最新RTX5080とAMD Ryzen 9800X3Dを搭載したG TUNEをマウスコンピューターさんからお借りしたので、モンスターハンターワイルズのベンチマークを回しました。
測定方法はFHD・WQHD・4Kの3環境にて、グラフィックプリセットは「ウルトラ」・「高」の2パターン、それぞれフレーム生成On・Off、レイトレーシングをOn(高)・Off、高解像度テクスチャパックのOn・Offにして測定しました。
また過去に測定した他の環境との比較にてRTX5070TI 、RTX3080Ti、FHDではRTX4060Ti環境の結果もまとめています。
ベンチマークにあたり比較したCPU/GPU環境
- RTX5080+AMD Ryzen 9800X3D + 32GB(マウスコンピューター G TUNE FG-A7G80)
- RTX5070Ti+Intel Ultra 7 265K + 64GB(マウスコンピューター DAIV FX-I7G7T)
- RTX4060Ti+AMD Ryzen 7 5700X+16GB(マウスコンピューター NEXTGEAR)→リンク先はRTX5070
- RTX3080Ti+Intel Core i9 12900 + 128GB(HP ENVY TE-02)
モンハンワイルズを快適にプレイできるPCを検討されている方はぜひ参考にしてください。
それぞれCPUやメモリが異なる環境での測定です。GPU性能が重要でCPU等の要素は少ないと思いますが、同じ構成でGPUだけ載せ替えたケースと比較すると誤差が生じる可能性があることご了承ください。
モンハンワイルズベンチマークの測定方法と目安

まず今回実行したベンチマークの測定方法とベンチマークスコアの見方について解説します。
ベンチマークの測定方法
今回の測定ではグラフィックプリセットを使用し、「ウルトラ・高」の2段階でスコアとfpsを測定しています。
また、それぞれの設定に対して、フレーム生成のOn・Off、より綺麗な映像を楽しみたい観点から、レイトレーシングのOn・Offを設定してそれぞれのベンチマークを測っています。
※RTX5080ベンチのウルトラでは高解像度テクスチャパックを当てています。
モニターはFHD・WQHD・4Kの環境にて測定していますので、自身の環境と合わせてご参考ください。
ベンチマークスコアの目安
スコア | プレイの快適度 |
20000 〜 | 非常に快適にプレイできます |
13000 〜 19999 | 快適にプレイできます |
10250 〜 12999 | 問題なくプレイできます |
7000 〜10249 | 設定変更を推奨します |
5200 〜 6999 | 設定変更が必要です |
〜 5199 | 動作困難です |
上記表がベンチスコアーの目安。公式では13000以上が出れば快適にプレイできると言われてます。
ただし実際にベンチマークを回してみると、13000以上(20000前後)出ていてもゲームシーンによっては快適にゲームプレイができないケースもあります。
本当に快適にプレイするのであれは、20000以上のスコアを基準にすることをお勧めします。
ベンチマーク結果が実際とズレてしまう要因について
ベンチマークツールによるスコアが快適であっても実際にゲームプレイしてみると快適に作動しないというケースも生じます。
一影響が多いのが村の中、複数名プレイ時のモンスターとの戦闘中、高解像度でプレイしていると突然カクつくことがあります。
他にも実際のゲームプレイ中は裏で別のアプリが動いていてメモリーを消費しているケースでも影響が生じます。
例えばゲーム配信や動画キャプチャーを行っていたり、ブラウザで多くのページを表示させているなどのケースでは単体でベンチマークを回している時よりも動きが変わってしまうことは念頭に。
モンハンワイルズベンチマーク結果
それではモニターの解像度ごとにモンスターハンターワイルズのベンチマーク結果を報告します。
FHD

RTX4060Ti(8GB) | RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | RTX5080(16GB) | |
ウルトラ フレーム生成On レイトレーシングOn | SCORE:10469 平均:61.92fps | SCORE:21066 平均:124.41FPS | SCORE:29906 平均:175.79FPS | SCORE:27769 平均:163.6 (高解像度テクスチャ) |
ウルトラ フレーム生成Off レイトレーシングOff | SCORE:16617 平均:49.48fps | SCORE:24846 平均:73.13FPS | SCORE:35833 平均:104.84FPS | SCORE:42411 平均:125.17FPS (高解像度テクスチャ) |
ウルトラ フレーム生成Off レイトレーシングOn | SCORE:15515 平均:45.60fps | SCORE:23041 平均:68.04FPS | SCORE:33327 平均:97.82FPS | SCORE:39465 平均:116.07FPS (高解像度テクスチャ) |
高 フレーム生成On レイトレーシングOn | SCORE:20056 平均:117.72fps | SCORE:22221 平均:130.00FPS | SCORE:31751 平均:186.20FPS | SCORE:30149 平均:176.78FPS |
高 フレーム生成Off レイトレーシングOff | SCORE:24846 平均:72.87fps | SCORE:26019 平均:76.27FPS | SCORE:36561 平均:107.08FPS | SCORE:45937 平均:134.98FPS |
高 フレーム生成Off レイトレーシングOn | SCORE:22732 平均:66.50fps | SCORE:24416 平均:71.61FPS | SCORE:34312 平均:100.67FPS | SCORE:42946 平均:126FPS |
FHD環境ではフレーム生成をOnの状態であれば、高解像度テクスチャパックを当てた状態で163fps平均の結果が出ました。
実際のゲームプレイでも130~170fps前後の高フレームレートでプレイできることが確認取れるとともに、村中の人が集まる重たいシーンでも常時100fps以上稼げ、非常に快適にプレイが出来ます。
また、フレーム生成をOffにした状態では「ウルトラ」でも「高」でも約40000前後のSCOREを出す事ができますので、フレーム生成による繊細な違和感(個人的には感じたことないですが)が気になる方は、FHDでフレーム生成Offでプレイするのも良いかもしれません。
RTX5080とFHDを組み合わせるのであれば十分な余力を持ってモンハンワイルズをプレイ可能です。
ベンチマークに使用したモニター

使用したモニターはJAPANNEXTの360Hzモニターである「JN-360IPS27FHDR-HSP」
360Hzの恩恵をモンハンワイルズで得られることはありませんが、他のゲームも含めてハイフレームレートでゲームをプレイしたい方にお勧めです。
モニターのレビュー記事もぜひご覧ください。
JN-360IPS27FHDR-HSPレビュー! 360Hzの超高リフレッシュレートモニター
WQHD

RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | RTX5080 | |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:18919 平均:111.01FPS | SCORE:25541 平均:149.77FPS | SCORE:25108 平均:147.57FPS (高解像度テクスチャ) |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:21546 平均:63.77FPS | SCORE:31194 平均:91.44FPS | SCORE:34888 平均:102.99FPS (高解像度テクスチャ) |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:23408 平均:68.89FPS | SCORE:33323 平均:98.00FPS | SCORE:37774 平均:111.32FPS (高解像度テクスチャ) |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:20684 平均:120.50FPS | SCORE:28564 平均:167.58FPS | SCORE:27457 平均:161.29FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:23335 平均:68.49FPS | SCORE:33212 平均:97.14FPS | SCORE:38992 平均:114.59FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:24976 平均:73.31FPS | SCORE:35208 平均:103.23FPS | SCORE:41934 平均:123.29FPS |
WQHD環境ではフレーム生成On・レイトレーシングOn、高解像度テクスチャパックを当てた環境で147.57fps平均のフレームレートを稼ぐことが出来ます。また、SCOREも25000を超えており、非常に快適にプレイできる環境になります。
実際のゲームプレイでも常に安定したプレイができ100~150程度のフレームレートで楽しめました。
また、FHDと同じくフレーム生成をOffにした状態では「ウルトラ」でも「高」でも約35000以上のSCOREを出す事ができますので、WQHDでフレーム生成Offでプレイするのも選択肢に入ってきます。
RTX5080環境であればWQHD+ウルトラ画質(高解像度テクスチャパック込み)でモンハンワイルズをプレイするのは非常に良い選択になります。
ベンチマークに使用したモニター

ベンチマークに使用したモニターは、JAPANNEXTのJN-27iB120Q-H-C6。
リフレッシュレートは120Hzが上限ですが、IPS Black液晶を採用し、コントラストがハッキリとしているのが特徴。ブラックが映えて映像が美しく見えるため、モンハンの美しい映像をがっつり楽しめます。
JN-27iB120Q-H-C6レビュー! 黒が美しく使いやすいWQHDゲーミングモニター
4K

RTX3080Ti(12GB) | RTX5070Ti(16GB) | RTX5080(16GB) | |
ウルトラ フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:12931 平均:77.06FPS | SCORE:16676 平均:97.69FPS | SCORE:19175 平均:112.54FPS (高解像度テクスチャ) |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:15509 平均:46.25FPS | SCORE:23266 平均:68.21FPS | SCORE:26037 平均:76.72FPS (高解像度テクスチャ) |
ウルトラ フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:17406 平均:51.14FPS | SCORE:25263 平均:74.42FPS | SCORE:28532 平均:83.9FPS (高解像度テクスチャ) |
高 フレーム生成あり レイトレーシングOn(高) | SCORE:14391 平均:83.91FPS | SCORE:18965 平均:111.16FPS | SCORE:21785 平均:127.66FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOn(高) | SCORE:18230 平均:53.40FPS | SCORE:26850 平均:78.43FPS | SCORE:30035 平均:87.94FPS |
高 フレーム生成なし レイトレーシングOff | SCORE:19384 平均:56.92FPS | SCORE:28894 平均:84.60FPS | SCORE:32489 平均:95.37FPS |
最後は4K解像度での結果です。
最高品質であるウルトラのレイトレーシングOn環境+高解像度テクスチャパックを当てた際に、平均で112FPSが出ており、実際のゲームプレイでもたいていの場合は80~110を維持できていました。
ただし、複数人プレイ時(狩り中や村中)では、フレームレートが50以下まで落ちてしまいカクついてしまうことも一定頻度で見受けられました。
SCOREが20000を割っていることから、快適にはプレイできるけど非常に快適はプレイできないという印象です。
なお、フレーム生成をOffにしてSCOREを20000以上に上げたとしても今度はフレームレートの低さがボトルネックになってしまい、やはり快適にプレイできないシーンも生じます。
RTX5080環境であっても4K解像度のモニターと組み合わせるのであれば、ストレスなくゲームをプレイしたいのであればウルトラではなく、高でプレイする必要性を感じます。
ベンチマークに使用したモニター

4K のベンチマークに使用したのは、JAPANNEXT JN-IPS27G165U-HSP。4Kで165Hz対応という強力なゲーミングモニターです。
RTX5080で高設定であればリフレッシュレートの余力もあり相性の良いモニターだと感じます。
まとめ

RTX5080を搭載したマウスコンピューター G TUNE FG-A7G80 にてモンスターハンターワイルズのベンチマークを回しつつ、実際にプレイして動きを確認しました。
RTX5080環境であれば4Kでも余裕をもって動かせることを期待しましたが、ウルトラ設定で高解像度テクスチャパックを当てたは状態ではやや厳しく、設定を下げてのプレイが必要となってきます。
モンスターハンターワイルズをRTX5080環境にてグラフィックの美しさを維持つつ、快適にプレイしたいのであれば、4K解像度であれば「高」、WQHD解像度であれば「ウルトラ+高解像度テクスチャパック」の組み合わせがおすすめです。
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モンスターハンターワイルズベンチマークツールの使い方

最後にモンスターハンターワイルズ・ベンチマークツールのダウンロード方法と使い方を簡単に解説します。ご自身のPC環境でどの程度モンハンワイルズが快適に動くか確認したい方はお試しください。
ベンチマークツールのダウンロード方法

ベンチマークツールはSteamからダウンロードし使用します公式サイトのベンチマークページから「ベンチマークをダウンロードする」をクリックし、Steamのダウンロードページに進みダウンロードしてください。もちろんSteam上からベンチマークソフトを探す形でもOKです。

ベンチマークツールの使い方

ベンツマークツールを立ち上げると、最初にシェーダーのコンパイルが数分間実行されます。次に言語設定の後に上の画面が表示されますので、Optionsページに進み必要な設定をおこないます。

設定時の予測VRAMの使用量(右上)や実際のデモ映像クオリティやfpsを確認しながら、自身のPC環境がモンハンワイルズをプレイするのに納得のいくクオリティかどうかを見定めていきます。
設定項目は3ページ分あり、全ての項目でベンチを行うことはほぼ不可能ですので、基本的にはグラフィックプリセットの調整のみで大丈夫です。
今回の測定もグラフィックプリセット・フレーム生成・レイトレーシングの3か所のみの設定でベンチを行っています。

グラフィックプリセットは「ウルトラ・高・中・低・最低・カスタム」に分かれていますが、私は美しいグラフィックでゲームプレイしたいのでウルトラと高の二つが測定対象。
なおRTX4xxx系・RTX5xxx系のGPUではDLSSによるフレーム生成が可能です。

フレーム生成技術を使用することにより、高いフレームレートでゲームプレイが可能になり美しい映像と滑らかな動きを楽しめます。
実際にフレーム生成をOnにしてプレイしても、入力遅延などは感じませんでしたので、どんどん使っていくことをおすすめします。