ジョイコンから脱却したいけど純正プロコンは高くてハードルが高いと感じる人も、多いです。そんな人におすすめなのが、今回レビューするワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch。
ワイヤレスホリパッドは無線接続のコントローラーで、SwitchとPCで使えます。PCはSwitch用コントローラーとして認識するため、ボタン配列がうまく噛み合わないゲームもあるものの、使えないほどではありません。
今回は、そんなワイヤレスホリパッドfor Switchの仕様、良い点・イマイチな点などについてレビューしていきます。
ワイヤレスホリパッド for Switchの仕様
まずは、ワイヤレスホリパッドfor Switchの基本的な仕様やデザイン・レイアウトについて紹介していきます。純正プロコンとの違いについても解説するので、純正プロコンとどちらを買うか迷っている方もぜひご参考ください。
基本仕様
- 接続方式:無線
- 無線方式:Bluetooth5.0
- 充電接続端子:Type-C
- 充電時間:最大約3.5時間
- バッテリー容量:550mAh
- ケーブル長:約30cm
- 重量:約180g
- サイズ:幅約160mm×奥行き約60mm×高さ約110mm
- 加速度センサー/ジャイロセンサー搭載
- NFC:なし
- HD振動:なし
接続方法は、無線のみです。ケーブルは充電用であり、有線接続でのプレイはできません。
サイズは純正プロコンより少し大きいイメージです。
Switchのコントローラーとしての機能は、必要最小限に抑えられています。ジャイロは使えますし精度も高いですが、NFC・HD振動・IRセンサーは使えません。IRセンサーはジョイコンの特権なので無くても仕方がないですが、HD振動くらいは欲しかったと感じる人もいるでしょう。
デザイン・レイアウト
デザインは、全体的に純正プロコンに似ています。色味は純正プロコンよりもハッキリとしていて、透け感がありません。よりマットな印象になっています。
配色は基本的にグレーとブラックで、ボタンが付けられている部分とグリップ部分とで色が少し異なるのが特徴です。
裏面を見てみると、グリップの滑り止め部分が裏面にまで少し伸びているのがわかります。これにより、握り方や手の大きさを問わず滑り止めの恩恵がしっかり得られるのが良いところです。
全体的なサイズはプロコンの方が小さいですが、ボタンやスティックのレイアウト、各ボタンの間隔などは純正プロコンとほぼ同等。パッと見では違いがありません。一般的なSwitch用プロコンのレイアウトです。
ワイヤレスホリパッドと純正プロコンとの違い
ワイヤレスホリパッドと純正プロコンとでは、さまざまな部分が異なります。
まず、NFCとHDや振動が純正プロコンにはありますが、ワイヤレスホリパッドにはありません。激安中華コントローラーの場合は振動は搭載されていることが多いものの、本家のHD振動とはまるで仕組みが異なります。
HD振動とNFCに関しては、純正の特権のようなものですね。
連射機能は純正・ワイヤレスホリパッド共に非搭載です。
ボタンレイアウトに違いはありませんが、サイズ・重量は異なります。
純正プロコンのサイズと重量は、以下の通りです。
- サイズ:幅106mm×奥行き152mm×厚さ60mm
- 重量:約245g
サイズは、ワイヤレスホリパッドのほうが一回りは大きいです。それでいて重量は純正プロコンより軽くなっています。
純正プロコンはHD振動とNFCを搭載しており、バッテリー容量も1300mAhあるので小さくても少し重くなりがちです。
重量に関しては、良し悪しの問題ではありません。純正プロコンの重量も重すぎることがなく扱いやすいので、非常に良いです。
一方ワイヤレスホリパッドの軽さも「持ち運びやすい」「持っていて楽」などのメリットがあるので、この点に関しては好みによります。
まとめると、両者の違いは以下の通りです。
- 機能は純正プロコンのほうが充実している
- サイズはワイヤレスホリパッドのほうが大きい
- 重量はワイヤレスホリパッドのほうが軽い
- バッテリー容量は純正プロコンのほうが倍以上大きい
ワイヤレスホリパッド for Switchの良い点をレビュー
ワイヤレスホリパッドfor Nintendo Switchの基本使用、純正プロコンとの違いについて紹介してきました。今度は、ワイヤレスホリパッドの良い点についてレビューしていきます。
ライセンス品だからアップデート後も使える
ワイヤレスホリパッドは、任天堂の公式ライセンス品です。
公式ライセンス品の良いところは、アップデート後も問題なく使えること。ライセンスが無いゲームパッドの場合、アップデートがあると動作が不安定になったり一部機能が使えなくなったりすることがあります。
非ライセンス品は品質以前の問題として、長く使えないのがネックです。
一方公式ライセンス品のワイヤレスホリパッドは、アップデート後も長く使い続けられます。もちろん、ワイヤレスの技適もあるので安心です。
握り心地・グリップ感がいい
ワイヤレスホリパッドは、握り心地とグリップ感がいいです。
全体的にサラサラした手触りですが、グリップ部分にはしっかりと滑り止めがあります。滑り止めは裏面にまであり、手のひら全体をカバーしてくれるので安心です。手汗をかいても、グリップ感が損なわれることがありません。
そのうえ、しっかりとした厚みがあるので握りやすいです。グリップ部をしっかり握り込むようにすれば、安定します。
スティックの操作性が高い
ワイヤレスホリパッドは、スティックの操作性が非常に高いです。
スティックにはしっかりと溝があり、指がフィットします。激しく動かしてもブレないので、精密な操作も大きく視点を動かす操作もしやすいです。
動作角度は23+23で、動かす範囲が純正プロコンより少し大きくなっているのもポイント。スティック操作においては、純正プロコンよりも有利です。
さらに、スティック押し込みのクリック感はプロコンと遜色がありません。部品が同じなので当然といえば当然ですね。
ボタンの押しやすさ・押し心地がいい
ワイヤレスホリパッドは、ABXYボタンなどの押し心地が純正プロコンと遜色ありません。非常に押し心地が良く、押しやすいです。
ストロークは純正プロコンよりほんの少しだけ長いですが、押している感覚にはあまり違いがありません。柔らかすぎず固すぎず、しっかりと「押した」という感触は得られるもののスッと軽く押せます。
ボタンを押したときの遅延もほとんどなく、総合的に使いやすいゲームパッドです。
純正プロコンより価格が安い
ワイヤレスホリパッドは、価格が5000円から6000円程度で推移しています。定価は約6000円ですが、それでも純正プロコンより安いです。
Switch純正プロコンは7000円近い値段で売られることが多く、安くても6000円台。フルプライスのゲームが一本買えるほどの値段なので、結構高いです。
安い分機能が抑えられてはいますが、振動とNFCは要らないから少し安く安心して使えるプロコンが欲しいという固にはおすすめですよ。
純正プロコンより軽量で取り回しやすい
ワイヤレスホリパッドは、純正プロコンよりも軽いです。純正プロコンが約245gであるのに対し、ワイヤレスホリパッドは約180g。60gほども違います。
軽すぎても扱いにくくなるのですが、確かな軽さを実感できるものの扱いにくいほど軽くはないという印象です。ジャイロなどで振り回すときに、これだけ軽いと楽に扱えます。スプラトゥーン3を楽に楽しみたい方にはぴったりです。
さらに、持ち運びも楽なので友達との集まりに持って行くのにも最適。
ワイヤレスホリパッドfor Switchのイマイチな点・注意点
ワイヤレスホリパッドfor Switchの良い点についてレビューしてきました。ただ、良いところばかりではありません。そこで今度は、ワイヤレスホリパッドfor Switchのイマイチな点や注意点について紹介します。
LR・ZR/ZLボタンのクリック感が少ない
ワイヤレスホリパッドは全体的にボタンが押しやすいのですが、LRとZR/ZLトリガーに関してはクリック感が少ないように感じられます。
コントローラーのボタンのクリック感は、意外と重要です。クリック感がしっかりしていれば、押したという確かな感触が得られます。押したつもりが押せていなかったということにもなりにくいです。
クリック感がありすぎると疲れてしまうこともあります。
クリック感が少ないと押したという感覚が得にくく、押し損じが発生しやすくなるので注意が必要です。その分軽く柔らかい押し心地になるので、好みによってはここをメリットだと捉えることもできます。
グリップ部が太いため手が小さいと不便
ワイヤレスホリパッドは、サイズが大きいです。厚みもかなりあります。特にグリップ部は太いので、手が小さいと握ったときにトリガーなどに指が届きにくくなり不便です。
成人済み男性の平均的な手の大きさであれば問題ありませんが、手が小さい人や子供の場合は少し苦労するかもしれません。手が小さい方には、純正プロコンのほうがおすすめです。
HD振動などの機能がない
ワイヤレスホリパッドは、HD振動とNFCがありません。
NFCはamiiboとamiiboカードの認識に使う機能です。amiiboを使うときはジョイコンなどを使わないといけなくなるので、amiiboが使いたい方は純正プロコンのほうがおすすめ。
HD振動は必要がないゲームが多いですが、ゲームの臨場感などに影響を与えます。
バッテリー容量が純正プロコンより小さい
ワイヤレスホリパッドは、バッテリー容量が純正プロコンよりも小さいです。
純正プロコンは1300mAhで、約40時間持続します。ワイヤレスホリパッドは550mAhです。持続時間は公称されていませんが、1300mAhで約40時間持続するなら、550mAhでは約17時間程度だと考えられます。
純正プロコンよりも機能が抑えられているので実際はもう少し伸びるでしょうが、それでもプロコンより長いということはあり得ません。
伸びたとしても、最大20時間くらいです。
ワイヤレス接続でしか使えないので、バッテリー容量の小ささは大きなデメリットになります。
ワイヤレスホリパッドfor Switchが接続できないときの対処法
ワイヤレスホリパッドが接続できないときは、まず本体に登録されているコントローラーの登録を全て解除してみてください。
その後に再登録をすれば、接続できるようになることがあります。突然つながらなくなったときは、特に有効な手段です。
もちろん、ワイヤレスホリパッドだけペアリングしなおすのも有効。全ての登録を解除するのが面倒ならば、再ペアリングを試しましょう。それでダメなら、多少面倒でも全解除と再登録をするのがおすすめです。
また、Bluetoothはほかの無線機器など電波の干渉を起こす機器があると、接続が不安定になります。
たとえば電子レンジがある部屋で使うと、不安定になりやすいです。それらの機器をなるべく遠ざけて使うようにしましょう。
コントローラーとSwitch本体、またはPCとの間に障害物がある場合はどければ解決することがあります。
以上の対処法を試して、ダメな場合は故障の可能性もあるので一度サポートに問い合わせるのがおすすめです。
まとめ|ワイヤレスホリパッドfor Switchは二台目プロコンに最適!
ワイヤレスホリパッドfor Nintendo Switchは、コントローラーとしての基本部分のクオリティが非常に高いです。全体的に純正プロコンとあまり変わらない操作感が得られるので、純正プロコンのような安定した操作性を安く得たい場合にはおすすめ。
Switchの機能は抑えられているので、ほかのプロコンがあればより安心して使えます。
純正プロコンを既に持っていて、二台目のプロコンを探している人には特におすすめのコントローラーです。
もちろん、PCで使うからNFCや振動は不要という方にもおすすめですよ。