JN-IPS34G165UQ-HSは、JAPANNEXTが販売しているウルトラワイドモニターです。
UWQHD（3440×1440p）の解像度により、横幅が広くなっているのが特徴。ドットの表示数を表す解像度が横に広がっているということは、横方向に画面の表示領域が広がるということです。それに合わせて、モニターの形も横長になっています。
本記事では、そんなJAPANNEXTのウルトラワイドモニターJN-IPS34G165UQ-HSについてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
JN-IPS34G165UQ-HSの基本仕様
まずは、JN-IPS34G165UQ-HSの基本的な仕様について簡単に解説していきます。スペック、外観、スタンドの機能などについて紹介するので、気になる方はぜひご参考ください。
JN-IPS34G165UQ-HSのスペック
- 画面サイズ：34インチ
- 解像度：UWQHD（3440×1440p）
- アスペクト比：21:9
- パネル種類：IPS
- 表面処理：非光沢
- リフレッシュレート：165Hz
- 応答速度：1ms(MPRT)
- 視野角：H:178°/V:178°
- コントラスト比：1000:1
- 表示色：1670万色 sRGB96%
- FreeSync対応
- フリッカーフリー対応
- ブルーライト軽減モード対応
- HDR10対応
以上が、JN-IPS34G165UQ-HSの簡単なスペックです。
34インチのUWQHDモニターなのが、スペック上の最大の特徴。実物を見ると、画像で見るよりも大きく見えます。置き場所は限られるものの、設置スペースさえ確保できれば非常に快適です。
画面サイズが大きく横に広いので、映像が見やすいだけでなく作業もしやすくなります。
さらに、リフレッシュレートや応答速度もゲーム用として使うのに十分な性能を備えているのがよいところです。作業用として使う方が多いウルトラワイドモニターですが、大きいだけに別途モニターを用意するのは面倒。
これ一枚で作業用としてもゲーム用としても十分使えます。
外観
前面は、非常にシンプルなデザインです。ロゴや各種ボタンの説明アイコンなどが描かれている下部ベゼル以外は、非常に狭くなっているのが特徴。極狭ベゼルによって、より映像が大迫力に感じられます。
背面にはJAPANNEXTのロゴが大きめに描かれていますが、デザインとしてはシンプルな部類です。ゲーミングモニターによくあるモールド加工などの外見的演出がなく、スッキリとしています。
ただ、背面にLEDライトを搭載しているのが特徴。カラーグラデーションで点灯します。オンオフの切り替えができるので、好きな方以外はオフにしておけるのもよいところです。
ライトさえオフにしていれば、どのような部屋でも浮くことがないデザインだと言えます。
付属品とスタンドの機能
- 本体
- DisplayPortケーブル
- 電源ケーブル
- 電源アダプター
- マニュアル
- VESAマウント延長スペーサー
- スタンド
- 保証書
以上が、JN-IPS34G165UQ-HSの付属品です。
HDMIケーブルは付属せず、DPケーブルのみ付属します。ゲーミングPCであれば基本的にはDPケーブルが搭載されているので、DPで接続するのがおすすめです。
ただしノート型のゲーミングPCではDPポートがない場合が多いので、ノート型ゲーミングPCと接続する際は別途HDMIケーブルを用意する必要があります。
また、スタンドはピボット以外の機能が揃っています。ピボットというのは、ディスプレイを90度回転させる機能です。ウルトラワイドモニターでは使わないので、これがないのは当然だと言えます。
- チルト機能：-5°+20°
- 高さ調整：115mm
- スイベル：R30°/L30°
チルトは、前後の傾き調整です。見やすいように角度を調整できます。調整幅は、極一般的な範囲です。
高さ調整は、調整幅が比較的大きめに作られています。しっかりと高さを出すこともできるので、モニターは高めの位置に置きたいという方でも安心です。
スイベルは左右に傾きを調整する機能のこと。20°ずつ調整できるのが一般的ですが、本機30°ずつ調整できます。これも比較的調整幅が大きいです。
モニターアームを使うのが最も快適なのでおすすめですが、モニターアームが無くとも運用しやすいスタンドだと言えます。
JN-IPS34G165UQ-HSの良いところをレビュー
JN-IPS34G165UQ-HSのスペックなどについて、解説してきました。スペックからして高性能なモニターですが、モニターはスペックを見るだけではわからない部分が多いです。
そこで今度は、JN-IPS34G165UQ-HSの良いところについてレビューしていきます。
ウルトラワイドに対応したゲームとの相性が最強！
ウルトラワイドモニターというと、キャラクターなどが間延びするだけになってしまうのではと心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、UWQHDに対応したゲームは画面が横に間延びのではなく、一般的な16:9の画面領域よりも横に多くの情報を映し出します。
私の保有しているゲームだと、モンハンワイルズ、新三國無双、FF14などがありますが、一度ウルトラワイドモニターでプレイすると普通のアスペクト比のモニターには戻りたくなくなるほどです。
FF14などではマップなど各種情報のレイアウトを隅にずらすことが出来るため、プレイするメイン画面を広く確保できるのもありがたいです。
極狭ベゼルに34インチで大迫力
JN-IPS34G165UQ-HSは、34インチという大きな画面が特徴です。画面が大きいですが、IPSパネルの特徴である視野角の広さもあり、画面が見やすくなっています。上下左右ともに178度の視野角があるので、真横・真上・真下から見ない限りは色彩が損なわれません。
さらに、べゼルが非常に狭いのもよいところです。
ベゼルが狭いほうが、映像への没入感が高まります。余計なものがあまり目に入ってこないのが理由です。そのうえ34インチと大きいので、視界が映像で埋められます。ゲーム映像や映画などがより大迫力に感じるのが、よいところです。
娯楽コンテンツによりのめり込めるようになります。
横に広いから作業がしやすい
JN-IPS34G165UQ-HSは、UWQHD解像度を採用しています。
WQHD解像度をより横に広くしたような解像度です。
横に表示領域が広いので、作業がしやすくなります。
最もわかりやすいのは、動画編集ソフトなど横にタイムラインが伸びるソフトウェアです。横方向に広い表示領域を持つので、タイムラインをより広く表示できます。横スクロールをする頻度が低くなり、タイムラインをより俯瞰で見やすくなるのがよいところです。
ほかにも、複数のウインドウを横に並べて作業をする場合などに便利。動画編集だけでなく、配信・執筆・イラスト制作・ゲーム制作などあらゆる作業が快適になります。
165Hz＆1msでゲーム性能も十分高い
JN-IPS34G165UQ-HSは、最大リフレッシュレート165Hz、応答速度1msとゲーム性能が高いです。
リフレッシュレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数を示す値のこと。PC側ではフレームレートと呼ばれています。
PC側で160fpsが出せる場合でも、モニターの最大リフレッシュレートが60Hzの場合、映像は60fpsにしかなりません。これら二つが乖離しすぎると画面の表示が乱れることもあるので、注意が必要です。
このフレームレートおよびリフレッシュレートは、高ければ高いほど映像が滑らかになります。競技性の高いゲームでは、敵の動きがより読みやすくなり、有利です。
一人用のゲームでも、たとえばキャラクターの動きがより生き生きとして見えたり背景の木々の葉の揺れがよりリアルに見えたりします。
また、応答速度は画面の色が切り替わるタイムラグのことです。1msは非常に速い部類になります。応答速度が速いと、映像に残像感が発生しにくくなるのがよいところです。
つまり、JN-IPS34G165UQ-HSはくっきりとした滑らかな映像が楽しめるということになります。
PBP・PIP機能に対応している
JN-IPS34G165UQ-HSは、PBP・PIP機能に対応しています。これらは、マルチウインドウ機能と呼ばれるものです。
PBPは、複数の機器からの映像を2画面に分割して表示できる機能のこと。たとえばPS5の映像を左側に表示させて、右側にPC画面を表示させるということができます。PS5でゲームをしながら、同じモニターで攻略情報や配信が見られるのがよいところです。
もちろん、複数PCを接続させてより効率的に作業を行うこともできます。
PIPは、複数の機器からの映像を重ねて表示する機能です。たとえばPS5のゲーム画面をメインにして、上からPCのDiscord画面を重ねて表示することができます。
どちらも、複数機器を使う方にとっては便利な機能です。
PS5とのWQHD@120Hz接続対応している
JN-IPS34G165UQ-HSは、PS5とのWQHD接続に対応しています。
PS5はWQHDで接続した場合、最大フレームレートは120fpsです。本機を使えば、PS5のWQHD@120Hz接続が楽しめます。フルHDよりも大きい解像度でPS5の高グラフィックを楽しめるのが、よいところです。
PS5の設定で1440pを選択し、120Hz出力を有効にするの項目で自動を選択するだけで設定が完了します。接続も設定も簡単なのがよいところです。
ただし、PS5がUWQHDには対応していませんので、ウルトラワイドを楽しみたいと考えている方は注意が必要です。
本モニターにてPS5でプレイすると、映像が画面いっぱいに引き伸ばされ、その場合は横に伸びて不自然な表示になります。
ただ使っているとさほど気にならないケースもありますので、PCゲームや作業用モニターとしての使用がメインでPS5はサブという方であれば特段問題にすることはありません。
映像が綺麗でゲームも映像鑑賞も楽しめる
JN-IPS34G165UQ-HSは、映像が綺麗です。
IPSパネルを使っているため発色がよく綺麗に見えるうえに、UWQHD解像度という高解像度なのも魅力的。解像度が高くなると、より映像を細かく表示できるため綺麗に見えるようになります。
さらに、HDRにも対応。HDRは、映像の明るい部分と暗い部分の差を広げて表示する機能です。コントラストがよりハッキリとするため、明るさのグラデーションがより鮮明に表示されるようになります。
ほかにも、映像内の暗い部分がより鮮やかになるなどのメリットがあるのが特徴です。
ゲームも映像鑑賞も、より楽しめるようになります。
JN-IPS34G165UQ-HSの気になる点をレビュー
ここまで、JN-IPS34G165UQ-HSの良いところについてレビューしてきました。高性能で使いやすいモニターですが、一部気になる点もあります。
そこで今度はJN-IPS34G165UQ-HSの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
HDMIだと100Hzになる
JN-IPS34G165UQ-HSは、HDMIで接続した場合、リフレッシュレートが100Hzになってしまいます。DP接続よりHDMI接続のほうがリフレッシュレートが下がるのはよくあることですが、100Hzというのが難点です。
一般的に、FPSやTPSなどの競技性の高いゲームでは、144Hz以上が求められます。多くの人がこのリフレッシュレートでプレイしているので、これより低いと不利になりかねません。
DP接続すれば解決しますが、DP接続ができる環境がない方は注意が必要です。
内蔵スピーカーの音質は微妙
JN-IPS34G165UQ-HSにはスピーカーが内蔵されていますが、出力は3Wと低いです。この出力では、低音が十分に出ません。音に迫力が感じられないので、ゲームや映画などにより没入したい場合は内蔵スピーカーを使わないことをおすすめします。
別でスピーカーやヘッドセットやイヤホンなどを用意しましょう。
JN-IPS34G165UQ-HSはこんな方におすすめ！
- ゲームの没入感を高めたい方
- 作業にもゲームにも使いたい方
- 複数ウインドウを横並びで使う機会が多い方
- コスパの高いウルトラワイドモニターが欲しい方
JN-IPS34G165UQ-HSは、以上のような方々におすすめです。
本機は、ゲームにも作業にも使いやすい性能を有しています。ウルトラワイドモニターで、作業時に重宝されるマルチウインドウ機能なども搭載。そのうえ、ゲーム性能も決して低くはありません。
ゲームの没入感を高めたい方だけでなく、作業に使いたい方、両方に使いたい方にもおすすめのウルトラワイドモニターです。
まとめ｜使いやすく高コスパなウルトラワイドモニター
本記事では、JN-IPS34G165UQ-HSについてレビューしてきました。
34インチのウルトラワイドモニターなので場所は取りますが、場所さえあれば非常に快適なモニターです。スタンドの機能も十分揃っており、PBPやPIPなどの特殊な機能もあるので、非常に便利に使えます。
ゲームにも作業にも使いやすく、価格も49,980円と安いです。ウルトラワイドモニターは5万円を超える高価な製品が多いなかで、これだけの性能と機能がありこの価格は破格だと言えます。
使いやすく高コスパなウルトラワイドモニターに魅力を感じる方には、非常におすすめです。
