マイク入力:3.5mmアナログオーディオポート
  • 背面ボタン:4つ
  • トリガーストップ:対応
  • 専用ソフトウェア:Armoury Crate対応
  • 最大連続駆動時間:48時間
  • ケーブル:3m USB-C to A
  • サイズ:W103×H64×L155mm
  • 重量:330g(ケーブル込み)

以上が、ROG Raikiri Proのスペックです。

接続方法は、3種類に対応しています。有線だけでなく、Bluetoothと2.4GHz接続に対応。無線でも、遅延を気にせずに使えるのが良いところです。

有線の接続は、本体側はType-Cになっています。

さらに、最大連続駆動時間が48時間と長めなのもROG Raikiri Proの良いところです。これだけのバッテリー持ちがあれば、仕事終わりにゲームをする程度の用途で1週間は使い続けられます。

ROG Raikiri Proの外観

ROG Raikiri Proは、Xboxと同じ配置のゲームパッドです。Xboxボタンも備えていて、親指でスティックやボタンを押す形になっています。PC用のゲームパッドとしては一般的な配置で、それぞれのボタン間の距離感覚も特に変わったことはなく、快適です。

ボディ素材は、左右で違っているのが特徴。

左側が光沢あり、右側は光沢はありませんがスケルトンチックな印象。作りが凝っています。素材感が違うとはいえ、触り心地は似ているので、違和感はありません。

さらに、ディスプレイ付近のモールドは電源を入れると光るようになっています。スティックの周りにもラインが走っており、ゲーミングデバイスらしいギミックです。

光り方は鮮やかで、主張がそれほど強くないのが特徴。

さりえないアクセントとして、楽しめます。

ROG Raikiri Proの付属品

  • ROG Raikiri Pro本体
  • USB Type-C to Type-Aケーブル
  • USBドングル
  • 保証書
  • クイックスタートガイド

以上が、ROG Raikiri Proの付属品です。

ケースなどの付属はなく、シンプルな構成になっています。必要最低限のものは揃うので、届いてすぐ使うことが可能です。

なお、ドングルは本体背面に収納できるようになっています。

持ち歩くときや使用しないときは本体内部に収納できる為、紛失してしまうリスクが少ないのもありがたいところです。

ROG Raikiriとの違い

  • Bluetooth/2.4GHzの無線接続に対応した
  • 1.3インチ液晶ディスプレイを搭載した
  • 背面ボタンが2つから4つになった
  • 重量が300gから330gになった

以上が、ROG Raikiri ProとROG Raikiriとの違いです。

ROG Raikiriでは有線のみだった接続方法に無線2種類が増え、液晶ディスプレイが搭載されました。液晶ディスプレイを使えば、現在のプロファイルなどのステータスの確認ができます。

さらに、背面ボタンが2つから4つになったのも特徴的。

基本的な性能は同じですが、これらの違いによって使い勝手が異なります。

4000円ほどの価格アップで無線対応と背面ボタンの増加、ディスプレイの搭載といった違いがあるので、上級モデルとしてお得感ご覧ください

ROG Raikiriのレビュー記事もご覧ください

ROG Raikiriレビュー・操作・音質・カスタマイズ性が優れたゲーミングコントローラー・無線版のROG Raikiri Proも登場

ROG Raikiri Proの良いところをレビュー

ここまで、ROG Raikiri Proの基本的な仕様について紹介してきました。今度は、ROG Raikiri Proの良いところについて、レビューしていきます。背面ボタンの操作性やトリガーの機能などが気になる方は、ぜひご参照ください。

4つの背面ボタンの操作性が高い

ROG Raikiri Proには、背面ボタンが4つ搭載されています。

これは、各ボタンの機能を割り当てて使えるボタンです。同時押しや複数コマンドの入力なども、割り当てられます。

操作がスムーズになるのが、良いところです。

操作設定は、Armoury CrateというASUSデバイスを一元管理できるソフトウェアで行えます。

さらに、ボタンが押しやすい位置にあるのも、魅力的です。背面に回した指を少し滑らせるだけで、上下のボタンの打ち分けができるのも良いところ。

操作性が良く、使いやすい背面ボタンです。

トリガーストップとデッドゾーン調整に対応

ROG Raikiri Proは、トリガーストップに対応しています。

トリガーストップというのは、トリガーの作動距離を物理的に制御する機能のことです。スイッチを切り替えて、ロングストロークとショートストロークを変更できます。

作動距離を短くすれば、より素早く操作できるので、FPSなどで便利です。

さらに、トリガーのデッドゾーンの調整も行えます。

Armoury Crateを使ってデッドゾーンの設定をすれば、トリガーの反応点の深さを変えられるのが良いところです。反応点を浅くしてショートストロークにすれば、より高速にトリガーを連打できるようになります。

十字キー操作がスムーズ

ROG Raikiri Proの十字キーは、一般的な十字キーのような段差があるタイプではありません。

シームレスに4方向が繋がっています。外側4方向に向かって傾斜があり、スリットもあるため、感覚的に境目がわかりやすいのも良いところです。

十字キー操作をスムーズに行えます。

有機ELディスプレイが便利で楽しい

ROG Raikiri Proの有機ELディスプレイが、便利です。

このディスプレイは、現在適用されているプロファイル、バッテリー残量、現在の接続方法を同時に表示できます。それらを一目見るだけで確認できるので、非常に便利です。

さらに、コントローラー上部にあるボタンで、接続先デバイスの切り替えや接続方法の設定などができます。プロファイル設定も、本体ボタンから可能です。

そして、アニメーションを設定して視覚的に楽しめるようなカスタマイズもできます。

実用的かつ所有欲が満たされる機能です。

ESS DACを内蔵しており音質が良好

ROG Raikiri Proには、ESS DACが内蔵されています。

DACというのは、デジタル信号をアナログ信号に変換するのに必要な変換器のことです。音楽再生機器には、必ずDACが内蔵されています。

PCにも当然搭載されているものの、性能は必要最小限です。

一方、ROG Raikiri ProのESS DAC性能が高く、低音から高音までノイズが少ないクリアな音になっています。

解像度も良好で音の聞き分けがしやすく、FPSやTPSなど音を聞き分ける場面のあるゲームにおいて便利です。

ただし、有線接続時以外には使えません。

付属のケーブルが長い

ROG Raikiri Proは、付属のケーブルが長いです。

3mもの長さがあり、モニターから離れた状態でも余裕があります。有線でも、自由な姿勢や配置でプレイしやすいです。

離れてゲームをプレイしたい方や、プレイ中にコントローラーを持ったまま動くことがある方、PCと椅子との距離が遠い環境にしている方には特に嬉しい部分だと言えます。

ROG Raikiri Proの気になる点をレビュー

ここまで、ROG Raikiri Proの良いところについて、レビューしてきました。機能性も操作性も良好ですが、一部には気になるところもあります。

そこで今度は、ROG Raikiri Proの気になる点についてレビューしていくので、良し悪しの両方を知ったうえで購入を検討したい方は、ぜひご参照ください。

十字キーは単体押下がややしにくい

ROG Raikiri Proの十字キーは、シームレスに使えるのが良いところですが、単体押下が少しだけやりにくいです。

たとえば右上だけ押したいときに、上なのか右なのか一般的な十字キーよりわかりにくくなっています。一般的な十字キーなら同時押しだったり、段差と段差の合間を押せば良かったりしますが、本機はわかりにくいです。

スリットが斜めにしか入っていないので、一発で特定の方向を押したい場面では慣れが必要だと言えます。

ただ、2Dゲームにおけるキャラクターの移動や回転などにおいては、スムーズかつシームレスで使いやすいです。

この点は、一長一短だと言えます。

背面ボタンに割当できるキーが限定的

ROG Raikiri Proは、背面ボタンに各種機能を割り当てられます。

ただ、割り当てられるのはABXY、十字キー、スティック押し込み、LB/RBだけです。トリガーは対象外なうえに、キーボードのキーを割り当てることもできません。

割り当てられるキーが限定的であることには、注意が必要です。

それでも、ダッシュからスライディングからのダッシュなど、複雑な操作がやりやすくなるのは事実。MMOなどでキーボードのキーの代用とすることはできませんが、FPSやTPSのキャラコンの補助として考える場合は、優秀です。

ROG Raikiri Proはこんな方におすすめ!

  • 1万円台で高性能/高機能なゲームパッドが欲しい方
  • ROG製品を他にも使っている方
  • FPS/TPSゲーマー
  • アクション要素のあるゲームを好む方

ROG Raikiri Proは、以上のような方々におすすめです。

本機は性能としては、FPSやTPSに向いています。高性能かつトリガーストップとデッドゾーン調整など、FPS/TPS向きの機能が多いです。これらを全くプレイしない場合は、使わない機能がいくつも出てきます。

少なくとも、3Dのアクション要素のあるゲームをプレイする方でなければ、使いこなしにくいです。

一方で、それらのゲームを好む方にとっては、1万円台のゲームパッドとしては非常におすすめだと言えます。

まとめ

本記事では、ROG Raikiri Proについてレビューしてきました。

高性能かつ高機能で、ROG Raikiriよりもさまざまな部分がパワーアップしています。2種類の無線接続に対応し、有線での接続ももちろん可能。便利なディスプレイを搭載していたり、背面ボタンが4つになっていたり、より快適に使えるゲームパッドです。

予算の都合がつく方で、なおかつ本機の特徴に魅力を感じる方であれば、購入して損をすることはありません。

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