EPOMAKER CarbonXレビュー|カーボンファイバー製50gの超軽量ゲーミングマウス

EPOMAKER CarbonXは、カーボンファイバー製シェルを採用した約50gの超軽量ゲーミングマウス。

PAW3950センサーと最大8000Hzのポーリングレートを搭載し、FPSやTPSで求められるトラッキング精度に対応しています。

カーボンファイバー製のゲーミングマウスは他メーカーからも登場しているものの、いずれも3万円を超える価格帯が中心。CarbonXは約13,000円台という手の出しやすい価格で、この素材を採用しています。

本記事では、そんなEPOMAKER CarbonXの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

本レビューはEPOMAKER様より製品を提供いただきレビューしてます

目次

EPOMAKER CarbonXの基本情報

まずはEPOMAKER CarbonXのスペックやデザイン、付属品について紹介していきます。

スペック

EPOMAKER CarbonXの基本的なスペックは以下の通りです。

項目内容
センサーPAW3950
DPI7段階(400 / 800 / 1600 / 2400 / 3200 / 5000 / 30000)
ポーリングレート(2.4G / USB)デフォルト1000Hz(最大8000Hz、7段階調整)
ポーリングレート(Bluetooth)125Hz
レイテンシー有線:0.35ms / 2.4G:0.4ms / BT:10ms
IPS750
スイッチOmron製光学式(左右)
MCUNordic
接続方式トライモード(2.4GHz / Bluetooth / USB-C有線)
シェル素材カーボンファイバー
重量約50g
サイズ118 × 62.2 × 39.6mm
バッテリー300mAh
LOD0.7mm / 1mm / 2mm(3段階)
ソフトウェアWebブラウザベース(Chrome推奨)

PAW3950というのは、PixArt社が開発したフラッグシップクラスの光学センサーのこと。 最大30,000DPIと750IPSに対応しており、ハイエンドマウスで広く採用されています。

ポーリングレートとは、1秒間にマウスの位置情報をPCへ報告する回数のことです。 数値が高いほどカーソルの動きが滑らかになり、CarbonXは2.4GHzワイヤレスおよびUSB接続時に最大8000Hzまで対応しています。

LODというのは、リフトオフディスタンスの略で、マウスを持ち上げた際にセンサーが反応しなくなる高さのこと。 CarbonXでは0.7mm・1mm・2mmの3段階から選択でき、低く設定するほどマウスを浮かせたときの意図しないカーソル移動を防げます。

デザイン

カーボンファイバー製の穴あきシェルを採用したマットブラックの外観。 穴のパターンは一般的なハニカム(蜂の巣)型より大きめで、内部の基板やスイッチが透けて見える独特のデザインです。

形状は左右対称で、サイドボタンは左側に2つ配置されています。 「左右対称」とはいっても、サイドボタンの位置から右手での使用を前提にした設計です。

ハンプ(マウス背面の膨らみ)はほぼ中央に位置しており、かぶせ持ちでもつかみ持ちでも手のひらに収まりやすい形状になっています。

他のマウスと並べてみると、指先まわりのくびれが大きいことが分かる設計。

ロジクール G304との比較

このくびれがあることで指先がマウスのサイドにしっかりかかり、フィット感の良さにつながっています。

RGBライティングは搭載されておらず、左右クリックボタンの隙間にDPIインジケーター用のLEDが1つあるのみ。

左右クリックボタンの隙間に青く光っているのがDPIインジケーター用のLED

表面はマットな仕上げで、指紋や皮脂が目立ちにくいのも好印象です。 触った感触はしっとりとしていて、プラスチック製のマウスとは明らかに異なる質感があります。

付属品

同梱品は以下の通りです。

  • CarbonX本体
  • 2.4GHzワイヤレスドングル(USB-C接続のピル型)
  • USB-A to USB-C ブレイデッドケーブル
  • 交換用PTFEソール
  • 多言語ユーザーマニュアル

交換用ソールが付属しているため、長期間使用してソールが摩耗した場合でも安心できます。 ドングルはUSB-Aポートに直接挿すタイプではなく、付属のケーブルを介してUSB-C端子で接続する方式です。

EPOMAKER CarbonXの良いところをレビュー

ここからは、EPOMAKER CarbonXの良いところをレビューしていきます。

手に取った瞬間に驚く約50gアンダーの軽さ

公称約50g、実測では46〜47g前後という超軽量ボディ。初めて箱から取り出した瞬間、持ち上げただけでその軽さに驚かされます。

私自身、これまで軽量マウスはあまり使っておらず、普段使っているLogicool G304が約99gなので、CarbonXに持ち替えると重量はほぼ半分。

FPS・TPS系ゲームで実際に使ってみると、エイムの切り替え時に「戻り」が明らかに速くなる感覚がありました。

マウスを振り回す動作そのものが軽くなるため、初動のスピードと止めたい位置でのコントロールが両方改善されます。1・2世代前の70〜100g前後のマウスからの買い替えを考えている方にとって、体感での変化が大きい1台です。

一方で、最近は30〜40g台の超軽量マウスも増えてきており、軽さだけを追求するならさらに軽い選択肢もあります。

ただし、30g台のカーボンファイバー製やマグネシウム合金製のマウスは2〜3万円台が中心です。 プラスチック製の超軽量モデルなら1万円以下で手に入るものの、シェルの剛性に不安が残る製品も少なくありません。

CarbonXは約50gと「最軽量」ではないものの、カーボンファイバーの剛性を約13,000円台で手に入れられるバランスの良さがポイント。

プラスチック製の穴あきマウスにありがちなシェルのたわみやきしみが、CarbonXでは一切発生しません。 「軽さ×素材の質×価格」の3つの軸で見たときに、ちょうど良い落としどころに位置するマウスだと言えます。

カーボンファイバー製シェルの剛性と高級感

カーボンファイバーは、プラスチックより強度が高く、アルミニウムより軽い素材。 レーシングカーや航空機にも使われる素材で、ゲーミングマウスへの採用はまだ少数です。

実際に握ってみると、穴あきデザインにもかかわらずシェルがたわむ気配がまったくありません。 側面を強く押し込んでも、きしみ音やフレックスは発生しないです。

カーボンファイバー製のゲーミングマウスはASUS ROGやCORSAIRからも登場していますが、いずれも3万円を超える価格帯となっています。 CarbonXは約13,000円台でカーボン素材を体験できるため、この素材に興味がある方にとって手が出しやすい選択肢です。

そして、デスクに置いたときの見た目もポイントです。 マットブラックのカーボンシェルに内部パーツが透けて見えるデザインは、所有欲を満たしてくれます。

穴あきデザインが通気性とメンテナンス性を両立

穴あきシェルは通気性に優れており、長時間のゲームプレイでも手が蒸れにくい構造。

「穴が開いていると汚れやすいのでは」と気になる方もいるかもしれません。 ただ、実際に使ってみると逆の印象で、内部が見えるため、ホコリや汚れの蓄積にすぐ気づけます。

ブローやキーボード用の刷毛を使えば、穴の隙間から汚れを簡単に取り除けます。密閉型のマウスでは内部にホコリが溜まっていても気づきにくいため、メンテナンスのしやすさではむしろ穴あきの方が有利な点もあると感じました。

PAW3950センサーによる正確で安定したトラッキング

フラッグシップセンサーPAW3950の追跡性能は、ゲームプレイ中にしっかり体感できます。 FPS・TPS系ゲームでの使用中、スピンアウトやジッターといったセンサー起因のトラブルは今のところ発生しておりません。

DPIは7段階に分かれており、400から30,000まで幅広く対応。 FPSでは400〜1600あたりの低DPIを使うケースが多いですが、デスクワークやブラウジングでは高めのDPIに切り替えると操作が快適になります。 用途に応じてワンタッチでDPIを変更できるのが便利です。

なお、ポーリングレートについては1000Hzと8000Hzを切り替えて試してみたものの、正直なところ体感での違いは分かりませんでした。

スペック上は8倍の差があるため理論的には8000Hzの方が滑らかですが、一般的なゲームプレイの範囲では1000Hzでも十分快適に操作できます。 8000Hzはあくまで「詰めたい人のための上限値」として捉えておくのが現実的です。

Omron光学式スイッチによるクリアなクリック感

左右のメインボタンにはOmron製の光学式スイッチを採用。 適度なクリック圧があり、誤クリックを起こしにくい設計になっています。

連打が多い場面でもレスポンスが良く、正確なクリックが安定して出せる印象。

光学式スイッチはメカニカル式と異なり、物理的な接点がないためチャタリング(意図しない二重入力)が発生しにくいのもポイントになります。

耐久性の面でも有利で、長期間使い続けても安定したクリック感が維持されやすい構造です。

ブラウザベースのソフトウェアでダウンロード不要

CarbonXの設定変更はすべてWebブラウザ上で完結する仕組み。

EPOMAKER Control HUB(https://controlhub.top/Epomaker/)にアクセスするだけで、DPIやポーリングレート、ボタンリマップ、LODの調整が可能です。 専用アプリのインストールが不要なので、PCのストレージを圧迫しません。

Web UIの動作もサクサクで、設定の反映にストレスを感じることはありませんでした。 VIA対応のカスタムキーボードと同じ発想で、常駐ソフトなしにデバイスを管理できます。

気軽に設定を試せるので、DPIやLODを少しずつ調整しながら自分好みに追い込んでいく使い方にも向いた仕組みです。

ブラウザのお気に入りにControl HUBのURLを登録しておくと、設定を変更したいときにすぐアクセスできます。

Chromeエンジンを搭載したブラウザの使用が推奨されてますので、 他のブラウザでは互換性の問題が起きる場合があります。

トライモード接続でゲームも作業もこの1台で完結

2.4GHzワイヤレス・Bluetooth・USB-C有線の3つの接続方式に対応したトライモード仕様。 底面のスイッチで接続モードを切り替えられます。

ゲーム中は低遅延の2.4GHzワイヤレス、作業やタブレット接続にはBluetooth、シビアな場面やバッテリー切れの際にはUSB-C有線と、シーンに応じた使い分けができます。

対応OSもWindows・Mac・Linuxと幅広く、PS4/5・Xbox・Switchといったゲーム機にも接続可能です。

バッテリー容量は300mAhで、軽さを優先した設計のため大容量とは言えません。 ただ、1000Hz前後のポーリングレートでプレイしている分には、バッテリーの減りが気になる場面はほとんどありません。

8000Hzに設定するとバッテリー消費は増えるため、常用する場合はこまめな充電を意識しておくと安心です。

EPOMAKER CarbonXの気になる点をレビュー

ここまで、EPOMAKER CarbonXの良いところについてレビューしてきました。 カーボンファイバー製の超軽量ボディにフラッグシップセンサーを搭載した魅力的なゲーミングマウスですが、一部には気になる点もあります。

カーボンシェルの表面は乾いた手だとすべりやすい

形状自体は手にフィットするものの、カーボンファイバーのマット仕上げは強いグリップ力があるわけではありません。 特に手が乾いた状態だと、表面がツルツルして少し滑りやすく感じます。

一方、プレイ中に手汗をかき始めると印象が変わりました。

汗の湿気でカーボンの表面に指が吸い付くような感覚になり、むしろグリップ力が増します。 つまり、ゲームに集中して手に汗をかくタイミングではホールド感が良くなるという、ゲーミングマウスとしては理にかなった挙動です。

ただ、プレイ前の乾いた手での操作感が気になる方はグリップテープの追加を考えるかもしれません。

CarbonXの穴は一般的なハニカムマウスより大きいため、穴の上にテープが被るとたるんでしまう可能性があります。
貼るなら穴のない側面部分に限定するか、穴を避けてカットする工夫が必要です。

CarbonX専用のカット済みグリップテープは販売されていないため、汎用のフリーカットタイプを自分で加工する手間も考慮しておく方が良いでしょう。

スクロールホイールの引っかかりが少なくスルスル回る

スクロールホイールの回転はスムーズで、抵抗感が少なめの仕上がりです。 Webブラウジングや長文のスクロールでは快適ですが、ゲーム中に1ノッチだけ正確に回したい場面では少し行き過ぎてしまうことがありました。

個人的にはもう少しコクコクとしたノッチ感があった方が、武器切り替えなどの操作で安心感が出ると感じます。

ただ、ここは完全に好みの領域です。 軽い回転が好きな方には気にならないポイントかもしれません。

背面DPIボタンを押す際に正面ボタンも誤クリックしてしまう

DPI変更ボタンがマウスの裏面中央に配置されており、ボタンを押す際に正面のクリックボタンも同時に反応してしまうことがありました。

マウスを裏返してDPIボタンを押し込むと、指が本体を挟む形になるため、反対側のメインボタンにも力がかかります。

ただ、ゲーム中にDPIを切り替える場面はほとんどありません。あらかじめWebソフトウェアで好みのDPIを設定しておけば、背面ボタンに触れる機会そのものを減らせます。

Control HUBのURLをブラウザのお気に入りに登録しておくと、設定を変えたくなったときにすぐアクセスできるのでおすすめです。

USB-Cピル型ドングルは従来型ほどの手軽さがない

CarbonXのワイヤレスドングルは、従来のマウスに多い小型USB-Aドングルとは異なり、USB-Cポートを備えたピル型の外付けタイプ。

付属のケーブルを介してPCと接続する方式のため、デスクまわりにケーブルが1本増えることになります。 「ポートに挿すだけ」という手軽さでは、従来型のドングルに分があります。

とはいえ、この設計には技術的な理由があります。 8000Hz対応のマウスでは、1秒間に8000回もの通信が発生するため、ドングルとマウスの距離が近いほど信号が安定しやすい仕組みです。

ケーブル接続のドングルであれば、PC背面のUSBポートに挿すのではなく、マウスのすぐ近くに設置できます。 他メーカーの8K対応ドングルでも同様のケーブル方式を採用しており、通信安定性を重視した設計意図がうかがえる構造です。

ボタン数が最小限でFPS以外のジャンルには物足りない

CarbonXのボタン構成は、左右クリック・スクロールホイール・サイドボタン2つの計5ボタン。 余計なボタンを排除して軽量化に振り切った設計で、FPSやTPSには十分な構成です。

一方で、MMOやMOBAのようにスキルやマクロを多用するジャンルでは、ボタン数の少なさがデメリットになります。 多ボタンマウスを求めている方は、用途に合った別の製品を検討する方が良いかもしれません。

あくまでもFPS・TPS特化型のマウスだと割り切る必要があります。

穴あきシェルのため飲み物をこぼすと基板が直接ダメージを受ける

穴あきデザインの通気性やメンテナンス性はメリットですが、液体に対しては注意が必要です。

密閉型のマウスであれば、多少の水滴がかかっても内部に浸入しにくい構造になっています。 ただ、CarbonXは穴から基板がダイレクトに見えているため、飲み物をこぼした場合の被害は深刻。

デスクにドリンクを置く習慣がある方は、マウスから離れた位置に配置するなどの工夫をしておくと安心です。

EPOMAKER CarbonXはこんな方におすすめ!

  • 軽量マウスでFPSやTPSのエイム精度を上げたい方
  • カーボンファイバー素材のデザインや質感に惹かれる方
  • カーボンマウスに興味があるが3万円超のモデルには手が出しにくい方
  • ソフトウェアのインストールなしで手軽にカスタマイズしたい方

EPOMAKER CarbonXは、以上のような方々におすすめです。

約50gという超軽量ボディは、1・2世代前の80〜100g前後のマウスからの買い替えで特に大きな変化を体感できます。
FPSタイトルでのフリックやエイム追従が軽快になり、操作の疲労感も軽減されるのが嬉しいポイント。

さらに、カーボンファイバー製のゲーミングマウスとしては約13,000円台と、この素材を試してみたい方にとっての入口にもなっています。 すでに50g前後の軽量マウスを使っている方にとっても、プラスチックとは異なるカーボンの剛性や質感は新鮮な体験です。

まとめ

本記事では、EPOMAKER CarbonXの良いところと気になる点について、レビューしてきました。

カーボンファイバー製シェルによる約50gの超軽量ボディに、PAW3950センサーと最大8000Hzポーリングレートという競技レベルのスペックを搭載したゲーミングマウスで、キーボードメーカーとして知られるEPOMAKERが、Eスポーツ志向のマウス市場に本格参入した意欲作でもあります。

表面のすべりやすさやドングルの手軽さには好みが分かれる部分がありますが、カーボンファイバーならではの剛性・質感・通気性は、プラスチック製の軽量マウスとは一線を画す仕上がり。

軽さだけでなく素材の質にもこだわりたい方にもおすすめのゲーミングマウスだと言えます。

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