今回紹介するのは、BIG BIG WON RAINBOWというゲームパッドです。Switchで使えるゲームパッドはたくさんありますが、近年は背面ボタン付きのものが特に増えてきています。BIG BIG WON RAINBOWも、そのなかのひとつです。
特徴的なデザインや背面ボタン付きなどで、気になっているという方もいるのではないでしょうか。
BIG BIG WON RAINBOWの基本仕様・設定項目、使ってみた感想などについてレビューしていきます。
BIG BIG WON RAINBOWの基本仕様
- 製品名:RAINBOW Switchプロコントローラー
- メーカー:BIGBIG WON
- 対応機種:Nintendo Switch/PC/PS4・PS5(要アダプタ)
- 接続方法:有線(USB)
- 重量:約226g
- 背面ボタン
- 3.5mmオーディオジャック
- RGBライティング
- 3段階連射機能
- グローバルジャイロ
- デュアルモーター
- 専用設定アプリ
別売りのR90アダプターがあれば、PS4/PS5にも接続できます。Switch対応コントローラーでPS4にも使えるものはそう多くないので、これは大きな強みです。
さらに、本体に3.5mmオーディオジャックが搭載されています。イヤホンなどをコントローラーに挿して使えるので、非常に便利です。
ほかにも、機能が盛りだくさん。専用設定アプリで細かく設定ができるほか、背面ボタンやライティング機能、連射機能、ジャイロなどなど…。
これだけの機能が搭載されていて、5000円あれば買える値段なのでお得感があります。
BIG BIG WON RAINBOWの設定をチェック!
BIG BIG WON RAINBOWには、専用設定アプリがあります。ただ、安いコントローラーの設定項目は少なかったり、項目は多いけど設定の幅が狭かったりすることも少なくありません。BIG BIG WON RAINBOWの設定はどれだけ幅が広いのか? 設定についてチェックしていきましょう。
ZL/ZRの反応領域の調整が可能
ZL/ZRトリガーを押し込んだとき、どこでスイッチが反応するのかを設定できます。キーボードで言うところのAPC機能ですね。
たとえば、素早く連射したい場合や軽く押したい場合には、浅く設定します。たしかな押し心地が欲しい方や、ついつい深く押し込んでしまう癖がある方は敢えて深めにしておくと便利です。
反応位置を変更できるコントローラーは意外と多くないので、これは嬉しい機能ですね。
スティックのデッドゾーン設定が可能
BIG BIG WON RAINBOWは、スティックのデッドゾーン設定ができます。
デッドゾーンというのは、スティックの遊びのことです。
「数値を下げる」と、スティックを軽く倒しただけで反応するようになります。
「数値を上げる」と、スティックを軽く倒しただけでは反応しなくなるというシステムです。
数値を下げるメリットは、素早く反応できること。機敏に動かなければならないゲームなどでは、有利にはたらきます。
デメリットは、慣れないうちは操作ミスが増えることです。気を抜けば誤操作してしまうことがあるので、リラックスしてゲームをプレイしたい場合にはあまり向きません。
数値を上げるメリットは、正確性の高い操作がしやすい点です。逆に、素早く反応するのは難しくなります。
エイムレスポンスの設定が可能
エイムレスポンスとは、スティックを倒したときの加速度を示すものです。曲線で表されます。
縦軸はスティックの入力値、横軸はスティックの傾きとするのが一般的です。スティックの傾きに対して入力値が低いと、スティックの動きに対してゲーム内での動きが少し遅くなります。
スティックを大きく傾けても視点移動がゆっくりになる、ということです。
逆にスティックの傾きに対して入力値が高いと、小さく傾けても早く動くようになります。
このエイムレスポンスを自分好みに自由に調整できるので、非常に便利です。
スティックの軸反転設定が可能
軸反転とは、「スティックの方向とゲーム内での動きを反転する」ことです。X軸を反転させると、上に倒すと下に移動します。Y軸を反転すると、左に倒すと右に移動するようになるということです。
この軸反転の設定可能。
昔は乗り物ゲームなどで軸反転がデフォルトのゲームが多かったので、それで慣れている人はほかのゲームでも軸を反転させたほうがプレイしやすい場合があります。
ジャイロ感度・軸設定が可能
BIG BIG WON RAINBOWには、グローバルジャイロという擬似的なジャイロ操作機能が備わっています。このジャイロの感度・軸設定も専用アプリ内で可能です。
ジャイロ感度は、コントローラーを傾けたときの動きの大きさに関わってきます。数値が大きければ大きく動くので、感度次第で疲れを軽減させたり精密な動作がしやすくなったりするのがポイントです。
感度以外のジャイロに関する設定項目は、以下の通り。
- 水平/垂直比率:水平感度と垂直感度の比率
- 応答曲線:コントローラーの動きとゲーム内の動きとの早さを調整する
- デッドゾーン補正:ジャイロのデッドゾーンの設定
- ジャイロ方向:どの方向に動かすかの設定
ボタンの割当設定が可能
BIG BIG WON RAINBOWは、背面ボタンを含め全てのボタンの割当を自分好みに設定できます。
たとえば背面ボタンにジャンプでよく使うボタンを割り当てたり、トリガーを割り当てたりすることも可能です。スクリーンショットボタンや、メニューボタンまで割り当てられます。自由度が非常に高いです。
設定をゲームごとに保存できる!
BIG BIG WON RAINBOWは設定項目が膨大です。
ただ、ゲームによって設定を変えたいという方もいるでしょう。その際に全部の設定をいちいち変更するのは、非常に面倒です。
しかし、BIG BIG WON RAINBOWは設定をゲームごとに保存できます。あらかじめゲームごとに設定を作っておけば、今からプレイするゲームの設定をアプリ内で選択するだけで反映されるので非常に便利です。
BIG BIG WON RAINBOWの良いところをレビュー
これまで、BIG BIG WON RAINBOWの設定について紹介してきました。設定項目が多く、全ての設定をゲームごとに保存できて非常に便利なコントローラーです。もちろん、それ以外にも特徴があります。
そこで今度は、BIG BIG WON RAINBOWに感じた良いところをレビューしましょう。
デザインがかっこいい
本体デザインですが、これが非常にかっこいいです。
パッケージを開けてすぐ、思わずニヤニヤさせられます。
本体はスケルトンデザインになっており、内部が丸見えです。表面はクリア、ボトムカバーは黒色になっており、スタイリッシュ。見えている内部もシンプルでありながら、どこか心惹かれます。
ゲームボーイやゲームボーイアドバンスはスケルトンカラーを選んでいた方には、刺さるデザインではないでしょうか。
しかも光るので、ライティングが非常に映えます。
背面ホイールが使ってみると便利
BIG BIG WON RAINBOWの背面ボタンは、珍しいホイール型です。
使う前は「ホイールってどうなの?」「うまく使えるかな」と不安になりますが、慣れれば非常に快適で便利。
レバーを倒すように、ホイールを各方向に倒すと、各方向に割り当てた機能が動作します。マクロも組めるうえに、少ない物理ボタン数で多くの機能を搭載できるので非常に便利です。
ホイールボタンが2つ、それぞれ2方向ずつの4機能を搭載できます。
本体だけでも設定ができる
本体背面にはFNボタンがあり、これを使うと本体だけでも簡単な設定ができます。
FNボタンで設定できる項目は、以下の通りです。
- ライティング設定
- ターボの段階設定
- ライティング設定
- 背面ホイールの割当設定
ライティングやターボに関しては、気分によってまたはゲームや状況に合わせて変えたい項目なので、本体だけで設定できるのは嬉しいポイント。すぐに調整できます。
操作性が快適!押し心地も純正と遜色なし
BIG BIG WON RAINBOWは、5000円程度で買えるコントローラーのなかでは、操作性が非常に良いです。
操作感は、Switch純正プロコン・Xbox360コントローラーとほとんど同じ。ボタンの押し心地も、純正と遜色ありません。特に硬さが非常に似ているので、慣れている純正コントローラーから切り替えても全く違和感なく使えます。
グローバルジャイロが便利
BIG BIG WON RAINBOWのグローバルジャイロは、コントローラーを動かすと右スティックが機能するという一風変わったものです。
これによって、ジャイロ非対応のゲームもジャイロ操作できます。これが非常に便利です。精度も違和感がないレベルで高く、直感的にエイムができるので楽です。おおまかなエイムをグローバルジャイロで行い、調整をスティックで行うというスプラトゥーンのような動作を全てのFPS/TPSに持ち込めます。
もちろん、通常のジャイロ機能も使えるので安心です。
BIG BIG WON RAINBOWの不満点をレビュー
BIG BIG WON RAINBOWの良いところについてレビューしてきましたが。もちろん、触っていて気になるところもいくつかあります。今度は、そんなBIG BIG WON RAINBOWの不満点についてレビューしていきましょう。
機能豊富だけどNFCは非搭載
BIG BIG WON RAINBOWは、これだけ機能豊富で純正プロコンと遜色ない出来なのが魅力です。
ただ、NFCは搭載されていません。amiiboは使えないので、注意が必要です。amiiboはジャイロなどと比べると、多くの人にとっては優先度が低い機能であることは確か。それでも、これだけ機能豊富ならNFCも付けてくれれば完璧だったのにな、と思ってしまいます。
背面ホイールは慣れがいる
背面ホイールは慣れれば非常に便利ですが、慣れるまで少し時間がかかります。
背面ボタンを全く使ったことがない方なら、慣れるのも早いでしょう。
ただ、ほかのコントローラーで背面ボタンを使ってきた方や、他の背面ボタン有りのコントローラーと併用したい方は慣れるのに時間がかかる可能性が高いです。ほかの背面ボタンとは操作感が全く異なるので、注意しましょう。
滑り止めがない
BIG BIG WON RAINBOWには、滑り止めがありません。スケルトンデザインなので、デザイン的に滑り止めは確かに邪魔になってしまいます。
ただ、そのために実用性が少し犠牲になっているのには注意が必要です。手汗でべたついて滑ることがあるので、対戦ゲームをしていてついつい手汗をかいてしまう方は注意しましょう。
押下時のパチパチ音が若干大きめ
ABXYのフロントボタンを押したときのパチパチ音は、純正プロコンよりも大きいです。
ヘッドセットをしていると全く気にならない範囲ですが、スピーカーでゲームをしていると気になります。静音を売りにしているゲームパッドではないので仕方がないところではありますが、どちらかと言えば静かなほうが好きという方には注意が必要です。
まとめ|全体的に高クオリティで買って損なし!
ここまで、BIG BIG WON RAINBOWについてレビューしてきました。
値段5000円程度で、ジャイロ搭載・独自機能搭載・ジャック搭載・設定アプリ有り・背面ボタン有りと、できるだけ機能性を詰め込んだようなコントローラーです。それでいて、基本的な操作性などの作りがしっかりしているのが好印象。
変わっているだけではなく、しっかり実用的。
もちろん不満点や注意点もありますが、今回紹介した不満点よりも良さのほうに惹かれたならば、買って損はないコントローラーです。