ノートPCやSwitchなどで使うのに、近年はモバイルモニターが人気です。
ノートPCのモニターとあまり変わらないサイズ感で、本格的な製品が多いのが人気の理由。ノートPCでデュアルモニター環境を構築したり、Switchなどで気軽に使ったりするのにちょうどいいのがポイントです。
JN-MD-173GT240FHDRは、JAPANNEXTが販売している本格的なモバイルモニター。ゲームにも使いやすい性能があり、ゲーミングノートPCとの相性が抜群にいいのが魅力です。
今回は、そんなJN-MD-173GT240FHDRのスペックや外観、良いところと気になる点などについてレビューしていきます。
本レビューはJAPANNEXTさんからモニターをお借りして執筆しています
JN-MD-173GT240FHDRの基本情報まとめ
まずは、JN-MD-173GT240FHDRのスペックや外観、付属品について紹介してきます。本機の基本的な情報をわかりやすく簡潔にまとめるので、ぜひご参考ください。
スペック・基本仕様
- パネル種類:IPS
- サイズ:17.3インチ
- リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:4ms
- コントラスト比:1000:1
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- 表面処理:非光沢
- 表示色:1677万色
- FreeSync搭載
- フリッカーフリー搭載
- ブルーライト軽減モード搭載
- HDR10対応(HDMI/Type-C)
- スピーカー:1W×2
- VESAマウント:75×75mm
本機は、フルHDのIPSモニターを採用しています。IPSパネルはTNパネルよりも、コントラスト比が高めなのが特徴です。色の明暗をよりハッキリと表現できます。
美術が綺麗なゲーム、高グラフィックなゲームには最適です。
さらに、リフレッシュレートが240Hzと非常に高くなっています。モバイルモニターでこれだけの高リフレッシュレートなモニターは、比較的珍しいです。
そして、FreeSyncなどの機能も満載。
VESAマウントにも対応しており、マルチに使えるスペックです。
外観
本機の外観は、非常にシンプルです。表面で特徴的なのは、ベゼルが狭いこと。
ベゼルが狭いことによって、より画面に迫力が生まれます。視界に余計なものが入らないので、映像へ没入感が高くなるのも大きなメリットです。
そのうえ、デザイン的にもスタイリッシュな印象になります。
下部にはロゴが入っていますが、JAPANNEXTのロゴは落ち着いたフォントなのであまり主張しません。ロゴの主張が苦手な方でも、安心です。
裏面は、非常にシンプルでありつつゲーミングモニターっぽさも演出。
総じて、タブレットデバイスのようなシンプルかつまとまったデザインです。
付属品
- 本体
- マニュアル
- 保証書
- Type-Cケーブル
- mini HDMI to HDMIケーブル
- Type-C-Aケーブル
- 電源アダプター
- VESA取付ネジ
- スマートケース
JN-MD-173GT240FHDRの付属品は、以上の通りです。
JAPANNEXTは日本企業なので、マニュアルにはしっかりと日本語版があります。海外モニターなどによくある違和感のある翻訳などもなく、読みやすいマニュアルです。
さらに、ケーブル類は一通り付属します。本機に対応しているものはしっかりと付属しているため、何も買い足さずともすぐに使い始められるのが良いところです。
そして、スマートケースも付属。持ち運ぶ際の保護として使えるだけでなく、スタンドにもなります。出先で使いたい場合や、モニターアームを使わず卓上で使いたい場合などに便利です。
付属品類は必要なものが一通りそろっており、充実していると言えます。
JN-MD-173GT240FHDRの良いところをレビュー!
ここまで、JN-MD-173GT240FHDRのスペックなどの基本情報について紹介してきました。ここからは、実際にJN-MD-173GT240FHDRの良いところについてそれぞれ簡単にレビューしていきます。どこが魅力なのか知りたい方は、ぜひご参考ください。
大き目の液晶で軽量設計
本機の画面サイズは、17.3インチです。モバイルモニターとしては大きい部類に入ります。
ノートPCも相場は15インチから16インチなので、少し大きいです。ゲーミングノートPCの場合は同等の大きさの製品もありますが、多くの場合はノートPCよりも少しだけ大きいサイズで作業やゲームができます。
とはいえ、モバイルモニターとして携帯性に欠けない程度の大きさです。
さらに、本体重量は900g程度。
大き目の液晶で、軽量設計になっています。画面が大きくても携帯性は高いです。
家の中で色々な場所に移動させるのも、出先に持って行くのもおすすめですよ。
ゲームにも使いやすい
JN-MD-173GT240FHDRは、ゲームにも使いやすいモバイルモニターです。その理由は、さまざま。
まず、最大リフレッシュレートが240Hzという点。
1秒あたりの画像の枚数が増えれば増えるほど、映像は滑らかになります。同じ「走る」という動作を表現するにしても、60Hzと240Hzとでは映像は大きく異なるものです。240Hzのほうが、コマ数が多いためより細かい動きまで表現できるようになります。
つまり、FPSや格闘ゲームなど相手の動きを見るのが大切なゲームでは、より戦いやすくなるということです。
続いて、ゲーム向きの機能が搭載されている点。
詳しくは後述しますが、フリッカーフリーやFreeSyncなどゲームに使える機能が豊富です。長時間ゲームをプレイする場合も、ブルーライトカットがあるので安心。
画面の明暗がハッキリして映像が綺麗
本機は、画面の明暗がハッキリしており映像が綺麗なのが特徴です。
コントラスト比は1000:1と、IPSパネル採用のモニターとしては一般的な部類。とはいえ、しっかりとメリハリのある映像が映し出されます。
さらに、本機はHDR10に対応。
これは、画面のコントラストをさらにハッキリとさせる技術のことです。HDR10を使えば、ゲームの映像などがより色彩豊かに表現されるようになります。
RPGなどのムービーが多いゲームや、広大な世界を冒険するオープンワールドゲームなどにぴったりです。
また、単純に映画やアニメなどを鑑賞するという用途にも使いやすいですよ。
消費電力が小さくてエコ
本機は、消費電力が小さいのも魅力のひとつです。
本機の消費電力は、13W。一般的なノートPCよりもずっと小さい消費電力です。ノートPCの消費電力は、20~30Wとなっています。
ゲーミングモニターの場合は、最大40W程度の製品も多いです。
モバイルモニターということで一般的なモニターよりは小さくなるのは当然ですが、13Wはモバイルモニターのなかでも省電力な部類。
高性能かつ省電力で、非常に扱いやすいです。
出先での電力供給場所もあまり選ばないので、ホテルなどに持ち込みやすいのも良いところだと言えます。
簡単にデュアルディスプレイにできる
JN-MD-173GT240FHDRは、Type-Cケーブル一本だけでノートPCとの接続ができます。給電もノートPCから行えるので、電源アダプターも不要です。
ケーブル一本でデュアルディスプレイ環境にできるので、非常に楽です。
付属のケーブルは少し短いですが、別途長めのケーブルを購入すれば配置の自由度も高くなります。
さらに、ノートPCのモニターよりほんの少し大きい程度のサイズ感なのもポイントです。二つのモニターのサイズ感が大きすぎると、デュアル環境にしたときに違和感が生じることがあります。
一方本機とノートPCとの組み合わせの場合、違和感は発生しません。
機能が盛りだくさん
JN-MD-173GT240FHDRには、さまざまな機能が搭載されています。
まず、FreeSyncです。
これは、PCなどの出力側のフレームレートとモニターのリフレッシュレートを自動で合わせる機能のこと。
同じことですが、PCなど出力側は「フレームレート」と呼びます。この二つは、ある程度同期しているのが理想的です。
たとえばPC側が144fpsを出そうとしたときに、モニターが60fpsしか出なかった場合に画面にヒビが入ったように見える現象が起きることがあります。モニター側のリフレッシュレートが高すぎる場合でも、同様です。
FreeSyncは、出力フレームレートに合わせてモニターのリフレッシュレートを変動させることにより、常に二つが同期した状態になります。
そのため、不具合が起きにくいです。
さらに、フリッカーフリーを搭載。
これは、画面のちらつきを抑える機能のことです。作業やゲームがより快適になります。
そして、ブルーライト軽減モードを搭載。長時間の作業やゲームプレイによる眼精疲労を軽減してくれます。
JN-MD-173GT240FHDRの気になる点をレビュー
JN-MD-173GT240FHDRの良いところについてレビューしてきましたが、もちろん本機にも気になる点がいくつかあります。そこで今度は、JN-MD-173GT240FHDRの気になる点を3つレビューしていくので、ぜひご参考ください。
応答速度は他のゲーミングモニターより遅め
JN-MD-173GT240FHDRの応答速度は、4msです。
応答速度というのは、モニターの画面の色が変化するのに必要な時間のこと。応答速度が速いモニターであるほど、素早く色が変化します。
つまり、画面に残像感が生まれにくくなるということです。
4msというのは、240Hzのモニターとしては比較的遅めだと言えます。
近年はIPSパネルでも1msが一般的なので、ここはゲームで使う場合の弱点です。
ただ、モバイルモニターとしては十分な性能だと言えます。4msと1msの違いは知覚できないという意見もあるので、実際はそこまで気にする必要はないでしょう。
スピーカーはおまけ程度
本機にはスピーカーが搭載されていますが、性能はおまけ程度です。
1Wのスピーカーが2基搭載されているだけなので、どうしてもパワーは低くなってしまいます。音量を上げてもあまり大きな音になりません。
音質に関しても、最低限です。
ただ、Youtubeの動画を見る程度の用途ならば必要十分。
一方、ゲームをプレイしたり映画を見たりするのであれば、性能のいいヘッドホンを使うなどの工夫が必要になります。
視野角は若干狭い
本機の視野角は170度と若干狭いです。
視野角が狭いということは、あまり斜めから見るのには適さないということです。
視野角の広いモニターの178度程度に対して、170度と視野角が狭いので、たとえばモニターアームなどに接続して高い位置に置いたりするのには向いていません。
逆に、低い位置に置くのも不向きです。
モバイルモニターは付属のケースをスタンドにして卓上に置いて使うこと、およびスタンドでは一定角度で固定されてしまうため、ここは弱点。
一般的な高さのデスクならばそこまで気にはなりませんが、家で使う場合はモニターアームなどで視線の高さに近い位置に置くのがおすすめです。
同社JN-MD-IPS1730FHDRとの比較
JAPANNEXTから発売されている17.3インチのモバイルモニターは、今回紹介したJN-MD-173GT240FHDR以外に、JN-MD-IPS1730FHDRが発売されています。
「JN-MD-173GT240FHDR」と「JN-MD-IPS1730FHDR」との一番の違いはリフレッシュレートが240Hzか60Hzなのかどうかです。
もちろん金額も異なります。
製品名 | JN-MD-173GT240FHDR | JN-MD-IPS1730FHDR |
サイズ・パネル | 17.3インチ IPS | 17.3インチ IPS |
解像度 | フルHD(1920×1080) | フルHD(1920×1080) |
鮮度・コントラスト | 300cd/m2・1000:1 | 250cd/m2・800:1 |
リフレッシュレート | 240Hz | 60Hz |
価格 | 59,980円 | 41,980円 |
どちらがおすすめかは、接続するPCやゲーム機によって選びます。
接続するPCやゲーム機がグラフィック性能の低いPCやMacBook、switchなどであれば60HzタイプのJN-MD-IPS1730FHDRがおすすめです。
グラフィック性能の高いPCを保有しているのであれば、240HzタイプのJN-MD-173GT240FHDRをチョイスすることで、接続機器の性能を十分に引き出すことができます。
JN-MD-173GT240FHDRはこんな方におすすめ
- ゲームに使えるモバイルモニターを探している方
- ゲーミングノートPCで使いたい方
- ノートPCでデュアルモニター環境を構築したい方
- 消費電力が低いモニターのほうがいい方
JN-MD-173GT240FHDRは、以上のような方々におすすめです。
まず、240Hzでゲーム用の機能があるなどゲームに使いやすい性能をしています。モバイルモニターはゲームに不向きな製品も多いので、ゲーム用として考えるとここは大きな利点です。
さらに、高性能なゲーミングノートPCの性能を最大限引き出せます。ゲーミングノートPCは性能的に200fpsが出せる場合でも、144Hzのモニターが搭載されることが多いです。そういう場合に、240Hzの本機は非常に役立ちます。
そして、ケーブル一本でデュアルモニターにできるため、ノートPCでデュアルモニター環境を構築したい方にもおすすめです。
まとめ|マルチに使えるモバイルモニター!
本記事では、JN-MD-173GT240FHDRの性能や良いところ、気になる点などについてレビューしてきました。
本機は、ゲーム用としても作業用としても非常に魅力的です。少し大きめの液晶サイズは作業でも、ゲームでも役立ちます。
リフレッシュレートが高いので、FPSなど競技性の高いゲームにもぴったりです。
マルチに使えるモバイルモニターを探している方や、ゲームに使えるモバイルモニターを探している方などには非常におすすめですよ。