EPOMAKER TH108 PRO レビュー! 5層パッドとガスケットの静音メカニカルキーボード

EPOMAKER TH108 PROは、比較的低価格の静音メカニカルキーボードです。音量調整などに使える便利なダイヤルと、状態確認などに使えるスマートディスプレイが搭載されています。

さらに、打鍵感と打鍵音を良くするための工夫も豊富に盛り込まれており、クオリティが高いです。

本記事では、そんなEPOMAKER TH108 PROについて、詳しくレビューしていきます。

本レビューはEpomaker様より製品を提供いただきレビューしてます

目次

EPOMAKER TH108 PROの基本的な仕様

まずは、EPOMAKER TH108 PROの基本的な仕様について紹介していきます。本機のスペックとバリエーション、デザイン、通常版とPROとの違いについて気になる方は、ぜひご参照ください。

EPOMAKER TH108 PROのスペック

  • 配列:英語配列
  • サイズ:フルサイズ(104キー)
  • 接続方式:2.4GHz/Bluetooth/有線
  • 互換性:Mac/Win/Android
  • スイッチ:Sea Salt Silent V2/Creamy Jade
  • キーキャップ素材:PBT
  • キーキャッププロファイル:Cherryプロファイル
  • キーキャップ加工:ダブルショット
  • ケース素材:ABS
  • プレート素材:PC
  • スイッチ工場潤滑済み
  • 5層の吸音フォーム採用
  • ガスケットマウント構造
  • Nキーロールオーバー対応
  • ホットスワップ対応(5ピン)
  • ポーリングレート(有線/2.4GHz):1000Hz
  • ポーリングレート(Bluetooth):125Hz
  • 重量:1.12kg

以上が、EPOMAKER TH108 PROの基本的なスペックです。

配列は英語配列のみで、サイズはフルサイズとなっています。テンキー付きのフルサイズレイアウトなので、作業に使いやすいです。

さらに、キースイッチは2種類から選択可能。

今回は、静音仕様のSea Salt Silentスイッチモデルをレビューしていきます。

スイッチは、どちらもEPOMAKERオリジナルのリニアスイッチです。スイッチのスペックは、それぞれ次のようになっています。

【Sea Salt Silent】

  • 作動圧力:45±5gf
  • 底打ち圧力:51±5g
  • プリトラベル:1.8±0.4mm
  • トータルトラベル:3.5±0.4mm
  • 上ケース:透明PC
  • 下ケース:ライトブルーPA66
  • ステム:イエローPOM
  • 防塵設計

【Creamy Jade】

  • 作動圧力:45gf±5gf
  • 底打ち圧力:50±5gf
  • プリトラベル:2.0±0.4mm
  • トータルトラベル:3.6±0.4mm
  • 光拡散:非対応

EPOMAKER TH108 PROのバリエーション

EPOMAKER 公式サイトより

EPOMAKER TH108 PROのカラーバリエーションは、2色です。

  • White Blue
  • Black

White Blueカラーは、英数字キーが白色で、機能キーが青になっているのが特徴です。エンターキーやアローキーなど、差し色としてピンクが使われています。レトロカラーに現代的な色使いを施したようなカラーリングで、かわいいです。

ブラックも完全な黒ではなく、英数字キーはグレーになっています。機能キーの多くは黒色で、エンターキーはライトイエロー、アローキーはピンクやブルーなど多彩な色が使われているのが特徴的です。

ブラックもホワイトも両方可愛い系のカラーリングになっており、かわいいガジェットが好きな方におすすめ。

また、スイッチは先述の通り、Sea Salt SilentとCreamy Jadeの2種類が展開されています。

本記事でレビューするのは、White BlueカラーのSea Salt Silentスイッチ搭載モデルです。

EPOMAKER TH108 PROのデザイン

EPOMAKER TH108 PROは、全体的に可愛らしいデザインが特徴です。

EPOMAKERのキーボードにありがちな個性的なデザインで、変わったカラーリングになっています。先述の通り、White Blueモデルは白と青を貴重としたカラーが特徴です。

そのなかに、差し色として使われているピンクが非常にかわいく、同時に柔らかなレトロ感も演出しています。昔の事務コンキーボードを現代的にしたような色使いで、レトロなデザインが好きな方には特におすすめです。

また、ケースはアルミではなくABSですが、重量があるおかげかチープさは感じられません。触り心地もよく、PBTキーキャップのクオリティが高いおかげで高級感があります。

こちらは付属品。

本体以外に、マニュアル・Type-Cケーブル、キーキャッププーラー、交換用スイッチ(2個)が同梱されています。

EPOMAKER TH108 PROと通常版の違い

EPOMAKER 公式サイトより
上が通常版のEPOMAKER TH108、下がEPOMAKER TH108 PRO

EPOMAKER TH108 PROと通常版の主な違いは、PROに搭載されているダイヤルノブとスマートディスプレイです。

ノブを使えば、音量調整を直感的に行うことができます。そのうえ、FN+ノブで画面操作に切り替えることが可能です。作業中に音量調整がしたい場合でも、ノブを使って直感的な画面操作がしたい場合でも、即座に切り替えて使えます。

ディスプレイは、接続状況の確認や時刻表示、バッテリー残量表示などが可能です。バックライトの切り替えも可能。

そのうえ、カスタムGIFや画像を表示させることもできます。

また、通常版には日本語配列モデルがあるのも、PRO版との違いです。

PRO版にも後々追加される可能性はありますが、2025年12月時点では日本語配列は通常モデルのみのラインナップとなっています。

本体構造や搭載されるスイッチなどに違いはないため、好みに応じてPRO版か通常版のいずれかを選ぶのがおすすめです。

EPOMAKER TH108 PROの良いところをレビュー

ここまで、EPOMAKER TH108 PROのスペックなどについて紹介してきました。今度は、EPOMAKER TH108 PROの良いところをレビューしていきます。

本機の打鍵感や打鍵音、使い心地などが気になる方は、ぜひご参照ください。

5層パッド&ガスケットマウント搭載で疲れにくい

EPOMAKER 公式サイトより

EPOMAKER TH108 PROには、5層の吸音パッドが搭載されています。

  • Poron Sandwich Foam
  • IXPE Switch Pad
  • Sound-Enhancement PET
  • EPDM Switch Socket Foam
  • Bottom Silione

これら5つのパッドに加え、ガスケットマウントを搭載しているのが魅力的。

ガスケットマウントというのは、プリント基板(PCB)やプレートをケースに直接ネジ止めするのではなく、シリコンゴムやフォーム素材の緩衝材で挟み込んで固定する方式のことです。

この構造によって、打鍵時に沈み込むようになります。そのうえフォームなどによって衝撃が吸収されるため、底打ち時に指に伝わる衝撃を和らげることが可能です。

この5層パッド&ガスケットマウント構造のおかげで、EPOMAKER TH108 PROを使って長時間タイピングをしていても、疲れにくくなっています。

Sea Salt Silent V2スイッチは夜中でも使いやすい静音仕様

EPOMAKER TH108 PROに搭載されているSea Salt Silent V2スイッチは、静音リニアスイッチです。

Epomakerのスイッチのなかでも特に人気が高いスイッチで、非常に使いやすくなっています。

静音性が高く、夜中に強めに打鍵しても全く問題がありません。夜中に隣で家族や子供が寝ている環境で作業やゲームをしても、音を気にしなくて良いのでストレスフリーです。

ただ、無音というわけではありません。

適度にスコスコとした音が鳴るので、静かすぎるとタイピングがしにくいという方にもおすすめのスイッチです。

Sea Salt Silent V2スイッチの打鍵感が滑らかで心地良い

Sea Salt Silent V2スイッチは、打鍵音だけでなく打鍵感も非常に良好です。

静音スイッチなので反発感はありますが、それがかえってサクサクとした小気味良い入力ができるポイントになっています。リニアスイッチとしてはやや強めの反発力により、入力を終えた指をしっかりと跳ね返してくれるため、高速タイピングしやすいです。

そのうえ、指をわざわざ持ち上げる必要がないので、疲れにくくなっています。

さらに、ステム素材には自己潤滑性のあるPOMを採用しています。使い込めば使い込むほどに潤滑されていき、滑らかになるのが良いところです。

そして、静音スイッチにありがちな底打ちのモコモコ感は軽減されており、気持ちの良い打鍵感が味わえます。

全体的に滑らかで心地良い打鍵感です。

160時間のバッテリー寿命

EPOMAKER TH108 PROのバッテリー寿命は、160時間です。

ライティングのオンオフや強弱によって変わりますが、ゲーミングキーボードとしては比較的長い部類だと言えます。作業用のメンブレンキーボードだと電池で3年持つものもありますが、機能豊富なゲーミングキーボードかつバッテリー式で160時間は長寿命です。

無線でも、バッテリーをあまり気にしなくて良いのが魅力的。

さらに、技適認証も取得済みです。有線でも無線でも、安心して快適に使えます。

ダイヤルとディスプレイが便利

EPOMAKER TH108 PROには、通常版にはないダイヤルノブとディスプレイが搭載されています。

無くても困らない機能ではあるものの、あると使いたくなる便利な機能です。ダイヤルノブは特に、非常に便利。全画面でゲームをプレイしている最中に、簡単に音量を調整できるのが心地良いです。

さらに、ディスプレイでのバッテリー残量表示が快適。キーボードのバッテリーは、気がつけばなくなっていることが多く、残量確認ができないのが多くのモデルで不便な点になっています。

残量を確認できることで、余裕を持った充電が可能になるのが良いところです。

そのうえ、お気に入りの画像を表示させて気分を上げることもできます。

便利で快適かつ、楽しい機能です。

EPOMAKER TH108 PROの気になる点をレビュー

EPOMAKER TH108 PROの良いところについて、レビューしてきました。打鍵感と打鍵音ともに良好で、長時間のゲームプレイや作業でも疲れにくく、全体的に快適なキーボードです。ただ、一部には気になるところもあります。そこで今度は、EPOMAKER TH108 PROの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

フルサイズなのでマウスが遠い

EPOMAKER TH108 PROはフルサイズなので、マウスが遠いです。

これまでテンキーレス以下のサイズを使ってきた方であれば、慣れるまでは違和感が出てしまうので注意しましょう。

マウスが遠いと手の移動が多くなり、頻繁にキーボードとマウスを切り替える方にとっては疲れやすくなります。

ゲームにおいてはマウスの可動範囲が狭くなったり、左手と右手の位置が離れることで肩を大きく開かなければならなくなったり、不便な点が多いです。

ただ、足りないキーがないというのは作業時には非常に快適。作業用のメカニカルキーボードとして考えると、大きなメリットです。

アルミケースではない

ガスケットマウント搭載のメカニカルキーボードはアルミケースの人気が高いですが、EPOMAKER TH108 PROはプラスチックケースです。

高級感という面では、アルミケースに軍配が上がります。

ただ、プラスチックケースにもメリットは多いです。

たとえば、角度調整用キックスタンドを搭載できる点。本機は3段階で角度が調整できるスタンドが付いていますが、アルミケースでは重量や作り方などの問題からキックスタンドを搭載しにくくなります。

角度調整がしたい方にとっては、プラスチックケースのガスケットマウントキーボードは良い選択肢です。

また、プラスチックケースのほうが打鍵音がマイルドになりやすいので、Sea Salt Silentによる静音性の高さを期待する方にとっては、本機のようなプラスチックケースモデルのほうが好ましいということもあります。

アルミケースのような金属音などは、一切しません。

EPOMAKER TH108 PROをより楽しめるオプションアイテムを紹介

ここまでEPOMAKER TH108 PROをレビューしてきましたが、EPOMAKERの追加アイテムを付け足すことで、よりキーボードライフを楽しめます。ここでは2つの追加アイテムを紹介いたします。

EPOMAKER CloudGel Wrist Rest

まず紹介するのは、雲のような形が特徴的なリストレスト「EPOMAKER CloudGel Wrist Rest」です。

このリストレストの特徴は製品名にもある通り「雲」をモチーフにしたデザインと、その素材感。

内部には低反発のジェル素材が採用されており、手首を乗せると「ぷにっ」とした適度な弾力で沈み込みます。長時間のタイピングでも手首への負担をしっかり分散してくれるため、TH108 PROのような高さのあるメカニカルキーボードを使う際には重宝するアイテムです。

また、表面はシリコンとPVC素材でコーティングされており、サラサラとした肌触りでベタつきにくいのもポイント。汚れが付いてもサッと拭き取れるので清潔に保てます。

見た目も半透明のゼリーのようで可愛らしく、デスク周りのアクセントとしても優秀。キーボードの打鍵環境を、見た目と実用性の両面から「ふわふわ」にアップデートしてみてはいかがでしょうか。

公式サイトEPOMAKER CloudGel Wrist Rest 紹介ページ

EPOMAKER AegisSil Keycap Set

続いて紹介するのは、少し変わった素材を採用した交換用キーキャップ「EPOMAKER AegisSil Keycap Set」。

一般的なキーキャップは硬いプラスチック(ABSやPBT)で作られていますが、本製品は「シリコン素材」を採用しています。

実際に触れてみると、シリコン特有のソフトでしっとりとした感触があり、指先に吸い付くような優しい打ち心地を楽しめます。

硬いキーキャップのカチャカチャした感触とは異なる独特の静音性とマイルドな打鍵感は、一度味わうと癖になるかもしれません。

デザインは半透明のフロスト加工が施されており、TH108 PROのRGBライティングとも相性抜群。

キーキャップ全体が柔らかく光を透過するため、キーボード全体が幻想的な雰囲気に包まれます。

「いつもの打鍵感に飽きてきた」「もっと光を綺麗に見せたい」という方には、チェック頂きたいアイテムです。

EPOMAKER TH108 PROはこんな方におすすめ!

  • 作業用にメカニカルキーボードを探している方
  • 静音性の高さと打鍵感の良さを両立したい方
  • 疲れにくいキーボードを探している方
  • 単純に打ちやすいキーボードが欲しい方
  • ゲームと作業を1台で完結させたい方

EPOMAKER TH108 PROは、以上のような方々におすすめです。

まず、本機は作業用キーボードに適しています。静音性の高さと疲れにくい打鍵感、タイピングのしやすさ、フルサイズレイアウトなど作業用のキーボードに求められる要素を多く満たしているのが、その理由です。

そのため、作業用キーボードを探している方や打ちやすいキーボード、疲れにくいキーボードが欲しい方などには、最適な製品だと言えます。

もちろん、ゲームにも使える性能があるので、ゲーム用としても使いやすいです。

とはいえ、ゲームしかしない場合はフルサイズというサイズがネックになる可能性があります。

ゲームも作業も1台のキーボードで完結させたい方には、特におすすめです。

まとめ

本記事では、EPOMAKER TH108 PROの良いところと気になる点について、詳しくレビューしてきました。

本機はタイピングの快適性を重視したモデルで、執筆やコーディングなどの作業に適しています。自宅でPC作業を頻繁に行う方にとっては、疲れにくく快適なキーボードです。

ゲームしかしない場合はテンキーレス以下のサイズのほうがおすすめですが、ゲームと作業の両方を行う方にとっては最適な選択肢のひとつだと言えます。

本機は合う方と合わない方がハッキリ分かれるキーボードなので、自分の用途と好みと照らし合わせて、購入を検討しましょう。

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