ゲーミングマウスは、同じシリーズの中に複数のモデルが並ぶことが珍しくありません。
Endgame GearのXM2シリーズも、旧モデルXM2 8K/XM2w 4Kの後継にあたるv2に、有線の「XM2 8K v2」とワイヤレスの「XM2w 4K v2」の2モデルがあります。形もセンサーも同じで、違うのは接続です。
今回はアーキサイト様から2台を提供いただいたので、比較しながらそれぞれの特徴をレビューしていきます。最後にどちらがどんな人に合うかも書いているので、ぜひご参照ください。
※本レビューはアーキサイト様より製品を提供いただきレビューしてます
XM2 8K v2とXM2w 4K v2の基本的な仕様
まずは、2台のスペックと同梱品、デザイン、設定ソフトの内容を順に紹介していきます。
スペック比較表

| 項目 | XM2 8K v2 | XM2w 4K v2 |
|---|---|---|
| 価格 | オープンプライス | オープンプライス |
| 接続 | 有線(Flex Cord 6.0・約180cm) | 2.4GHzワイヤレス/USB-C有線 |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz | 最大4,000Hz |
| 重量 | 約52.5g(公称)/51.1g(実測) | 約61.5g(公称)/60.6g(実測) |
| サイズ | 122mm×66mm×38mm | 122mm×66mm×38mm |
| センサー | PixArt PAW3950 U+1F95A(10〜30,000CPI・750IPS) | 同左 |
| メインスイッチ | Kailh GX(8,000万回) | 同左 |
| クリック遅延(公式値) | 平均70マイクロ秒以下 | 平均310マイクロ秒以下 |
| バッテリー | なし | 335mAh/30時間(4,000Hz時) |
| 付属品 | 大小スケート | キャリーケース、Flex Cord 7.0ケーブル、ドングル兼延長アダプタ、大小スケート |
| 保証 | 1年 | 1年 |
重さは実測で51.1gと60.6g。8K v2は公称の約52.5gより軽く、4K v2も公称の約61.5gより少し軽い個体です。
ポーリングレートの上限は有線の8K v2が8,000Hz、無線の4K v2が4,000Hz。クリック遅延の公式値も、8K v2が平均70マイクロ秒以下、4K v2が平均310マイクロ秒以下と差があります。
旧モデルからの変更点
| 項目 | XM2 8K/XM2w 4K(旧モデル) | XM2 8K v2/XM2w 4K v2 |
|---|---|---|
| センサー | PixArt PAW3395 | PixArt PAW3950 U+1F95A |
| 解像度 | 50〜26,000CPI(50刻み) | 10〜30,000CPI(10,000までは10刻み) |
| リフトオフディスタンス | 1mm/2mmの2択 | 0.7〜1.7mm(0.1mm刻み) |
| ホイールエンコーダー | TTC シルバー(ワイド) | Kailh Dustproof |
| ケーブル(4K v2のみ) | Flex Cord 4.0 | Flex Cord 7.0(上向きコネクタ) |
v2で変わったのは、センサー、リフトオフディスタンス(LOD)の刻み、ホイールエンコーダーの3点で、有線・無線の両方に入っています。無線版だけの変更が付属ケーブルで、コネクタが上向きに固定されました。
形、スイッチ、ポーリングレートの上限、バッテリー容量は旧モデルのままです。重さも8K v2が約52gから約51.5g(フロスト2色は約52.5g)、4K v2が約62gから約61.5g(同約63g)で、ほぼ変わっていません。
同梱品
8K v2の同梱品一式

XM2 8K v2の同梱品は以下の通りです。
- マウス本体
- 大スケート+センサー用スケート
- マニュアル
4K v2の同梱品一式

続いてXM2w 4K v2。
- マウス本体
- キャリーケース
- Flex Cord 7.0 ケーブル
- USBドングル 兼 ドングル延長アダプタ
- 大スケート+センサー用スケート
- マニュアル
4K v2のキャリーケースは製品パッケージの一部で、開けると左のメッシュポケットにスケート、右に本体・ドングル・ケーブルが収まっています。
どちらも出荷時に貼られているのは小スケート。同梱の大スケートは、柔らかいマウスパッド向けです。
デザイン

上面は左右のクリックとホイールだけ。4K v2のホワイトはホイールとサイドボタンが黒で、8K v2のホワイトフロストはホイールもサイドボタンもシェルと同じ半透明の白です。表面はどちらもマットUVコーティングのドライグリップ仕上げ。

8K v2のホワイトフロストは、スモークがかったスケルトンです。手のひらが乗る部分を近くで見ると、シェルの下に三角形を並べた網目模様が透けて見えます。半透明のフロスト2色だけのこだわりです。このフロスト2色は、4K v2にも用意されています。

左側面にはサイドボタンが2つと、親指を当てるくぼみ。Endgame Gearのロゴが入ります。
4K v2

8K v2

4K v2はサイドボタンとロゴ、底面の縁が黒で、白いシェルとの2トーンです。

右側面にはボタンがなく、薬指と小指を当てるくぼみだけ。横から見ると、お尻側が高い形です。

裏面には、センサーとモードボタン、前後のスケート。4K v2にはこれに加えてoff/onの電源スイッチがあり、8K v2にはありません。

4K v2のドングルは延長アダプタと一体で、白い天面にENDGAME GEARのロゴが刻まれています。

2台とも、光るのは裏面の小さなLEDだけ。CPIの段階を色で示し、4K v2ではバッテリー残量の表示も兼ねています。RGBのような光る要素はなく、地味で硬派な見た目のゲーミングマウスです。
各種設定

設定に使うのは、Windows用の「Configuration Tool」です。2台で共通する主な項目は以下の通り。
- LOD:0.7〜1.7mmを0.1mm刻み(初期値1.0mm)
- CPI:4段階(初期値は400/800/1600/3200)
- ボタンの割り当て
- Motion Sync、センサーの角度調整
- 最大スキャンレート(20,500fps)のON/OFF
- メインスイッチの検出方法(SPDT)
SPDTの欄では、Kailh GXのクリックの読み取り方を「ノーマルまたはOFF」「GXスピードモード」「GXセーフモード」から選びます。スピードモードは上側の接点が離れた瞬間をクリックとして読む設定で、公式値ではクリック遅延がさらに短くなるという説明です。セーフモードはチャタリング(1回のクリックが2回入る現象)を防ぐ側に振った設定。今回はどちらも初期状態のOFFのまま使いました。

4K v2にだけあるのが、電源の項目。静止後にパワーセーブ(初期値1分)とディープスリープ(初期値3分)に入るまでの時間を、1〜120分の間で変えられます。

裏面のモードボタンは、CPIとポーリングレートの切り替え用。
短く押すとCPIが400、800、1600、3200の順に変わり、小さなLEDが青、緑、黄、赤と色を変えて今の段階を示します。1.5秒の長押しは、ポーリングレートの切り替え。
8,000Hz(4K v2は4,000Hz)から1,000Hzまで順に下がるので、この2つはソフトを開かなくても本体だけで変えられます。

Endgame Gearについて
Endgame Gearは、ドイツでPCパーツやゲーミングデバイスを扱う商社・販売店のCaseking社が、2019年に始めたゲーミングデバイスブランドです。ゲーミングチェアのnoblechairsは、同じCaseking社の姉妹ブランドにあたります。
主力はゲーミングマウスで、XMシリーズとOPシリーズの2系統。XMシリーズはブランドの原点にあたる左右対称・つかみ持ち向けのマウスで、OPシリーズより横幅が広く、お尻が大きい形をしています。
国内の正規代理店は株式会社アーキサイトです。当サイトでは、同じEndgame GearのキーボードKB65HEもレビューしています。
XM2 8K v2とXM2w 4K v2の特徴をレビュー
ここからは、2台を持ち替えながら使って感じた特徴を、1台ずつ紹介していきます。
XM2 8K v2の特徴

- 実測51.1g。4K v2から持ち替えると、60g台が重く感じる
- ケーブルが柔らかく軽い
- 出荷時から8,000Hzで、省電力もスリープからの復帰待ちもない
- 裏面のボタンだけで8,000Hzから1,000Hzまで落とせる

重さは実測51.1g。4K v2から持ち替えると、9.5gの差は最初の一振りで分かります。しばらく8K v2を使ってから4K v2に戻すと、60g台のほうが重く感じるほどです。

有線ですが、ケーブルのFlex Cord 6.0は柔らかく軽いものが使われています。マウスを振ってもケーブルに引っ張られる感覚がなく、有線でも操作しやすく感じました。
ポーリングレートは出荷時から8,000Hzです。有線で常にPCとつながっているので省電力の機能がなく、ワイヤレスマウスにあるスリープからの復帰待ちもありません。
8,000Hzは、マウスの動きを1秒に8,000回PCへ送る設定です。対応していないゲームやUSBまわりの負荷が気になるときは、裏面のモードボタンを1.5秒長押しすると4,000Hz、2,000Hz、1,000Hzへ順に落とせます。
XM2w 4K v2の特徴

- 2.4GHzワイヤレスで最大4,000Hz。4,000Hzのまま30時間(公式値)
- 電池が減ったら付属ケーブルを挿して、有線のまま使い続けられる
- ドングルは延長アダプタと一体で、手元に置ける
- ケースに本体・ドングル・ケーブル・スケートが全部収まる
- 実測60.6g。8K v2のあとに持つと重さが分かる

重さは実測60.6g。ポーリングレートは最大4,000Hzで、バッテリーは4,000Hzのまま30時間(公式値)です。

電池の残量は、電源を入れたときに裏面のロゴ下のインジケーターの色で分かります。グリーンが100〜70%、イエローが65〜40%、オレンジが35〜15%、レッドの点滅が10〜5%です。

減ってきたら付属のFlex Cord 7.0を前面のUSB-C端子に挿せば、コネクタが上向きに固定されているので、挿したまま有線マウスとして使い続けられます。

ドングルは、USB-Cのドングル本体とUSB-A側の延長アダプタが一体です。マウスから20cm以内に置くのが公式の案内で、別に延長ケーブルを買わなくても手元まで引けます。
重さは、8K v2のあとに持つと分かる差でした。9.5gの差とケーブルの有無、どちらを取るかはあとの章で比べます。
2台に共通する魅力

- 汗をかくほど手に吸い付いて滑らない表面
- 横幅66mm・お尻の高い左右対称で、手のひらで支えるつかみ持ちに向いた形
- センサー、スイッチ、LODの調整幅は同じ
2台とも、グリップしていて汗をかいてくると、本体が手に吸い付きます。とにかく滑らず、手にくっついた状態。それが気持ち悪い感触ではなく、表面の素材からこだわっていることが素直に伝わってくる吸い付き方です。メーカーの説明では、マットUVコーティングによって手の湿り具合によらずグリップ力を保つとされています。

形は122mm×66mm×38mmの左右対称で、お尻側が高めです。側面のくぼみに親指と薬指を当て、手のひらの付け根を本体に預けて持ちます。


センサーはPixArt PAW3950のカスタム品、メインスイッチはKailh GX、LODは0.7〜1.7mmを0.1mm刻み。この3つは2台で同じです。
XM2 8K v2とXM2w 4K v2、選ぶならどっち?

- 軽さと8,000Hz、価格を取るならXM2 8K v2
- 机の上からケーブルをなくし、ドングルやケースまで付属品で揃えたいならXM2w 4K v2
XM2 8K v2をおすすめするのは、軽さを優先する方です。実測51.1gで、充電もスリープからの復帰もなく、8,000Hzのまま使い続けられます。ケーブルは柔らかく軽いので、有線であることが操作の邪魔になりませんでした。価格も4K v2より低く抑えられています。
XM2w 4K v2をおすすめするのは、机の上にケーブルを置きたくない方です。4,000Hzのまま30時間使え、減ってきたらケーブルを挿してそのまま続けられます。ドングルの延長アダプタとキャリーケースが付属するので、買い足すものはありません。
この二つから選ぶのであれば、私は有線のXM2 8K v2を選びます。実測51.1gは軽く、これに慣れると60gが重たく感じるレベルの差があるからです。
併せてケーブルが柔らかく軽いため、有線であってもストレスを感じさせないのが魅力だと感じました。
まとめ

本記事では、Endgame Gear XM2 8K v2とXM2w 4K v2を比較しながらレビューしてきました。
2台は形、センサー、スイッチ、そして汗をかくほど吸い付く表面まで同じで、違うのは接続とそれにともなう重さ、ポーリングレートの上限、付属品です。
軽さと8,000Hzで選ぶならXM2 8K v2、ケーブルをなくすならXM2w 4K v2。
カラーはどちらもブラック・ホワイト・ダークフロスト・ホワイトフロストの4色で、今回の8K v2のような半透明のスケルトンは4K v2でも選べます。XM2の形が手に合う方なら、接続の好みで選ぶことをおすすめします。
