JAPANNEXT X-500(JN-IPS24X500FR-H-C6)は、超高リフレッシュレートが売りのゲーミングモニターです。
JAPANNEXTのゲーミングモニターのフラッグシップ製品であり、500Hzというリフレッシュレートが特徴。
リフレッシュレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数のことです。多くなればなるほど、映像が滑らかになります。PC側ではフレームレートと呼ぶのが基本です。
本記事では、そんなJAPANNEXTの超高リフレッシュレートゲーミングモニターX-500についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
JAPANNEXT X-500の基本仕様
レビューをする前に、まずはJAPANNEXT X-500の基本的な仕様について紹介していきます。スペック、外観、付属品とスタンドの機能について簡単に解説していくので、ぜひご参考ください。
X-500のスペック
- 解像度:フルHD
- パネル種類:IPS
- 液晶サイズ:24.5インチ
- 輝度:500cd/m2
- コントラスト比:1000:1
- リフレッシュレート:500Hz
- 応答速度:3ms(GtoG)/1ms(MPRT)
- 視野角:H178°/V178°
- 表面処理:非光沢
- 表示色:10.7億色 sRGB99%/DCI-P3 86%
- FreeSync対応
- フリッカーフリー対応
- ブルーライト軽減モード対応
- HDR400対応
- KVM機能対応
以上が、JAPANNEXT X-500の簡単なスペックです。
解像度は、フルHDで一般的な部類になっています。解像度が高くなるとPC側で高フレームレートを出すのが難しくなるため、高リフレッシュレートモニターはフルHDが多いです。
液晶サイズは、24.5インチ。大きすぎず小さすぎず、程よいサイズ感です。
そして、スペック上での最大の特徴は最大リフレッシュレートが500Hzと非常に高リフレッシュレートである点。
一般的に、ゲーミングモニターは144Hzが多いです。144Hz以上が、FPSやTPSにおいて有利に立ち回れる最低条件だと言われています。その3倍以上のスペックがあるのが、特徴です。
そこ以外は、一般的なゲーミングモニターと同等になっているところが多いと言えます。
X-500の外観

JAPANNEXT X-500は、ベゼルが狭いのが外観上の大きな特徴です。
下部ベゼルはロゴもあり太くなっていますが、左右と上部ベゼルは非常に狭いのがよいところ。複数枚のモニターを繋げて使う場合でも、シームレスな感覚で快適に使えます。
前面は非常にシンプルなデザインです。
背面には、LEDライトが搭載されています。

カラーグラデーションで点灯し、オンオフの切り替えが可能です。単色設定など色の設定ができないのは残念な点ですが、気になる方はオフにできるのはよいところ。

オフにすれば、ゲーミングモニターっぽさは残しつつもスタイリッシュでシンプルなデザインになります。
X-500の付属品とスタンドの機能

- X-500本体
- スタンド
- HDMIケーブル
- Type-Cケーブル
- USBケーブル
- 電源ケーブル
- 電源アダプター
- マニュアル
- VESAマウント延長スペーサー
- 保証書
以上が、JAPANNEXT X-500の付属品です。
DPケーブル以外は、本機と各機器との接続に使えるケーブルが1本ずつ付属します。モニターとPCをDPで接続したい場合には、別途ケーブルが必要なので注意しましょう。
それ以外の場合には、困りません。
また、スタンドに関しては必要な機能が全て揃っています。
- チルト機能:-5°+20°
- 高さ調整:140mm
- スイベル:R30°/L30°
- ピポット:R90°
チルト機能は、前後に傾きを調整する機能です。

座り姿勢や視線の高さとモニターの位置関係によっては、前後に角度を付けたほうが見やすい場合があります。そういった場合に便利な機能です。

高さ調整も140mmまでできるので、非常に便利。最大まで高さをつければ、モニターを縦向きにすることもできます。
スイベルは、首振り機能です。左右に30°ずつ、スタンドを動かさずに角度を調整できます。

斜めに座る方には便利です。
ピポットは、ディスプレイを回転させる機能のこと。縦向きや横向きにできるので、縦モニターとして使いたい場面がある方に便利です。
X-500はピポットのクオリティが妙に高く、ただ縦に回転させるだけでなく、
高さを調整する

左右向きを変える(スイベル)

前後に傾きを調整する(チルト機能)

と、横向きで調整できることが縦向きになって調整できるのが驚かされました。
モニターアームのほうが便利なのは確かですが、アームがなくとも十分便利に使えるクオリティの高いスタンドだと言えます。
JAPANNEXT X-500の良いところをレビュー
ここまで、JAPANNEXT X-500の基本的な仕様について紹介してきました。今度は、JAPANNEXT X-500の良いところについて、レビューしていきます。
超高リフレッシュレートの実力や、それ以外の利点などについて知りたい方はぜひご参考ください。
500Hzの超高速リフレッシュレート

JAPANNEXT X-500は、最大リフレッシュレートが500Hzと非常に高いのが最大の特徴です。
実際に、ミドルハイクラス以上のPCを使っている方であれば、これだけのリフレッシュレートが活きる場合があります。ApexやVALORANTなどの軽いゲームでは、Apexで300fps張り付き、VALORANTであれば400台のフレームレートを出せる性能を持つPCは決して少なくありません。
現状500Hzの恩恵を活かせられる機会は少ないものの、今後ハードウェアの性能向上とあわせゲーム側のフレームレート上限も上がっていくと考えると、500Hzまで出せる本機は非常に役立ちます。
そのうえ、フレームレートとの同期機能もあるので、両者のズレによって発生することのある画面の表示荒れの心配も不要です。
500Hzという超高リフレッシュレートは、映像が非常に滑らかになります。敵よりもキャラの動きを正確かつ素早く把握できるので、撃ち勝ちやすいです。
軽量級のFPS・TPSをプレイする場合には、高いパフォーマンスを発揮します。
なお、注意点としては最近のゲームはグラフィックの要求レベルが上がってフレームレートを出しづらくなっているケースもあります。
例えばフォートナイトではRTX5070Ti環境であっても、グラフィック低にDLSSを当てて250fps前後なのでX-500の恩恵を100%得るのはむつかしいです。


ガチな競技ユーザーであれば低がベースになりますが、フォートナイトも画質を高めて遊ぶと非常にきれいなので、エンジョイユーザーであればバランスも考えたいところです。
24.5インチという程よいサイズで使いやすい

JAPANNEXT X-500の画面サイズは、24.5インチです。
24.5インチは、実際にゲーム大会でも使われるサイズになっています。大会の試合中のプロと同じ環境で遊べるのが、よいところです。
そのうえ、24インチより若干大きい程度であり、程よいサイズ感なのも魅力的。置き場所に困らず、かといって小さく感じることもありません。
PS5との120Hz接続にも対応

JAPANNEXT X-500は、PS5との120Hz接続にも対応しています。
500Hzの超高リフレッシュレートが目玉の製品なので、PCで使うことを前提としているものの、PS5などとのゲーム機での使用も可能です。PS5の性能を余すことなく使えるので、PCだけでなくPS5でもゲームをプレイする機会がある方には特におすすめ。
幅広く使えます。
HDR対応で映像が綺麗

JAPANNEXT X-500は、HDR400に対応しています。
HDR400は、最大400二トの輝度が保証されているという基準の規格です。一般的なゲーミングモニターが対応しているHDR10と違うのは、映像規格ではなくてモニターの性能指標であること。
より明るさが際立つため、明るいシーンでは一般的なモニターよりも色鮮やかな映像を楽しめます。
さらに、本機は色性能も比較的高めです。表示色も多いので、フルHDモニターでも比較的綺麗な映像が楽しめます。
KVM機能に対応しており利便性が高い

JAPANNEXT X-500は、KVM機能に対応しています。
KVM機能というのは、キーボードとマウスのセットを複数のコンピューターで使い回せる機能のことです。モニターにキーボードとマウスを接続しておけば、接続先を変えても同じキーボードとマウスで操作できます。
複数PCを接続して、作業用とゲーム用で使い分ける場合などに便利です。
この機能と性能もあり、ゲームメインでありながら幅広い用途で使えるのが本機の魅力のひとつだと言えます。
Type-C 65W給電に対応しており活用幅が広い

JAPANNEXT X-500は、Type-C 65W給電に対応しています。
比較的出力が控えめなノートPCやUSB PDに対応したミニPCなどを使う際に、非常に便利です。これらのサブPCをType-C一本で接続し、メインのデスクトップをHDMIやPDで接続すれば、作業環境がより快適になります。
JAPANNEXT X-500の気になる点をレビュー
JAPANNEXT X-500の良いところについて、レビューしてきました。もちろん、良いところばかりではありません。そこで今度は、JAPANNEXT X-500の気になる点について、簡単にレビューしていきます。
GtoGで3msの応答速度は他社製より少し遅い
JAPANNEXT X-500の応答速度は、MPRTだと1msと十分高速です。
応答速度は、速ければ速いほど映像の残像感が軽減されます。1msであれば、体感できるほどの残像は基本的には生じないので、快適です。
ただ、GtoGで3msというのは他社製品のフラッグシップモデルより少し遅め。
GtoGは、中間色から中間色に切り替わる速度のことです。MPRTよりも体感に近い速度だと言えます。
理論的には1msの性能があるものの、体感的には3ms程度に留まると思っておいたほうがよいです。とはいえ、3msでも一般的なモニターと比べれば高速であり、残像感を体感で気になることはありません。
独自機能などは少ない
JAPANNEXT X-500は同社のフラッグシップに位置づけられていますが、独自機能などは比較的少ないモデルです。JAPANNEXTのモニターによく搭載されるPIP/PBP機能や、他社製品のような独自色の強い機能は搭載されていません。
その分、他社の高リフレッシュレートモニターより価格が抑えられています。
単純な性能面を重視し、機能はあまり重視しないという方にとってはむしろよいことです。
JAPANNEXT X-500はこんな人におすすめ!

- 300fps以上のフレームレートで遊びたい方
- 軽量級のFPSやTPSをメインで遊ぶ方
- 高いゲーム性能を持つPCを所有している方
JAPANNEXT X-500は、以上のような方におすすめです。
まとめると、「高性能なPCで高フレームレートを出したい方向け」ということ。本機の最大の特徴は、500Hzという非常に高いリフレッシュレートにあります。これは一般的な性能のPCでは、活かせません。
この性能を活かせなければ、本機は同社のほかのモニターのほうが快適だと感じる可能性が高いです。
逆に言えば、この性能を活かせる方であれば本機は非常にコスパが高く、満足度も高くなると言えます。
まとめ|撃ち勝ちたい人のためのモニター
本記事では、JAPANNEXT X-500についてレビューしてきました。
JAPANNEXT X-500は、500Hzという超高リフレッシュレートのゲーミングモニターです。他社製品と比べて機能面は抑えられている印象がありますが、性能面は非常に高く、高コスパだと言えます。
その分、合う人と合わない人でハッキリ分かれる製品です。
ゲーム性能を重視したい方は、ぜひ検討してみてください。