V睡用まくら ぶいすいーとをレビュー!VR睡眠でも快適な寝心地

VRChatなど、バーチャルSNSは非常に楽しく、現実を忘れて過ごせるのがよいところです。本名も本来の姿も知らない者同士だったり、リアルの友人同士だったりさまざまな人とコミュニケーションを取りながら、バーチャル空間上でゲームを遊ぶなどの楽しみ方ができます。

そんなVR SNSの楽しみ方のひとつが、V睡(VR睡眠)です。

しかし、V睡には「寝にくい」「MPは回復するけどHPは回復しない」などの問題点が指摘されています。

そこで本記事ではV睡用まくらとして開発された、ぶいすいーとについてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

目次

そもそもV睡とは?

まずは、V睡についてあまり詳しくない方のために、V睡とは何かを簡単に説明します。

一言で説明すれば、VR空間上で睡眠をとることです。ヘッドマウントディスプレイを装着し、VR ChatなどのバーチャルSNS空間上で寝ます。V睡用に落ち着く空間が作られているワールドがあったり、寝かしつけるサービスを提供するイベントがあったり、V睡は案外人気が高いです。

V睡の大きな魅力となっているのは、現実の嫌なことや雑念を忘れられること。素敵な空間のなか、可愛いアバターに囲まれて眠ることで心穏やかに眠れます。現実では不眠症に悩んでいた人が、V睡ではすんなり眠れたということも珍しくありません。

さらに、目が覚めたときにフレンドの書き置きを見つけてほっこりとするなど、交流という側面でも楽しめます。

ただ、V睡は心は休まるものの身体に負担がかかるというのが大きな問題です。ヘッドマウントディスプレイは重量が500gを越えています。そのうえ前方に出っ張っているものを頭につけたまま寝るので、身体的には寝心地がよくありません。

仰向けになると後頭部のパーツが邪魔になり、横になるとヘッドマウントディスプレイが落ちそうになったりします。

その問題を解決すべく作られているのが、V睡用まくら ぶいすいーとです。

V睡用まくら ぶいすいーとの基本仕様

  • 表面素材:メッシュ
  • 左右凸部詰め物:綿
  • 中央枕部分の詰め物:エラストマーパイプ
  • 後頭部パーツを受け止める窪み付き
  • HMDのズレ防止のための山形状
  • 完全日本国内製造
  • 「夏用」「秋冬用」2種類の専用枕カバー(別売)

V睡用まくら ぶいすいーとの仕様は、以上の通りです。

素材は、表面がメッシュになっています。VR睡眠はHMDを装着したまま眠るので、暑くなりがちです。表面をメッシュ素材にすることによって、通気性を確保して蒸れにくくしています。

詰め物は、中央と左右で異なる素材を採用。左右は簡単に取りはずしできる綿が使われており、中央の頭を預ける枕部分にはエラストマーパイプという高級素材が使われています。

素材にしっかりこだわって作られているうえに、完全日本国内製造なので品質面で安心です。

V睡用まくら ぶいすいーとの良いところをレビュー

V睡用まくら ぶいすいーとについて簡単に説明しましたが、枕は実際に使わないと良さも問題点もわかりません。そこで今度は、V睡用まくら ぶいすいーとの良いところについて、レビューしていきます。実際の使用感の良さなどについて知りたい方は、ぜひご参考ください。

フィット感が高く首への負担が少ない

ぶいすいーとの大きな特徴となっているのは、形状です。中央が凹み、左右が盛り上がっている山形になっています。中央部も左右と比べると凹んではいるものの、一般的な枕と比べると大きな凹凸がある形状です。

HMDを装着したまま仰向けで眠るのに特化した形状で、フィット感が非常に高いです。近年はバッテリーやダイヤル部分が高等部に来るHMDが多いですが、そんなヘッドストラップを固定できる窪みが用意されているのもフィット感を高めています。

首への負担だけでなく、頭にストラップの硬い部分が食い込んで痛くなるということも防止できるので、楽に寝られるのがよいところです。

通気性が高く快適に寝られる

ぶいすいーとは、通気性にこだわって作られています。

表面素材に通気性の高いメッシュが採用されており、快適です。HMDを付けたまま眠ると、汗をかいたり後頭部が蒸れたりしがちになります。HMDが顔を覆うような形になっており空気を通しにくいので、春や夏などの温かい時期には特に暑いです。

冬場でも、汗をかくことがあります。

HMDを外した途端に目覚めが悪くなることがあるのですが、ぶいすいーとを使って寝ることで通気性が改善されるため、寝汗も比較的かきにくいです。

さらに、夏用の枕カバーには冷感素材が使われています。肌が触れた際に熱を逃がしてくれるため、より涼しく快適に寝られるのがよいところです。

逆に、秋冬用には厚手のニットカバーが採用されています。

写真は秋冬用の専用枕カバー

手触りがサラサラとしており、伸縮性が高いのが特徴。厚みはあるものの、湿気がこもりにくいので冬も温かく蒸れにくく快適です。

静音性の高い詰め物で気兼ねなく使える

枕の快適性を決める要素のひとつに、詰め物があります。

枕の詰め物としてよく使われるのは、「綿」「そば殻」「パイプ」です。そば殻は近年減ってきていますが、通気性が高く涼しい素材として未だに根強い人気があります。

パイプも同様の効果があり、夏用の枕の詰め物として人気です。

ただ、これらの素材は「ガサガサ」としたノイズが出ます。HMDのマイクがこの音を拾ってしまうため、V睡には不向きです。かといって綿素材では、暑くなってしまいます。

そこでぶいすいーとで使われているのは、エラストマーという素材です。枕の素材としては高級な部類で、程よい硬さとしなやかさがあり、圧力への追従性と高い回復力を持っています。そのうえ、静音性が高くノイズが発生しにくいです。

そして、マイクに近い側頭部にはポリエステル綿が使われています。

これにより、枕によるノイズがない状態でV睡を堪能できるので快適です。誰に気兼ねすることなく、使えます。

詰め物を減らして高さ調整できる

ぶいすいーとは、それなりに高さがある枕です。人によっては、最初の高さが合わないということもあります。

その場合、詰め物を減らすことで高さ調整が可能です。エラストマーパイプを中から掻き出せば、好みの高さに調整できます。なくさないように保管するのが面倒ですが、一度好みに調整してしまえば再調整することは滅多にないので手間がかかるのは最初だけです。

さらに、左右の山部分も中身を減らせます。エラストマーと比べると再度詰めるのも楽です。左右の中身を減らすことで、寝返りが打てるようにもできます。

なお、逆に人によっては低く感じるケースもあります。

低く感じてしまう場合はぶいすいーとの下に枕を置いて2段にするなどで調整も可能です。

調整用ダイヤルがある機器でも使える

VR睡眠の大きな障害となるのが、ヘッドマウントディスプレイに搭載された調整用ダイヤルです。ストラップの後頭部部分にあるモデルが近年は多くなっていますが、後頭部でなくとも眠るときには邪魔になります。

後頭部にあるストラップの場合、窪みで固定可能です。寝返りは物理的に打てないようになっているので、最初の寝姿のまま眠り続けることになり、後頭部ストラップにあるダイヤルが邪魔になることがありません。

V睡用まくら ぶいすいーとの気になる点をレビュー

ここまで、V睡用まくら ぶいすいーとの良いところについて、レビューしてきました。もちろん、良いところもあれば気になる点もあります。そこで今度は、ぶいすいーとの気になる点をレビューしていくので、メリットとデメリットの両方を知りたい方は、ぜひご参考ください。

横向きで寝る人には不向き

V睡には、身体を横にすると側頭部のバーが食い込んで痛いという問題があります。そのうえ、HMDがズレてしまい没入感を削いだり寝心地が悪くなったりするのも大きな問題です。

このV睡につきまとう問題点に対し、ぶいすいーとは「頭が横にならないようにする」という方法で解決をはかっています。ソフトな感触の山に頭を委ねるだけで、体重をかけずに食い込みを防ぎながら、左右の山によって寝返りを防ぐ仕組みです。

物理的に仰向けでしか眠れないので、普段横向きで寝ている人には向きません。

寝返りは対応可能だがやや不向き

ぶいすいーとは、寝返りにも対応可能です。

自分が普段寝返りを打ちがちな方向の山から詰め物を抜いてしまうことで、物理的な寝返りの制限がなくなります。

ただ、横向きで眠る場合も寝返りをしたい場合もそうですが、快適とは言い難いです。凹凸のある形状のため、通常の枕を使うよりは快適ではあるものの、横向きで眠ることによるV睡の問題点を完全に解決するには至っていません。多少マシになる程度です。

そのため、寝返りを頻繁に打つ方や横向きで寝たい方にはそもそもあまり向いている製品ではないと言えます。

専用カバー以外は少し外れやすい

ぶいすいーとと一緒に専用枕カバーを購入することをおすすめする

ぶいすいーとは、枕としては非常に特殊な形状をしています。

通常の枕は、平坦です。大きく盛り上がっているところというのは、なかなかありません。大きさによっては一般的な枕カバーでも使えなくはないものの、外れやすいので注意が必要です。このような特殊形状を前提に開発されたものではないため、フィット感が損なわれます。

枕カバーを使いたい場合は、専用カバーを購入するようにしましょう。

V睡用まくら ぶいすいーとはこんな人におすすめ!

  • V睡で後頭部が痛くなった経験がある人
  • V睡に興味があるものの躊躇っている人
  • 普段仰向けで眠る習慣のある人

V睡用まくら ぶいすいーとは、以上のような方々におすすめです。

最もおすすめなのは、普段仰向けで眠る人でなおかつV睡に興味がある方。V睡という行為自体が、寝相の悪い人や横向きで寝る人には向いていません。本製品を使えば比較的マシにはなるものの、仰向け時の快適性と比べると大幅に快適性が落ちてしまいます。

逆に言えば、仰向けで眠る習慣のある人にとっては非常に快適な枕ということです。

まとめ|VR睡眠でHPも回復したいなら買い

本記事では、V睡用まくら ぶいすいーとについてレビューしてきました。

ぶいすいーとは、V睡をするうえでの問題点を半ば強引に解決する枕です。解決法は物理的かつ強引ではあるものの、実際に効果的なのがよいところ。製品自体は職人により繊細に作られており、物としての品質は高いです。

V睡が好きまたは興味があるものの、寝心地の悪さという問題点でついつい躊躇ってしまうという方には非常におすすめ。

VR睡眠で、MPだけでなくHPもしっかりと回復させましょう。

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