ROG Falchion Ace HFXをレビュー! 打鍵感が良好なラピトリ採用磁気キーボード

近年は、ゲーミングキーボードと言えばラピッドトリガーを搭載するのが主流です。ASUSからも、ラピッドトリガー搭載のROG Falchion Ace HFXというキーボードが販売されています。

ROG Falchion Ace HFXは、ラピッドトリガーにガスケットマウントなど現代的な機能を詰め込んでいるのが特徴のゲーミングキーボードです。

本記事では、そんなROG Falchion Ace HFXの良いところと気になる点について、レビューしていきます。

 
目次

ROG Falchion Ace HFXの基本的な仕様

まずは、ROG Falchion Ace HFXの基本的な仕様について紹介していきます。ROG Falchion Ace HFXのスペック、デザイン、付属品がきになる方は、ぜひご参照ください。

ROG Falchion Ace HFXのスペック

  • 配列:英語配列
  • レイアウト:65%レイアウト
  • キースイッチ:ROG HFX Magnetic Switch(アナログ磁気スイッチ)
  • スイッチタイプ:リニア
  • スイッチ押下圧:初期40g/底打ち55g
  • キーストローク:4.0mm
  • 接続:有線(Type-C to A)
  • ラピッドトリガー:対応(キーごとにオンオフの割当が可能)
  • アクチュエーションポイント:0.1〜4.0mmで個別設定可能
  • ポーリングレート:最大8000Hz(0.125ms応答)
  • スライド式タッチセンサー搭載
  • RGBライティング搭載
  • トッププレート:金属プレート
  • ボトムケース:プラスチック
  • ガスケットマウント採用
  • 5層吸音フォーム採用
  • キーキャップ素材:PBT
  • キーキャップ印字:ダブルショット
  • 重量:約643g

以上が、ROG Falchion Ace HFXのスペックです。

スイッチは、ROGオリジナルのアナログ磁気スイッチが採用されています。スイッチタイプはリニアで、底付きまで抵抗感がないタイプです。

軽すぎず重すぎず、一般的なリニアタイプのメカニカルスイッチと近い感覚で操作できます。

さらに、ラピッドトリガーとAPC機能に対応。ストッピングが重要なヴァロラントなどで、使いやすいです。

本体内部構造も多層構造の吸音フォームにガスケットマウントと、凝った作りになっています。打鍵感や打鍵音を気にする方でも、満足できる作りです。

ROG Falchion Ace HFXのデザイン

ROG Falchion Ace HFXの外観は、ゲーミングキーボードらしいデザインが特徴です。

RGBライティングをオンにすると、よりゲーミングキーボードらしくなります。トッププレートが金属素材で、上部には「REPUBLIC OF GAMERS」と書かれているのが特徴的。

さらに、キーキャップはPBT素材を採用しています。摩耗に強く、長期間使ってもテカりにくいです。

そのうえ、印字がダブルショットになっています。2種類のパーツを組み合わせて作られており、キーキャップの文字部分と本体が別で成形されているのがダブルショットの特徴です。

そのため、文字が消えにくくなっています。

ROG Falchion Ace HFXの付属品

  • キーボード本体
  • キーボードカバー
  • ROGキーキャップラー
  • USBケーブル
  • ROGステッカー
  • Ctrlキーキャップ
  • クイックスタートガイド
  • 保証書

以上が、ROG Falchion Ace HFXの付属品です。

キーボードのカバーが付属しているのが、嬉しいポイント。離席時や睡眠時など、カバーを被せておけばホコリが付着しにくくなります。

さらに、交換用キーキャップも付属。デフォルトでは、通常右Ctrlの位置にCopilot+キーが付けられているため、これをCtrlに交換するためのキーキャップが付属しています。

ROG Falchion Ace HFXの良いところをレビュー

ここまで、ROG Falchion Ace HFXのスペックなどについて紹介してきましたが、キーボードは、スペックだけでは判断しにくいガジェットです。

そこで今度は、ROG Falchion Ace HFXの良いところについて、レビューしていきます。

ラピッドトリガー&APC機能搭載

ROG Falchion Ace HFXには、ラピッドトリガーとAPC機能が搭載されています。

APCは、アクチュエーションポイントを調整する機能のことです。昔はREALFORCEくらいにしか搭載されていませんでしたが、近年の磁気スイッチ搭載ゲーミングキーボードでは一般的な機能になってきています。

アクチュエーションポイントは、キーを押し込んだときにキーがオンになる位置のことです。浅く設定すれば撫でるように打っても反応するようになり、深く設定すれば深く押し込まなければ反応しないようになります。

高速タイピングなどの用途では深いほうが好まれますが、ゲームでは浅いほうが良いという人も少なくありません。

どちらでも、自分の好みに合わせられるのが良いところです。

一方、ラピッドトリガーはキーが戻り始めた瞬間に入力がオフになる機能のこと。

通常、キーのオンは「反応点まで押し下げられたとき」に行われます。

オフになるのも、「反応点より上に戻ってきたとき」に行われるのが一般的です。

ラピッドトリガーがオンになっているほうが、より素早くオフになります。ストッピング操作が素早くなるので、ストッピングが重要なゲームにおいては使いやすい機能です。

程よい反発感があり作業もゲームも快適な打鍵感

ROG Falchion Ace HFXの打鍵感は、非常に快適です。

リニアスイッチとしては、押下圧は一般的かやや軽い程度だと言えます。初動が40gfで、トータルフォースが55gfになっており、押し始めから徐々に重くなるタイプです。

このタイプは軽快に押せるのが良いところ。

同時に、程よい反発感が得られます。反発が弱いと高速入力がしにくくなり、ゲームやタイピングにおいて疲れやすくなってしまうのがネックです。

一方本機は反発が程よく強いので、作業もゲームも非常に快適。

リニアスイッチが好きな方であれば、違和感なく快適に打鍵できます。

5層フォーム&ガスケットマウントで静音仕様

ROG 公式サイトより

ROG Falchion Ace HFXは、内部構造が凝っているゲーミングキーボードです。

まず、5層の吸音フォームを採用しています。多層構造の吸音フォームによって打鍵時の衝撃だけでなく、打鍵時に発生する雑音や内部反響音などを抑えられるのが良いところです。

そのため、本機は打鍵音が比較的静かになっています。

さらに、ガスケットマウントを採用。

ガスケットマウントは、キーを押し込んだ際にスイッチプレートがわずかに沈み込む機構のことです。沈み込むことによって、打鍵時に指に伝わる衝撃を緩和できるというメリットがあります。

静音仕様で、なおかつ疲れにくい仕様になっているのが、ROG Falchion Ace HFXの本体構造の魅力です。

有線で2台のPCを切り替えられる

ROG Falchion Ace HFXは、有線接続のみに対応しています。

2.4GHzやBluetoothなど、無線には対応していません。

ただ、有線でも2台のPC間で接続を切り替えられる機能が搭載されています。

USBポートが2つあり、それぞれ別のPCに接続しておけば、ボタンひとつで切り替えられるのが便利です。2台のPCを用途によって使い分けている方には、とても使いやすいキーボードだと言えます。

一般的に、このような機能は無線機器に採用されるものであり、有線キーボードでこの機能を搭載しているキーボードは極めて珍しいです。

ROG Falchion Ace HFXは、「有線派でも簡単に接続を切り替えたい」という、ニッチな需要に応えられる唯一無二のキーボードだと言えます。

タッチセンサー式スライドバーが便利

ROG Falchion Ace HFXには、タッチセンサー式のスライドバーが搭載されています。

これを使えば、音量の調整やLEDの調整などが直感的にできるようになるのが良いところです。

本体のみでモードを切り替えられるのが便利。

さらに、本体表面にはタッチパネルがあります。このタッチパネルでモードを切り替えたり、モードに応じたタッチ操作ができたりします。

そのうえ、スライドで音量やLEDの明るさ調整などが可能。直感的に操作できるのが、便利なところです。

また、位置が本体上部なので、誤操作の心配がありません。

スタンド搭載やPBTキーキャップなど隙がない

ROG Falchion Ace HFXは、細かいところもしっかりとしています。

まず、スタンドを搭載しているのが良いところです。ガスケットマウント搭載のキーボードは、スタンドを搭載していないキーボードが多い傾向があります。

これは、フルアルミ筐体が多いためです。フルアルミにすると加工の問題などで、スタンドをつけるのが難しくなります。

ただ、ゲーミングキーボードは本体がカーブしていないものがほとんどです。人によっては、角度をつけなければ打ちにくく感じてしまいます。

一方本機はボトムケースがプラ素材になっており、スタンドを搭載しているため打ちやすいです。

さらに、PBTダブルショットキーキャップを採用しています。

印字が剥げにくく、キーキャップが経年劣化でテカりにくいのが良いところです。スイッチの寿命は問題がなくとも、キーキャップの劣化が気になって買い替えたくなるということがありません。

こういった細かい部分にもしっかりと気を配っており、利便性を高くしているのがROG Falchion Ace HFXの大きな魅力です。

ROG Falchion Ace HFXの気になる点をレビュー

ここまで、ROG Falchion Ace HFXの良いところについてレビューしてきました。打鍵感が良好で打鍵音が静か、機能性も豊富で性能も高く隙があまりありません。

ただ、一部には人によっては気になる可能性がある点があります。そこで今度は、ROG Falchion Ace HFXの気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

フルアルミではない

ROG Falchion Ace HFXは、フルアルミではありません。

2万円を超えるゲーミングキーボードの場合、フルアルミケースを採用しているのが近年のトレンドです。タイピング向けの製品だと、海外では1万円台でもフルアルミにしている製品が多くなります。

金属を使うのがキーボード界隈のトレンドですが、本機はトッププレートのみ金属です。

この点は、人によっては高級感がないということで気になる可能性があります。

ただ、これは良いところでもあるので、一概に悪いとは言えません。

フルアルミではないことによって、角度調整スタンドが付けられています。

重量も、643gと内部構造に凝っているキーボードとしては非常に軽い部類です。打鍵音もアルミケース特有の尖った感じはなく、マイルドになっています。

実用性という面で見れば、プラスチック素材の優位性は高いです。

人によっては違和感を感じるフォント

ROG Falchion Ace HFXのキーキャップのフォントは、人によっては違和感を感じる可能性があります。

一般的な形ではなく、角ばっているのが特徴です。GキーやRキーのフォントが特に変わってます。

ただ、フォントに関しては完全に好みです。

そのうえ、ライティングをオフにすれば見づらくなるので、タッチタイピングができてフォントが気になる場合は、LEDをオフにするのも視野にいれることをおすすめします。

スピードタップ機能は使い所が難しい

ROG Falchion Ace HFXの特徴的な機能のひとつに、スピードタップ機能があります。

これは、2キーの同時押しをした際、最後の入力を優先して前の入力を自動で解除する機能です。

たとえばWASD移動において、Aを押してオフになる前にDを押した場合、キャラが左右に行ったり来たりしなくなるということ。左に進んでいたキャラクターが、動きが止まることなく右に進みます。

便利な機能ではあるものの、使い所が難しいです。

FPSやTPSくらいでしか使い所がなく、そのうえ人によっては違和感を感じる可能性があります。

ROG Falchion Ace HFXはこんな方におすすめ!

  • ゲーム性能が高いキーボードが欲しい
  • ラピトリでも打鍵感が良いキーボードが欲しい
  • フルアルミじゃないガスケットマウントキーボードが欲しい

ROG Falchion Ace HFXは、以上のような方々におすすめです。

本機はラピッドトリガーやAPCといった、近年のゲーミングキーボードに求められる機能をしっかりと備えています。そのうえポーリングレートが高く、応答性が高いのが良いところです。

素早く操作できます。

そのうえ、ガスケットマウントなど打鍵感を良くする工夫が多くされているのが良いところです。

これらの性能と機能性を全て備えているキーボードであれば、近年は3万5000円以上するのが一般的。本機は通常時3万2000円程度、セール時には2万3000円程度になることもある価格帯です。

これらに魅力を感じる方であれば、本機は非常にコスパが高いゲーミングキーボードだと言えます。

まとめ

本記事では、ROG Falchion Ace HFXについてレビューしてきました。

ROG Falchion Ace HFXは、ラピッドトリガーとAPCを搭載しており、5層の吸音フォームを採用し、ガスケットマウントも搭載している近年需要が高い特徴を全て詰め込んだかのようなゲーミングキーボードです。

レイアウトは65%と小さいものの、アローキーが独立しているため、多くの方にとって使いやすいサイズになっています。

さらに、打鍵感・打鍵音も良好。

全てに妥協したくない方で、アルミケースは不要だという方にはこれ以上ない選択肢だと言えます。

 

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