Logicoolの人気ゲーミングマウス、G PRO X SUPERLIGHT。センサー性能が高く、無線でも遅延がないということでプロゲーマーにも愛されているマウスです。
そんなG PRO X SUPERLIGHTの新型、G PRO X SUPERLIGHT 2が発売されました。超軽量ワイヤレスマウスとして、さらにパワーアップしています。
より高性能になり、より軽量になったことでゲーム性能もアップ。
今回は、そんなLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2の仕様を紹介し、良いとことろ気になる点についてレビューしていきます。先代モデルとの違いも解説するので、ぜひご参考ください。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の基本仕様
レビューや先代との違いを解説する前に、まずはLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2の基本仕様について紹介していきます。各種スペック、外観、付属品について解説するので、ぜひご参考ください。
スペック
- 最高解像度:32,000dpi
- ボタン数:5
- ポーリングレート:2,000Hz
- リフトオフディスタンス調整:可能
- インターフェイス:LIGHTSPEED(USBレシーバー)、有線(USB接続)
- バッテリー:内蔵リチウムイオン電池
- 最大連続稼働時間:95時間
- 本体サイズ:125.0×63.5×40.00mm
- 重量:60g
以上が、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2のスペックです。
まず、最大解像度が32,000dpiと高く設定されています。マウスにおける解像度というのは、実際にマウスを動かした距離に対し、マウスポインターがどれだけ動くかを示す数値のことです。
たとえば1000dpiの場合、マウスを1インチ動かすとマウスポインターが1000ドット分動くということになります。
解像度を上げれば少ない動きで素早く大きな操作ができるので、FPSやTPSで咄嗟に振り向く際などに有利です。
最大解像度が高いので、本機は幅広く調整できます。自分に適している解像度は好みによって大きく変わるので、調整幅が広いのはいいことです。
さらに、ポーリングレートが非常に高いのが特徴的。
当然、操作情報を送信する頻度が高いほうがポインターの動きは滑らかになります。
ゲーミングマウスの場合、500Hzと1,000Hzが主流です。それが2,000Hzなので、非常に高いと言えます。
全体的に、一般的なゲーミングマウスの性能よりも高いのがいいところです。
外観
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の外観は、一般的な左右対称タイプです。右手専用にはなってしまうものの、右利きの方ならどのような方でも持ちやすい形状だと言えます。
お尻の付近が丸いのも、いいところです。
かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちなどあらゆる持ち方に対応できます。
さらに、全体的な質感はマットな印象です。光沢感がなく、滑りにくくするための加工がされています。
そして、底面にはレシーバーの収納スペースが完備。Logicoolの無線マウスでは、よく見られるタイプです。
ホイール部分は、プラスチック感があります。
横から見ると内部が空洞なのがわかりやすいです。軽くて回し心地もいいですが、プラスチック素材の白い色が少しチープに見えることがあります。
ほかの機種では光ることが多い表面の「G」ロゴも、光りません。ゲーミングマウスでは少し珍しいタイプです。
付属品
- G PRO X SUPERLIGHT 2本体
- グリップテープ
- ソール付きレシーバーカバー
- USBレシーバー
- レシーバー延長アダプタ
- 充電ケーブル
- 説明書
以上が、G PRO X SUPERLIGHT 2の付属品です。
本体だけでなく、さまざまな部品が付属します。本体のグリップ感を向上させるためのテープが付属するのが、親切でいいところです。
本体だけでも十分なグリップ感がありますが、人によってはそれでも足りないということがあります。そういうときにテープを貼れば、グリップ感を底上げできるので誰でも使いやすいです。
Logicoolの1万円台以上の無線ゲーミングマウスでは、定番とも言える付属品。全体的に親切で、過不足がなくいいパッケージです。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2と先代の違い
- 重量が60gとより軽量化された
- センサーがHERO 25KからHERO 2になった
- 最大解像度が25,600DPIから32,000DPIになった
- 最大速度が400IPSから500IPSになった
- バッテリー最長持続時間が70時間から95時間になった
- リフトオフディスタンスの調整ができるようになった
- 接続方式がType-BからType-Cになった
以上が、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2と先代との違いです。
センサーが先代よりもグレードアップしたことによって、解像度や速度などが向上しています。全体的に性能が底上げされている印象です。
外観や機能などには、大きな違いはありません。
強いて言えば、リフトオフディスタンスの調整ができるようになったことです。この点については、後ほど詳しく解説します。
先代モデルは、63g以下という説明になっていました。カラーによって62gだったり63gだったりしたのが、このような記載になっていた理由です。
それが本機では、60gになっています。そのうえ、バッテリー持続時間が伸びているのがいいところです。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の良いところをレビュー
Logicool G PRO X SUPERLIGH 2の基本的な仕様と、先代モデルとの違いについて紹介してきました。ここからは、実際に本機の良いところについてレビューしていきます。どのようなところがいいのか、使いやすさなどが知りたい方はぜひご参考ください。
センサーがパワーアップした
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2は、先代モデルと比べるとセンサーがパワーアップしています。
センサーの性能が向上した恩恵は、追従性と解像度の高さです。
解像度は、最大32,000DPIまで設定可能。最小解像度は100DPIなので、設定の幅が非常に広いです。超低解像度から、超高解像度にまで対応しています。
そのうえ、ポーリングレートも2,000Hzに向上。
さらに、センサー精度が高いです。ポーリングレートは4Kとまではいかないものの、操作の正確性が高いのがいいところ。
滑らかな動きで、しっかりとマウスの動きを追従してくれます。手の動きをしっかりと反映できる、非常に扱いやすいセンサーです。
バッテリー持ちが非常にいい
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2は、バッテリー持ちが非常にいいです。
元々70時間と長いのが魅力でしたが、それが95時間にまで伸びています。95時間あれば、1日に5時間使っても19日持つ計算です。仕事終わりにゲームを遊んだり、休日にゲームを遊んだりする程度の用途であれば充電頻度が少なく済みます。
リフトオフディスタンス調節に対応
先代モデルはリフトオフディスタンスの調節ができませんでしたが、G PRO X SUPERLIGHT 2は、リフトオフディスタンスの調節ができるようになっています。
マウスを持ちあげて浮かせた際に、何mm距離が離れれば反応しなくなるかを示すものです。
リフトオフディスタンスが長ければ、カーソルが思わぬ挙動になることがあります。リフトオフディスタンスを調節することで、マウスを持ちあげてもカーソルが変な動きをすることを防げるのがいいところです。
操作精度が向上するので、ゲームに非常に有利。
もちろん、日常用途でもマウスを浮かせた際にポインターが変なところに飛ぶことがなくなるので、ストレスフリーになります。
本体側の端子がType-Cになった
G PRO X SUPERLIGHT 2では、本体側の端子がType-Cになりました。
近年のガジェットは、多くがType-C端子を使っています。本機がType-C端子になったことで、デスク上のガジェットの接続規格を統一しやすいのがいいところです。
統一することで、ケーブルを使いまわしできます。たとえば本機の付属ケーブルがあまり気に入らなかったとしても、ほかの気に入るケーブルを使うということがしやすいです。
地味なところですが、ガジェット好きにはありがたい点だと言えます。
付属のアダプタが便利
本機には、無線接続用のアダプタが付属します。端子はType-Cメス-Type-Aメスです。
USBドングルとケーブルをアダプタに接続して、デスク上に置くことで無線を延長できます。デスクに無線ドングルを置けることによって、遮蔽物なしで接続できるのが便利です。
そのうえ、ケーブルをアダプターから外して本体に差し替えることで、すぐに充電できます。
USBハブがない方や、ハブをデスク上に置いていない方には特に便利です。
持ち方を選びにくい形状
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2は、持ち方を選びにくいです。
まず、つまみ持ちとの相性が非常に良好。つまみ持ちというのは、手のひらの付け根をマウスのお尻につけず、つまむように持つ持ち方です。軽いマウスなので、つまみ持ちでもらくらく操作できます。
さらに、つかみ持ちとの相性も非常に良好です。つかみ持ちは、完全に手をマウスにかぶせることなく、指を立てるようにして保持する持ち方のこと。
母指球と小指で、マウスのお尻をしっかりと保持できます。お尻部分の幅がそれなりに広いのが、理由です。つかみ持ちでの操作が安定します。
そしてもちろん、かぶせ持ちの相性もいいです。指と手のひら全体で包み込むように、しっかりと保持できます。
フィット感は大型マウスに比べて低いですが、窮屈でもなく程よい感じです。
G HUBを使った設定が便利
Logicool G PRO X SUPERLIGHTは、G HUBを使ってさまざまな設定ができます。
リフトオフディスタンスの調節も、このソフトで行う形です。ほかにも解像度の設定、ポーリングレートの設定などができます。
さらに、マクロ機能を含め、ボタンの機能を変更可能です。特定のボタンを押しているときだけ、ボタンの機能を変えられるGシフトにも対応しています。
ただ、設定ができるというのはいいことです。
そして、複数の設定をプロファイルとして記録できます。ゲームによって設定を切り替えられるので、非常に便利です。ゲームごとに好みの設定が異なる方には、ありがたいポイント。
また、プロファイルのアップロードとダウンロードもできます。プロのアップロードしたプロファイルが使えるというのも、便利なところです。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の気になる点をレビュー
ここまで、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の良いところについてレビューしてきました。本機は良いところが多いですが、もちろん少し気になる点もあります。そこで今度は、本機の気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
先代から買い換える必要性が低い
本機は先代からの変更点が多いです。
ただ、基本設定が少しずつ底上げされているという形。元々性能が高いゲーミングマウスなので、ライトユーザーにとっては先代との違いがわかりにくい可能性があります。リフトオフディスタンスの調節機能が目玉ですが、そこに魅力を感じないなら買い換える必要性は低め。
とはいえ、性能は確実によくなっているので、少しでも高性能なものにしたい方には、買い換えもおすすめです。
2万円超えと価格が高い
本機はクオリティは高いのですが、価格が2万円超えと高めです。
コスパは悪くないものの、価格自体が高いのがネック。そのうえ、コスパも特別良いとは言いきれません。
ポーリングレートは一般的なゲーミングマウスより高いものの、同価格帯のなかには4Kのポーリングレートに対応しているマウスもあります。倍の性能差があるマウスが同価格帯にあるのも、本機のネック。
ただ、Logicoolは無線の接続安定性が高く、入手性もよく、そのうえ性能が高いのがいいところです。圧倒的高性能を目指す方には物足りない部分がありますが、そうでない方なら十分な性能を備えています。
コスパも特別良好ではないとしても悪くもないので、大きなデメリットにはなりにくいです。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2はこんな方におすすめ
- 無線で遅延がないゲーミングマウスが欲しい方
- プロが使える性能のマウスが欲しい方
- 軽量マウスが欲しい方
- バッテリー持ちが長いマウスが欲しい方
- 高性能ゲーミングマウスをはじめて購入する方
- 最初から高性能なガジェットが欲しい方
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2は、以上のような方々におすすめです。
本機の同価格帯のほかのマウスと比べた際の優位性は、「無線の安定性と速度」「60gの軽量さ」「95時間のバッテリー持ち」の3点。軽量だけどボディが穴あき構造じゃないのも、いいところです。
これらを求める人には、おすすめ。
さらに、初の高性能ゲーミングマウスとしてもおすすめです。高性能マウスとしては比較的無難な性能で、扱いやすいのが魅力。ピーキーすぎることもなく、設定も細かくできるため誰でも簡単に扱えます。
まとめ|万人向け高性能ゲーミングマウス
本記事では、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の良いところと気になる点について、レビューしてきました。
本機は、高性能ゲーミングマウスとしては万人向けの性能をしています。より性能が高いマウスはあるものの、Logicool製品らしい扱いやすさが魅力。一般的に求められる「高性能」をそのまま体現しているという印象です。
G HUBを使った各種設定もやりやすく、プロファイルの保存と読み込みも便利。
高性能ゲーミングマウスでゲームをより有利に進めたい方には、非常におすすめのマウスです。