ASUSのゲーミングマウス、ROG Gladius III Wirelessです。
近年オーソドックスとなりつつある左右非対称のエルゴノミクスな形状をよりブラッシュアップし、右利きユーザーが、「より持ちやすく」、「より快適に操作しやすく」したゲーミングマウスです。
接続は無線(2.4GHz・Bluetooth)と有線の3種類の接続をカバー。基本性能も申し分なく、価格も手ごろ、どんなゲームジャンルにも使いやすい。
そういった観点から価格コム プロダクトアワード2021のゲーミングマウス部門にて銀賞を受賞しています。
スペックの高いゲーミングマウスを選ぶのであればROG Gladius III Wirelessを選べば外さない。そんなマウスに仕上がっています。
ROG Gladius III Wirelessの新モデル
ROG Gladius III Wireless の基本的な仕様・デザイン・特徴
まず、ROG Gladius III Wirelessの仕様・デザイン・特徴から紹介していきます。
仕様
- 接続方式:有線・無線2.4GHz・Bluetooth
- 100~19000dpi、400ips光学センサー、1000Hzポーリングレート
(ROGファームウェアの更新にて26000DPIにアップデート可能) - ROG マイクロスイッチ + 交換用スイッチ(オムロン D2FP-FN)
- ボタン:6 プログラミングボタン & スクロールホイール
- 直感的な操作で細かな設定が可能なASUS ArmoryCrateソフトウェア
- 重量:89g
- 2.4GHz RFで最大55時間、Bluetooth接続で最大85時間のゲームプレイが可能
デザイン
ROG Gladius III Wirelessの特徴と使ってみた感想
ここまでデザインや仕様などを紹介してきました。ここからは実際に使用して感じた感想を述べていきます。良かった点もたくさんありますが、逆に気になった点もありますので、感じたことをそのままお伝えします。
人の手を研究しつくしたレベルの高いフィット感
ROG Gladius III Wirelessを握って最初に感じたのが、圧倒的なフィット感。
私は分かりやすい「かぶせ持ち」タイプのユーザーですが、言葉を選ばずに言うと「俺の手に合わせてきたな」と言わんばかりのフィット感で驚かされました。
覆う手のひらの大半でマウスを添えている感覚で、このマウスを使った後で別のマウスを持つと、改めてフィット感の重要性を思い知らされるレベルです。
ボタンの配置とクリック感も絶妙
フィット感が絶妙という話をしましたが、合わせてボタンの配置場所も申し分ありません。
私の手は一般男性の平均的なサイズですが、サイドボタンのどちらにも親指アクセスできる場所に配置されており、ボタン操作におけるストレスが一切ありません。
合わせて定評のあるROGマイクロスイッチのクリック感です。
ROGマイクロスイッチは、絶妙な圧力の中でのカチカチっというクリック感でストレスとは無縁です。
マウスのスイッチは、ハズレを引くと本当にクリックしづらいものもありますが、ROGマイクロスイッチは「ずっとクリックし続けたい」と感じさせるとともに、誤クリックしづらいスイッチだとも感じています。
サイドの滑り止めが良い仕事をしてくれる
ROG Gladius III Wirelessはマウスを支える親指と薬指が配置される部分に斜めのラインが削られています。
この削られているラインには文字が刻まれており、文字を照明で演出したりとデザイン的な観点もありますが、マウスを支える際の親指や薬指をあてる部分に位置しているのがポイントです。
刻まれたラインに対して指を添える形になり、マウスを握ったときのグリップ感を高める要素に繋がっています。
交換用のスイッチがあらかじめ用意されている
ROG Gladius III Wireless には、オムロン製の交換用スイッチが付属しています。
マウスのスイッチは長年使い続けるとチャタリングを起こしてしまうなどのトラブルが生じてきます。
チャタリング=ドラッグしたはずなのにドラッグできていなかったり、シングルクリックがダブルクリックになる等の症状
ROGマイクロスイッチは7000万回に耐える耐久性の高いスイッチですが、いつかは寿命が来てしまう事は否めません。
そしてお気に入りのマウスは長期間使い続けたいというユーザーの希望がありますが、メーカー側としては毎年新製品との入れ替えがあって、寿命が来た際に、同じマウスを手にできないケースもあるでしょう。
そんな時に保守部品として交換用スイッチが付属されているのは感謝としか言いようがありません。
と、基本的にありがたい話なのですが、これはイマイチと感じたポイントもあります。
左の赤色のスイッチがROGマイクロスイッチ、右の黒色のスイッチが交換用のスイッチですが、形状が異なります。
ROGマイクロスイッチが横並びの3PINに対して、交換用スイッチは別のPIN配置となっています。
このPIN配置のスイッチを取り外して、
こちらのPIN配置のスイッチを取り付けられるイメージが、私のようなマウスのスイッチ交換素人にはつきませんでした。
取り付けの際、サクッとは行かず角度がズレるとPINが折れそうな不安を感じました。
特別軽いわけではない
ROG Gladius III Wirelessは、USBドングルを取り外した状態で、88.5gという軽さのゲーミングマウスです。
90g以下のマウスはゲーミングマウスの中では軽い部類に入りますが、軽さを追求するとより軽いマウスはたくさんあります。
特にここ数年はマウスの軽量化が進んでおり、60g~70g台のマウスも登場していますので、そういった超軽量マウスと比較すると重みを感じてしまいます。
ただ、極限まで軽量化を図ったマウスはそれなりの値段がしますし、機能が絞られているケースも多いです。
FPS/TPSなど瞬時の動きを求めるゲームが主でない場合は、 ROG Gladius III Wireless で問題になる事は一切ないはずです。
価格コムプロダクトアワード2021ゲーミングマウス部門で銀賞受賞
ROG Gladius III Wirelessは、価格コムプロダクトアワード2021にて、ゲーミングマウス部門にて銀賞を受賞しました。
https://kakaku.com/productaward/gaming-mouse.html
これまでに延べてきた全体的なバランスの良さが評価ポイントになったのだと感じていますが、銅賞のロジクールPRO X SUPERLIGHTの評価ポイント1411PTに対して、その倍以上の3009PTをゲットしての銀賞です。
ちなみに金賞を受賞したのが同ASUSのゲーミングマウス ROG Keris Wireless ですから、ASUSのゲーミングマウスの高い実力がしっかり評価された結果になりましたね。
ROG Keris Wirelessもレビューしているので、合わせてご覧ください。
Keris WirelessとGladius III Wireless どっちを選ぶ?
さて、ゲーミングマウスを探している方でASUSの製品に辿り着いたら必ず迷うのが、 Keris WirelessとGladius III Wirelessのどっちを選ぶか?です。
Keris Wireless はプロダクトアワード2021にて大賞(マウスのみじゃなく総合で)を受賞したマウスで、80gを切る超軽量マウスであるにもかかわらず78時間のバッテリー性能、1万円を切る価格など魅力的な要素が高いです。
一方 Gladius III Wireless も圧倒的なフィット感と、Keris Wirelessと比べると1ボタン多い仕様になっており、甲乙選びづらいですよね。
簡単な比較表を作成しましたので参考にしてください。
ROG Keris Wireless | ROG Gladius III Wireless | |
DPI | 〇 16000 | ◎ 26000 |
ボタン数 | 5ボタン | 6ボタン |
接続 | Bluetooth LE ケーブル:USB Type-C 無線2.4GHz | Bluetooth LE ケーブル:USB Type-C 無線2.4GHz |
サイズ | 62x39x118 mm | 68x44x123 mm |
重さ | ◎ 79.5g | 〇 88.5g |
バッテリー | 〇 最大78時間 | ◎ 最大85時間 |
フィット感 | 〇 | ◎ |
値段 | ◎ 実売7000円程度 | 〇 実売11200円程度 |
価格は2021年12月現在の情報
ROG Gladius III Wirelessでゲームを存分に楽しもう!
ASUSのゲーミングマウス、 ROG Gladius III Wireless を紹介してきました。
マウス選びに最も大切なフィット感やクリック感が素晴らしく、合わせて基本性能もずば抜けたマウスです。
これだけのスペックで実売11200円程度で購入できますので、マルチに使える良いゲーミングマウスを持ちたい方は検討して損はありません。
ROG Gladius III Wirelessの新モデル