HORI(ホリ)は、昔からゲームパッドやアーケードコントローラーなどで人気のあるメーカーです。
コントローラー系を作ることが多いのですが、実はゲーミングヘッドセットも作っています。
ヘッドホンタイプとイヤホンタイプとがありますが、今回紹介するのはPS向けのイヤホンタイプです。
ホリは一定の信頼があるメーカーですが、オーディオとなればまた別。ホリのイヤホンって正直どうなの?と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ホリゲーミングヘッドセット インイヤーの音質、使用感、おすすめポイントなどについてレビューしていきます。
ホリゲーミングヘッドセット インイヤー for Playstationのスペック
- タイプ:カナル型イヤホン
- ドライバーサイズ:10mm
- インピーダンス:32Ω±15%
- 再生周波数帯域:100Hz~20kHz
- 音圧感度:110dB±3dB
- インラインマイク搭載
- フレキシブルアームマイク付属
- ケーブル長:約1.2m
インイヤーという製品名になっていますが、カナル型イヤホンです。ヘッドホンと区別して、「耳に入れる」という意味でインイヤーという製品名にしたのでしょう。少し紛らわしいです。
再生周波数帯域は、よくあるゲーミングイヤホンと比べると狭くなっており、20Hz~20kHzとなっています。
人間の限界可聴域は、20Hz~20kHzだと言われています。それに合わせた形にするのが一般的です。
ただ、本機のように安価なゲーミングイヤホンの場合、それより狭めることがあります。高音域を少し狭めるのが一般的ですが、本機は低音域を狭めているのが特徴です。
それにより、良くも悪くも特徴的なイヤホンとなっています。
その他のスペックは、同価格帯では極めて一般的です。
ホリゲーミングヘッドセット インイヤー for Playstationのおすすめポイント
ホリゲーミングヘッドセット インイヤー dor Playstation5/4のスペックを紹介しました。音に関して特徴があるイヤホンですが、音以外にもさまざまな特徴があります。そこで、音質・使用感を紹介する前に、本機のおすすめポイントを紹介しましょう。
インラインリモコンで手元操作ができる
本機には、インラインマイクが搭載されています。マイク部はリモコンになっており、手元でマイクのオンオフを切り替えることが可能です。
ただ、対応しているのはマイクミュート及び解除のみとなっています。音量調整、トラック操作などはできないので注意しましょう。
それらはPCで使う際に便利な機能ですが、本機はあくまでもPS用として作られていますからね。
なお聴く音の音量調整はリモコンで対応可能です。
マイクが2種類用意されている
本機最大の特徴は、マイクが2種類用意されていることです。
多くのゲーミングイヤホンは、インラインマイクのみとなっています。
ただ、インラインマイクは正直使いにくいと感じる人も多いです。
音がこもったり声が遠く感じたりすることが多いためです。
インラインマイクは、ケーブルの途中に搭載されています。リモコンがある部分にマイクが搭載されており、口元から遠いです。そのうえ、カバーで覆われている部分が多く、声がこもりやすくなります。
無指向性マイクでさまざまな音を拾ううえ、口元から遠いため声が遠くなるのも大きなデメリットです。
ホリゲーミングヘッドセット インイヤーには、自由に曲げられるアームの付いたマイクが付属します。これをイヤホンの筐体部分に付けることにより、ヘッドセットのようにマイクを口に近づけることが可能です。
外れにくいように工夫されている
イヤホンはヘッドセットと比べて、外れやすいものですよね。物によっては、部屋でゲームをしているだけなのに外れることもあります。
ホリゲーミングヘッドセット インイヤーは、イヤーフックがあるため外れにくくなっているのが良いところです。耳の外周をぐるりと覆うように引っ掛けるシュア掛けタイプではなく、耳の上側に突っ込むようにするタイプになっています。
SONY公認だから安心してPS4/5で使える
本機は、SONY公式ライセンス商品です。
サイトの商品画像やパッケージなどに、SONYのロゴが記載されています。PSを作っているSONY公認なので、技術面・信頼面でも安心です。PCを前提とするイヤホンの場合、PS4やPS5で正しく認識しないこともあります。
本機は確実に認識してくれるため、安心です。
もちろん、PCでも使えます。
ホリゲーミングヘッドセット インイヤー for Playstationの評判・使用感
ホリゲーミングヘッドセット インイヤーの特徴・おすすめポイントについて、紹介してきました。ただ、実際の音質やゲームでの使用感などが気になるという方も多いでしょう。そこで今度は、ホリゲーミングヘッドセット インイヤーの評判・使用感についてレビューしていきます。
VC・通話での音声の通りが良い
本機最大の特徴となっているマイクですが、フレキシブルアームマイクに関してはとても評判が良いです。
VCや通話で使う程度なら、何の問題もなく使えます。口元に近づけることができ、声の通りがとても良いです。インラインマイクに比べて服などにこすれてノイズが入るリスクも小さく、比較的クリアに聞こえます。
デメリットは、片耳だけ重くなることで、長時間ならインラインマイクの方が楽に感じます。
高音域には強いが低音域には弱い
ホリゲーミングヘッドセット インイヤーは、再生周波数帯域からも分かる通り、低音域は弱いです。
ゲーミングヘッドセットの多くは、20Hzまでの低音に対応しています。本機は100Hzまでなので、重低音は出ません。銃声などの低音部分に関しても、聞こえにくいです。
一方、中音から高音域には強くなっています。
値段の割には音の再現性が高く、シャリシャリすることが無いので聴き心地が良いです。中高音の多いBGMなどが聞こえやすく、足音などのSEも中高音寄りになっているゲームは聞こえやすいので一長一短ですね。
低音が好きという人には、合いません。
ゲームは、高音域が重要な作品に向いています。
また、音楽に関しても聞き流すには十分な音質です。飾り気がない音なので、違和感もなく長時間聞き続けられます。
足音の聞こえやすさは必要十分
低音はあまり聞こえませんが、足音の聞き取りやすさは必要十分です。
足音はFPS/TPSの音の中でも、比較的高めの音ですから。
ただし、定位感を期待すると評価が下がります。定位感と呼べるほどの判別能力は備わっていないため、音で敵の方向を感知して動きたいというガチ志向の人には合いません。
ゲームジャンルは、「MMORPG」「協力プレイ系のゲーム」などを遊ぶのに向いています。要は「VCでより楽しくなるけど定位は重要ではないゲーム」ですね。
外れにくいのは快適だけど長時間は要注意
ホリゲーミングヘッドセット インイヤーは、外れにくく快適です。
ただし、長時間使うとなると痛みや疲労が出やすい傾向があります。これは本機が悪いというよりも、耳の上部に突っ込むタイプのイヤーフック全般のデメリットです。
このタイプは耳の内側にイヤーフックを突っ込むので、どうしても負荷がかかります。イヤーフックの素材も負担が少ない柔らかいものではなく、それなりの硬度があるので注意が必要です。固めのほうが保持力が高いですが、疲れやすくなります。
家で使うなら、イヤーフックは付けなくても良いかもしれません。
ゲーム用と割り切れば非常に高コスパ
総合的に評価するなら、ゲーム用(VC用)と割り切れば非常に高評価です。
Amazonで2000円以下で購入できるイヤホンで、付属品も充実しています。フレキシブルアームマイクを使えばVCが他のイヤホンより快適に楽しめますし、音質に関しても価格と比較すれば良い部類です。
音楽を作業用に聞き流すのにもちょうどよく、コストパフォーマンスは最高。
この高コスパなところが、本機最大の魅力ではないでしょうか。
ホリゲーミングヘッドセット インイヤー for Playstationのレビューまとめ
ホリゲーミングヘッドセット インイヤー for Playstation5/4は、格安イヤホンの中ではとてもおすすめしやすい製品です。
低下は2500円ほど、Amazonでの実売価格は2000円以下となっており、気軽に購入できます。
何よりも、この価格帯でマイクを2種類用意してくれているのが嬉しいところです。脱着できるフレキシブルアームマイクを使えば、VCがより楽しくなります。
音の方向の重要度が高いゲームにはあまり向かないかもしれませんが、友達と和気あいあいとオンラインでゲームを楽しむには最適なイヤホンですよ。