Switch用や、サブモニターとして近年はモバイルモニターの人気が拡大しています。
モバイルモニターは持ち運び用の小さなモニターですが、それだけに利便性が高いのが特徴です。据え置きの大きなモニターとは異なり、置き場所に困らず、既存のモニターがあっても置きやすいのが特徴。
ノートPCのモニターと似たサイズ感の製品が多いので、ノートPCユーザーにとっても使いやすいです。
そんなモバイルモニターの最大級サイズを誇るJAPANNEXT JN-MD-IPS1730FHDRについて、徹底的にレビューしていきます。
JN-MD-IPS1730FHDRの基本情報
JN-MD-IPS1730FHDRの良いところとイマイチなところを詳しくレビューする前に、まずは仕様などの基本情報について紹介します。スペックや付属品、外観について解説するので、ぜひご参考ください。
基本仕様
- パネル:IPS
- サイズ:17.3
- 解像度:フルHD
- 応答速度(最大):16ms
- リフレッシュレート(最大):60Hz
- アスペクト比:16:9
- 視野角:H170°/V170°
- 表面処理:非光沢
- 表示色:1677万色
- FreeSyc対応
- フリッカーフリー対応
- ブルーライト軽減モード搭載
- HDR10対応
- miniHDMI搭載
- Type-C×2搭載
- イヤホン出力対応
- スピーカー:1W×2
- VESAマウント:75×75mm(M3×6mm)
以上が、本機の主な仕様です。
フルHDの17.3インチモニターが特徴的。これは、モバイルモニターでは業界最大クラスの大きさです。
ゲーミングノートPCの特にモニターが大きなモデルと同じくらいですが、一般的なノートPCのモニターよりは大きくなっています。
リフレッシュレートは60Hzで、Switchで使ったり普段使いしたりといった用途には十分。応答速度は遅めですが、競技系のゲームをあまりプレイしない場合は特に問題ないレベルです。
また、VESAにも対応しています。
VESAに対応していると、モニターアームなどの取り付けができます。
使い方の幅が広がるので、嬉しいポイントです。
付属品
- マニュアル
- 保証書
- Type-Cケーブル
- miniHDMI to HDMIケーブル
- Type-A to Cケーブル
- 電源アダプター
- VESA取付ネジ
- 折り畳み脱着式スマートケース
付属品は、比較的充実しています。日本語対応のマニュアルに、保証書があるので困ったときも安心。
さらに、ケーブル類も本機が対応している規格のものは一通り一本ずつ付属します。家に余ったケーブルが無い場合でも、届いてすぐ使えるのでありがたいところです。
さらに、折り畳み脱着式のスマートケースも付属します。これはホコリや傷からモニターを守るだけでなく、折り畳むことでスタンドとしても使用可能です。タブレットのケースのようなもの。
シンプルですが意図的に揺らしまくったりしない限り倒れたりすることはありません。
外観
外観は、非常にシンプルです。パッと見は、大きいタブレット端末といったイメージ。
左右のベゼルがあまり太くないので、使いやすくデザイン的にもスタイリッシュなのが良いところです。そのうえ、シンプルなのも魅力的。ロゴはありますが、最低限であまり目立ちません。外出時も使いやすいです。
JN-MD-IPS1730FHDRの良いところをレビュー
JAPANNEXT JN-MD-IPS1730FHDRの基本仕様などについて、解説してきました。仕様だけでも本機の特徴はわかりますが、仕様だけではわからない部分も多いです。そこで今度は、JN-MD-IPS1730FHDRの良いところについてレビューしていきます。
モバイルモニター最大クラスのサイズ
本機は、17.3インチとモバイルモニターでは最大クラスの大きさです。
一般的には10〜15インチがモバイルモニターとしては多いです。
最小クラスで10.1インチ程度、一般的には14インチや15.6インチあたりです。モバイルモニターはサイズが小さいため、インチが小数点単位で刻まれているのが特徴。各社が細かく違いを出しています。
そのなかで相場よりも飛びぬけて大きいのが、本機。
サイズが大きいと持ち運びに不便かと思いきや、17.3インチ程度なら持ち運びにも苦労はしません。それでいて、作業画面やゲーム画面がしっかり見やすくなります。
本体重量が非常に軽い
JN-MD-IPS1730FHDRは17.3インチと、モバイルモニターのなかでは大きいサイズだと説明しました。
一方本体重量は、約900gと非常に軽いです。スマートケースを装着しても、約1.4㎏程度にしかなりません。
重めのキーボードと同等か、それより軽い程度です。持った感覚もタブレットとそこまで違いがないので、持ち運びに便利。
大きいのに軽いというのが、本機の魅力です。
消費電力が低い
本機の消費電力は、最大≦10Wで通常≦8Wです。
やはり、モバイルモニターなので消費電力は非常に低くなっています。この程度であれば、USB一本でモバイルモニターに給電可能です。たとえばノートPCとUSB接続して、簡単に接続できるサブモニターとしても使えます。
また、AC電源で給電してもそこまで電気代がかかりません。
USB Type-Cだけで使えて便利
本機はUSB Type-Cだけで、使えます。ノートPCとType-CケーブルまたはAtoCケーブルで接続すれば、電源供給と映像出力を一本でまかなえるのが良いところです。
Switchとも、USB一本で接続できます。外出時に使う場合は、荷物を減らせるのが良いところです。そのうえ、接続も片付けも簡単なので使うのが億劫になることもありません。
また、家の中でも接続するデバイスを頻繁に変えたい場合に便利ですよ。
フルHDでも見やすい画面
モバイルモニターのなかには、フルHDに対応しているもののフルHDだと画面が見づらくなる製品があります。
これは、モニターのサイズが小さいためです。フルHDは、一般的には20~24インチ前後のモニターに採用される最大解像度。
解像度が大きくなると、画面に表示されるピクセル数が増えます。これにより表現できる情報量が増え、画質が良くなるという仕組みです。
このピクセルが増えるという都合上、解像度に対して画面が小さすぎると文字やアイコンが小さく表示されてしまいます。小さな額縁に大きな写真を入れようとしても入らないので、縮小コピーして入れているような状態です。
一方本機は17.3インチとモバイルモニターのなかでは非常に大きい部類なので、ほかのモバイルモニターよりも見やすくなっています。
また、アスペクト比がフルHDに適した形になっているのもポイントです。アスペクト比による違和感などが全く発生しません。
文字が小さすぎる、アイコンが小さすぎるというようなことは特にありません。快適に使える範囲内です。
大きなモニターを置けない場所に重宝
写真は24インチのモニターと17インチのJN-MD-IPS1730FHDRを並べた写真です。
本機はスペースをさほど取らないため、狭いスペースに主モニターやサブモニターを設置したい時にも重宝します。
また、下の写真のようにキーボードをモニターカバーの上に配置すれば、大きなノートPCくらいのサイズ感でも使用することができますよ。
モニターとキーボード合わせて30cm強の奥行きがあれば設置して作業できるのがありがたいですね。
機能が充実している
JN-MD-IPS1730FHDRは、モバイルモニターとしては比較的機能が充実しています。
まず、FreeSyncに対応。これは、PCなど出力側の機器のフレームレートに合わせて、リフレッシュレートを自動で調整する昨日です。この二つに差がありすぎると、画面にヒビが入ったような乱れた表示になることがあります。
それを防げるので、非常に有用です。
さらに、ちらつき防止のフリッカーフリー、眼精疲労軽減のためのブルーライト低減などの機能も備わっています。
そのうえ、HDR10対応です。
HDR10を簡単に言えば、色にメリハリがつく機能。
暗いところをより暗く、明るいところをより明るく表示する機能です。これにより、画面にメリハリが生まれ映像や画像がより綺麗に見えます。
JN-MD-IPS1730FHDRのイマイチな点をレビュー
JN-MD-IPS1730FHDRの良いところについてレビューしてきました。モバイルモニターとしては非常に使いやすく、万人受けしそうな製品です。それでも、イマイチだと感じてしまう部分もあります。
そこで今度は、JN-MD-IPS1730FHDRのイマイチな点をレビューしていくので、ぜひご参考ください。
リフレッシュレートは低め
本機は、リフレッシュレートは低めです。近年は144Hzのゲーミングモニターが人気があります。
これは、FPSゲーム人口の増加が理由です。競技性の高いゲームをプレイする場合は、1フレームが勝敗を分けることがあります。
そのため、リフレッシュレートの大きなモニターの需要が高いです。
一方本機は、60Hzとなっています。
ただ、Switchは最大フレームレートが60fpsです。Switchのゲームをプレイする場合には、特に困ることはありません。
普段使いで映像を視聴する場合も、特に困らない程度には保たれています。
応答速度は遅い
本機は、応答速度が遅いです。
IPSモニターは比較的応答速度が遅いと言われているものの、近年は応答速度が1msのIPSモニターも多くなっています。TNパネルを採用したモニターとあまり変わらなくなっているなか、本機は16msと従来のIPSモニターのような応答速度です。
ただ、RPGや一人用のアクションゲームなどでは特に困ることはありません。
対人系のゲームのプレイを前提にモニターを探している方は、注意しましょう。
タッチパネルは非対応
モバイルモニターはタッチパネルに対応する製品が多いです。
ただ、本機にはタッチパネルは搭載されていません。タッチパネルを搭載しない分、基本的な性能を良くしたり便利な機能を付けたりしているのが特徴です。
普段からタッチパネルを使っている方は、注意しましょう。
基本的に縦置きはできない
本機は、基本的には横置きで使う製品です。
付属のカバースタンドは、横置きにしか対応していません。
VESAマウントでモニターアームを付ければ縦にすることもできますが、16:9の17インチモニターを縦で使うのはかえって不便です。TwitterやWebサイトを縦で読むにしても、どうしても幅が狭くなります。
文字が詰まっているように感じられ、かえって読みにくくなる可能性が高いです。
縦置きを考えている方は、注意しましょう。
JN-MD-IPS1730FHDRはこんな方におすすめ!
- Switchで使うモニターを探している方
- 手頃なサブモニターを探している方
- ノートPCと同程度のサイズでデュアルモニターにしたい方
- 画面が大きいモバイルモニターを探している方
JN-MD-IPS1730FHDRは、以上のような方におすすめです。
Switchで使う分には、大きすぎず小さすぎず使いやすいサイズ感。USB一本で接続できたり、最大リフレッシュレートが同じで不和が起きにくかったりとメリットが多いです。
サブモニターとしても、使いやすいサイズ。
デスクトップPCと接続するのもおすすめですが、特におすすめなのがノートPCとの接続です。
ノートPCと24インチ程度のゲーミングモニターとでデュアルモニターにする人もいますが、モニターのサイズが違いすぎると違和感を抱くケースがあります。
本機であれば画面が大き目のノートPCと同程度なので、違和感なくノートPCのサブモニターにしやすいです。持ち運びができるので、外出先でも家と同じ環境を作れるのも良いところ。
まとめ|Switch用にもサブ機にも使いやすいモニター
JN-MD-IPS1730FHDRについて、さまざまな点からレビューしてきました。ゲーム性能自体はそこまで高くはないものの、Switchで使うには適した性能なのが特徴です。
そのうえ、持ち運び可能ななかでは大型ということもあり、ノートPCのサブモニターとしても非常に便利。スマホやタブレットの画面を大きく表示するのにも使えるので、案外万能選手です。
Switch用モニターや、サブモニターを探している方は検討してみてはいかがでしょうか。