最新RTX5070Ti を搭載したマウスコンピューター DAIV FX-I7G7Tを購入したので、モンスターハンターワイルズのベンチマークを回しました。
測定方法はFHD・WQHD・4K・UWQHD環境にて、グラフィックプリセットは「ウルトラ」・「高」の2パターン、それぞれフレーム生成On・Off、レイトレーシングをOn(高)・Offにして測定しました。

また他のGPUとの比較にてRTX3080Tiと、FHDではRTX4060Ti環境の結果も表にまとめています。
ベンチマークにあたり比較したCPU/GPU環境
- RTX5070Ti+Intel Ultra 7 265K + 64GB(マウスコンピューター DAIV FX-I7G7T)
- RTX4060Ti+AMD Ryzen 7 5700X+16GB(マウスコンピューター NEXTGEAR)→FHD環境のみベンチ
- RTX3080Ti+Intel Core i9 12900 + 128GB(HP ENVY TE-02)
なお、それぞれCPUやメモリが異なる環境での測定となります。モンハンワイルズはGPU性能が重要になりCPU等の要素は少ないと思いますが、同じ構成でGPUだけ載せ替えたケースと比較すると誤差が生じる可能性があることご了承ください。
モンハンワイルズを快適にプレイできるPCを検討されている方はぜひ参考にしてください。
モンスターハンターワイルズベンチマークツールの使い方

モンスターハンターワイルズ・ベンチマークツールのダウンロード方法と使い方を簡単に解説します。
ベンチマークツールのダウンロード方法

ベンチマークツールはSteamからダウンロードし使用します公式サイトのベンチマークページから「ベンチマークをダウンロードする」をクリックし、Steamのダウンロードページに進みダウンロードしてください。もちろんSteam上からベンチマークソフトを探す形でもOKです。

ベンチマークツールの使い方

ベンツマークツールを立ち上げると、最初にシェーダーのコンパイルが数分間実行されます。次に言語設定の後に上の画面が表示されますので、Optionsページに進み必要な設定をおこないます。

設定時の予測VRAMの使用量(右上)や実際のデモ映像クオリティやfpsを確認しながら、自身のPC環境がモンハンワイルズをプレイするのに納得のいくクオリティかどうかを見定めていきます。
設定項目は3ページ分あり、全ての項目でベンチを行うことはほぼ不可能ですので、基本的にはグラフィックプリセットの調整のみで大丈夫です。
今回の測定もグラフィックプリセット・フレーム生成・レイトレーシングの3か所のみの設定でベンチを行っています。

グラフィックプリセットは「ウルトラ・高・中・低・最低・カスタム」に分かれていますが、私は美しいグラフィックでゲームプレイしたいのでウルトラと高の二つが測定対象。
なおRTX4xxx系・RTX5xxx系のGPUではDLSSによるフレーム生成が可能です。

フレーム生成技術を使用することにより、高いフレームレートでゲームプレイが可能になり美しい映像と滑らかな動きを楽しめます。
実際にフレーム生成をOnにしてプレイしても、入力遅延などは感じませんでしたので、どんどん使っていくことをおすすめします。
モンハンワイルズベンチマークの測定方法と目安

それでは今回実行したベンチマークの測定方法とベンチマークスコアの見方について解説します。
ベンチマークの測定方法
今回の測定ではグラフィックプリセットを使用し、「ウルトラ・高」の2段階でスコアとfpsを測定しています。
また、それぞれの設定に対して、フレーム生成のOn・Off、より綺麗な映像を楽しみたい観点から、レイトレーシングのOn・Offを設定してそれぞれのベンチマークを測っています。
モニターはFHD・WQHD・4K、そしてUWQHD(ウルトラワイド)の環境にて測定していますので、自身の環境と合わせてご参考ください。
ベンチマークスコアの目安
スコア | プレイの快適度 |
20000 〜 | 非常に快適にプレイできます |
13000 〜 19999 | 快適にプレイできます |
10250 〜 12999 | 問題なくプレイできます |
7000 〜10249 | 設定変更を推奨します |
5200 〜 6999 | 設定変更が必要です |
〜 5199 | 動作困難です |
上記表がベンチスコアーの目安。公式では13000以上が出れば快適にプレイできると言われてます。
ただし実際にベンチマークを回してみると、13000以上出ていてもゲームシーンの影響で快適にゲームプレイができないケースもあります。
本当に快適にプレイするのであれは、20000近くのスコアを基準にしたほうが良いかもしれません。
ベンチマーク結果が実際とズレてしまう要因について
ベンチマークツールによるスコアが快適であっても実際にゲームプレイしてみると快適に作動しないというケースも生じます。
一番影響が多いのが複数名プレイ時でのモンスターとの戦闘中、高解像度でプレイしていると突然カクつくことがあります。
他にも実際のゲームプレイ中は裏で別のアプリが動いていてメモリーを消費しているケースも多いはず。
例えばゲーム配信や動画キャプチャーを行っていたり、ブラウザで多くのページを表示させているなどのケースでは単体でベンチマークを回している時よりも動きが変わってしまうことは念頭に。
モンハンワイルズベンチマーク結果

それではモニターの解像度ごとにモンスターハンターワイルズのベンチマーク結果を報告します。
FHD

RTX4060Ti(8GB) | RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:15300 平均:90.81fps | SCORE:22544 平均:132.42FPS | SCORE:31798 平均:186.72FPS |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOn | SCORE:10469 平均:61.92fps | SCORE:21066 平均:124.41FPS | SCORE:29906 平均:175.79FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:16617 平均:49.48fps | SCORE:24846 平均:73.13FPS | SCORE:35833 平均:104.84FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOn | SCORE:15515 平均:45.60fps | SCORE:23041 平均:68.04FPS | SCORE:33327 平均:97.82FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:21664 平均:126.70fps | SCORE:23853 平均:139.10FPS | SCORE:33848 平均:197.95FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOn | SCORE:20056 平均:117.72fps | SCORE:22221 平均:130.00FPS | SCORE:31751 平均:186.20FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:24846 平均:72.87fps | SCORE:26019 平均:76.27FPS | SCORE:36561 平均:107.08FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOn | SCORE:22732 平均:66.50fps | SCORE:24416 平均:71.61FPS | SCORE:34312 平均:100.67FPS |
FHD環境ではフレーム生成をOnの状態であれば170~200fps前後の高フレームレートでプレイできることが確認取れました。
RTX5070Tiですからこれくらいのスコアは出してほしいとは思っていつつも、実際にこれくらいのスコアが出ると嬉しいものです。
FHD環境であれば、ウルトラ設定・レイトレーシングOnの状態にてストレスなくプレイできます。
ベンチマークに使用したモニター

モニターはJAPANNEXT X-500にてベンチマークしています。モンハンワイルズではパフォーマンスを出し切れませんが500Hzのつよつよモニターですので、ハイフレームレートでゲームをプレイしたい方にお勧めです。
モニターのレビュー記事もぜひご覧ください。
JAPANNEXT X-500レビュー! 500Hzの超高速モニター
WQHD

RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:20278 平均:119.00FPS | SCORE:27256 平均:159.29FPS |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:18919 平均:111.01FPS | SCORE:25541 平均:149.77FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:23408 平均:68.89FPS | SCORE:33323 平均:98.00FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:21546 平均:63.77FPS | SCORE:31194 平均:91.44FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:21786 平均:127.74FPS | SCORE:30223 平均:177.29FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:20684 平均:120.50FPS | SCORE:28564 平均:167.58FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:24976 平均:73.31FPS | SCORE:35208 平均:103.23FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:23335 平均:68.49FPS | SCORE:33212 平均:97.14FPS |
WQHD環境ではフレーム生成On・レイトレーシングOnの環境で150fps程度のフレームレートを稼ぐことが出来ます。

実際のゲームプレイ時も動きは安定しており、解像度の側面から見ても、WQHDでウルトラ画質でモンハンワイルズをプレイするのは良い選択肢と感じました。
ベンチマークに使用したモニター

ベンチマークに使用したモニターは、JAPANNEXTのJN-27iB120Q-H-C6。リフレッシュレートは120Hzが上限ですが、IPS Black液晶を採用し、コントラストがハッキリとしているのが特徴。ブラックが映えて映像が美しく見えるため、モンハンの美しい映像をがっつり楽しめます。
JN-27iB120Q-H-C6レビュー! 黒が美しく使いやすいWQHDゲーミングモニター
4K

RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:14074 平均:82.85FPS | SCORE:17853 平均:104.57FPS |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:12931 平均:77.06FPS | SCORE:16676 平均:97.69FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:17406 平均:51.14FPS | SCORE:25263 平均:74.42FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:15509 平均:46.25FPS | SCORE:23266 平均:68.21FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:15353 平均:89.59FPS | SCORE:20213 平均:117.23FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:14391 平均:83.91FPS | SCORE:18965 平均:111.16FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:19384 平均:56.92FPS | SCORE:28894 平均:84.60FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:18230 平均:53.40FPS | SCORE:26850 平均:78.43FPS |
最後は4K解像度での結果です。
驚いたのはウルトラ環境であっても100fpsアベレージは出せるようで、実際にゲームプレイした感じもたいていの場合はストレスなく楽しむことが出来ました。
ただ、スコア平均が20000を割ってしまっており、「快適にプレイできます」になります。
実際モンスターとの戦闘時にモンスターによってはメモリ不足でカクツキが起きてしまうようなケースもあり、そういったケースではレイトレーシングを外してウルトラ→高に変更するなどで対処することが出来ました。
4K解像度のモニターと組み合わせるのであれば、ウルトラではなく、高でプレイすることをお勧めします。

余談ですが、グラビモスとの対戦では一切カクつきはなくプレイでき、リオレウスとの対戦はかなりカクつきが起きましたのでモンスターの動きの速さなども影響しているかもしれません。
ベンチマークに使用したモニター

4K のベンチマークに使用したのは、JAPANNEXT JN-315V160UR。4Kで160Hz対応という強力なゲーミングモニターです。RTX5070Tiでは中・高設定であればリフレッシュレートの余力もあり相性の良いモニターだと感じます。またRTX5080やRTX5090で遊べる環境であれば、高・ウルトラで160Hz前後で楽しめることが期待できます。
JN-315V160URレビュー・4Kで160Hzの高リフレッシュレート!31.5インチVAゲーミングモニター
UWQHD

RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:18008 平均:105.84FPS | SCORE:24111 平均:141.43FPS |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:16742 平均:98.40FPS | SCORE:22702 平均:132.74FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:19536 平均:57.61FPS | SCORE:31447 平均:92.14FPS |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:21182 平均:62.25FPS | SCORE:29049 平均:85.44FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOff | SCORE:19423 平均:113.44FPS | SCORE:26805 平均:157.01FPS |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:18173 平均:106.47FPS | SCORE:25344 平均:148.35FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:22863 平均:66.99FPS | SCORE:34164 平均:100.08FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:21357 平均:62.69FPS | SCORE:31926 平均:93.49FPS |
最後はUWQHDという特殊な解像度で、別名ウルトラワイドモニターと呼ばれる領域のモニターです。
3440px × 1440pxと、横幅は4k、縦幅はWQHDの解像度で横幅の長いモニターになりますが、モンハンワイルズはUWQHDに対応したゲームであるため、横長解像度を活かしたゲームプレイが出来ます。

同じ構図なのに、UWQHDだとセクレトが映っているのが伝わりますね。
ワイドモニターというとキャラが横に太るだけと心配する方もいらっしゃいますが、キャラや風景が横に広がるのではなく通常の16:9解像度よりも広い範囲が表示されるため、ゲームプレイにも優位だったりします。
UWQHDのPCにかかる負荷はWQHDよりも高いけど、4Kよりは低めになるため、今回のRTX5070Tiとの相性は抜群で、ウルトラ環境レーシングOnという最も負荷のかかる設定でもベンチマークで130fps平均をたたき出しました。
実際のプレイ時も、高い負荷のかかるシーンでもカクつくことはなく100fpsを超える状態でプレイできました。
ベンチマークに使用したモニター

ベンチマークで使用したのはJAPANNEXT JN-IPS34G165UQ-HSという34インチのUWQHDモニター。UWQHD解像度で165Hzのスペックを持ち合わせているため、PCスペックが高くてもモニターがボトルネックになることはありません。
ワイドモニターで迫力のあるゲームプレイが出来るため、個人的にはモンハンワイルズと最も相性の良いモニターと感じました。
JN-IPS34G165UQ-HSをレビュー! 高性能な大型ウルトラワイドモニター
まとめ

RTX5070Tiを搭載したマウスコンピューター DAIV FX-I7G7Tにてモンスターハンターワイルズのベンチマークを回しつつ、実際にプレイして動きを確認しました。
RTX5070Ti環境であれば4Kでも十分に動かせることが確認できましたが、ウルトラ設定は少し厳しく、高設定でのプレイが必要となってきます。
解像度では4KとWQHDの中間にあたるUWQHD(ウルトラワイド)が広い表示領域にてウルトラ設定で楽しめるため、個人的には相性の良さを感じました。
もちろんUWQHDはデスクの広さを確保できるかなどの問題もありますので、お気を付け下し。
モンスターハンターワイルズをRTX5070Ti環境にてグラフィックの美しさを最高に出せるウルトラ設定でプレイしたいのであれば、UWQHD解像度もしくはWQHD解像度との組み合わせがおすすめです。
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