Edifier GX05は、完全ワイヤレスゲーミングイヤホンです。ゲーミングイヤホンは有線が多く、無線のモデルがあっても遅延を気にしてなかなか選べないもの。
Edifier GX05は、低遅延で使いやすい完全ワイヤレスイヤホンということで販売されています。
完全ワイヤレスの気軽さで、ゲームを最大限楽しめるのが特徴です。
ただ、イヤホンは実際の音質や使い勝手を知らないと買うのをためらいがち。
そこで本記事では、Edifier GX05の良いところと気になるところについてレビューしていきます。
Edifier GX05の基本仕様
Edifier GX05の良いところと気になるところについてレビューする前に、まずは基本仕様を紹介します。GX05のスペックと外観、付属品について解説するので、本機の基本的な部分が気になる方はぜひご参考ください。
GX05のスペック
- 通信方式:Bluetooth 5.3/2.4GHz
- プロファイル:A2DP/AVRCP/HFP/HSP
- コーデック:LHDC 5.0/SBC
- 連続再生時間(ケースなし):約4.5時間(Bluetooth)、約4時間(2.4GHz)
- 連続再生時間(ケース込み):約16時間(2.4Ghz)
- 充電時間:約1時間
- ドライバー:10mm径ダイナミック型
- 再生周波数帯域:20~40,000Hz
- 感度:95dB
- インピーダンス:32Ω
- 防水性能:IP54
- 重量:約108g(イヤホン+ケース)
以上が、Edifier GX05の基本スペックです。
通信方式は、Bluetoothと2.4GHz帯の2種類が使えます。Bluetoothは遅延が気になりますが、手軽なのがいいところです。
ゲームや映像コンテンツを楽しむときは低遅延の2.4GHz通信、それ以外はBluetoothがおすすめ。
さらに、マルチポイントにも対応しています。
同時接続することで、接続機器の切り替えが簡単に行えるようになります。ゲーム機とスマホに接続したり、スマホとPCに接続したりするのが便利です。
そして、再生周波数帯域が広いのが特徴的。高音もしっかりと出せる性能だと言えます。
GX05の外観
GX05は、デザインが非常に特徴的です。
ゲーミングデバイスらしい、SFチックなデザインになっています。
充電ケースは、アルミ合金製。ガンメタリックカラーで、重厚感があります。SFに出てくるキーアイテムのような見た目です。
さらに、回転ギミックを搭載しています。
イヤホンをケースから取り出す際に、上部を回転させるのが特徴。
回転させると、RGBで光るのもかっこいいです。
そして、充電ケースにはUSBドングルも収納可能。デザインが変わっているだけでなく、実用性があるのがいいところです。
また、ケース底面にはペアリングボタンが搭載。長押しするとBluetooth接続ができます。
ケースにペアリング用のボタンがあるのも、変わっているところです。それでいて、誤タップによる接続切れなどの心配がなく、実用的。
GX05の付属品
- GX05本体
- イヤーピース:S/M/L 各1セットずつ
- USB-C to USB-A変換アダプター
- USBケーブル
- ドングル収納部カバー
- 収納袋
以上が、GX05の付属品です。イヤーピースが3セットとケーブルは、イヤホンでは定番の付属品。特に変わった部分がありません。
イヤーピースも、一般的な形状と素材感です。
特徴的なのは、ドングルとドングル収納部カバーの存在。
ケースのドングル収納部を覆うカバーがあるので、持ち運び時にドングルが落ちてしまう心配は要りません。
GX05には本体を収納する袋が同梱されています。
この収納袋に使われている素材は厚手でしっかりしたもの。
イヤホンを本体含めカバーしてもらうのには申し分ありません。
Edifier GX05の良いところをレビュー
ここまで、Edifier GX05のスペックなどの基本仕様について紹介してきました。ここからは、実際にEdifier GX05の良いところをレビューしていきます。
音や使い勝手の良さが知りたい方は、ぜひご参考ください。
遅延が少なく快適に使える
GX05は、比較的遅延が少なく快適です。
USBドングルを使った2.4GHz接続ができます。
2.4GHz接続時の遅延は、15ms(ミリ秒)です。完全ワイヤレスイヤホンとしては、非常に低遅延です。
瞬時の反応を必要とするFPSやリズムゲームをプレイしても、体感できないレベルで遅延が少ないので、さまざまなゲームで使いやすいです。
さらに、映像コンテンツでもセリフの遅れなどを感じにくいので、使いやすいです。
ゲームで使いたい方や、スマホで動画を見るのに使いたい方などにおすすめのイヤホンだと言えます。
PCゲームはもちろん、Android・iPhone15(USB-CタイプのiPhone)などのモバイル端末で活躍します。
ゲームと相性がいいドンシャリ系の音
GX05の音質は、人によって感じ方が異なる場合があります。
個人的に感じた傾向としては、ドンシャリ系の印象です。低音が強めで、迫力のある音が鳴ります。
高域は乾燥気味な印象。誤魔化しのないはっきりとした音表現のためFPSなどの銃声がダイレクトに響く感じで、ゲームとの相性がいいです。
音楽鑑賞にはもう少しウォームさを求めたいところですが、ゲーミング使用であればジャストなチューニングだと感じました。
定位感が良好でFPSなどでも使える
音の定位感は、非常に良好です。
音には、方向と距離があります。ゲームであれば左から敵が発砲したのであれば、左から音が聞こえるはずです。遠くなら音が遠くなり、近くなら音が近くなります。
このような方向と距離感をしっかりと表現できる音響機器に対して、「定位感が良好」と表現することが多いです。
本機は、音の方向も距離感もしっかりとはかれます。
FPSやTPSでは特に、方向認識が勝負の鍵を握る場面が多いです。定位感が良好なので、それらのゲームで有利になります。
イヤホン本体のサイズが小さいため装着感が良い
GX05はワイヤレスイヤホンの中では比較的小ぶりな形状で、耳の小さい方でもストレスなく装着できます。
また、装着時のフィット感も良く、落ちたり落ちそうになる心配が一切ありません。
重たく暑苦しいゲーミングヘッドセットでストレスを感じていた方がGX05に乗り換えると、驚くほど快適に感じられるはずです。
マルチポイントの利便性がほかより高い
マルチポイントに対応している完全ワイヤレスイヤホンは、近年増えています。
イヤホンだけではありません。キーボードやマウスなど、さまざまな周辺機器がマルチポイントに対応しています。
ただ、本機はほかのマルチポイント対応イヤホンより利便性が高いです。
その理由となっているのが、GX05に搭載されているデュアルワイヤレスモード。
通常、マルチポイントはあくまでも「同時に接続して接続先を瞬時に切り替える機能」でしかありません。
それでも十分便利ですが、片方で音楽を聴いているときにもう一方の機器のゲーム音の信号を拾うという使い方は、不可能です。
一方本機のデュアルワイヤレスは、両方の信号を動じに受け付けられます。
これができるのは、Bluetoothと2.4GHzの両方に対応しているためです。
一般的なマルチポイントは、両方同じBluetooth。同じ電波を使っているので、片方の信号はキャッチできなくなります。
本機は別々の電波を使って同時接続するので、それぞれの信号を同時にキャッチできるという仕組みです。
これを使えば、普段の生活がより便利になります。
たとえば、ゲーム機やPCなどでゲームをプレイしながら、そのまま電話に出るということが可能です。
タップ操作に対応している
本機の操作は、ペアリング以外は本体のタップで行います。
タップ操作は好みが分かれるところではありますが、あれば便利であることは確かです。ワイヤレスでもタップ操作機能がない製品もあるので、それらと比べると便利。
タップ回数が多い操作がありますが、実際に使ってみると案外覚えやすいです。
再生可能時間が十分にある
本機の再生時間は、ケース込みで約16時間です。イヤホン単体でも、4時間以上はあります。
完全ワイヤレスイヤホンを5時間以上連続で使うという人は少ないでしょうから、十分な再生時間です。16時間というのは2.4GHz通信時なので、Bluetoothの場合はもう少し長くなる可能性があります。
また、ライトをオフにすれば、より伸びるので時間を気にする方はライトをオフにするのがおすすめです。
ゲーミング完全ワイヤレスイヤホンとしては、比較的バッテリー持ちがよく使いやすい部類だと言えます。
Edifiier GX05の気になる点をレビュー
ここまで、Edifier GX05の良いところについてレビューしてきました。今度は、本機の気になる点についてレビューしていきます。
自分に合う製品かどうか見極めたい方は、ぜひご参考ください。
デザインは好みが分かれる
本機のデザインは、好みが分かれやすいです。
良くも悪くも、ゲーミング機器らしいデザインになっています。好きだという人にはかっこよく映りますが、好みではない方にはダサイ印象になりかねない派手めのデザインです。
SFチックな派手なガジェットが好きな方には、おすすめ。
ただ、ゲーミング機器があまり好きではなく、キーボードやマウスを非ゲーミング機器のなかから高性能なものを選んでいるという方にはおすすめしにくいです。
ANCが搭載されていない
GX05には、ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)が搭載されていません。
ANCは、近年の完全ワイヤレスイヤホンでは定番の機能です。外部のノイズを打ち消す逆の波形を出してノイズを相殺する機能のこと。
ノイズが除去されて、音楽やゲームなどにより没入できます。
近年は、この機能が1万円以下のイヤホンにも搭載されるようになりました。
本機はカナル型なので、装着しているだけでもある程度のノイズ低減効果がありますが、ANCがないのは残念な点です。
なお自宅でゲームプレイする際、外音が気になって遮断したいというケースは少ないはずです。
自宅で使うゲーミングイヤホンとして高性能なものを探しているのであれば、ANC非搭載を気にする必要はありませんが、スマホと接続して電車の中で楽しみたい方には少し残念です。
Edifier GX05はこんな方におすすめ!
- 複数の機器をまたいで使いたい方
- 2つの機器の音を同時に拾いたい方
- 低遅延の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい方
- 音質と定位感がいいゲーミングイヤホンを探している方
- デザインに魅力を感じる方
- ゲーミングヘッドセットからゲーミングイヤホンに乗り換えたいと考えている方
Edifier GX05は、以上のような方々におすすめです。
まず、本機の魅力の大部分はマルチポイントと低遅延にあると言えます。
複数の機器をまたいで使えるだけでなく、2つの機器の出力している音を同時に受信できるのが非常に魅力的。スマホで友達と通話しながら、PC・PS5・Switchなどでゲームをするなどのシチュエーションに対応できます。
さらに、遅延が低いためゲームで使いやすいのが非常に魅力的です。
まとめ|高コスパ低遅延マルチポイント対応イヤホン
本記事では、Edifier GX05の良いところと気になるところについてレビューしてきました。
本機は、完全ワイヤレスイヤホンには珍しく2.4GHz接続に対応しています。ドングルをスマホやPC、ゲーム機などに接続して低遅延でゲームや映像コンテンツを楽しめるのが魅力的です。
そのうえ、デュアルワイヤレスモードによるマルチポイントが非常に便利。
この二つの機能に魅力を感じる方にとって、本機は非常にコスパが高いです。
低遅延で複数機器をまたいで、快適なゲームライフを送りたい方には特におすすめのイヤホンですよ。