GameSir Pocket Tacoは、スマホをゲームボーイのように縦持ちで遊べるBluetoothコントローラーです。
クリーム色のボディに赤いボタンを配したレトロなデザインが特徴的で、重量はわずか62.2gと非常に軽量。
スマホをクランプで挟み込むだけで、手のひらサイズのレトロゲーム機に早変わりします。
ただし、このコントローラーを最大限に活かすには「エミュレーター」と呼ばれるアプリの知識が必要で、そのあたりも含めて詳しく解説していきます。
本記事では、そんなGameSir Pocket Tacoの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
本レビューはGameSir様より製品を提供いただきレビューしてます。
GameSir Pocket Tacoの基本的な仕様

スペック
- 対応OS:Android / iOS(その他Bluetooth対応デバイス)
- 接続方式:Bluetooth
- サイズ:78 × 70.9 × 20.7 mm
- 重量:62.2g
- バッテリー:600mAh
- ボタン:メンブレン式ABXY・十字キー、タクタイルスイッチ式トリガー・バンパー
- ターボ機能:対応(A/B/X/Y/L1/R1/L2/R2)
- カスタマイズ:GameSirアプリ対応
- 価格:$34.99(日本価格 ¥4,999)
GameSir Pocket Tacoは、スマホ向けのBluetoothコントローラーです。対応OSはAndroidとiOSで、Bluetooth接続に対応したさまざまなデバイスで使用できます。

サイズは78 × 70.9 × 20.7mmと非常にコンパクト。重量も62.2gと軽く、ポケットやカバンに入れても邪魔にならないサイズ感です。
ボタンはABXYと十字キーがメンブレン式、トリガーとバンパーがタクタイルスイッチ式を採用しています。

メンブレン式というのは、ゴムのシートを押し込んで入力するタイプのスイッチのこと。ゲームボーイなど昔の携帯ゲーム機でおなじみの方式です。
さらに、ターボ機能にも対応しており、A/B/X/Y/L1/R1/L2/R2のボタンで連射設定が可能です。

GameSirアプリを使えば、ボタンのリマップやキーボードモードへの切り替えなど、細かなカスタマイズもできます。
デザイン

GameSir Pocket Tacoのデザインは、ひと目でゲームボーイを連想させるレトロな見た目が特徴的です。

クリーム色のボディに赤いABXYボタン、中央にはSELECTとSTARTボタンが配置されており、往年の携帯ゲーム機そのものの雰囲気があります。
本体上部にはスマホを挟み込むクランプが内蔵されています。

スマホを差し込むと、画面が上、コントローラーが下というゲームボーイのようなレイアウトになります。

クランプ部分にはシリコンパッドが付いており、スマホに傷が付きにくい設計です。

そして、折りたたみ式のクランプを開くと自動で電源がオン、閉じると自動でオフになるのが便利です。電源ボタンを探す手間がなく、開いてすぐに使い始められます。
同梱品

- GameSir Pocket Taco 本体
- USB-C充電ケーブル
- PP収納ケース
- 取扱説明書
PP収納ケースが付属しているのが嬉しいポイント。持ち運び時にボタンが押されたり、クランプ部分が開いてしまったりするのを防いでくれます。カバンの中に気軽に放り込めるので、外出先でのゲームプレイにも重宝します。
GameSir Pocket Tacoで遊ぶために知っておきたいこと
ここまで、GameSir Pocket Tacoの基本的な仕様について紹介してきました。今度は、実際にゲームを遊ぶために必要な知識について解説していきます。Pocket Tacoの購入を検討している方は、ぜひご参照ください。
一般的なスマホゲーム用ではなく、エミュレーターでレトロゲームを楽しむためのコントローラー

GameSir Pocket Tacoは、一般的なスマホゲームを遊ぶためのコントローラーではありません。「エミュレーター」と呼ばれるアプリを使って、ゲームボーイやファミコンなどのレトロゲームをスマホでプレイするためのコントローラーです。
遊ぶためには、スマホにエミュレーターアプリをインストールし、さらにゲームデータ(ROM)を用意する必要があります。
つまり、スマホ + エミュレーターアプリ + ゲームデータの3つが揃って初めてプレイできるという仕組みです。
実際に私も最初はこのあたりの仕組みが分からず、Bluetoothで接続したものの「で、ここからどうすればゲームを遊べるの?」と戸惑いました。
同じように感じる方も多いかと思うので、以下で詳しく解説していきます。
エミュレーターアプリとは

エミュレーターというのは、昔のゲーム機(ゲームボーイやファミコンなど)の動作環境をスマホ上で再現するアプリのことです。App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードできます。
代表的なアプリとしては、iPhone向けの「Delta」や、iPhone・Android両対応の「RetroArch」があります。どちらも無料で利用でき、エミュレーターアプリ自体の利用は合法です。
私の場合、iPhoneにRetroArchをインストールして試しました。RetroArchはゲームボーイ以外にもファミコンやスーパーファミコンなど多数のゲーム機に対応しているのが特徴的です。
ゲームデータ(ROM)の用意について

エミュレーターアプリだけではゲームは遊べません。別途、ゲームデータ(ROMファイル)を用意する必要があります。
ROMファイルというのは、ゲームカートリッジの中身をデータ化したファイルのこと。自分が所有しているカートリッジから専用機器を使って吸い出す方法が基本です。
また、ゲーム開発者が無料で公開している自作ゲーム(homebrew)もあります。
itch.ioというサイトでは、ゲームボーイやゲームボーイカラー向けに作られた自作ゲームが多数公開されています。
本記事のスクリーンショットで使用している「Hollow Knight」のゲームボーイカラー版デメイクも、itch.ioで無料配布されている自作ゲームです。
一方、インターネット上で市販ゲームのROMをダウンロードする行為は著作権侵害にあたるため、注意が必要です。
GameSir Pocket Tacoの良いところをレビュー
ここまで、GameSir Pocket Tacoの仕様やエミュレーターの基礎知識について紹介してきました。今度は、実際に使ってみて感じた良いところについて、レビューしていきます。Pocket Tacoの使用感が気になる方は、ぜひご参照ください。
62.2gの超軽量ボディで持ち運びがラク

GameSir Pocket Tacoの重量はわずか62.2g。手に持つとその軽さに驚きます。スマホを装着した状態でも、片手で十分に支えられる重さです。
さらに、付属のPP収納ケースに入れればカバンのポケットにも収まるサイズ感です。外出先やカフェなど、ちょっとした空き時間にサッと取り出して遊べるのが良いところ。通勤や移動中のお供としても使いやすいコントローラーだと言えます。
ゲームボーイ風のデザインが所有欲を満たしてくれる

クリーム色のボディに赤いABXYボタンという配色は、ゲームボーイ世代にはたまらないデザインです。レトロゲーム機のような見た目でありながら、スマホと組み合わせて最新のエミュレーター環境で遊べるというギャップが魅力的。
デスクに置いておくだけでも小さなガジェットとして絵になります。ゲーミングデバイスでありながら、インテリアとしての存在感もあるのが嬉しいポイントです。
Bluetooth接続がスムーズで操作の遅延もほとんど感じない

Pocket Tacoのクランプを開くと自動で電源が入り、iPhoneのBluetooth設定に「GameSir Pocket Taco」が表示されます。タップするだけでペアリング完了。2回目以降は自動接続されるため、開くだけですぐに遊び始められます。
実際にゲームをプレイしてみると、操作の遅延はほとんど感じません。2Dアクションゲームでキャラクターを操作していても、ボタンを押してから画面に反映されるまでのタイムラグはほぼゼロという感覚があります。Bluetooth接続ながら、レトロゲームのプレイには十分なレスポンスです。
十字キーとABXYボタンの押し心地がレトロゲームに合っている

十字キーはメンブレン式ながらしっかりとしたクリック感があり、上下左右の入力がはっきりと伝わります。斜め入力も自然にできるため、2Dアクションゲームでの移動操作がしやすいのが良いところです。
ABXYボタンも適度な反発があり、連打しても指が疲れにくい印象です。

実際にHollow Knightのゲームボーイカラー版デメイクをプレイしましたが、ジャンプや攻撃の操作がストレスなくできました。メンブレン式ならではの柔らかい押し心地は、レトロゲームの雰囲気にもよく合っています。
そのうえ、トリガーとバンパーはタクタイルスイッチ式なので、カチッとした明確なフィードバックがあります。

ゲームボーイにはなかったL/Rボタンが使えるため、ゲームボーイアドバンスやスーパーファミコンのゲームにも対応できるのが便利です。
GameSirアプリでボタンリマップやキーボードモードに対応

GameSirアプリをインストールすると、ボタン配置の変更やキーボードモードへの切り替えが可能になります。エミュレーターによってはボタンの割り当てが異なる場合があるため、アプリ側で自由にリマップできるのは便利です。
また、キーボードモードに切り替えると、各ボタンにキーボードのキーを割り当てることができます。エミュレーター以外のアプリでコントローラーが認識されない場合でも、キーボード入力として動作させることが可能です。
さらに、画面比率の調整機能も搭載しています。エミュレーターで表示されるゲーム画面のサイズを調整したい場合に活用できます。
充電しながらプレイできるオープンボトム設計

Pocket Tacoの底面はオープン設計になっており、スマホの充電ポートを塞ぎません。LightningケーブルやUSB-Cケーブルを差したまま遊べるため、長時間のプレイでもバッテリー切れを気にせず楽しめます。
エミュレーターアプリはスマホのバッテリーをそれなりに消費するため、この設計は地味ながら嬉しいポイントです。
GameSir Pocket Tacoの気になる点をレビュー
ここまで、GameSir Pocket Tacoの良いところについて、レビューしてきました。レトロなデザインと軽量ボディが魅力的なコントローラーですが、一部には気になる点もあります。
遊ぶまでの準備にエミュレーターの知識が必要

前述のとおり、Pocket Tacoはコントローラー単体ではゲームが遊べません。エミュレーターアプリのインストール、ゲームデータの用意、アプリ内での設定など、事前の準備が必要です。
レトロゲーム機のように「電源を入れればすぐ遊べる」というプラグ&プレイ的な使い方を想像していると、最初は戸惑うかもしれません。
とはいえ、一度セットアップを済ませてしまえば、次回からはアプリを開いてすぐに遊べるようになります。最初のハードルさえ越えれば、あとは快適にプレイできます。
縦画面向けのゲームに用途が限られる

Pocket Tacoは縦持ちで使用する設計のため、横画面が前提のゲームには不向きです。横画面のスマホゲームや横スクロールアクションは、画面が小さく表示されてしまい、操作しにくくなります。
得意なのは、ゲームボーイやゲームボーイカラーなど縦画面のレトロゲームや、2048のような縦画面対応のカジュアルゲームです。用途をレトロゲームや縦画面ゲームに絞って考えれば、トレードオフと考える必要はありません。
エミュレーターによっては画面位置の調整が必要

エミュレーターアプリによっては、ゲーム画面がスマホのディスプレイ中央に表示されることがあります。Pocket Tacoを装着した状態だと、画面の下半分がコントローラーに隠れてしまい、ゲーム画面が見づらくなります。
RetroArchの場合は「設定 → ビデオ → スケーリング → 表示領域 Y 座標補正」の値を変更することで、画面の上下位置を調整できます。デフォルトの0.50(中央)から0.00(最上部)に変更すると、ゲーム画面が画面上部に移動し、Pocket Tacoで隠れない位置に配置できます。
このあたりは縦型コントローラーの宿命とも言える部分ですが、使用するエミュレーターの設定を確認すれば解決できるので、大きな問題にはなりません。
GameSir Pocket Tacoはこんな方におすすめ!

GameSir Pocket Tacoは、以下のような方々におすすめです。
- レトロゲームをスマホで手軽に遊びたい方
- ゲームボーイ世代で、あの頃の体験を現代のスマホで再現したい方
- 軽量コンパクトなコントローラーを持ち運びたい方
- エミュレーターに興味があるけど、きっかけが欲しかった方
- かわいいデザインのゲーミングデバイスを探している方
レトロゲームをスマホで遊びたいと思っていても、コントローラーなしではタッチ操作のみになり、思うように操作できないことが多いです。Pocket Tacoがあれば、物理ボタンで快適にプレイでき、見た目もゲームボーイそのものの雰囲気を楽しめます。
エミュレーターに興味はあるけれど、なかなか始めるきっかけがなかったという方にとっても、Pocket Tacoは良い入り口になります。このコントローラーを手に入れたことをきっかけに、DeltaやRetroArchなどのエミュレーターアプリを試してみるのも良いでしょう。
また、ゲーミングデバイスとしてだけでなく、デスク周りのガジェットとしても映えるデザインです。レトロゲーム好きな方へのプレゼントとしても喜ばれるアイテムだと言えます。
まとめ

本記事では、GameSir Pocket Tacoの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
ゲームボーイを彷彿とさせるレトロなデザインと、わずか62.2gの軽量ボディが魅力のBluetoothコントローラーです。
エミュレーターアプリと組み合わせることで、スマホが手のひらサイズのレトロゲーム機に変わります。
遊ぶまでにエミュレーターの準備が必要という点はハードルに感じるかもしれませんが、一度セットアップしてしまえば、あとは快適にレトロゲームの世界を楽しめます。
レトロゲームをスマホで気軽に楽しみたい方や、エミュレーターに興味がある方にもおすすめのコントローラーだと言えます。
