G333は、Logicoolから発売された初のゲーミングイヤホン。
日本・海外共に超人気のMOVA「League of Legends」とLogicoolが提携して、LOLから派生した仮想K-POPグループ「K/DA」をモチーフにしています。
今回は、ゲーミングイヤホン「LogicoolG333」の音質・おすすめポイント・使用感などについてレビューしていきます。
Logicool G333のスペックをレビュー
- ドライバー:ダイナミックドライバー×2(5.8mm+9.2mm)
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:24Ω±20%
- マイク:4mmECMマイク(感度-42dB)
- 重量:19g
- 対応プラットフォーム:3.5mmまたはUSB-C端子を搭載した全デバイス
ドライバーは、ゲーミングイヤホン・ヘッドセットによく使われるデュアルダイナミックドライバーです。
周波数特性は、人間の限界可聴域とされている範囲にちょうどおさまっています。過不足が無く、安心してさまざまな音を聞ける性能です。
LogicoolG333とよく似た特徴を持つASTRO A03は、16Ω±15%です。インピーダンスの高低は音質に影響を与えませんが、音量やノイズの低減率などに影響します。
インピーダンスは電気抵抗なので、高くなることで微細なノイズがカットされるんです。その分音量は小さくなり、結果敵にノイズが出るほどに音量を上げざるを得なくなるケースもあります。
ゲーミング機器に16Ωが多いのは、迫力を出すためでしょう。インピーダンスが低いと音量も大きくなり迫力が出る反面、繊細で落ち着いた曲を聴くときに少し歪んでしまうこともあります。
LogicoolG333は、スペックだけで見るとゲーミングというよりリスニングイヤホンに近い特性を持っていると言えるでしょう。
Logicool G333のおすすめポイントをレビュー
LogicoolG333のスペック的な特徴としては、インピーダンスが若干高めというところが挙げられるということでした。では、他にはどんな特徴があるのでしょうか。今度は、Logicool G333の特徴・おすすめポイントについて紹介します。
ゲーム用に調整された低音重視サウンド
Logicool G333は、音質傾向としては低音重視型です。
ゲーム中は低音寄りの音が出る場面が多いので、ゲーミングイヤホンとしては一般的な音質傾向だと言えます。
とはいえ、かなり低音に寄った機器と比べると若干フラット寄りです。
ゲーム用に調整されてはいますが、低音の質も良く音楽を聴いても楽しめるでしょう。
マイクを搭載しているからボイスチャットもできる
Logicool G333は、マイクを搭載しています。
これを持っていれば、手軽にボイスチャットを楽しめますよ。友達とディスコードを繋ぎながらゲームをしたり、ゲーム内の機能を使って野良ボイスチャットをしたりすることが多い人にはマイク搭載のゲーミングイヤホンがおすすめです。
フラットケーブルで絡まりにくい
Logicool G333は、イヤホンには少し珍しいフラットケーブルを搭載しています。
きしめんのように平べったいので、絡まりにくいのが良いところです。薄いので取り回しもしやすく、外出中に音楽を聴くためのイヤホンとしても使いやすいでしょう。値段も手頃なので、気軽に持ち出せるのも嬉しいポイントです。
豊富なカラバリ
Logicool G333は、ゲーミングイヤホンとしてはカラバリが豊富な部類です。
Logicoolのゲーミング機器は特に、一種類しか色が無いことが多いです。キーボードは白と黒の二色が用意されることがありますが、ヘッドセットは1モデル1色が基本。他のメーカーも、あまり多くの色を用意しがたりません。
K/DAコラボカラーは、イヤーピースが青、ハウジングがシルバー、ケーブルが白になっています。
パープルはハウジングおよびケーブルが紫、イヤーピースが黄色です。イヤーピースを緑にすれば、エヴァ初号機カラーにもできます。
変換器が付属する
Logicool G333の端子は、3.5mmイヤホン端子です。最も一般的なスタイルで、多くの機器に接続できます。
ただ、スマホなど最近はイヤホンジャックが無い機器も多いですよね。
USB-Cで繋ぎたいという人のために、最初からUSB-C変換器が付属しています。変換器を付属させてくれるイヤホンは、案外少ないです。
メーカーとしても稼ぎどころなので、通常は別売りになっています。
変換器を別途買う必要もなく、出費を抑えながらミニマルに接続切り替えが可能です。
また、他にもS/M/Lのイヤーピースが付属しています。
高いコストパフォーマンス
Logicool G333一番のおすすめポイントは、コストパフォーマンスの高さです。
2022年6月現在のアマゾン新品価格は、5900円となっています。6000円程度でそれなりの音質で、マイクを搭載している変換器付きのゲーミングイヤホンが買えると考えると、コストパフォーマンスは抜群です。
Logicool G333の使用感をレビュー
Logicool G333のおすすめポイントを紹介してきました。ただ、実際の使用感が気になる人も多いでしょう。そこで今度は、Logicool G333の使用感や評判についてレビューしていきます。
定位感は価格並で強くないが弱くもない
Logicool G333の定位感は、価格並です。
1万円前後のモニターイヤホンやゲーミングイヤホン・ヘッドセットと比較すると、正直に劣ります。
総合的に、強くもないが弱くも無いと言ったところでしょうか。
足音がどこから鳴っているか、どこから撃たれたかはもちろん伝わってきますが、G333よりも定位を正確に識別できるイヤホンは多いです。
聞こえなくはないものの、ハッキリはしていません。
音質は値段なり
Logicool G333の音質は、値段なりです。
決して悪くはありません。たとえば5000円前後のBluetoothイヤホンを使っていた人なら、有線ということもあり「少し良くなったかも」と思うでしょう。
ただ、有線イヤホンに慣れている人なら「こんなもんか」と思う程度です。
音質面で良いところは、ガッツリと低音に寄っているわけではないため聞きやすいところ。ゲーミングイヤホンの過剰なドンシャリを嫌う人には、合います。
微妙なところは、少し音がこもっているような印象を受ける点です。値段を考えると悪くありませんが、音がとてもクリアでハッキリしているとは言えません。
値段なりの音が鳴れば十分、という人にはおすすめしやすいです。
マイク性能は平均的で使いやすい
音質は値段なりですが、マイク性能はゲーミングイヤホン全体を通して平均的といったところです。値段を考えると、むしろマイク性能は頑張っている方でしょう。
もちろん、イヤホン内臓のマイクは独立したマイクの性能に比べると劣ります。それでも、低音も程よく拾いますし、聞きやすい音になるので使いやすいです。
少しこもり気味ではありますが、そこはイヤホン内臓マイク全体の課題のようなもの。VCで使うのなら、全く問題ありません。
ジャンルとしてはMMOなどに向いている
Logicool G333は、良くも悪くも平均的なイヤホンです。
FPSに特化したような過剰なドンシャリではなく、定位感もそこまで強くはないので、FPSにはあまり向いていません。
一方、程よい低音重視のサウンドはMMOやソロプレイ用のRPGなどの演出にはよく合います。BGMを使った演出や効果音の演出など、盛り上がるところは盛り上がれますよ。マイク性能がそれなりに良いので、ボイスチャット付きでMMOを遊ぶ人にはとてもぴったりです。
ゲーミングアンプと合わせるとFPSにも十分使える
Logicool G333は、そのままではFPS/TPSにはあまり向いていません。
G333をFPS/TPSで繊細に使いたいなら、ゲーミングアンプの使用が必須です。逆に言えば、それらを使えばFPS/TPSなどにも十分使えるほどの音量バランスと定位感を得ることができます。
もちろん、最終的には出力されるイヤホンの性能によるため、定位感を劇的によくすることは流石にできません。
ただ、GSX1000はバーチャルサラウンド機能がありますし、イコライザもとても優秀です。それらにより、定位感を引き上げることはできます。
Logicool G333のレビューまとめ
Logicool G333について、若干辛口寄りにレビューしてきました。
音質などについて厳しいことも述べましたが、総合的には良いイヤホンですよ。6000円程度なので、流石に音質と定位感にこだわるにはコストが足りません。それなりの性能のマイクも搭載するということで、全体的に性能のバランスを取る形になったのでしょう。
価格相応な部分は多いものの、マイク性能や付属品のことを考えるとコスパは高いです。
安価でそれなりに使えるゲーミングイヤホンを探している人、気軽に使いやすいイヤホンを探している人にはとてもおすすめですよ。