プロゲーマーと共にプロゲーマーのために開発されたゲーミングヘッドセット、Logicool G ROX X(G-PHS-003d)をレビューします。
簡単に紹介すると、以下のようなヘッドセットになってます。
- 負けるのをヘッドセットのせいにしない程度に高性能なヘッドセットを購入したい
- 高音質でボイスチャットもしたい
- ゲームで使うけど、キラキラ光るのは嫌だ
- 予算は10,000〜15,000円程度
高品質でコスパの良いヘッドセットを探している方はぜひ読み進めてください。
G PRO Xの仕様と特徴・デザインをレビュー
まず、G PRO Xの仕様・特徴・デザインを紹介していきます。
仕様と特徴
- 有線イヤホン(3.5mm or 外付けUSBサウンドカード)
- 50mmの高性能ドライバーにより迫力のある重低音
- ゲーム内で足音・銃声など物音を繊細に聴き取れる定位バランスとチューニング
- 専用ソフトウェア「Logicool G HUB」にて音のカスタマイズが可能
- アルミ製フォークと堅牢なスチール製フレーム ヘッドバンドで高い耐久性
- 外部の音をしっかり遮断できる低反発合成皮革イヤーパッド
- 洗練されたシンプルなデザインでゲーム以外でも使用が可能
- 取り外しと位置調整が可能な単一指向性の高性能マイク
- マイクはBlue VO!CEによってより高品質な音声を発信可能
G PRO X ゲーミングヘッドセットは、7.1サラウンドサウンドとPRO-G 50mmドライバーによって、高品質なゲーミングオーディオを実現したヘッドセットです。
合わせてBlue VO!CE機能により高品質なマイク音質も担保。
ゲーム音質、チャット音声、装着感、耐久性など一つ一つの精度が高いとともに、音のチューニングを細かく調整できるのが特徴です。
3種類のG PRO ゲーミングヘッドセットの違いを解説
Logicool GからPROシリーズとしてPRO X ワイヤレス(G-PHS-004WL)、PRO X(G-PHS-003d)、PRO(G-PHS-002)3種類のヘッドセットが発売されていますが、違いが分かりづらいと感じるユーザーも多いはずです。
簡単に3機種の違いを比較表にまとめてみましたので、参考にしてください。
PRO Xワイヤレス (G-PHS-004WL) | PRO X (G-PHS-003d) | PRO (G-PHS-002) | |
接続 | ワイヤレス | 有線 | 有線 |
ドライバー | PRO-G 50mm | PRO-G 50mm | PRO-G 50mm |
周波数特性 | 20Hz-20KHz | 20Hz-20KHz | 20Hz-20KHz |
インピーダンス | 32Ω | 32Ω | 35Ω |
マイク | 単一指向性 | 単一指向性 | 単一指向性 |
サイズ | 長さ: 138mm 幅: 94mm 高さ: 195mm | 長さ: 138mm 幅: 94mm 高さ: 195mm | 長さ: 138mm 幅: 94mm 高さ: 195mm |
重量 | 370g | 320g | 320g |
LIGHTSPEED | ○ | × | × |
BLUE VO!CE | ○ | ○ | × |
DTS HEADPHONE:X 2.0 | ○ | ○ | × |
価格 | ¥29,150 | ¥14,190 | ¥13,750 |
3機種とも音質的にはさほど変わりはありませんので、ワイヤレスに強いこだわりがなければ、G-PHS-003dか、G-PHS-002をチョイスするのが無難でしょう。
G-PHS-003dとG-PHS-002の違いは「BLUE VO! CEやサラウンド機能に対応する・しない」となります。
必須ではありませんが、これらの機能によってより質の高いヘッドセット体験が可能になります。
またG-PHS-003dにはキャリングケースも付いてますので、少し高いですが、特別なこだわりがなければG-PHS-003dの方をおすすめします。
デザインを紹介
続いてG PRO Xのデザインを写真多めで紹介していきます。
G PRO X (G-PHS-003d)の使用感をレビュー
G PRO Xの仕様・特徴、デザインを紹介してきました。ここからは実際に使ってみた使用感をレビューしていきます。
ゲーミングヘッドセットとしての音質は申し分なし
まず最も肝心なゲーミングヘッドセットとしての音質は申し分ありません。
音場が広く定位も分かりやすく、音の一つ一つの粒がしっかりと分離されて聴こえてきますので、何がどう動いて音が出たのかしっかりと掴み取ることが出来ます。
ゲーミングでの音質は流石プロゲーマーが監修したヘッドセットだと感じました。
無駄のない洗練されたデザインがよい
G PRO Xゲーミングヘッドセットを見て、最初に良いと感じたがG PRO Xのデザインです。
マット感のあるブラックにシルバーのアクセント、アームからスライダーへとつながる金属製のパーツなどがバランス良く調和されています。
キラキラしたゲーミングデバイスが苦手な方でもストレスなく使えるデザインです。
着け心地は好みで選べる
ヘッドセットの装着感はやや圧着が強い印象。
そのおかげで遮音性は非常に優れており、ヘッドセットを装着した状態では外部の音はほとんど聞こえません。
ちなみに装着感は付属のイヤーパッドを変えることで若干の調整が可能です。
元々は写真左側の「低反発合成皮革」のイヤーパッドが装着されていますが、右側の「低反発クロス」のイヤーパッドに付け替えることも出来ます。
低反発クロスのイヤーパットの方が柔らかさと空気抜け感があるため、遮音性と低音迫力が劣りますが、より自然な音でゲームを楽しめます。
着け心地も楽になります。
G HUBでの設定がゲーミングにとがってる!
G PRO X はLogicoolの専用ソフトウェアG HUBにて細かな音質の調整が可能です。
イコライザーを調整して自分好みの音を作るのも良いですし、EスポーツPROのプリセットが用意されていますので、プロが使っているプリセットを試してみるのも良いです。
ちなみにイコライジングできるのは、80Hzから6600Hzまでの低音域から中音域までのようで、6600Hzより上の周波数帯に関しては調整が出来ません。
下のキャプチャはサラウンドサウンド機能。
Logicoolからは7.1chを超える次世代サラウンドと言われており、音の位置関係を単に聞くだけではなく「どの位置からの音を強くする・弱くする」などの調整も可能です。
Blue VO!CE機能を活用したマイク音声は想像以上のクオリティ
G PRO XはUSBサウンドカード経由にてPCに繋ぐことで、Blue VO!CEという機能を使用することはできます。
Blue VO!CEは、リアルタイム音声フィルターによってノイズ リダクションを実現し、リッチでクリーンなプロレベルのボイスサウンドを手に入れることができる機能です。
ロジクール社が販売されているマイクブランドであるBlueとコラボで開発したものだと思われますが、この機能を有効化することによって、マイク音声の質が驚くほど良くなります。
実際にBlue VO!CEをOnにした音声、Offにした音声、また、USBサウンドカードを使わずに3.5mmケーブルで接続した音声を録音しましたので聴き比べてください。
Blue VO!CEをOnにした音声
Blue VO!CEをOffにした音声
サウンドカードを使用しない場合の音声
一般的なゲーミングヘッドセットのマイクはおまけ程度のものが多いですが、Blue VO!CE機能を使うことで質の高いマイクと同等レベルの音を伝えることが可能です。
音楽鑑賞・映画鑑賞用としては価格相応レベル
音楽鑑賞や映画鑑賞用のヘッドホンとしては音が乏しいように感じます。
低音は自然な音を鳴らすものの迫力に欠けます。
高音はゲーミングチューニングのせいか音が乾いてしまっており、煌びやかな印象はありません。
ボーカルが浮き出てくる印象もなく、悪く言えばメリハリがない、よく言えばバランス型の音質だと感じました。
とは言いつつ、1万円台前半で購入できるヘッドセットと考えると価格相応な音は十分に出していると言えます。
ゲーミング使用時には、音質での不満点が全くないだけに、音楽や映画鑑賞でも期待してしまいましたが、あくまでもゲーム特化のヘッドセットとして考えた方が良いでしょう。
プロが使っているヘッドセットで最強の音響環境を手に入れよう
ロジクール G PRO Xゲーミングヘッドセットを紹介してきました。
G PRO XはFPSなどゲーミングをより優位に楽しめるための音質チューニングが図られており、敵の足音や銃声位置を把握しやすいヘッドセットです。
合わせてマイク性能も抜けているため、ボイスチャットでの会話もしやすく、仲間とのプレイも円滑に楽しめます。
価格も1万円台前半と比較的安価ですので、質の良いゲーミングヘッドセットを探している方はぜひ選択肢に入れてみてください。