ゲーミングPCやゲーミングモニターでおなじみのASUS。実は、ゲーミングイヤホンもROGシリーズとして販売しています。
今回紹介するASUS ROG Cetra II Coreは比較的手に入れやすい値段で、なおかつ最先端のLSR素材を使用したドライバー、軽量アルミニウム製の筐体など特徴的なポイントがいくつもあります。
ASUS ROG Cetra II Coreのスペック、おすすめポイント、使用感についてレビューしましょう。
ASUS ROG Cetra II Coreのスペックをレビュー
- ドライバー:ASUS Essence drivers with liquid silicone rubber(LSR)
- ドライバーサイズ:9.4mm
- インピーダンス:32Ω
- 再生周波数帯域:20Hz~40kHz
- マイク感度:-40±3dB
- マイク周波数帯域:50Hz~10kHz
- 重量:18g
- 接続:3.5mm
- ケーブル長:1.25m
ドライバーは9.4mmで、LSR(液状シリコーンゴム)が使われています。
特徴的なのは、再生周波数帯域の広さです。人間の限界可聴域が20Hz〜20kHzとされており、ここに合わせたゲーミングイヤホンが多い傾向があります。厳密には、人によっては20kHz以上の音も聞くことができたりするので、音の幅が広いのはとても良いことです。
単なる低音重視のイヤホンではない、ということがわかります。
重量は18gと軽量です。
ASUS ROG Cetra II Coreのおすすめポイントをレビュー
ASUS ROG Cetra II Coreは、再生周波数帯域が広く軽量なイヤホンということでした。ドライバーもASUS独自のものを搭載していて、クオリティが高いです。ただ、それ以外にも魅力があります。そんなASUS ROG Cetra II Coreのおすすめポイントについて、レビューしましょう。
ASUS独自のエッセンスドライバーを搭載している
ROG Cetra II Coreには、ASUS独自のEssenceドライバー(エッセンスドライバー)を搭載しています。
ASUS Essenceドライバーは、力強い低音を鳴らすことに重きをおいて作られています。
スピーカー性能も非常に安定しており、評価が高いです。ゲーム用に最適化されているので、お気に入りのゲームにより没入することができますよ。
また、音楽鑑賞でも低音を効かせたいときにROG Cetra II Coreを使えば、低音が多い音楽を楽しめます。
ノイズ抑制技術が使われたマイクを内蔵している
ASUS ROG Cetra II Coreは、無指向性のマイクを搭載しています。
無指向性というと、周囲の音をかなり拾ってしまう印象がありますよね。実際、通常の無指向性マイクは声以外の音をガッツリと拾います。
ただ、ROG Cetra II Coreのマイクには、ノイズ抑制技術が使われているんです。そのため、周囲の音に邪魔されず、話し声が非常にクリアに伝わります。
傷つきにくく軽い素材が使われている
ROG Cetra II Coreのハウジング部には、傷つきにくい軽量アルミニウムが使われています。
イヤホンをポケットに入れたとき、中で擦れて傷がつくことがありますよね。見た目にこだわったイヤホンも多く、装着時は見えないとしても見た目は案外重要です。
ROG Cetra II Coreの素材は傷つきにくい高耐久な軽量アルミニウムなので、多少雑に扱っても問題ありません。そのうえ、軽いため長時間使用していても疲れにくいです。
音量調節ボタンを搭載している
ROG Cetra II Coreのケーブルには、音量調節ボタンがあります。
3ボタンのシンプルな構成ですが、音量調節やメディアプレイヤーのコントロールが可能です。物理ボタンを増やすのではなく、ワイヤレスイヤホンのように少ないボタンで操作できるようにしているのが好印象。
ASUS ROG Cetra II Coreの使用感をレビュー
ASUS ROG Cetra II Coreはドライバーのおかげでゲームにピッタリな音になっているなど、仕様などに魅力が多いイヤホンということでした。ただ、大事なのは使用感ですよね。そこで、ASUS ROG Cetra II Coreの使用感・評判について紹介していきます。
ゲーミングらしい重低音寄りの音が鳴る
音質傾向は、がっつり低音寄りです。
重低音が、しっかりとした迫力を伴って鳴ります。エッセンスドライバーの恩恵か、低音域に広がりがあり、重たい音に仕上がっているのが特徴的です。
ゲーミングらしい味付けだと言えます。
それでいて、中高音域が引っ込んでしまっている感覚もありません。逆に出すぎることもなく、中高音域に関しては程よい印象があります。重低音が強いものの、極端過ぎないイメージですね。
RPGの荘厳なBGMなどに、かなりぴったりです。
もちろん、他のゲームでもBGMや効果音が強調されます。「音」が重要なゲームでは、非常に重宝するでしょう。
定位感は良好で分離感も守備範囲
FPS/TPSをプレイするにあたって重要な定位感は、とても良好です。
足音、銃声がした方向が方角だけでなく高さもわかります。ゲームのプレイ中に特に困ることはなく、音で有利になりたいという人にぴったりです。
分離感もそれなりにあるので、一つ一つの音をしっかり聞き分けることもできます。
1万円以下で買えるゲーミングイヤホンとしては、とても上出来です。
装着感は良好で長時間でも大丈夫
ROG Cetra II Coreは、装着感が軽くて良好です。
イヤーフック、イヤーピース両方ともS/M/Lの3サイズが用意されています。開封時はMサイズが装着されており、これが合わなくても自分の耳に合うサイズを見つけられるでしょう。
付属するイヤーピースの中に一つだけフォーム素材のイヤーピースが含まれていますが、耳の形状に対してしっかりとフィットするため、密着感と遮音性が向上します。
イヤーフックは耳全体に引っ掛ける感じではなく、短いタイプです。それでいて、すぐ外れるということはありません。
少なくとも、室内で利用しているときに外れそうになることはないでしょう。外で着けても、比較的外れにくいです。
また、耳が痛くなることもありません。軽いイヤホンということもあり、長時間使用しても疲れ知らずです。
マイクは無指向性だけど性能は十分
マイクの音質については、この価格帯のイヤホンマイクの中では高い部類です。
低音を無駄に拾うことがなく、もこもこと籠もっているような印象もありません。声がハッキリ伝わるので、ボイスチャットでは困ることがないでしょう。
ただ、少しだけホワイトノイズが乗ってしまいます。そのため、音量をブーストしすぎたりするのはおすすめできません。配信などで使うのにも、不向きです。
あくまでも、ボイスチャットなどの通話用として使いましょう。
ASUS ROG Cetra II Coreのレビューまとめ
ASUS ROG Cetra II Coreは、カナル型イヤホンの中でもかなり装着感が良い部類で、使いやすいイヤホンです。
音質は低音強化系で、使用用途や好みに大きく左右されます。ゲーム用に探しているのであれば、ピッタリです。少し低音が強いリスニング用イヤホンとして見ると、人によっては強すぎると感じるかもしれません。
その分、「低音が大好き」「ゲームに没頭したい」という人であれば、コストパフォーマンスが非常に優れた秀逸なイヤホンになるでしょう。