ASUSの「ROG Claymore II」というキーボードです。
このキーボード、フルサイズキーボードとして使用する事はもちろん、テンキーを外してテンキーレスキーボードとして使用する、また、テンキーを右ではなく左側に装着して使うといった事が可能な、ちょっと変わったキーボードです。
普段の仕事やタイピングにてテンキーは欠かせないけど、ゲームするときはテンキーが邪魔。
そんな悩みを抱えている方はぜひ読み進めてください。
ROG Claymore IIの特徴と仕様
- ROG Claymore II
- キースイッチ:ROG RX RED Optical Mechanical Switch
- 接続:有線+2.4Ghzワイヤレス
- サイズ:フルサイズ・テンキーレス
- テンキーが脱着可能で、キーボード本体の左右に装着することが可能
- 外寸・重量:462 X 155 X 39 mm・1156g
- 専用リストレストが付属
- キー配列はUS配列のみ
- パススルー対応のUSBポートを装備(有線接続時に使用可能)
- テンキーにはメディアコントロール機能を搭載
ROG Claymore Ⅱの特徴は、テンキーを取り外すことが可能であること、及び、キーボード本体の右だけでなく左側にも装着可能なことです。
ゲーマーであれば、仕事や普段のタイピングにはテンキーは使いたいけど、ゲーム時にテンキーが不要と感じる方は多いはず。
その為、普段はフルサイズのキーボードを使い、ゲーム時はテンキーレスや60%キーボードに取り換える形で運用したり、元々テンキーレス+外付けテンキーで運用するなどでやり繰りしますよね。
しかしこのやり方だと以下のようなデメリットもあります。
- キーボードをいちいち変えるのは面倒
- 外付けテンキーはUSBポートを一つ占有してしまう
- メインキーボードと外付けテンキーで打鍵感が変わると操作性にも違和感が生じる
そんなデメリットを解決したキーボードが、ROG Claymore Ⅱです。
ROG Claymore II の使い勝手
早速ですが、このキーボードの使い勝手を解説していきます。
まずテンキーは、独立して無線で使用するのではなく本体と脱着することによって使用が可能になります。
脱着方法は、上の写真の通りでキーボード本体とテンキーの左右にカバーが付いており、カバーを取り外して上からスライドさせるように脱着します。
左側にテンキーを装着する際も同じように取り付けます。
ちなみに左側にテンキーがある事で使いやすいかどうかと言われれば正直使いづらく、いきなり左手でスムーズなテンキー操作が出来るようになることは無いはずです。
上の写真の通り、フルサイズキーボードの状態ではマウスとの距離が離れてしまうため、操作に不都合が生じますが、
テンキーを取り外すことで一般的なTKLキーボードと同じ感覚で左手とマウスとの距離をあまり離さずにゲームを楽しむことが出来ます。
フォートナイトやAPEXなどFPS/TPSが好きなユーザーには恩恵を得られるはずです。
打鍵感
ROG ClaymoreⅡのキースイッチには、独自の「ROG RX Redオプティカルメカニカルスイッチ」が採用されています。
このスイッチはROGが初めて開発したスイッチで、アクチュエーションポイントは1.5mm、動作幅は4.0mmです。
またキータッチ時の初期値は40gf、沈むにつれて圧が変わり最大値は55gfと、絶妙なリバウンドフィードバックを実現しているのもこのキースイッチの特徴。
赤軸なので基本カタカタ系の打鍵音・打鍵感ですが、一般的なチェリーMX製の赤軸と比較すると、チェリーMX製はカチャカチャ、新しいキースイッチはよりカタカタな打鍵音です。
また4隅が支柱によって支えられている為か、スイッチのブレがなく安定感が高いです。
チェリーMX製の赤軸で安定感が悪いとか良いとか気にしたことがありませんでしたが、 ROG RX Redオプティカルメカニカルスイッチで打鍵した後にチェリーMX製の赤軸を打鍵すると全く安定感が異なる事に驚かされました。
なお、チェリーMX赤軸のアクチュエーションポイントが2.0mmに対して、 ROG ClaymoreⅡは1.5mmとより短い距離で反応するように設計されています。
この0.5mmの差にて、ゲーミング時には瞬時の操作を可能にしている反面、普段のタイピング時にはタイプミスに繋がりやすいと感じました。
- ゲーミング > タイピング
この感覚・頻度でゲーミングに重点を置いてキーボードを探している方にはお勧めできますが、
- ゲーミング < タイピング
とタイピングメインで赤軸のキーボードを探している方には、一般的なチェリーMX製赤軸を搭載したキーボードをチョイスした方が幸せになれるかもしれません。
ROG Claymore II詳細レビュー
続いて ROG Claymore II の詳細レビューをしていきます。
まず、ROG Claymore IIに同梱されているのは、キーボード本体、テンキー、パームレスト、USBケーブル(Type-C)、USB-CからAへの変換アダプタなどが同梱されています。
またキーボードにそのまま収納する形にてUSBレシーバーが収納されています。
本体に収納でき必要な時だけ取り外せるのは、持ち歩く際にも便利ですし、紛失してしまうリスクも少なくなるので良いですね。
実際の無線接続では遅延は一切感じられず、また接続も瞬時に繋がる為、無線で繋げている事を忘れる感覚です。
個人的にはキーボードは無線でも有線でもどっちでも良い派(なんなら充電の手間が省けるので有線が良い派)ですが、これだけストレスなく繋がりバッテリー寿命も長いと、無線キーボードも悪くないと感じます。
キーボードの配列は英語配列のみで、日本語配列のタイプは発売されていません。
英語配列と日本語配列では若干の違いがあり、日本語配列で慣れてしまっている方には慣れるまで違和感が生じてしまうため気を付けてください。
キーボード上部に緑色でライティングされている部分がありますが、こちらがバッテリー残量の インジケーター になっています。
ROG Claymore IIは、4000 mAhのバッテリーで最大144時間(ライティングがオフの場合)、100%輝度、ライティングがオンの場合で43時間使用が可能です。
角度調整は一段階の調整が可能です。
キーボードの上には、USB-A、無線のオンオフ切り替え、USB-Cの接続口が配置されています。
USB-Cは有線での接続用、またUSB-Aパススルーが搭載されている事で、マウスなどのデバイスを接続して使用することが可能です。
フルサイズのパームレストが付属しており、キーボード本体と磁石で脱着することが可能です。
弾力性のあるレザーレット素材で、長時間のキーボード作業やゲームを快適に楽しむことができます。
ROGのデザインがかっこよいですね
テンキーの上部にはメディアキーが配置。
コントロールホイールは音量調整に、4つの横に並んでいるキーは、トラックの再生・停止、曲の先送り・戻し、ミュートなどに使えるとともに、ショートカットやゲーム内のマクロコマンド用ホットキーとして使用することも可能です。
まとめ
ASUSの ROG Claymore II キーボードを紹介してきました。
ゲーミングデバイスとして、テンキーを取り外せるフルサイズキーボードというのは、ありそうで無い製品。しかし実際に使ってみると驚くほど便利で、これ一つで仕事も遊びも楽しめます。
とは言いつつアクチュエーションポイントが1.5mmと浅いためミスタイプが生じやすい事と、英語配列しかありませんので、これまで一般的な赤軸・日本語配列のキーボードを使っていた方は注意が必要です。
逆にゲームメインでキーボードを探している方にはぜひ検討していただきたいキーボードです。