近年は、4K対応のゲーミングモニターも数が増えてきています。
ただ、4Kモニターの多くは「リフレッシュレートが低い」「機能が少ない」などの問題点を抱えているのが難点。4Kを前提にすると、なかなか好みのモニターが見つからないということもあります。
合わせて4Kプラスアルファの機能や性能にこだわり始めると値段も跳ね上がります。
JAPANNEXT JN-GMM1IPS28BKは、JAPANNEXTとビックカメラのコラボで発売された4Kゲーミングモニター。
4Kモニターのなかではリフレッシュレートが高めで、なおかつ機能・性能の高いモニターです。
今回は、そんなJN-GMM1IPS28BKの基本情報をまとめたうえで、良い点とイマイチな点についてレビューしていきます。
JN-GMM1IPS28BKの基本情報まとめ
まずは、JN-GMM1IPS28BKのスペックや付属品などの基本情報について、まとめて紹介します。それぞれ簡単に紹介していくので、本機がどのようなモニターなのか気になる方はぜひご参考ください。
スペック・基本仕様
- 画面:28インチ IPSパネル
- 最大解像度:4K
- 最大リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms
- コントラスト比:1000:1
- sRGB 100%、DCI-P3 90%
- 表示色:1677万色
- 視野角:H178°/V178°
- 表面処理:非光沢
- FreeSync搭載
- フリッカーフリー搭載
- ブルーライト軽減モード搭載
- HDR10対応
- 高さ調整可能(130mm)
- スイベル対応(R45°/L45°)
- VESAマウント:100×100mm(M4×8mm)
- 本体重量:約6.5㎏
本機は、画面サイズ28インチの4Kモニターです。
パネルはIPSのなかでも比較的応答速度が速いタイプのものが使われており、TNパネルと遜色ありません。
基本的な性能が、しっかりと高性能です。そのうえ最大リフレッシュレートが144Hzと、FPSなどで使うのにも十分な性能があります。
ほかにも色域が広かったり、機能が豊富だったりと非常に充実した性能です。
外観
本機の外観は、非常にシンプル。正面から見て特徴的なのは、やはりベゼルの狭さです。
左右と上部分のベゼルが、写真では判別しにくいほどに狭くなっています。実際の印象も非常に狭く、液晶画面に表示させた映像が大迫力で楽しめるのがいいところです。
下部にはロゴがありますが、JAPANNEXTのロゴはフォントがあまり主張しません。サイズもあまり大きくないので、ロゴの主張を嫌う人でも特に違和感なく使えます。
背面には、グラデーション効果のあるLEDライトが搭載。間接照明のように、隣接している壁を薄く照らすのがおしゃれです。
ただ、色の固定はできないので、グラデーションが苦手な人はオフにすることをおすすめします。
付属品
- HDMIケーブル
- Type-Cケーブル
- DPケーブル
- USB B-Aケーブル
- 電源ケーブル
- 電源アダプター
- マニュアル
- 保証書
- VESA取付ネジ
- VESA用スペーサー
JN-GMM1IPS28BKの付属品は、以上の通りです。
本機に接続できるケーブルは、一通り付属します。ケーブルは付属しないモニターも案外多いので、これだけ付属するのは嬉しいポイント。
いまどきは珍しいUSB B-Aケーブルまで付属しています。
さらに、JAPANNEXTは日本企業なので、日本語マニュアルも完備。初心者でもわかりやすく、取り扱いが簡単です。
また、VESA用のスペーサーも付属します。付属品類は、充実していると言えます。
JN-GMM1IPS28BKの良いところをレビュー!
JN-GMM1IPS28BKのスペックなどについて解説してきました。
ただ、スペックだけではどのようなモニターなのかがわかりにくいです。そこで今度は、JN-GMM1IPS28BKの良いところについて、それぞれ簡単にレビューしていきます。
4K対応で画面が綺麗
本機は、最大解像度が4Kのゲーミングモニターです。
非常に綺麗な画面で、ゲームが楽しめます。FPSなどで使うのもいいですが、グラフィックにこだわったオープンワールドやRPGで使うのが特におすすめです。
グラフィックや美術がいいゲームとの相性が非常によく、ゲームの世界観を思う存分満喫できます。綺麗な画面でスクショを撮りたい方などには、最適です。
さらに、映画鑑賞にも向いています。4K対応の映画や動画を高画質で堪能できるので、映画好きにもたまらないモニターです。
4Kモニターとしては高めのリフレッシュレート
JN-GMM1IPS28BKの最大リフレッシュレートは、144Hzです。
ゲーミングモニター全般では、これはあまり高くはありません。
ただ、4Kモニターとしては高めです。
基本的に、リフレッシュレートは解像度を上げれば上げるほどに下がります。これはゲームのフレームレートも、同様です。
4Kの場合は最大リフレッシュレートが60Hzが一般的で、144Hzだと高い部類になります。
144Hzもあれば、高性能ゲーミングPCを使ってゲームを滑らかに楽しめるのが魅力です。
PS5やXboxとの相性が抜群
本機はゲーミングPCだけでなく、PS5やXboxとのHDMI 2.1の4K 120Hzでの接続にも対応し、大画面で高精細な4Kゲームを存分に楽しめます。
さらに可変リフレッシュレート(VRR)にも対応し、ティアリングやスタッタリングを軽減し、よりなめらかにVRR対応ゲームを表示させることが可能です。
HDR10対応で綺麗な映像が楽しめる
本機は、HDR10に対応しています。
HDRというのは、画面の色の明暗をよりハッキリとさせる機能のことです。明るいところはより明るく、暗いところはより暗く表示します。
HDR10は、その機能の最新規格です。
HDR10をオンにすれば、よりメリハリのあるゲーム画面でプレイできます。
色の正確性が非常に高い
本機は、色の正確性が非常に高いです。
sRGB 99%で、DCI-P3 90%という脅威の色性能を誇ります。どちらも、色域の広さを示す数値のことです。規格が違うのですが、このどちらも非常に高い数値になっています。
色域が広ければ広いほど、より広範囲の色をカバーできるようになります。そのため、色域が高いとモニターに表示される色の正確性が高くなるということです。
色の正確性が高いモニターには、「ゲーム映像をより作者の意図に忠実な形で楽しめる」というメリットがあります。
色もゲームの演出のひとつです。色味が作者の想定から大きく離れていると、ゲームの演出の受け取り方が変わります。
より忠実に楽しめるということは、そのゲームで伝えたいことなどがより伝わりやすくなるということです。
また、色の正確性が高いモニターは、画像編集やイラスト制作などの作業にも向いています。
合わせて縦に向きを変えられるため、近年流行りの縦型ショート動画の編集にも適しています。
Type-Cで65W給電して使える
JN-GMM1IPS28BKは、Type-Cで65W給電する機能があります。
通常、ゲーム機やPCなどと接続する際は、電源ケーブルと映像出力用のケーブルの二本が最低でも必要です。PCとゲーム機側も、別途電源に繋ぐ必要があります。ケーブルが多く、煩雑になりがち。
一方Type-C給電に対応しているモニターの場合は、モニター側の電源ケーブルが不要になります。ケーブルがスッキリするだけでなく、気軽に接続と切断が可能です。
また、ノートPCやゲーム機との相性が非常にいいのも魅力的。PCと接続しながらゲーム機と接続する場合でも、簡単に接続と切断ができて便利ですよ。
KVM機能を搭載!周辺機器を使いまわせる
本機は、KVM機能を搭載しています。
KVMというのは、Keyboard・Video・Mouseの略です。複数のPCを1組のキーボード・ディスプレイ・マウスで、操作できるようになる機能のこと。
つまり、本機とお気に入りのキーボードとマウスが1組だけあれば、表示させる機器を切り替えたときにそのまま使えるということです。これが非常に便利。
ソフトウェアのインストールなども要らず、ただ接続して出力を切り替えるだけなので簡単なのもいいところです。
出力先を切り替えるときに、キーボードとマウスも接続し直さなければならないのが面倒に感じる方には非常におすすめです。
スタンドの機能が豊富で使いやすい
本機にはスタンドが付属しますが、このスタンドの機能が比較的豊富です。
スイベル、ピポット、高さ調整、チルト機能の4つが搭載されています。
- スイベル:L45°/R45°
- ピポット:0°~90°(R方向)
- 高さ調整:横置き約395~525mm/縦置き約652~670mm(モニター上部)
- チルト:-5°~+15°
もちろん、モニターアームを使うに越したことはありませんが、本機はスタンドの機能が充実しているためモニターアームなしでも十分快適です。
ゲーム向けの機能が充実している
本機は、機能が非常に充実しています。
ここまで紹介してきたKVM機能なども、そのうちのひとつ。KVM機能は搭載しているモニターが少ないので、特におすすめのポイントです。
さらに、FreeSyncなども搭載しています。
FreeSyncは、リフレッシュレート同期機能のことです。PCなどの出力機器側のフレームレートに合わせて、リフレッシュレートが自動で変動します。
これにより、フレームレートとリフレッシュレートとの乖離による画面の不具合などが起きにくくなるのが魅力です。
さらに、画面のちらつきを抑えるフリッカーフリーや長時間の作業やゲームプレイで目を保護してくれるブルーライト軽減モードなど、ゲーム向けの機能が充実しています。
ここまで機能が充実しているゲーミングモニターは、非常に貴重です。
4K・144Hzモニターとしては安い
本機は4Kモニターとしては、高い性能を誇ります。最大リフレッシュレートが144Hzで、応答速度が1ms。色性能も高く、非常に扱いやすいです。
そのうえ、機能も充実。
ここまで性能と機能が充実しているゲーミングモニターは、数えるほどしかないと言えます。
一般的なモニターからすると高いと感じますが、4K・144zモニターのなかでは非常に安いです。
4Kモニターは、リフレッシュレートが低めで機能もあまり搭載されていなくても、8万~10万円、もしくはそれ以上することがあります。ここまで性能と機能共に充実しているモニターの場合は、10万円を超えるのが当たり前です。
高性能高機能で安いので、非常にコスパが高いモニターだと言えます。
JN-GMM1IPS28BKのイマイチな点をレビュー
JN-GMM1IPS28BKの良いところについて、ここまでレビューしてきました。非常に魅力的なモニターですが、気になるところが無いわけではありません。
そこで今度は、JN-GMM1IPS28BKの人によってはイマイチだと感じる点についてレビューしていきます。
4Kにしては画面サイズが少し小さい
本機の画面サイズは、28インチです。
これは一般的なモニターでは少し大きめですが、4Kモニターのなかでは少し小さい部類に入ります。
解像度が高くなると、画面に表示されるドット数が多くなるのがポイントです。解像度に見合うだけのサイズがなければ、アイコンや文字が縮小したように表示されてしまいます。
快適な縮尺で表示させるには、画面サイズを大きくしなければなりません。
4Kモニターの場合は、30インチ程度がその目安です。28インチの場合は、ほんの少しだけ小さく表示される場合があります。
ただ、ゲームではちょうど良いサイズかむしろ大きいくらいです。
普段から細かい文字を読むような作業を頻繁に行う方でもない限り、問題なく使えます。
また、画面サイズが小さい反面、32インチなどの一般的な4Kモニターよりも場所を取りません。
設置場所の選択肢が広がるのは、メリットだと言えます。
輝度がそこまで高くない
本機の輝度は、350cd/㎡です。
モニターの輝度は、300〜450cd/㎡前後が平均的。450cdを超えると、高い部類になります。
本機は輝度が特別高いわけではないため、輝度を重視する方には若干不向きだと言えます。
一般的には、輝度は高めのほうがストレスを感じにくいとされています。
特別な事情がないなら、輝度が高いほうがいいです。
ただ、350cd/㎡は低いとまでは言えません。ハイスペックモニターのなかで比較的低いという程度なので、大抵の方は違和感なく使えるはずです。
また、視覚が過敏な人は輝度が低いほうがかえってストレスを感じにくくなる場合があります。光や白い色をまぶしいと感じて、目が痛くなるような方にはちょうどいい程度です。
JN-GMM1IPS28BKはこんな方におすすめ!
- ゲームで使いやすい4Kモニターが欲しい方
- 4K動画編集用のモニターが欲しい方で縦動画の編集も行う方
- 少し小さめの4Kモニターが欲しい方
- 複数デバイスを使い分けたい方
- 高コスパな4Kモニターが欲しい方
本機は、最大リフレッシュレートが144Hz、応答速度が1msとゲームで使いやすい4Kモニターです。ゲーム向けの機能が充実していることもあり、4Kでゲームを快適にプレイしたい方には非常におすすめ。
さらに、画面サイズが小さめです。デメリットとして挙げましたが、大きいモニターを置く場所がない方にはメリットにもなります。
小さすぎるということもないので、小さめの4Kモニターが欲しい方にはぴったりです。
そして、本機はKVMによる複数デバイスの使い分けが非常に便利。
Type-Cケーブルだけでゲーム機・ノートPCと接続できるということもあり、メインPCとサブ機を両方接続して使うのに最適です。
まとめ|コスパ最強クラスの4Kモニター!
ここまで、JN-GMM1IPS28BKの良いところやイマイチなところなどについてレビューしてきました。
本機は、全体的に性能が高く、機能も充実しています。ここまで高性能かつ高機能なゲーミングモニターは、なかなかありません。それでいて価格も約8万円程度と、抑えられています。
コスパ最強の4Kモニターに魅力を感じる方には、非常におすすめのモニターですよ。