Razer Viper V4 ProとLogicool G PRO X2 SUPERSTRIKEは、Razer・Logicoolとゲーミングデバイスの2大ブランドがそれぞれ出しているFPS向けの最上位マウスです。
どちらも右手用の左右対称ボディに8,000Hzの無線接続を備え、価格は26,980円と29,150円で差は2,170円。
大きな違いはクリックです。SUPERSTRIKEはクリックの反応を左右別々に細かく調整でき、Viper V4 Proは調整項目を持たないかわりに、最初から精度の高い反応に調整されています。
そこに加わるのが、Viper V4 Proの実測50.3gの軽さと手のひらに収まる形、SUPERSTRIKEはほとんど音が出ない静音仕様のクリックです。
本記事では、Viper V4 ProとPRO X2 SUPERSTRIKEの違いを整理していくので、ぜひご参照ください。
Viper V4 Pro
PRO X2 SUPERSTRIKE
それぞれの製品は下記にて個別レビューしていますので、あわせてご覧下さい。
- Razer Viper V4 Proレビュー|50gの超軽量とネイティブ8,000Hzを備えた競技特化ワイヤレスマウス
- Logicool G PRO X2 SUPERSTRIKEレビュー|クリックの深さ/手応えも細かく決められる静音61gワイヤレスマウス
Razer Viper V4 ProとPRO X2 SUPERSTRIKEのスペック比較

まずは公式の仕様を並べて、数字で出る違いを確認します。重量の実測は、同じ日に同じ秤で量った値です。
スペック比較表
| 項目 | Razer Viper V4 Pro | Logicool G PRO X2 SUPERSTRIKE |
|---|---|---|
| 価格 | 26,980円(Razer公式) | 29,150円(ロジクールオンラインストア) |
| サイズ | 127.1×63.9×39.9mm | 125×63.5×40mm |
| 重量 | 50g(公称)/50.3g(実測) | 61g(公称)/61.2g(実測) |
| センサー | Razer Focus Pro 50K オプティカル Gen-3(100〜50,000DPI・930IPS) | HERO 2(100〜44,000DPI・888IPS) |
| メインクリック | Razer オプティカルマウススイッチ Gen-4(調整項目なし) | HITS(アクチュエーションポイント10段階・ラピッドトリガー5段階・クリック触覚フィードバック6段階を左右別に設定) |
| 無線・レポートレート | HyperSpeed Wireless Gen-2/最大8,000Hz | LIGHTSPEED/最大8,000Hz |
| バッテリー | 最大180時間(1,000Hz時)/最大45時間(8,000Hz時) | 約90時間 |
| ボタン数 | 6(底面のDPI切替ボタンを含む) | 5 |
| 保証 | 2年 | 2年(Amazon.co.jp限定モデルは1年) |
2機種のスペック差のポイント

寸法の差は2mm前後で、真上から並べても大きさの違いはほとんど分かりません。はっきり違うのは重さで、実測は50.3gと61.2g、差は10.9gです。

クリック部の作りは正反対。

Viper V4 Proは光学スイッチで、押す深さや戻りは固定です。SUPERSTRIKEはマイクロスイッチを使わないHITSで、クリックが反応する深さ、戻る位置、指先に返る振動を、左右のボタンごとに設定できます。
センサーの公称値は、Viperの50,000DPI・930IPSがSUPERSTRIKEの44,000DPI・888IPSを上回る数字です。
電池は、Viperが1,000Hz時に最大180時間、8,000Hz時に最大45時間と2つの値を公表しています。SUPERSTRIKEは約90時間の1つだけで、レポートレートの条件は示されていません。
ボタンはViperが6つ、SUPERSTRIKEが5つ。差は、Viperの底面にあるDPI切替ボタンです。
Razer Viper V4 Proの特徴をレビュー

2台は同じ手、同じマウスパッドの上で持ち替えながら、フォートナイトで使い比べました。レシーバーはどちらも、同梱のケーブルやアダプターで机の上まで引き出して置いています。
実測50.3gの軽さと手のひらに収まる形で、振り始めが軽い

重さは実測50.3gで、SUPERSTRIKEと比較すると、10.9gの差は最初の一振りで分かります。マウスを動かし始めるときに手首へ力を入れる感覚がほとんどなく、振り向きやフリックの一歩目が素直に出るところが、このマウスの良いところです。
形は全長127.1mmの左右対称で、手を乗せると手のひら全体がボディに収まる大きさ。私はかぶせ持ちで使っています。
表面はサラサラとしたマットな手触りです。手汗をかきやすい人だと、長い時間のプレイで滑りを感じる場面があるかもしれません。その場合は、同梱のグリップテープで対処できます。
押した瞬間に沈んで、歯切れよく音で返るクリック

左右のクリックは、Razerの光学スイッチGen-4です。公称の耐久は1億回以上で、深さや戻りを変える設定はなく、押し心地は固定。押した瞬間にスッと沈む軽い感触で、カチッという音の歯切れがよく、連打のテンポが取りやすいクリックです。
光学式のスイッチですが、押し心地は従来型のマウスと変わりません。押したことは音と指先の両方で返ってくる作りで、SUPERSTRIKEにはこの音がほとんどない、という差です。
柔らかめで抵抗の心地よいホイール

スクロールホイールは、Razerのオプティカルスクロールホイールです。回すと少し柔らかめですが抵抗の心地よい回し心地。この回し心地は、私の感覚に合っていました。
物理的なつくりの良さが、この回し心地の良さにつながっているように感じられます。
SUPERSTRIKEのホイールは回転が重く、ここは2台で差が出た部分です。詳しくは後の章で比べます。
底面のボタンだけでDPIを切り替えられる

底面にはDPI切替ボタンと電源ボタン。Synapseを開かなくても、このボタンでDPIを切り替えられます。
SUPERSTRIKEには専用のDPIボタンがなく、切り替えたい場合はG HUBで5つのボタンのどれかに割り当てるのが前提。本体だけで完結するのは、Viperのほうです。
Logicool G PRO X2 SUPERSTRIKEの特徴をViper V4 Proと比較レビュー

ここからはSUPERSTRIKEの側から、Viperとの違いを見ていきます。先に、2台に共通する部分の整理から。
両機種に共通する装備

どちらも右手用の左右対称ボディで、左側面にサイドボタンが2つ並びます。
無線は2.4GHz帯で、レポートレートは最大8,000Hz。8,000Hzで使うには、Viperはドングルをマウスの近くに置くこと、SUPERSTRIKEはレシーバーとマウスの距離を20cm以内に保つことが、それぞれ案内されています。どちらも同梱のケーブルやアダプターで、レシーバーを机の上まで引き出す運用です。
8,000Hzでは、マウスからPCへの報告が1秒に8,000回。一般に、この設定はPC側の処理も増やすとされているので、動作が重いと感じたらレートを下げてみてください。
充電はどちらもUSB Type-Cの有線。グリップテープも、どちらにも同梱されています。
クリックの深さと戻りを左右別々に決められる

SUPERSTRIKEの左右クリックは、押し込んだ量を連続で読み取るHITSです。G HUBで選べるのは、クリックが反応する深さが10段階、戻る位置が5段階、指先に返る振動が6段階。この3項目は、左右のボタンで別々に設定できます。
私の場合、左よりも右クリックの誤爆が多く、気づかないうちに右クリックが入ってしまう傾向があります。昔からの癖です。そこで右クリックだけアクチュエーションポイントを6まで深くし、左は3のまま浅く残したところ、意図しない右クリックは減りました。
深さを浅くすれば入力は速くなり、深くすれば意図しないクリックが減る、という両方向に振れる設定です。ロジクールは、従来のマイクロスイッチと比べてクリック入力を最大30ミリ秒速められるとしています。
Viperのクリックは固定なので、こうした指の癖には持ち方を変えて対処するしかありません。癖をマウス側で吸収できるのは、SUPERSTRIKEです。
クリック音がほとんど出ず、夜間や配信でも音を立てない

SUPERSTRIKEは、クリックしても音がほとんど出ません。押したことは指先に返る短い振動で分かり、その強さはG HUBで6段階から選べます。手応えが物足りなければ振動を強め、静かさを優先するなら弱める、という調整も可能です。Viperにあるカチッという音は、こちらにはありません。
家族が近くにいる深夜に静かに遊びたい人には、この静かさが選ぶ理由になります。配信でクリック音をマイクに拾わせたくない人にも向く仕様です。
なお、この静音なクリック感はとても心地よいものがあり、癖になる感覚です。
ボタンが5つで足りるという条件は付きますが、音を立てないゲーミングマウスとして職場に持ち込む使い方も選択肢に入ります。
こちらはViperとSUPERSTRIKEのクリック音を撮影した動画。ぜひ聞き比べてください。
Razer Viper V4 Pro
Logicool G PRO X2 SUPERSTRIKE
61gと前寄りの重心で、Viperから持ち替えると重さが分かる

重さは実測61.2gです。60gを超えると今どきの軽量マウスの中では軽いほうではなく、重心が前寄りにあるようで、数字から想像するより重く感じます。Viperから持ち替えると、10.9gの差はすぐに分かる大きさです。
握りは、小指の下にある小指球で本体を支える形になります。親指側の付け根が浮くので、かぶせ持ちが決まるViperとはここが違う点。私はつかみ持ち寄りで、かぶせ持ちに近い握り方です。
軽さと重心を最優先にする人には、Viperをすすめます。SUPERSTRIKEはクリック部の調整と静かさのために選ぶマウスで、重さはその引き換えです。
ホイールの回し心地はViper V4 Proが一段上

SUPERSTRIKEのスクロールホイールは、指で回すと回転が重く、動かしづらさを感じました。うまく言いづらいですが回していて安心感が無い感覚です。
Viperのホイールから持ち替えると差がはっきりしていて、ホイールの作りはViperのほうが一段上と感じました。
ホイールを連続して回す操作が中心でなければ、気になる場面は多くありません。SUPERSTRIKE側には、ホイールの誤入力を防ぐBHOPモードのように、設定で動きを変える項目が用意されています。
どんな人におすすめ?

ここまでの違いを、選ぶ側の動機で整理します。
Viper V4 Proがおすすめな方
Viper V4 Proを選ぶ理由になるのは、次のような動機です。
- マウスの一振り目を軽くしたい
- 手のひら全体で包む持ち方が決まる形が欲しい
- カチッと音で返るクリックと、ホイールの安定感を譲れない
- ソフトを開かずに、本体のボタンでDPIを切り替えたい
PRO X2 SUPERSTRIKEがおすすめな方
PRO X2 SUPERSTRIKEが合うのは、次のような方です。
- 意図しないクリックを、設定で減らしたい
- クリックの深さと戻りを、左右の指ごとに詰めたい
- 家族と同じ部屋、深夜、配信中にクリック音を出したくない
- PRO系の形が手に合っていて、クリック部だけを変えたい
- 5つのボタンで足りるので、音を立てないマウスを仕事の机にも置きたい
まとめ

Viper V4 ProとPRO X2 SUPERSTRIKEを、同じ手で持ち替えながら比べてきました。
Viper V4 Proは、実測50.3gの軽さと手のひらに収まる形に、歯切れのよいクリックを備えたマウス。PRO X2 SUPERSTRIKEは、クリックの深さと戻りを左右別に決められ、音をほとんど立てないマウスです。
無線は最大8,000Hz、形は右手用の左右対称と、土台は共通。違いは重さ、クリックの作り、そして音に表れます。
私の場合は自室で遊ぶので、クリック音に気をつかう相手がいません。その環境で2台を並べると、手が伸びるのは自然とViper V4 Proのほうでした。これは軽さやグリップのしやすさからです。
一報、家族と同じ部屋で遊ぶ人や配信者、クリックの癖を設定で潰したい人なら、SUPERSTRIKEの方が満足度が高いはずです。
軽さと手馴染みで選ぶならViper V4 Pro、クリックの調整と静かさで選ぶならPRO X2 SUPERSTRIKE。そこから決めれば、どちらを選んでも土台の性能で困ることはありません。
Viper V4 Pro
PRO X2 SUPERSTRIKE
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