ゲームパッドは、それぞれ対応可能な機種が異なります。
ただ、一台のパッドで多くの機種に対応できれば便利ですよね。
そこで今回は、GameSir G4 Proについて紹介します。本機はPCとSwitchだけでなく、iOS/Androidでも使えるマルチなコントローラーです。スマホ対応コントローラーのなかでは比較的クオリティが高く、PCゲームで使っても十分な性能を発揮するのが魅力。
そんなGameSir G4 Proの仕様、良いところやイマイチなところについてレビューします。
GameSir G4 Proの仕様
まずは、GameSir G4 Proの仕様について解説していきます。基本使用とデザイン・レイアウトについて紹介するので、ぜひご参考ください。
GameSir G4 Proの基本仕様
- 接続方法:有線/無線
- 無線:Bluetooth/2.4GHz
- PC接続方式:X-input
- バッテリー容量:800mAh
- バッテリー持続時間:約8時間
- 充電仕様:Type-C 5V
- 重量:250g
付属品は、コントローラー本体と2.4GHzのUSBレシーバー、1mのType-Cケーブルです。ケーブルがType-Cなのが、地味に嬉しいところ。ほかの機器とケーブルを共用できるので、便利です。
さらに、有線と無線両方二対応しています。バッテリーも8時間持続するので、1日中ゲームをしても1日は持つので便利です。
重量は250gで、軽すぎず重すぎないのが良いところ。基本仕様だけを見ると尖った部分がなく、平均的なコントローラーのように感じられます。
GameSir G4 Proのデザイン・レイアウト
デザインは、ゴツゴツとして見えるのが印象的です。無骨なデザインで、男性受けが良さそうに思えます。
ゴツゴツとして見えるのは、モールドが多数入っているためでしょう。特に内蔵式のスマホホルダーとその周囲のモールドが、どこかロボットのような印象を与えています。
モールドはデザイン的に面白いだけでなく、たとえばSボタンGボタンなどをほかのボタンと分けるという意味合いもあり、意外と実用的です。
レイアウトは、一般的なXbox配置といったところ。ただ、中心付近には「S」「G」という見慣れないボタンがあるのが変わっています。
これらのボタンの使い方は、後ほど説明するので参考にしていただけると幸いです。
少なくとも、デザインやレイアウト的に使いにくいということはありません。むしろモールドでいい感じにボタンを区分けしてくれているので、使いやすいです。
背面ボタンはついておりません。
GameSir G4 Proの接続方法・使い方
GameSir G4 Proの仕様やデザインについて紹介してきました。本機はPCやスマホなど、さまざまな機器で使えるのが売りです。さらに、SボタンやGボタンを駆使して色々な機能を使うこともできます。そこで今度は、GameSir G4 Proの接続方法や使い方について紹介しましょう。
PCとの接続方法
PCとの接続は、有線またはUSBレシーバー、Bluetoothの3つのうちいずれかで行います。
おすすめは、有線とUSBレシーバーです。レシーバーでの接続はBluetoothよりも通信が早く、競技性の高いゲームでも使いやすいのでおすすめ。
USBレシーバーを使う場合は、まずXとHOMEをを電源がオンになるまで長押しします。続いて、PCのUSB端子にレシーバーを挿してください。これで接続完了です。
次回はHOMEを2秒間押して電源をオンにすると、自動的に接続します。
ただし、次回接続までに違うモードで接続すると、再度XとHOMEを長押ししなければなりません。
GameSir G4 Proは電源を入れるときにHOMEと同時に押しているボタンの種類によって、接続モードを切り替えています。レシーバーモードのときは、Bluetooth接続はされません。逆に、Bluetoothモードのときはレシーバー接続されないので複数機器で使っていても接続が混乱することなく、非常に便利です。
スマホとのペアリング方法
スマホとペアリングする場合、まずコントローラーの電源がオンになるまでAとHOMEを長押しします。
Bluetoothをオンにして、GameSir G4 Proゲームパッドを検索してください。検索できたらタップして、ペアリングします。これでペアリングは完了です。
そのまま接続されます。
次回接続するときは、HOMEを2秒間押し続けて電源を入れれば、自動的に接続されるので便利です。
使い方・機能
GameSir G4 Proには、さまざまな機能があります。
特徴的なのは、GボタンとSボタンです。
- Gボタン+Homeボタン長押し:G-touchモード
- Gボタン+上下:連射速度変更
- Sボタン+左右:振動強度変更
- Sボタン+上下ボタン:PC、Androidの音量変更
音量変更までできるのが非常に便利です。G-touchモードというのは、スマホアプリ連携モードのこと。スマホ専用アプリを使ってさまざまな設定ができるのですが、連動させてその設定を使うことができるようになります。
さらに、スクリーンショットボタンを押してPC、Android、Switchでスクショを撮ったり、長押ししてSwitchで録画したりすることも可能です。
ボタンによるコマンド機能が非常に便利。
さらに、スマホホルダーが格納されており、スマホをコントローラーにマウントするギミックもあります。
また、ABXYボタンの配置の変更が可能。
マグネット式でボタンが簡単に着脱できるので、楽です。見た目を変えるだけですが、ゲーム内の設定とボタンの見た目とを一致させられるので地味に嬉しいところ。
GameSir G4 Proの良いところをレビュー
GameSir G4 Proの仕様や使い方について紹介してきました。便利な機能が多く搭載されており、接続モード切り替えも楽です。ただ、ほかにもさまざまな特徴があります。そこで今度は、GameSir G4 Proの良いところについてレビューしていきますので、ぜひご参考ください。
フロントボタンの押し心地が良く音が静か
ABCYボタンなど、基本的なボタンの押し心地が非常に良いです。
ストロークがほどよく深く、しっかり「押した」という実感が得られます。この押したという実感が非常に重要です。プレイ中は脳内でさまざまなことを考えています。ボタンは手癖で押すイメージになるので、押したという感覚が無ければ操作ミスを起こしがちです。
さらに、反応速度も良好で遅延を感じません。入力時の音も比較的静かです。
十字キーに関しても同様に押し心地が良く、クオリティが高いと言えます。
USBレシーバーが付属している
USBレシーバーが付属しているのは、素直に嬉しい点です。
多デバイス対応型のコントローラーはBluetooth接続しかできず、USBレシーバー接続ができない機種が多い傾向があります。Bluetoothは多くの機器が対応している形式なのですが、レシーバーはPCのみですから。
ただ、PCでゲームをする場合は遅延が気になります。レシーバーがあれば、無線でもPCゲームをプレイしやすくなるので非常にありがたいところです。
さらに、本機はコントローラー本体にレシーバーを収納できます。使わない場合または外出先でノートPCなどに接続する場合などには、収納状態にしておけば便利です。
遅延が無く全体的に操作性が良い
全体的に、遅延がほとんどありません。
2.4GHzのレシーバーは高速で、体感できる遅延はゼロと言っても過言ではないほどです。有線に関しても言わずもがな。
Bluetoothは実際には若干の遅延があるようですが、よほどゲームをやり込む人でなければ気にならない程度に抑えられています。全体的に遅延が少なく操作性が良いので、どのデバイスで使うとしても使いやすいです。
グリップ感が良好
GameSir G4 Proのグリップ部分には、ラバー素材が使われています。そのうえテクスチャ加工がされており、しっかり滑り止めとして機能するので手汗をかいても安心です。
さらに、そもそもグリップ感が良好。
違和感なくグリップ部を握ることができ、手にしっかりフィットします。重量はそれなりにあるものの、重すぎることもないので握っていて疲れることもありません。
スマホホルダーが付いている
スマホ対応コントローラーとしては、スマホホルダーが本体に格納されている点は好印象です。
格納中に急に飛び出してくるようなこともなく、安定して使えます。スマホホルダーは別売りのスマホ対応コントローラーも多いですが、最初から搭載されていれば出費を抑えられるので便利です。
GameSir G4 Proのイマイチなところ・注意点をレビュー
GameSir G4 Proの良いところについてレビューしてきました。ただ、本機は長所と短所がコインの裏表のようになっていることが多いです。そこで今度は、GameSir G4 Proのイマイチなところ・注意点について、レビューしていきます。
LRとトリガーは好みが分かれそう
LRボタンとトリガーに関しては、少し好みが分かれる印象があります。
トリガーは深みがあり、柔らかめに作られています。そのため、射撃などを瞬時に行うのには最適です。連打もしやすい印象があります。
ただ、L1R1ボタンに関しては、少し癖があるのがネックです。
ほかのコントローラーと比べても少し浅く作られており、そのうえ硬めの押し心地になっています。瞬時に押しにくく、クリック音も大きいので好みが分かれる部分です。
位置・角度的にも押しづらいのかもしれません。
特に音に関してはほかのボタンが静かなので、L1R1だけ少し浮いているように感じられることもあります。
スマホホルダーの角度がイマイチ
本体格納式のスマホホルダーは、2段階に角度を調整できます。
1段目はコントローラーとほぼ直角で、使うのは現実的ではありません。2段目はコントローラーを水平に持ったときは、画面が見やすい角度になります。
ただ、コントローラーの前面を自分側に傾けて握ろうとすると、画面があまり見えません。
人によって合う合わないがあるところですが、できれば3段階調整にしてほしいものです。
スマホゲームで使うには重い
GameSir G4 Proは、本体重量だけで250gあります。これはPC用のコントローラーとしては、一般的な重量です。
ただ、スマホをマウントする場合、ここにスマホの重量も加わります。このときは非常に重くなり、長時間プレイするのには不向きです。
さらに、持ち運ぶには少し重いかなという重量になっています。スマホで使うなら持ち運びが楽なコントローラーのほうがおすすめです。
まとめ|コスパ抜群!操作性が高い万能コントローラー
GameSir G4 Proの良いところやイマイチなところについて、紹介してきました。
イマイチな部分ももちろんありますが、人によって印象が変わる部分が多いです。たとえばスマホでは使わないという場合、デメリットというデメリットはあまりありません。スマホで使う人でもコントローラーを水平にして持つ人や、別売りのホルダーを所持している人はデメリットがほとんど無くなります。
合うか合わないかがハッキリしているコントローラーです。
操作性が高く万能に使えるので、自分に合うのではないかと少しでも思えるなら購入することをおすすめします。