Xbox Eliteコントローラーシリーズ2、通称エリコン2。
ゲームハード純正コントローラーとしては、非常に高価で話題になりました。エリコン1も1万5000円を超える価格でありながら好評でしたが、エリコン2は2万円近い値段にもかかわらずより好評です。
エリコン1発売当時から寄せられた意見や要望などを汲み取り、全面改良されています。
今回は、そんなエリコン2の仕様と良かった点・気になった点を紹介しましょう。
Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ2の仕様
Xbox Eliteワイヤレスコントローラーシリーズ2は、2万円近い価格の高級コントローラーです。これだけの値段の理由が知りたい、という方もいるでしょう。そこでまずは、エリコン2の仕様・付属品・カスタマイズ性などについて、紹介していきます。
基本仕様
- 接続方法:有線/無線(Bluetooth)
- 連続使用時間:最大40時間
- 振動:リアルトリガー/振動モーター
- サウンド:3.5mmステレオヘッドセットジャック
- ソフトウェアカスタマイズ対応
- ハードウェアカスタマイズ対応
- 背面パドル×4
- シフトボタン搭載
- 重量:約345g
基本仕様だけでも、機能性が豊かなことがわかります。
まず、連続使用最大40時間のバッテリー容量は非常に魅力的です。ワイヤレスコントローラーは、20時間持てば良い方。それが40時間もバッテリーが持つのは、圧倒的に優秀です。バッテリーの心配をせず、ストレスフリーで使えます。
さらに、カスタマイズも豊富です。ソフトウェアカスタマイズができるだけでなく、ハードウェアカスタマイズもできます。カスタマイズ用の部品も付属するので、購入してすぐカスタマイズが楽しめるのが良いところです。
そして、シフトボタン。
シフトボタンを押しながら他のボタンを押すと、本来とは異なる機能を呼び出せます。つまり、一つのボタンに2種類の役割を割り当てられるということです。これで、ボタン数が多いゲームでもコントローラーで快適にプレイできます。
付属品
付属品は、以下の通りです。
- コントローラー本体
- ケース
- カスタマイズ用パーツ各種
- 充電ドック
- USBケーブル(Type-C)
- 説明書
本体とカスタマイズ用のパーツ・工具は、ケースに収納された状態でパッケージに入っています。ケースには工具とパーツを収納する機能があるので、部品がなくなることがありません。そのうえ、ケースで本体と一緒に持ち歩けば、外出時にもカスタマイズできます。
さらに、充電用のドックも付属。
付属品が充実しています。
本体デザイン
本体は、全体的にマットな質感です。黒とグレーの二色のようでありながら、さまざまな種類のグレーを使い分けている印象があります。黒々としているものの、色分けがされているのでオシャレに見えるのが良いところ。
フォルム自体はXboxコントローラーの伝統的な形ですが、細部のデザインが異なるためまるで違う印象を受けます。
グリップ部にはテクスチャ加工がされていますが、デザインとも馴染んでおり目立ちません。非常によくできたデザインだと言えるのではないでしょうか。
ハードウェアカスタマイズ
エリコン2のハードウェアカスタマイズは、非常に幅が広いです。
まず、スティックだけで4種類あります。
- Xbox Oneコントローラーの標準スティック×2
- Xbox 360コントローラーの標準スティック×2
- 窪みなしスティック×1
- 長いスティック×1
Xbox Oneコントローラーのスティックは、中心がくぼんでいて溝と滑り止めがあるタイプです。指のフィット感が高く、滑りにくいのがポイント。
Xbox 360コントローラーのスティックは、窪みはあるけど溝と滑り止めはなく、指をぺったりと置けるタイプです。スティックを広く使えます。
自分が使いやすいと感じるほうを選べるのが、良いですね。
さらに、十字キーもよくある「+」の形をしたタイプのものと、パラボラアンテナのような形をしたタイプのものが付属します。パラボラアンテナのような十字キーは、全方向を快適に押せるのが魅力です。
そして、スティックの固さを調整する工具も付属しています。種類だけでなく固さも変えられるので、ハードウェアカスタマイズの幅が非常に広いです。
ソフトウェアカスタマイズ
エリコン2は、Xboxアクセサリーに対応しています。Xboxアクセサリーを使ったソフトウェアカスタマイズもできるので、非常に便利。
カスタマイズできる内容は、以下の通りです。
- マッピング
- スティックの加速度調整
- トリガーのデッドゾーン設定
- トリガー反転
- 振動設定
- 輝度の設定
マッピングでは、ボタンの割当ができます。シフトボタン使用時の割当もできるので、幅が広いです。
スティックの設定では、加速度を調整できます。加速度もシフトを押したときに変えることができ、便利です。通常時は早め、シフトを押したときは遅めにしておくとあらゆる場面に対応できるようになります。
Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ2の良かった点をレビュー
ここまで、エリコン2の仕様について紹介してきました。仕様だけでも魅力はある程度わかりますが、使ってみないとわからない部分もあるものです。そこで今度は、Xbox Eliteワイヤレスコントローラーシリーズ2の良かった点について、レビューしていきます。
圧倒的質感の高さ
まず、本体の質感が圧倒的に高いです。他のプロコンよりも高級ですが、しっかりと質感に高級感があります。
全体的にマットな質感で、手触りが良いです。手汗などでベタつきにくく、チープさが全くありません。
持ったときの重量感も高級感を感じられるポイント。操作性の良さなども加わり、全体的に質感が高く「良いものを使っている」と感じさせてくれます。間違いなく、所有欲が満たされる一品です。
背面パドルの操作性が快適
エリコン2には、背面パドルが左右2つずつの合計4つ搭載されています。
旧型にもパドルは搭載されていましたが、柔らかい押し心地でした。そのため誤操作を起こすこともあり、一部から不満が出ています。
一方エリコン2のパドルは、しっかりとしたクリック感があり、押し心地が非常に良いです。単純に押していて楽しいだけでなく、誤操作も防げるので非常に快適。
また、パドルは取り外せるので使わない人はパドルを外すことで快適に操作できるようになります。
トリガーストップがより浅く!素早く押せる
エリコン2には、トリガーストップ機能があります。
トリガーストップとは、トリガーの押し込みを浅くする機能です。物理的に押し込める深さが浅くなるので、底打ちする人でも素早く操作できるようになります。デッドゾーン調整と組み合わせると、かなり素早い操作感になるのがポイント。
エリコン2は、トリガーストップの可動域が旧型よりも狭く作られています。そのため、より素早く操作可能です。エイムを合わせて素早く射撃するという一連の動作が、快適に行えます。
また、3段階での調整が可能です。浅すぎるのは好みではない場合は、中間の深さにできます。何かに特化したような仕様にはせず、幅広い人に合うように作られているのが好印象です。
充電ドックの置くだけ充電が便利
エリコン2の充電は、付属の充電ドックに乗せるだけです。
磁石が付いていて、適切な位置にコントローラーをサッと置けます。寝かせた状態で置けるので安定しており、倒れにくいのも良いところです。その代わり、ディスプレイとしては使いにくいので注意しましょう。
長時間バッテリーなうえに、充電も置くだけ。使い終わったらドックに置く習慣を付ければ、バッテリー切れとは無縁になります。
ただ、充電頻度が高くなるとバッテリー寿命が短くなるので、できれば充電が切れてから使いましょう。
カスタマイズの自由度が高すぎる!
前述のように、エリコン2は幅広いカスタマイズができます。
他の高級コントローラーでも、ソフトウェアカスタマイズは定番の機能です。
ただ、ハードウェアカスタマイズまではできない製品のほうが圧倒的に多くなります。エリコン2は付属のスティックと十字キー、スティックの固さ調整工具を使って幅広くカスタマイズできるのが魅力的。
ソフトウェアとハードウェア両面から、圧倒的な自由度の高さを誇るカスタマイズが楽しめます。ガジェットを自分好みに調整するのが好きな方には、特におすすめです。
十字キーの快適性・正確性が高い
エリコン2に付属するパラボラアンテナチックな十字キーの操作性が、非常に快適です。見た目からして変わっていますが、しっかりとした操作感があります。スティック感覚でグリグリと操作できるのが、非常に快適。
そのうえ、8方向にしっかり入力できるようになっています。誤操作しにくく、正確性が非常に高いです。
グリップ感が良好
エリコン2は、旧型に比べてグリップのテクスチャ加工の範囲が広がりました。指だけでなく手のひら全体に食いつくように加工されており、グリップ感が良好です。手汗をかいても滑りません。
そのうえ、形状も手との一体感があり良好。持ち手との隙間ができにくいです。グリップ感はXbox360コントローラーからずっと高く評価されていますが、エリコン2はさらに進化しているのが感じられます。
Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ2の気になった点をレビュー
エリコン2の良いところをレビューしてきました。ただ、もちろんエリコン2にも気になるところ・悪かった点はあります。そこで今度は、Xbox Eliteワイヤレスコントローラーシリーズ2の気になった点について、レビューしていきましょう。
本体が割と重い
エリコン2は、本体が割と重いです。重さを高級感と捉えると良いところになりますが、長時間手を浮かせてプレイするスタイルの方の場合、少し疲れてしまう可能性があります。手を机や膝に乗せてプレイする方の場合は、特に問題がありません。
バッテリー込みで340gは、プロコンとしては重量級です。DUALSHOCK4が210gであることを考えると、100g以上も重くなっています。
初期不良・不具合報告が多い
エリコン2は、初期不良・不具合報告が多いです。発売当初だけ初期不良報告が多くなることは他の製品でもありますが、2022年9月現時点でもSNSを見れば初期不良報告・不具合報告が見つかります。
もちろん交換対応はしてくれるものの、2万円近くする高級品で初期不良ガチャが発生するのは大きなネックです。
「届いた!今から使おう」と思っていたところに初期不良で交換対応というのは、ガッカリしますから。
まとめ|圧倒的自由度にワクワクしたい方におすすめ!
とにかく魅力が圧倒的に勝るエリコン2。
2万円という価格のハードルをしっかりと超えてきた印象です。付属品も充実しており、カスタマイズの自由度が圧倒的に高い。そのうえ、基本的なゲームパッドとしての性能も高く、性能・機能面に関しては文句の付け所がありません。
カスタマイズの自由度の高さにワクワクしたい方には、非常におすすめです。