Epomaker Tide Aliceは、アリス配列のフルアルミメカニカルキーボード。
フルアルミケース、ガスケットマウント、ノブ、アリス配列にVIAも対応と特徴を豊富に盛り込んだキーボードです。2万円程度と価格が高いですが、お値段以上の性能と魅力があります。
本記事では、そんなEpomaker Tide Aliceの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
本レビューはEpomaker様より製品を提供いただきレビューしてます
Epomaker Tide Aliceの基本的な仕様
まずは、Epomaker Tide Aliceの基本的な仕様について紹介します。Epomaker Tide Aliceのスペックとデザインについて気になる方は、ぜひご参照ください。
Epomaker Tide Aliceのスペック

- 配列:英語配列
- サイズ:65%(66キー)
- レイアウト:アリスレイアウト
- 接続方法:有線/2.4GHz/Bluetooth5.0
- バッテリー容量:4,000mAh
- バッテリー寿命:14時間(バックライトオン)、150時間(バックライトオフ)
- 互換性:Mac/Windows/Linux
- ケース素材:アルミニウム
- プレート素材:FR4
- フレックスカット
- ガスケットマウント搭載
- 5層構造の吸音材搭載
- ホットスワップ対応
- スイッチ互換性:3ピン/5ピン
- ポーリングレート:1000Hz(USB/2.4GHz)、250Hz(Bluetooth5.0)
- Nキーロールオーバー対応
- 重量:1.6kg
以上が、Epomaker Tide Aliceの基本的なスペックです。
65%のアリス配列を採用しているのが、最大の特徴。
アリス配列というのは、左右でキーが分かれているもののキーボード自体は分離していない形のことです。そのうえ、左右が逆ハの字になっています。
左右で逆ハの字に分かれていることにより、手首の角度を自然にできるのが良いところです。そのうえ完全分離型のキーボードよりも、場所を取りにくくなっています。
さらに、フレックスカットやガスケットマウント、吸音フォームなど打鍵感と打鍵音を良くする工夫もふんだんに盛り込まれており、クオリティが高いです。
そして、バッテリー寿命がバックライトオフだと150時間と長いのも魅力的。無線でバックライトをオフで使うのも、おすすめです。
以下はEpomaker Tide Aliceの同梱品。

USBケーブル・キースイッチ2つ・キーキャッププーラーの他に工具が同梱されており、本体内部へのアクセスが可能になっています。

Epomaker Tide Aliceのデザイン

Epomaker Tide Aliceのデザインは、非常にシンプル。
黒1色のケースに、黒いキーキャップが備わっています。キー印字はゴールドで、高級感があるカラーリングです。

一昔前のキーボードには黒地に金色の印字が見られることがありましたが、近年では少し珍しい色使いになっています。
ケース素材は、アルミニウムです。マットな質感で、サラサラとした手触りなのが良いところ。しっかりとした高級感があります。

さらに、角が丸みを帯びているのも魅力的です。無骨な印象になりにくいうえに、手に当たったときに痛くなりにくくなっています。
Epomaker Tide Aliceの良いところをレビュー
ここまで、Epomaker Tide Aliceのスペックとデザインについて、簡単に紹介してきました。
ただ、キーボードはスペックだけでは魅力がわかりません。そこで今度は、Epomaker Tide Aliceの良いところについて、レビューしていきます。
アリス配列による快適なタイピング

アリス配列のメリットは、疲れにくくなることです。
逆ハの字に分かれていることによって、肩を開いてタイピングできます。よりリラックスした姿勢でタイピングできるので、長時間のタイピングでも肩が凝りにくいです。
そのうえ、手首の角度も一般的なキーボードより自然になり、腱鞘炎にもなりにくくなっています。
分割型キーボードでも同様のメリットが得られますが、分割型は慣れるまでが大変です。左右で完全に分割される分、一般的なキーボードと比べたときのタイピングの感覚が大きく異なります。
アリス配列は比較的慣れやすいのが、分割型キーボードと比べたときの利点。
このアリス配列による快適なタイピングが、Epomaker Tide Aliceの大きな魅力です。
フルアルミボディの高級感と安定感

Epomaker Tide Aliceは、フルアルミボディを採用しています。
アルミボディの良さは、高級感と安定感です。
プラスチックには出せない硬質な質感と、打鍵時にケース内部の共振が発生しにくく、高級感があります。金属の重量感も、高級だと感じられる理由のひとつです。
さらに、重量があるため安定感があります。
打鍵時にずれることがなく、ガスケットマウントの沈み込みと重量からくる安定感のバランスが良好です。キーボードは重いほうがタイピングがしやすく、高速タイピング向きになります。
本機は高速タイピングをする方にも、おすすめです。
滑らかで優しい打鍵感

Epomaker Tide Aliceには、Epomaker Zebra Switchが搭載されています。
スイッチのスペックは、以下の通りです。
- タイプ:リニア
- ハウジング:PC(トップ)/ナイロン(ボトム)
- ステム:POM
- スプリング:21mm
- 作動点:1.8±0.3mm
- ストローク:3.8mm
- 作動荷重:40±5gf
- 底打ち荷重:45±5gf
わずかに軽めのリニアスイッチです。押し始めは40gfと一般的なリニアより軽く、底打ち時には一般的なリニアスイッチの押し始めと同程度の押下圧になります。撫で打ちはしにくいですが、軽いので指の負担は少ないです。
そのうえガスケットによる沈み込みがあるので、軽いスイッチでも指が痛くなりにくくなっています。
スイッチ自体の打鍵感は、非常に滑らか。自己潤滑性の高いPOMステムにより、使い込むほどにさらに滑らかになっていきます。
さらに、PCBにフレックスカットを施していることにより、強めの反発が得られるのが良いところです。反発が強いことによって、指を持ち上げずに次のキーへ移りやすくなるため、疲労が軽減されます。
長時間のタイピングがしやすい打鍵感です。
パチパチとした小気味良い打鍵音
Epomaker Tide Aliceの打鍵音は、パチパチとした音になっています。
近年人気の高いコトコト系とは異なり、高音がよく響くのが特徴です。フレックスカットの影響もあり、突き抜けたような小気味よい高音になっています。アルミケースにありがちな嫌な金属音などはなく、高級感のある打鍵音です。
ただ、音はそれなりに大きいので、環境によっては使いづらい可能性があります。
QMK/VIA対応でMod-Tapも設定可能

Epomaker Tide Aliceは、QMK/VIAに対応しています。
VIAは、ブラウザ上で使えるキーマッピングツールです。直感的な操作でキーマッピングを変更できるので、65%配列により省略されたキーやマクロなどを簡単に割り当てられます。
さらに、Mod-Tapにも対応。
Mod-Tapは、単押しと長押しで使い分けられる機能です。
たとえば左Altを単押しで無変換、長押しでAltとして機能させることができます。これにより、英語配列でも非トグル式の入力切り替えが可能です。
さらに、Epomaker Tide Aliceのようにスペースバーが分割されているキーボードの場合、単押しでスペース、長押しでFnとして機能させるのもおすすめ。
こうすることで、親指でFnレイヤーを使えるようになり、ホームポジションから手を離すタイミングが減ります。
このような自由度の高いキーマッピングができるのが、VIAとMod-Tapの魅力です。
音量調整用のノブが便利

Epomaker Tide Aliceには、音量調整用のノブが搭載されています。
くるくると無段階で回るため、一気に音量を上げ下げできるのがノブの良いところです。押し込みで再生停止の動作もでき、非常に便利。
さらに、VIAを使えば機能の変更もできます。
エンターキー右側に余白がある

Epomaker Tide Aliceには、エンターキーの右側にDeleteとPgUp、PgDnの3つのキーがあります。
この手のコンパクトレイアウトだと、エンターキーのすぐ右側に隙間がなくキーを配置しているモデルが多いです。
ただ、Epomaker Tide Aliceにはエンターキーの右側に余白があります。
一般的なテンキーレスキーボードと同程度の大きさの余白があるので、打ち間違いにくいです。
コンパクトレイアウトのなかでは、ストレスがかかりにくい配列になっています。
Epomaker Tide Aliceの気になる点をレビュー
Epomaker Tide Aliceの良いところについて、レビューしてきました。配列の完成度が高く、アリス配列やガスケットマウントなどによる疲れにくさが魅力です。
ただ、一部には気になる点もあります。
そこで今度は、そんなEpomaker Tide Aliceの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
Winキーがない

Epomaker Tide Aliceには、Winキーがありません。
Win95より前の時代のキーボードと同じように、Winキーの部分に空欄があります。ゲームでは使わないキーなので、ゲーム中は全く気になりません。
ゲーミングキーボードではWinキーを無効化する機能が搭載されることもあるので、むしろ邪魔にならなくて好印象です。
ただ、普段遣いをする際にはWinキーを使うショートカットキーが使えないのが少し不便。
とはいえ、VIAで割り当てられるので、Fnレイヤーに入れるなど工夫すれば問題はありません。
私の場合、Win + Shift + S(範囲指定のプリントスクリーン)をよく使用する為、
Winキーが無いと気づいときはかなり焦りました^^;
角度調整ができない

Epomaker Tide Aliceには、角度調整スタンドがありません。
これは、フルアルミキーボードの宿命とも言える問題です。

アルミキーボードにスタンドが搭載されないことが多いのは、製造方法が複雑になることや重量、剛性感が下がることなどが理由になっています。
人によっては、角度調整ができないことでタイピングしづらいと感じる可能性があるので、注意が必要です。
ただ、手前側が低く奥側が高く設計されているため、角度調整スタンドがなくても比較的打ちやすくなっています。
用意するパームレストには注意が必要

Epomaker Tide Aliceに限らず、アリス配列キーボードは手前側の形状が特殊です。
そのうえ、製品ごとに形状が異なります。専用パームレストが販売されていない限り、ピッタリとハマるパームレストはありません。
Epomakerでは販売されていないので、amazonなどで、アリス配列用のパームレストを探す形になります。
なお、アリス配列用のパームレストには、分離型の製品もあります。
分離型は配置自由度が高く、角度も右と左で変えて配置できるため、一般的なパームレストよりもフィット感の期待が持てます。
Epomaker Tide Aliceはこんな方におすすめ!

- 打鍵感の良いアリス配列キーボードが欲しい方
- 日常的に長時間タイピングすることがある方
- キーマッピングを自由に楽しみたい方
- コスパの良いアリス配列キーボードが欲しい方
Epomaker Tide Aliceは、以上のような方々におすすめです。
本機はアリス配列を採用しており、この配列に魅力を感じるかどうかが本機をおすすめするかどうかの分水嶺。アリス配列としては比較的扱いやすい部類であり、入門機としてもおすすめです。
もちろん、長時間のタイピング作業をすることがある方にも、非常におすすめ。アリス配列とガスケットマウントによる疲労軽減効果があるので、執筆作業やコーディング作業などには最適です。
そして、Epomaker Tide Aliceはフルアルミのアリス配列キーボードとしては、比較的安価。ライバル製品はKeychron Q8ですが、そちらと比べると定価は1万7000円程度安いです。
それでいて、機能面などライバル製品より優れている部分も多く見受けられます。
コスパが高いアリス配列キーボードです。
まとめ

本記事では、Epomaker Tide Aliceの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
本機はフルアルミケースのアリス配列キーボードとしては値段が安く、そのうえ高性能かつ高機能なのが魅力の製品です。この価格帯で、これだけの特徴を兼ね備えるキーボードはほかにありません。
貴重なアリス配列キーボードのなかでも、特に全体的な完成度が高いモデルだと言えます。
打鍵感を重視する方にはもちろん、疲れにくさを重視する方や機能性を重視する方にもおすすめのアリス配列キーボードです。
