SteelSeries Tusqゲーミングイヤホンをレビュー! 定位感・マイクの音質・使用感を解説

SteelSeriesは、ゲーミングデバイス全体でとても人気のあるブランドです。

そんなSteelSeriesが出しているゲーミングイヤホン、TUSQ。2021年3月19日に発売した、比較的新しめの製品で、とても人気があります。

ゲーマー向けに音質・性能を特化させることにより、多くのユーザーの満足度につながっているのが本製品の特徴です。

ただ、他にも特徴はたくさんあります。

そこで今回は、SteelSeries TUSQのスペック・特徴・使用感について紹介しましょう。

目次

Steel Series TUSQのスペックをレビュー

  • イヤホンタイプ:カナル型
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • 音圧感度:102dBSPL@1kHz、1mW
  • 全高調波歪み:<1%
  • マイク周波数特性:100Hz~10kHz
  • 指向:無指向性
  • 感度:-44dBV/Pa
  • 着脱可能ブームマイク搭載
  • 接続:3.5mm 4極プラグ
  • ケーブル長:1.2m
  • 重量:約20g

再生周波数特性は、人間の限界可聴域ぴったりです。過不足がありません。

マイクに関しては、インラインマイクと取り外し可能なブームマイクとの二種類があります。それぞれで音質も使い勝手も異なるのですが、ここは後ほど詳しく見ていきましょう。

スペック面で特徴的なのは、本体の大きさ・ケーブルの長さの割に軽めなところです。本機はハウジング部など、比較的大きめになっています。マイクを挿すことが前提になるため、ある程度仕方がない部分でしょう。

マイクを装着しても21g程度なので、仕様と比べると軽いです。

Steel Series TUSQの特徴・おすすめポイントをレビュー

SteelSeries TUSQは本体の大きさなどの割には軽めだと、説明しました。ただ、音質やマイクの仕様などについては、スペックだけではわからない部分が多いですよね。そこで今度は、SteelSeries TUSQの特徴・おすすめポイントについてレビューしていきます。

取り外し可能なブームマイクが付属

イヤホンにマイクが付属するのは、非常に珍しいです。

マイク機能付きイヤホンの多くは、インラインケーブル部分に内蔵する形になっています。本機には内蔵マイクもあるうえに、ブームマイクが付属するんです。

ブームマイクというのは本来は映画などの撮影でガンマイクを先端に取り付け、音声収録を行うためのポールのことです。そこから転じて、「ヘッドホンの本体から口元まで伸ばして音を拾うマイク」にも使われるようになりました。

ブームマイクをつければ、イヤホンのマイクにありがちな声が遠い問題も解消されます。

ケーブルでマイクミュートできる

SteelSeries TUSQには、インラインマイクも付いています。ブームマイクを接続すると、インラインマイクは自動でミュートになる仕組みです。逆に、ブームマイクを外せば自動でインラインマイクが使えるようになります。

外出先などでスマホで会話するときなどは、インラインマイクを使うのがおすすめです。

さらに、インラインマイクが付いている部分にはマイクミュートボタンがあります。ワンボタンでミュートできるので、便利です。

ただし、メディアコントロールボタンなどはありません。

シリコンイヤーチップが3サイズ付属

SteelSeries TUSQには、シリコン製イヤーチップがSMLの3サイズ付属します。

イヤーチップはどれも装着感が良く、それでいて音への影響が少ないタイプになっています。音を変えたい場合は、別途イヤーチップを購入すると良いでしょう。

少しゆとりのある布製のキャリーケースも付属するので、イヤホン、ブームマイク、予備のイヤーチップを持ち歩くことも可能です。

ゲーミングらしいドンシャリサウンド

SteelSeries TUSQの音質傾向は、ゲーミングイヤホンらしいドンシャリサウンドです。

さらに言うとドンです。

低音が非常に強く迫力のある音が出るため、没頭感のあるゲーム体験が可能です。

音楽鑑賞においても低音が強いので、全体的に音がこもる感覚があります。ボーカル曲よりもゲームのサントラなどのほうが合うでしょう。

Steel Series TUSQの評判・使用感を紹介

SteelSeries TUSQはブームマイクを付属しているのが、最も特徴的な部分です。ただ、大事なのはゲームで使ったときの使いやすさ、マイクの音質などですよね。そこで今度は、SteelSeries TUSQの評判・使用感について紹介していきます。

ブームマイクの音質はかなり良好

ブームマイクの音は、かなり良好です。

イヤホンのインラインマイクとは比較にならないほど、クリアな音になります。ゲーミングヘッドセットのマイクと、同レベルです。イヤホンでありながらヘッドセット並の音を出せるのはとても貴重。

それだけでも、購入する価値があると言えるのではないでしょうか。

解像度が高く足跡などを判別しやすい

SteelSeries TUSQは、音の解像度が高いです。

そのため、足跡などをしっかりと判別することができます。低音寄りの設計でありながら中高音が聞きやすいのですが、それもこの解像度の高さのおかげだと感じます。

この価格帯のゲーミングイヤホンとしては、解像度はかなり高い部類だと言えます。

距離感は掴みにくいものの音の方向はわかりやすい

音の定位感に関してですが、距離感は若干掴みにくいです。

購入してすぐだと、上下左右などの方向しか掴めません。そのため、方向以外の正確な敵の位置がわからなくなりがちです。安いゲーミングイヤホンに比べると定位感は良好ですが、同価格帯のゲーミングヘッドセットなどと比べると定位感は弱めになっています。

エージングで距離感問題が少しマシになる

SteelSeries TUSQは、エージングを前提に作られているところがあります。

イヤホンの部品は、馴染むのに時間がかかります。音を再生することにより、徐々に馴染んでいくんです。この馴染ませる作業をエージングと呼びます。エージング後は、メーカーが本当に出したかった音が出るため、リスニングイヤホンではエージング後にレビューする人が多いです。

TUSQは、エージング後は距離感問題がある程度解消されます。途端にとてもハッキリするとまではいきませんが、少なくとも全く距離感がわからないという状態にはなりません。

しっかり方向も距離も判別できるレベルになります。

TUSQを購入したら、しばらくはエージングを行うのがおすすめです。

耳掛け部分の癖を変えられるのが便利

SteelSeries TUSQのケーブルには、耳掛けがあります。

シュア掛けを前提としていて、耳掛けを耳に引っ掛けるとフィット感はとても向上するのが良いところです。ゲームをしている程度では、まず外れません。外を出歩いていても外れにくいので、とても便利です。

この耳掛け部分ですが、癖を変えられます。

ケーブルがそのまま耳掛けになっているタイプのイヤホンは、耳掛けの調整ができないことが多いです。調整してより自分の耳に合うようにすれば、通常よりも快適度が上がります。疲れにくくもなるので、長時間使う人は調整しておくと良いでしょう。

SteelSeriesゲーミングイヤホンTusqのレビューまとめ

SteelSeriesゲーミングイヤホンTUSQのレビューをしてきました。

定位感に関してはエージングをしないと微妙という難点がありますが、イヤホンにブームマイクを付けるという発想はとても面白いです。それでいて、音もクリアで使いやすいのが良いところ。

定位感に関しても、エージングさえすれば実用レベルになるので、距離感が微妙という口コミで購入を躊躇っている人は安心してください。

イヤホンが良いけど、ヘッドセット並のマイク音質がほしいという人にはとてもおすすめのイヤホンです。

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