ゲームパッドで人気なメーカーはたくさんありますが、SCUFはそのなかでもプロ仕様として人気があるブランドです。ゲーミングブランドとして比較的新しく、注目されています。
プロ仕様でクオリティが非常に高く、扱いやすいうえにカスタマイズも可能と要素が多いのが特徴です。
今回は、そんなSCUF REFLEX FPSの仕様、使用感や良いところ・イマイチなところについてレビューしていきます。
SCUF REFLEX FPSの仕様
まずは、SCUF REFLEX FPSの仕様について紹介します。仕様を知ることが、製品の良し悪しを知る一歩です。基本仕様、デザイン、レイアウト、付属品などについて紹介するので、ぜひご参考ください。
基本仕様
- 接続:有線/無線
- 無線方式:Bluetooth
- リマッピング可能な背面パドル搭載
- インスタントトリガーおよびバンパー対応
- サムスティック好感可能
- 消音ボタン搭載
- カスタマイズ対応
- 重量:約230g
仕様を見るだけでも、装備・機能が豊富なことがわかります。
SCUFのコントローラーには「PRO」というものもありますが、PROと比べると振動モジュールとアダプティブトリガーがカットされているのが特徴です。これらがカットされていることにより軽くなっており、持ち運びにも便利。
本体の重量は、約230gです。デュアルセンスは約280gなので、PS5向けコントローラーとしては非常に軽い部類となります。
手をどこにも置かずにコントローラーを持つタイプの人にとっては、長時間プレイしても疲れにくいのがメリットです。
デザイン
デザインは、基本的にはデュアルセンスとあまり変わりません。PS5の機能に対応させるため、デザイン面の大幅な変更は難しいのでしょう。色が同じであれば、パッと見だけでは「デュアルセンスだよ」と言われても違和感がなさそうです。
ただ、デザインに関しては公式サイトでの注文時にカスタマイズができます。カラーリング、模様などを自分好みにできるのが特徴です。
ボタンレイアウト
ボタンレイアウトは、ほとんどデュアルセンスと同じです。背面パドルが搭載されていることと、左右スティックの中間にボタンがあること意外はほとんど違いがありませn。特に前面部はボタンの配置・距離感もデュアルセンスと同等なので、違和感なく移行や使い分けができます。
付属品
- コントローラー本体
- USB-Cケーブル
- 交換用サムスティック×2
- クイックガイド
SCUF REFLEX FPSの付属品は、上記4つです。
交換用サムスティックがあるのが、特徴的。デフォルトではサムスティックは凹型です。一般的なスティックの形で、中央がくぼんでいて溝があるタイプですね。滑りにくく指がフィットするのが魅力です。
交換用サムスティックは、凸型になっています。軸が短いものが1つ、長いものが1つ付属するので好みに合わせた使い分けが可能です。
SCUF REFLEX FPSの使用感をレビュー
SCUF REFLEX FPSはボタンレイアウトがほとんどデュアルセンスと変わりません。ということは、純正と変わらない感覚で使えそうですよね。ただ、細かい使用感は異なります。そこで今度は、SCUF REFLEX FPSの使用感についてレビューしましょう。
フロントボタン
基本となるフロント右側4ボタンの使用感は、非常に良好です。純正と比べても遜色なく、高いクオリティを感じます。固すぎることもなく、柔らかすぎることもありません。適度に反発があるので、連打もしやすいです。
十字キー
十字キーに関しても、レイアウトがデュアルセンスと同じです。変わった形をしていることもなく、違和感なく使えます。
4つのボタンが独立しているタイプなので斜め入力はしにくいですが、4方向入力の正確性は高いです。確実に押したい方向にだけ入力できるので、精密な動作が求められるようなゲームでは使いやすく感じられます。
2D横スクロールアクションとは、非常に相性の良い十字キーです。
スティック
スティックの操作感覚は、デュアルセンスとは少し異なります。そもそも凹型スティックの中心部がデュアルセンスより少し広めで、指を置くだけで違いを感じるつくりです。
指を置く場所が広いので、より親指にフィットします。操作感は非常に良好で、FPS向き。応答曲線も変わったところがなく、思ったとおりに動いてくれます。FPS/TPSでエイムをしたり、激しいキャラコンをしたりするのに最適です。
インスタントトリガー
SCUF REFLEX FPSのインスタントトリガーは、非常に使いやすいです。
通常のトリガーのように押し込むことなく入力できるので、疲れにくくなります。そのうえ射撃スピードも上がるので、良いことづくめです。
押し心地はマウスクリックによく似ています。カチカチとしたクリック感があり、押したということが指を通して確実に伝わるので扱いやすいです。
背面パドル
SCUF REFLEX FPSに搭載されている背面パドルは、4つです。内側と外側にそれぞれ大きいボタンが左右2つずつ搭載されており、押しやすくなっています。
中指に沿うようにして配置されているので、非常に押しやすいです。奥のボタンは少し指を伸ばす必要があるものの、入力ミスが少なくなるのが魅力的。
手前に頻繁に使う機能を配置しておいて、奥にたまに使う機能を配置しておけば快適です。
背面パドルの設定
コントローラー背面に、プロファイルボタンがあります。パドルにボタンを割り当てるには、これを長押ししてください。
プロファイルボタンが点滅すれば、割り当てが可能になります。設定を変更したいパドルボタンを押しながら、割り当てたいボタンを押しましょう。後ろのプロファイルLEDが一度点灯すれば、割り当て完了です。
プロファイルボタンをもう一度押すと、割り当てモードが終了します。
なお、シェアボタンの割り当てはできません。
また、プロファイルを3つ保存しておけます。FPS用プロファイル、MMO向けプロファイルなどゲームジャンルごとに設定を分けるのがおすすめです。
SCUF REFLEX FPSの良いところをレビュー
SCUF REFLEX FPSの仕様やボタンの使用感などについて、レビューしてきました。どこを見てもプロ仕様で非常に使いやすいコントローラーです。今度は、そんなSCUF REFLEX FPSの良いところをレビューしていきます。
使いやすい背面ボタン
背面ボタンは、非常に使いやすいです。大抵の人はすぐに慣れるでしょう。
特に手前側のボタンは中指が常に当たる位置にあります。そのため、咄嗟に押せるので便利です。ジャンプを割り当てておけば、ジャンプしながらエイムを定めたりしやすくなります。
キーボードとマウスだと当たり前にできる操作ですが、ゲームパッドだと難しい操作が簡単にできるのが良いところです。
応答速度が速く有利にプレイできる
全体的に、ボタンの応答速度が早いです。有線接続すれば遅延も気になりませんし、ボタンを押した瞬間にキャラがしっかり動いてくれるので、キャラコンがしやすいです。特にトリガーはインスタントトリガーのおかげか、非常に早くなっています。
FPSなど競技性の高いゲームに最適です。
注文時のカスタマイズが楽しく便利
SCUF REFLEX FPSは、公式サイトで注文する際にカスタマイズできます。
カスタマイズ項目が幅広く、選んでいるだけで楽しいです。
プレートのカラーを変えられるだけでなく、タッチパッド、スティック、リング、バンパー/トリガータイプ、方向パッドなどもカスタマイズできます。見た目が変えられて楽しいうえに、各部の形状などを自分好みにできるので便利です。
トリガータイプは、インスタントと標準で選択できます。
スティックは短い凹型、ショートドーム、長い凹方、ロングドーム型から選択可能です。左右別々に設定できるので、徹底的に自分好みに調整できます。
グリップ感が良好
SCUF REFLEX FPSには、高性能グリップが標準搭載されています。通常のREFLEXにはありませんが、カスタマイズページで選択することも可能です。
高性能グリップは、裏面から側面にかけてのみ付いています。質感はラバーで、六角形の滑り止めがびっしりと付いています。吸着力があり、全く手が滑りません。手汗をかいても滑らず、非常に良好です。
Type-C端子が採用されている
地味なところではありますが、USB端子がType-Cなのも良いところです。デスク周りのケーブルを統一できますし、ほかのデバイスと共有できるのが便利。近年はType-Cが主流になっているので、嬉しいところです。
海外製品だとMicro-Bが使われることも多いですが、しっかり時代に合わせているところが好印象。
SCUF REFLEX FPSのイマイチな点をレビュー
SCUF REFLEX FPSの良いところについてレビューしてきましたが、もちろんイマイチな部分もあります。そこで今度は、SCUF REFLEX FPSのイマイチな点や注意点についてレビューしましょう。
値段なりの高級感はない
SCUF REFLEXシリーズは公式サイトでカスタマイズせずに購入しても、約4万円くらいはします。円安の影響により高くなっていることもありますが、そもそもの値段が259.99ドルと高めです。
2万円・3万円以上のコントローラーはほかにもありますが、ほかの製品に比べると高級感はありません。
見た目だけ見れば1万円前後のコントローラーと何も変わらず、「良いものを持っている」という所有する満足感はないので注意が必要です。質感や見た目の高級感を気にする人には、あまりおすすめできません。
ただし軽さを重視するがゆえに高級感を削っている理由もありますから、高級感がなくてダメとは一概には言えません。
背面ボタンは慣れが必要
SCUF REFLEX FPSの背面ボタンは慣れれば便利だと説明しましたが、慣れるまでは大変です。内側のボタンは中指が常に触れるような位置にあるため、力むとついつい押してしまいます。ストロークが浅く反応点も浅めなので、ちょっと力が入ると入力判定になるので注意が必要。
慣れれば力んでも押さないようにできますが、慣れるまでは苦労します。
慣れるまでトレーニングモードやカジュアルなルールで楽しみ、レート戦などは慣れてからプレイするのがおすすめです。
SCUF REFLEX FPS購入時の注意点|購入は公式サイトがベスト
SCUF REFLEX FPSは、購入時に注意が必要です。
現在、円安の影響により海外製品が高くなっています。公式サイトから正規の値段で購入したとしても、ドルから円に換金する都合上高くなるのは仕方がないことです。
Amazonなどでの購入には注意してください。
SCUF REFLEX FPSは日本国内での販売をしておらず、Amazonにあるのは並行輸入品となります。並行輸入品は輸入している日本の業者の利益が上乗せされるので、値段が高くなりやすいです。
2022年10月現在は、Amazonで6万円程度になっています。公式サイトから購入するより高いので、注意してください。
また、並行輸入品ではカスタマイズができません。カスタマイズしたい場合も、安く購入したい場合もSCUF公式サイトから購入しましょう。
基本的には公式サイトで、多少高くても良い・カスタマイズもしない・手間がめんどくさいという方はAmazonで購入することをお勧めします。
まとめ|使いやすくプロ仕様!自分だけの一台を作ろう
SCUF REFLEX FPSは値段こそ高いですし、見た目の高級感は正直ありません。
ただ、間違いなく値段なりの性能があります。入力スピードを早めるインスタントトリガーに、押しやすいボタン類。リマッピング可能な背面パドルに、カスタマイズなどなど機能が豊富です。
機能がたくさん搭載されていて、性能が高いコントローラーが欲しい方におすすめ。
公式サイトでカスタマイズしつつ、自分だけのお気に入りの一台を作りましょう。