Keychron Q1は、Fキーと矢印キーの両方を残した75%レイアウトのフルアルミカスタムメカニカルキーボードです。
ダブルガスケットマウント、ホットスワップ、VIA対応と、カスタムキーボードに必要な機能がひと通り揃っています。
テンキーレスよりもコンパクトでありながら、ゲームでも日常操作でも困らない万能な配列が特徴的。
本記事では、そんなKeychron Q1の良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
リンク先での紹介製品は無線にも対応したQ1 Max QMKとなります。またレビューしているQ1はカスタム品のレビューとなるため、新規購入の際の仕様とは異なることご了承ください。
Keychron Q1の基本情報
まずはKeychron Q1のスペックやデザイン、メーカーについて紹介していきます。
スペック

Keychron Q1の基本的な仕様は以下のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| レイアウト | 75%(81キー・US ANSI配列) |
| 接続方式 | 有線(USB Type-C) |
| ケース素材 | 6063アルミニウム フルCNC加工 |
| プレート素材 | 鋼(スチール) |
| キーキャップ | ダブルショットPBT(OSAプロファイル・シャインスルーではない) |
| スイッチ | Gateron G Pro(標準・ホットスワップ対応) |
| マウント方式 | ダブルガスケットマウント |
| スタビライザー | ねじ込み式PCBスタブ |
| バックライト | 南向きRGB LED |
| ポーリングレート | 1000Hz |
| 対応OS | Windows / macOS(切替スイッチあり) |
| ファームウェア | QMK / VIA対応 |
| サイズ | 幅145 × 長さ327.5mm |
| 高さ | フロント22.6mm / 背面35.8mm(キーキャップなし) |
| 足の高さ | 2.4mm |
| 角度 | 5.2° |
| 重量 | 約1,825g ± 10g(完全組立てバージョン) |
| ノブ | ロータリーエンコーダー(音量調整等) |
※ 今回レビューしているのは、カスタマイズ済みの個体です。 スイッチはLCET SAKURAに、キーキャップは昇華型染色PBTキーキャップセット(虹色)に換装しています。
75%レイアウトというのは、テンキーレス(80%)からナビゲーションキーの一部を省略し、F1〜F12の行はそのまま残した配列のこと。 矢印キーも独立した島状に配置されており、コンパクトさと操作性を両立しています。
ダブルガスケットマウントやホットスワップ、QMK/VIAなどの基本仕様は、同じQシリーズのKeychron Q2と共通です。 詳しい解説はKeychron Q2のレビュー記事でも紹介しています。

記事で紹介するQ1は有線接続タイプのものとなりますが、無線タイプも発売されています。
デザイン

ネイビーブルーのフルアルミボディが目を引くKeychron Q1。 アルマイト仕上げの表面は光の当たり方によって微妙に色味が変わり、深みのある青が楽しめます。
キーキャップは昇華型染色PBTの虹色セット。

左端のEscキーが水色、そこからTab=緑、CapsLock=黄、Shift=オレンジ、Ctrl=ピンクと、行ごとにグラデーションが変わっていくデザインです。 アルファ部分はクリーム色で統一されており、派手さと落ち着きのバランスが取れています。
現在は売り切れとなっている事も多いですが、素敵なキーキャップですので、ご興味ある方は公式をチェックしておくことお勧めします。
右側に目を向けると、Backspaceキーが緑、|キーが黄色、Enterキーがオレンジという配色。

右上のhome・del・print・endキーには低めのプロファイルのキーキャップが使われており、前オーナーのこだわりも感じられます。

ノブはケースと同じネイビーブルーで統一されており、全体の色調が崩れない仕上がりです。

コイルケーブル(紫×青)を接続した状態でデスクに置くと、ケーブルまで含めた1つのセットアップとして映えます。 個人的にお気に入りの組み合わせです。
メーカーについて
Keychronは香港発のキーボードメーカーで、Mac対応メカニカルキーボードの先駆け的な存在です。
Keychron Q1は2021年にリリースされ、Qシリーズの原点となったモデル。 その後のQ2やQ1 Pro、Q1 Maxといった後継・派生モデルの土台になった製品です。 日本ではコペックジャパンが正規代理店として販売を行っています。
Keychron Q1の良いところをレビュー
ここからは、Keychron Q1の魅力をレビューしていきます。 75%レイアウトのカスタムキーボードとして気になっている方は、参考にしてみてください。
75%レイアウトはFキーと矢印キーの両方が使えるベストバランス

F1〜F12のファンクションキー行が独立して残っているのが、65%レイアウトとの違い。 レイヤー切り替えなしでファンクションキーにそのままアクセスできるため、ゲーム中でも日常操作でもストレスがありません。
矢印キーもEnterキーの下に独立した島として配置されています。 隣のキーとの間にわずかなスペースがあるため、誤入力が起きにくいのが嬉しいところ。

さらに、Enterキーの右側にもdel・homeキーとの間に余白が設けられています。 60%や一部の65%ではEnterキーの隣にすぐ別のキーが詰まっている配列もありますが、Q1ではEnterを押すときに隣のキーを巻き込むミスが起きにくい設計です。
テンキーレス(80%)と比較すると、右側のナビゲーションキー群(PageUp/PageDown/Insert等)が省略されている分だけ横幅が短い設計。 マウスとの距離が縮まるため、ゲームでも作業でも手の移動が少なくて済みます。
フルアルミボディの重厚感と所有欲

実測で約1,983g。公式スペックの1,825gより100g以上重いのは、カスタムの影響だと思われます。 このフルアルミボディは、デスクの上でまったく動く気配がありません。

打鍵中の安定感はもちろん、手に持ったときのずっしりとした重量感が「良いモノを使っている」という満足感につながります。
ネイビーブルーのアルマイト仕上げは、光の加減で明るいスカイブルーからダークネイビーまで表情を変えます。 デスク上の存在感としても、所有欲を満たしてくれるキーボードです。
ホットスワップ対応でスイッチの味変が楽しめる

Keychron Q1のホットスワップソケットは、Cherry MX互換の3ピン・5ピンスイッチに対応しています。
私が入手した時点では、前オーナーの手でGateron Ink V2 赤軸に換装されていました。
Gateron Ink V2 赤軸は、滑らかな打鍵感と安定した反発で人気の高いリニアスイッチ(作動力45g / 総トラベル4.0mm)で、カスタムキーボード愛好家の間では定番の1つ。
最上段のFキー行と右端のキーにはGateron青軸がデフォルトのまま残っているという、少し変わった構成です。

現在はLCET SAKURAを装着。LCET SAKURAはGateron Ink V2 赤軸よりも軽い押し心地(作動力約37〜40g)で、ストロークも3.5mmと短め。ファクトリールブ済みのため、箱出しからスムーズなリニアが楽しめるスイッチです。
ピンクのハウジングが基板上にずらっと並ぶ見た目もかわいらしく、打鍵感もスムーズなリニアで気に入っています。
Gateron Ink V2 赤軸での打鍵音
LCET SAKURA での打鍵音
Epomaker Zebra Switchでの打鍵音
スイッチを変えるだけで打鍵音も打鍵感もまるで別のキーボードになるので、飽きがきません。
VIA対応でキーマップを自分仕様にできる

VIAを使えば、ブラウザ上でキーの割り当てを自由に変更できます。 現在はWindowsキーキャップが載っているため、Windowsモードで使用中。
レイヤー機能を使えば、メディアキーやマクロへのアクセスも可能。 75%レイアウトはキー数に余裕がある分、VIAでの設定も65%ほど複雑にならず、初めてのVIA設定にも取り組みやすいサイズです。
ノブの操作が直感的で便利

右上のロータリーエンコーダーノブは、回すだけで音量を調整できます。 ゲーム中でも手を止めずに操作できるのが便利です。
VIAで機能のカスタマイズも可能。 ノブのカラーがネイビーブルーの本体と統一されているのも、デザイン面で好印象です。
Keychron Q1の気になる点をレビュー
ここまで、Keychron Q1の良いところについてレビューしてきました。 カスタマイズ性と75%レイアウトの利便性が光るキーボードですが、気になる点もいくつかあります。
打鍵音がカチカチ系で、コトコト系にはなりにくい

Keychron Q1の打鍵音は、全体的にカチカチとした硬めの音が出やすい傾向があります。 カスタムキーボードで人気のある「コトコト」とした落ち着いた打鍵音を期待して購入すると、ギャップを感じるかもしれません。
スイッチをLCET SAKURAに換装しても、この傾向は大きく変わりませんでした。 フルアルミケースの特性として、金属の硬さが打鍵音に反映されやすいのだと思います。
Q2でも同じ傾向を感じているので、Keychron Qシリーズ全体に共通する特徴だと考えています。 「コトコト系の打鍵音を求める方は、ケースの素材や構造が異なるキーボードも検討したほうが良い」というのが正直な感想です。
以下の動画では、コトコト系の打鍵音が出やすいRainy75との比較ができます。
Rainy75 + KAILH Creamy Cocoa Switch打鍵音
Keychron Q1 + Gateron Ink V2 赤軸 打鍵音
とにかく重い

実測で約1,983gの本体重量は、据え置き前提であれば安定感として大きなメリットです。 ただ、持ち運ぶにはあまりにも重すぎます。
打鍵感や操作性が気に入って、どこでもQ1を使いたいと感じるはずですが、それは現実的ではありません。
据え置きで使う分には重さがプラスに働くため、デスクから動かさない前提であれば問題はありません。 落としたら痛いどころでは済まない重さなので、デスクの端に置くときだけは気をつけてください。
Keychron Q1はこんな方におすすめ!

Keychron Q1は、以下のような方々におすすめです。
- Fキーと矢印キーの両方を残しつつコンパクトにしたい方
- カスタムメカニカルキーボードの世界に足を踏み入れたい方
- フルアルミボディの質感と所有欲を楽しみたい方
- スイッチやキーキャップを自分好みに換装して楽しみたい方
- FPSやRPGなどジャンルを問わずゲームで使える万能キーボードを求めている方
75%レイアウトは、65%のようにFキーがレイヤー操作になることもなく、テンキーレスのように横幅を取りすぎることもないバランスの良いサイズです。 ファンクションキーにダイレクトにアクセスできる安心感は、ゲームでも日常作業でも活きてきます。
ホットスワップ対応なので、最初はデフォルトのスイッチで使いながら、好みに合わせて少しずつ換装していくという楽しみ方ができます。
まとめ

本記事では、Keychron Q1の良いところと気になる点について、レビューしてきました。
75%レイアウト、フルアルミボディ、VIA対応、ホットスワップと、ゲームにもタイピングにも対応できるオールラウンドなカスタムキーボードです。
私自身もこのQ1がきっかけで、メカニカルキーボードの世界にハマっていった個人的にも思い入れの深い1台。
75%レイアウトでカスタムキーボードを始めたい方にもおすすめのキーボードだと言えます。
なお、同じQシリーズの65%モデル「Keychron Q2」のレビュー記事も公開しています。 75%と65%のどちらが自分に合うか迷っている方は、あわせて参考にしてみてください。
リンク先で紹介している製品は無線にも対応したQ1 Max QMKとなります

