昨今、スマホでゲームをする人が非常に増えています。スマホゲームも昔はパズルなどが多かったのですが、近年は仮想パッドでキャラを動かす原神などのようなゲームが人気です。
仮想パッドも良いのですが、コントローラーのほうが操作性が良く快適。
スマホ用コントローラーにはスマホをはめるタイプのものと、独立しているタイプとがあり、選ぶのが大変です。
そこで今回は、スマホをSwitchのように使えるGameSir X2についてレビューしていきます。
GameSir X2の仕様・スペック
まずは、GameSir X2の仕様やスペックなどについて紹介します。キーマッピングモードの使い方や接続方法などについても解説するので、ぜひご参考ください。
GameSir X2の基本仕様
- 接続:有線モデル/無線モデル両方あり
- 電源:スマホ給電
- 電力消費:2mAh
- スイッチ耐久:300万回
- 対応サイズ:長さ167mm以内のスマホ
- パススルー充電対応
- スクリーンショットボタン搭載
GameSir X2には、有線モデルと無線モデルとがあります。有線モデルはAndroid向けのType-Cと、iPhone向けのLightningとでモデルが分かれており、それぞれ互換性はありません。
有線版の電力は、スマホから給電するシステムです。充電不要で使えるので便利。
対応サイズも幅広く、スイッチの耐久性も高いので使いやすいです。
デザインとボタン配置
デザインは、シックかつどことなくSwitchを意識しているような印象があります。白を基調として黒を各ボタンに使い、スティックに差し色として赤と青が使われているのが印象的です。この赤と青が左右それぞれに配置されているので、どことなくSwitchを彷彿とさせますね。
実際にスマホをはめ込んでみると、よりSwitch感が増します。スマホのサイズによっては、Switchの携帯モードとあまり変わらないサイズ感になるのも面白いところです。
ボタン配置も、Switchと同じ形式になっています。
接続方法
有線版の場合は、端子が合うようにスマホをはめ込むだけで接続完了です。
無線の場合も、ほかのBluetooth機器と同じ方法で接続できます。ペアリングモードにして接続先を探し、GameSir X2を選択してペアリングすれば次からは自動で接続可能です。
ただ、初期設定を行う必要があります。
そのため、有線の場合も無線の場合も初接続前に「Game Sir」アプリを各ストアからインストールしてください。
システム設定のOTG接続をオンにした状態で、スマホとGameSir X2を接続します。
専用アプリ「Game Sir World」を開き、全て「許可」してGameSir X2を選択してファームウェアアップデートを行えば初期設定完了です。
これで、使えるようになります。
キーマッピングモードについて
GボタンとHOMEボタンを同時押しすれば、キーマッピングモードになります。アプリの設定の「On My Game」で対象ゲームアプリを選択していれば、ゲーム中にキーマッピング変更画面を重ねて表示してくれるので便利です。
プレイ中にいつでも気軽に変えられます。
また、重ねて表示させる設定にしていれば、ゲーム画面左上の緑色のアイコンをタップすればキーマッピングモードが呼び出されるので、同時押しが面倒な人でも楽に設定可能です。
GameSir X2の良いところをレビュー
GameSir X2の仕様や使い方などについて、解説してきました。キーマッピング変更など非常に便利ですが、ほかにも良いところが多いです。そこで今度は、GameSir X2の良いところについてレビューしていきます。
接続方法と対応機種により細かくモデル分けされている
GameSir X2は、無線モデルと有線モデルとで分かれています。
さらに、有線モデルはAndroidとiPhoneとで分かれており、どれを購入すれば自分のスマホで使えるのかが非常にわかりやすいです。たとえば一種類しか存在せず、iOSでも使えると思って購入したらAndroidのみだったということが起こりません。
そして何より、AndroidスマホとiPhoneとでは接続端子が違うので、多くの有線スマホコントローラーはAndroidのみです。そんななかiPhone版を出しているのは大きなメリットだと言えます。
ボタン式で画面に集中しやすい
タップ操作でスマホゲーをプレイすると、指が邪魔で画面が見えにくくなります。仮想パッドでは画面の右下と左下に指を置くことになりますが、それによりそのあたりの視認性が悪くなるのがネックです。
ただ、スマホを挟み込んで左右のボタンやスティックで操作するGameSir X2は、画面を見るときに邪魔になるものが何もありません。そのうえ、Switchのように手元でプレイできるので画面に集中して楽しめます。
ボタンの押下感がSwitchに似てる
GameSir X2のボタンの押し心地は、Switchのジョイコンと似ています。携帯モードにしたときの操作感と同等です。
各ボタンは小さいものの押しやすく、柔らかいもののしっかりとした反発があります。音も大きすぎず小さすぎず、程よく鳴るのでプレイしやすいです。
スティックの操作感も、この手のスマホコントローラーのなかでは比較的良好でエイムも十分可能。
少なくとも、仮想パッドより操作しにくくなることはありません。
スクショボタンがとにかく便利
GameSir X2には、スクショボタンが搭載されています。
スクショはスマホ本体のみでもワンボタンでできることですが、押しにくい位置にボタンがあることが多いです。そのうえ、押した長さによってはカメラが起動したりすることもあります。
GameSir X2のスクショボタンは押しやすい位置にあるうえに違う機能が呼び出されることもないので、非常に便利です。
原神などをプレイしている最中に、スクショを撮りたいときにすぐ撮れるので撮影会が捗ります。
グリップ感が良好
この形式のスマホ用コントローラーは、グリップ感が低くなりがちです。そもそもスマホ横持ちのグリップ感が低いのであまり気になりませんが、持つというよりも手に引っ掛けているという感覚が強い傾向があります。
ただ、GameSir X2はしっかりと滑り止めが施されており使いやすいです。そのうえグリップ部が若干盛り上がっており、手にフィットするようになっています。
そして、スマホのホールド力も高いです。全体的に安定しているのが魅力だと言えます。
原神など人気ゲームのほとんどに対応している
GameSir X2は、原神など多くの人気ゲームに対応しています。
ゲーム自体がコントローラー操作に対応していれば、たいてい遊べるので安心です。クラウドゲームプラットフォームなどにも対応しており、幅広く使えます。
さらに、専用アプリからMy Gamesで普段遊ぶゲームを追加すれば、各ボタンがどの機能に割り当てられているかが表示されるようになるので非常に便利です。仮想パッドにGameSir X2のボタン名がオーバーレイされるイメージ。
汎用性が高いスマホコントローラーを探しているなら、非常におすすめです。
放熱が邪魔されない
Switch風のスマホコントローラーの場合、スマホの背面を覆うことになります。製品によっては、排熱の妨げになることもあるので注意しなければなりません。
GameSir X2は、排熱効率を下げないように工夫されています。スマホの排熱部とコントローラーとの間に隙間が生じるように設計されており、エアフローが生まれるので排熱も十分可能です。
ただでさえ原神などはスマホが熱を持つので、このように排熱しやすい設計でないと安心してプレイできません。
充電しながら遊べる
GameSir X2の有線モデルは、スマホから電源を供給しています。消費電力は非常に低いですが、バッテリーの減りはスマホ単体よりも少しだけ早いです。
ただ、GameSir X2は充電しながら遊べます。コントローラー左側の下部にType-C端子があり、ここからスマホの充電が可能です。毎回使っているとバッテリーに悪影響を与えかねませんが、どうしてもプレイを中断できないときにバッテリーが危なくなってきた場合には使えます。
GameSir X2の気になる点・注意点をレビュー
GameSir X2の良いところについて、レビューしてきました。非常によくできたコントローラーで、全体的におすすめ度が高いです。ただ、気になる点もいくつかあります。そこで今度は、GameSir X2の気になる点・注意点について紹介しましょう。
有線版はスマホのバッテリーに注意
前述した通り、有線版はスマホから給電しています。そのため、バッテリー消費がスマホ単体より早くなるので注意しなければなりません。もちろん消費電力が少ないので、そこまで明確に減りやすくなるわけではありませんが、念頭に置いておきましょう。
また、充電しながら遊ぶこともできますが、あまり頻繁に行うとバッテリー寿命を縮めてしまいます。
充電できるからといって、常に充電しながらプレイするようなことはおすすめできません。
キーマッピングは一部機種のみ対応
GameSir X2のキーマッピングは、一部機種のみ対応しています。
対応機種は公式サイトに説明がありますが、Amazonなどでは説明が無いので注意しましょう。公式サイトのサポートチャージングリストに載っていなければ、対応していません。
たとえば日本国内ではメジャーなXperiaは公式サポートされていないので、注意してください。同じくゲームのサポートリストもありますが、こちらは掲載されていなくても対応しているゲームが非常に多いので参考になりません。
充電しながら使えない機種もある
GameSirの公式サイトに、充電サポートリストがあります。ここに掲載されている機種は充電しながらのプレイに対応していますが、掲載されていない機種は充電には対応していません。キーマッピングにも非対応です。
ただ、通常プレイはできます。
サポート外のスマホで使いたい場合は、充電など一分機能が使えないことを念頭に置いて購入しを検討しましょう。
まとめ|スマホをSwitch風にしたいならおすすめ
一部機能が使えない機種があるなど気になる点もありますが、GameSir X2は総じて非常にクオリティの高いスマホ向けコントローラーです。
特にスマホをSwitch風にできるコントローラーのなかでは、トップクラスの性能・機能性を誇ります。ボタンが押しやすく機能も豊富で使いやすく、高耐久です。値段は高いものの、完成度と機能を考えれば妥当だと言えます。
スマホをSwitch風にできるコントローラーを探している方には、非常におすすめですよ。