HP ENVY Desktop TE02購入レビュー・ゲーム・VRも快適なハイスペックPC

つよつよのグラフィックボードと大量のメモリーを積んだパソコンが欲しい。でもキラキラ光るゲーミングPCは嫌だ。そんなユーザーにおすすめなのがクリエイターパソコンです。

クリエイターパソコンは動画・画像編集、イラスト・音楽・3D・VR・ゲーム制作などのクリエイターの方に最適な性能を持つパソコンです。

CPUやGPUなどはゲーミングPCと同じレベルのパーツが組み込まれていつつ、さらに多くのメモリーを積んだものが多いのが特徴。

有名なものだと、マウスコンピューターのDAIVシリーズやHPのENVYシリーズがありますが、今回HP社のENVY Desktop TE02を購入しましたのでレビューします。

目次

HP ENVY Desktop TE02とは?

ENVY Desktop TE02はHP社クリエイティブ向けパソコン。ENVYシリーズは、HP社パソコンの中でもモンスタークラスのスペックと洗練されたデザイン、そして冷却性能を兼ね備えるプレミアムシリーズです。

いくつかのバリエーションが発売されておりますが、CPU、メモリー、GPUは下記を組み合わせて構成されています。

  • ハイパフォーマンスモデル(現在発売休止中)
  • Core i7-12700K プロセッサー
  • 32GB(16GB×2)
  • NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
  • ハイパフォーマンスプラスモデル
  • Core i7-12700K プロセッサー
  • 64GB(16GB×4)
  • NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti
  • エクストリームモデル
  • Core i9-12900K プロセッサー
  • 128GB(32GB×4)
  • NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti

今回お迎えしたのは「エクストリームモデル」で、Core i9 / 128GB / RTX 3080 Tiを搭載した超モンスター級のパソコン。

これだけの性能を担保しつつ、値段は他社の同等スペックのものと比べて安く抑えられています。

その他の特徴として、シンプルでありつつヘアライン加工が施され洗練されたデザインと、使い勝手が良く今時をきちんと網羅したインターフェイスが魅力なパソコンです。

ENVY Desktop TE02のデザインと仕様

ENVY Desktop TE02の開封写真と合わせてデザインや仕様を紹介していきます。

開封写真

ENVYはこの梱包で届きます。500mlのペットボトルを並べて置いてみましたのでサイズ感のご参考までに
開けると2つの書類。コンセプトブックとセットアップガイド・サポートガイド等が入っている封筒です。
上の梱包材を外すといよいよENVY Desktop TE02の登場です
ENVY Desktop TE02を包んだビニール袋に取っ手があるので、取っ手をもって持ち上げれば取り出すことができます。本体重量で約13.75 kgありますが重さはさほど感じませんでした。
本体を取り出したところ
本体と一緒に同梱されているのが電源ケーブルです(それ以外は同梱されていません)
電源は3Pタイプ。3Pの電源タップが無いとコンセントを挿すことが出来ませんので注意が必要です。

本体デザインとインターフェイス仕様

正面から見たENVY Desktop TE02。派手さはありませんがシルバーでシンプルなデザインが好印象です。
前面パネルにはヘアライン加工が施されています
本体横面・中央にENVYのロゴが印字
天面のインターフェース
  1. マイク入力
  2. ヘッドフォン / マイクコンボジャック
  3. メディアカードリーダー(SDカードスロット)
  4. 電源ボタン
  5. SuperSpeed USB Type-C 5Gbps
  6. SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×3

SDカードスロットを搭載しているので、カメラで撮影した写真や動画をレスポンスよく取り込めるのがありがたいです。

  1. マイク入力
  2. ライン出力
  3. ライン入力
  4. USB 2.0 Type-A×2
  5. イーサーネットポート
  6. Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps
  7. SuperSpeed USB Type-C 5Gbps
  8. SuperSpeed USB Type-A 10Gbps
  9. SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
  10. SuperSpeed USB Type-C 10Gbps
  11. セキュリティロックケーブル用ホール
  12. DisplayPort1.4a×3
  13. HDMI2.1ポート
  14. 電源コネクタ―

モニターは合計4枚まで並べられます。

有線のイーサーネットポートがありますが、ENVY TE02はデスクトップPCながら無線LAN(Wi-Fi 6)にも対応。アンテナ数は送信2、受信2で、安定した高速通信を担保しています。

ENVY TE02 使用レビュー

外観デザインと仕様などを解説していきましたので、続いて使用レビューに移ります。

ゲーム使用でストレスを感じることは皆無

本機種はGPUにRTX3080Tiを搭載したモデルです。ゲーミングPCではありませんがゲームでストレスを感じることは極端な設定でない限りありません。

私が普段遊ぶのはフォトナイトや原神、APEX、エルデンリングなどがメインですが、どんなゲームにおいても高品質な映像設定でぬらぬらとした動きを楽しめます。

最上位のRTX3090や最新のRTX4080・RTX4090クラスと比較すると劣りますが、たいていのゲームにおいてトップクラスの性能をはじき出していることは間違いないはずです。

実際にサイバーパンク2077を動かしたところ、ある程度の高品質設定にてWQHDで60~80FPS程度、フルHDで100fpsを超える程度のフレームレートをはじき出すことが出来ました。

RTX3080Tiでも100fps程度しか出せないの?と感じられるかもしれませんが、サイバーパンク2077はモンスター級に重たいゲーム。

以前RTX3090環境でテストしましたが、3090であってもWQHDにて高品質設定で100を超えるのは稀でした。

VRChatが快適!人数の多いワールドでもスムーズに遊べる

このPCでガッツリ恩恵を受けているのがVRChatで遊んでいるときです。

VRChatにログインする際、また重たいワールドや人の多いワールドで遊ぶ際、そして改変作業をしているときのストレスが、まったく異なる印象を受けます。

実際に30人以上いるワールドを訪問してみましたが、動きにもっさり感が全くなくなるわけではないですが快適です。

具体的にどんなシーンで重宝するかというと、以下の感じです。

  • VRChatを立ち上げる速度が速いため、アバターの改変作業をする際、都度VRChatにログインしなおす際のストレスがない
  • 編集データのアップロードも早い
  • メモリが不足したPCだと、人数が多いワールドに入った際にカクカクしてしまうが、このPCでは全く問題なし(30人越えだともたつくタイミングはゼロではない)
  • 人数の多いワールドに入った際の他ユーザーのアバターの表示速度が圧倒的に早い
33人ログインしているワールドに入った際の状況。CPUは40%前後の負荷、メモリは26.5GBを使用、GPUは60%程度を使用していました。

ちなみに下の写真はRTX3070、16GBメモリーのPCで同じワールドに行った際のキャプチャーです。

メモリー使用は13.2GBと表示されていますが16GBメモリに対してほぼ上限に張り付きで、数分待っても他人のアバターが表示されない状況になりました。

PS5やSwitchをキャプチャー撮影しつつ遊んでもストレスなし

私の環境でPS5・Switchは、GC553(キャプチャーボード)を介して、いつでもゲームのキャプチャー動画を撮れる環境を作って遊んでいます。

動画を収録しながらゲームをプレイしても、「動きがもっさり」することはなく快適です。

ゲーム動画配信に耐えうるPCが欲しい方にもおすすめしたいですね。

フロント上部に様々なデバイスと接続可能なインターフェイスがあるのは便利

ハードウェア面で便利だと感じたのは本体上部手前に各種インターフェイスが配置されていること。

特にSDカードをここで読み込めるのは最強で、カメラで撮影した写真や動画データをすぐに取り込めるのは本当にありがたいです。

USBが4つあるのも嬉しいですが、正直なところここに複数ケーブルを繋いでしまうと煩雑になってしまうため使用しておらず、背面のUSBポートに拡張ハブを繋いで使用しています。

普段は静かだけどパワーを使うときはうるさい!

続いてENVY TE02のファン音について。

インターネットを閲覧したり、エクセルを使用したりなど負荷のさほどかからない作業をしているときは本当に静かです。

しかし、ゲームや書き出しなど負荷の高い作業をする際はかなりのファン音がするとともに発熱も多くなります。

私自身、狭い部屋(2畳)でこのPCを使用していますが、これくらいのスペースだとヘッドセットをかけないとゲームに集中することは厳しいですし、また部屋自体の温度もかなり上がります。

ちなみに負荷の高いゲームを辞めるとすぐに静かになります。必要な時にファンをしっかり回して不要な時はファンを回さない配慮がキチンとできている印象です。

ファン音や発熱の問題はGPUを積んだPCであればある程度仕方ないこと。しっかり排熱してくれていると考えればよいのかもしれませんね。

各種ベンチマークの結果

最後にいくつかのベンチマークを行いましたので、ベンチマークの結果も置いておきます。

CINEBENCH R23

まずはCINEBENCH R23でのベンチマーク結果です。

CINEBENCHは、CPUのマルチスレッドとシングルスレッドの性能テストを行いコンピュータのパフォーマンスを評価するベンチマークです。

Multi Coreにて22594pts、Single Coreにて1864ptsのスコアをはじき出しました。

Core i9 12900Kという観点だと少々低いように感じますが、環境問題もあるのでしょう。

SteamVRパフォーマンステスト

SteamVRパフォーマンステストは、デモ映像を約2分間再生した後に、PCのCPUとGPUがVRに耐えうるかどうかの判定を行なってくれるテストアプリです。

結果は最高結果をはじき出すことが出来ました。

FF14暁月の終焉ベンチマーク

こちらはファイナルファンタジー14暁月の終焉ベンチマークアプリ。

最も重たい4k最高品質でベンチマークを行いましたが、15372のスコアをたたき出し非常に快適の評価を得ました。

FF15ベンチマーク

最後はFF15のベンチマークソフト。高品質設定にて4K、WQHD、FHDの3つのモードで測定しましたので、結果を並べます。

4Kでは快適評価だったものの、WQHD、フルHDでは非常に快適という結果を得ることが出来ました。

モンスターPCですべてを快適に過ごそう!

HPのクリエイター向けPC ENVY Desktop TE02をレビューしてきました。

負荷をかけた時のファン音と発熱はそれなりに覚悟しておく必要がありますが、ゲームや動画など、負荷の高い使用でも余力を感じさせ、快適に楽しむことが出来ます。

本体デザインやインターフェース配置なども申し分なく、これから数年快適なパソコンライフを送れることは間違いありません。

GPUを搭載したハイスペックPCで落ち着いたデザインのPCを考えている方は、ぜひ検討ください。

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