EPOMAKER TH80 V2は、75%レイアウトを採用したワイヤレスメカニカルキーボードです。
ガスケットマウントと5層の吸音構造、Sea Salt Silent V2軸の組み合わせで、静かな打鍵音が特徴の1台。夜静かに打鍵したいときや共有スペースでも打鍵音はほとんど気になりません。
8000mAhの大容量バッテリーと、2.4GHz・Bluetooth・有線のトライモード接続にも対応しています。
デザインはグレーとホワイトを基調にイエローのアクセントが効いた、80年代のヴィンテージPCを思わせるレトロな配色。そこにパーキーRGBとサイドRGBのライティングが重なり、懐かしさと現代的な華やかさが同居するデザインに仕上がっています。
本記事では、そんなEPOMAKER TH80 V2の良いところと気になる点について、レビューしていくので、ぜひご参照ください。
本レビューはEPOMAKER様より製品を提供いただきレビューしています。記載価格は2026年4月現在の価格です。
EPOMAKER TH80 V2の基本情報

EPOMAKER TH80 V2の基本的なスペックと外観、付属品について紹介していきます。
スペック
EPOMAKER TH80 V2の主な仕様は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| レイアウト | 75% ANSI US(79キー+1ノブ) |
| 接続方式 | トライモード(2.4GHz / Bluetooth / USB-C有線) |
| 同時接続デバイス数 | 最大5台 |
| 互換OS | Windows / macOS / Android |
| カラー | White / Black Grey |
| スイッチ | Creamy Jade Switch / Sea Salt Silent V2 Switch |
| バッテリー容量 | 8000mAh(RGBオフ 約200時間、RGBオン 約40時間) |
| 筐体素材/プレート素材 | ABSプラスチック /ポリカーボネート |
| マウント構造 | ガスケットマウント+フレックスカット(プレート&PCB) |
| 吸音層 | 5層(PORONフォーム / IXPEスイッチパッド / サウンド強化パッド / PORONラテックスソケットパッド / 底部シリコン) |
| キーキャップ | PBT / ダブルショット / Cherryプロファイル |
| ホットスワップ | 対応 |
| RGB | パーキーRGB+サイドRGB(サウスフェイシングLED) |
| キックスタンド | 2段階調整(タイピング角度6°/8°/10.5°) |
| サイズ・重量 | 323.37 × 140.72 × 44.08mm 0.9kg |
| 価格 | 12,490円(Amazon) |
接続方式はトライモードに対応しており、2.4GHz・Bluetooth・USB-C有線の3パターンを切り替えながら最大5台のデバイスに同時ペアリングできます。1台のキーボードでメインPC・ノートPC・タブレットを使い分けられるので、デスク上のケーブルや切替機も減らせます。
ガスケットマウントというのは、キーボード内部のプレートをシリコンやウレタン素材で挟み込み、本体筐体と分離して組み付ける構造のこと。打鍵時の衝撃を吸収するので、打鍵感が柔らかくなり、打鍵音の響きも抑えられます。

EPOMAKER TH80 V2はこのガスケットマウントに加え、5層構造の吸音材を内蔵しています。
内訳はPORONフォーム・IXPEスイッチパッド・サウンド強化パッド・PORONラテックスソケットパッド・底部シリコンの5種類。プレートとPCBにはフレックスカット加工も施されています。
フレックスカットというのは、プレートやPCBに細いスリットを入れることで、キーを押し込んだ時のしなやかさを高める加工のこと。打鍵時に板全体が微細にたわむので、底打ち時の硬さが和らぎ、音もこもりにくくなります。
デザイン

EPOMAKER TH80 V2のデザインを見ていきます。
ホワイトの本体に、メインのアルファベットキーをホワイト、数字段や機能列・モディファイアをライトグレー、F5〜F8やPgUp/PgDn・左右Shiftなどの一部キーをダークグレーで配色しています。さらにEsc・Enter・矢印キーにはイエローが差し色として入っており、目線の止まりやすい場所にアクセントを置いた構成です。

70〜80年代のヴィンテージPCやワークステーションを思わせる落ち着いた色味で、ゲーミングデバイスにありがちなメカっぽさはありません。サイドにはRGBデコレーションプレートが入っており、ライティングをオンにすると側面からも光が漏れる仕組みになっています。

筐体素材はABSプラスチックですが、本体重量0.9kgとしっかり重みがあり、底面の4点ラバーパッドと相まって打鍵時の安定感は悪くありません。タイピング中に本体が動くような違和感もなく、しっかり押しつけて打てます。

キーキャップはCherryプロファイルのPBT素材で、ダブルショット成形により刻印部分が摩耗しにくい仕様です。

指先で触れた時のサラッとした質感は長時間タイピングでもベタつかず、手汗で表面が滑る感触もありません。
タイピング角度は2段階のキックスタンドで6°・8°・10.5°の3パターン調整ができます。

EPOMAKER TH80 V2はキックスタンドを使わない状態でも前面20mm・背面34mmと、元々角度が付いた設計です。そのためキックスタンドを最大まで上げると、傾斜はかなり強めになります。
前傾の強い打鍵姿勢が好みの方には合いますが、フラットに近い角度で打ちたい方は最初の状態で使うのが向いています。

ノブ部分はメタル製のロータリーエンコーダーを採用しており、デフォルトでは音量調整、専用ドライバーで他の機能にも割り当てられます。クリック感のある回し心地で、回した時のラチェット音も控えめです。
同梱品

EPOMAKER TH80 V2の同梱品は以下の通りです。
- TH80 V2本体
- USB A-to-Cケーブル(編組仕様)
- 2.4GHzワイヤレスレシーバー(本体キックスタンド下に収納済)
- 2-in-1キーキャップ&スイッチプラー
- 予備スイッチ
- マニュアル / プロダクトカード(グリーンのカード)
ワイヤレスレシーバーが本体のキックスタンド下に収納できる設計のため、持ち運び時にレシーバーを紛失する心配がありません。

2-in-1のキーキャップ&スイッチプラーが付属しているため、スイッチ交換なども付属品のみでおこなえます。
EPOMAKER TH80 V2の良いところをレビュー
EPOMAKER TH80 V2の特徴について、レビューしていきます。打鍵感や静音性、ゲーミング性能が気になる方は、参考にしてみてください。
Sea Salt Silent V2軸×ガスケット筐体による静穏性

EPOMAKER TH80 V2の打鍵音はとても静かです。深夜、家族が横で寝ているような状況でも打鍵音を気にせず操作できます。
Sea Salt Silent V2軸はリニア・プレルブ・サイレント仕様で、押下圧45gf・ボトムアウト51gfと軽めの設定。

軸自体の静音性能も高いですが、EPOMAKER TH80 V2の5層吸音材とガスケットマウント、フレックスカットPCBといった筐体構造が加わることで、キーを底打ちした時の余計な響きをきれいに吸収してくれます。
なお、プレルブというのは、スイッチ内部の摺動部分にあらかじめ潤滑剤が塗布されていることで、開封してすぐにスムーズな打鍵感が得られる仕様のことです。
リニア軸独特のスーッとした滑らかな下降感はそのまま残っているため、静音タイプにありがちな打鍵感の物足りなさはありません。タイピングの心地よさを犠牲にせずに、音だけしっかり抑えてくれます。
普段使いとゲーミングを両立できる75%レイアウト

EPOMAKER TH80 V2は75%レイアウトのキーボード。65%キーボードに近い横幅で、ファンクションキー列が追加されているデザインです。
横幅が狭いため、マウス操作にスペースを確保したいゲーマーにも使いやすく、またファンクションキーがあることで普段使いにも使いやすいレイアウトとなっています。
できるだけコンパクトに収めたいけど、使い勝手は損ねたくないユーザーに適したサイズ感で、近年人気の高いレイアウトになっています。
レトロな配色とRGBが共存するデザイン

EPOMAKER TH80 V2はホワイト筐体に、ライトグレー・ダークグレー・ホワイトのキーキャップを配置し、Esc・Enter・矢印キーにイエローを差し色として置いた配色のキーボードです。
70〜80年代のヴィンテージPCやワークステーションを思わせる落ち着いた色味で、ゲーミングデバイスにありがちなメカっぽさはありません。
それでいてキー1つ1つに割り当てられたパーキーRGBバックライトと、本体側面のサイドRGBデコレーションプレートで、ライティングをオンにすると現代的な華やかさが顔を出します。
普段は落ち着いた見た目、ゲーム中はカラフル、と気分やシーンで表情を切り替えられるデザインです。

シックで落ち着いたデスクに置きたい人にも、RGBライティングを楽しみたいゲーマーにも刺さる、レトロとモダンの両取りが効くキーボードになっています。
8000mAhバッテリーで長時間ワイヤレス運用

EPOMAKER TH80 V2は8000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、RGBオフで約200時間、RGBオンでも約40時間の連続使用ができます。
ワイヤレスキーボードで気になりがちな充電頻度を、抑えられる点が便利です。RGBをフルに点灯させて使う場合でも1日数時間の使用なら1週間以上は持ちますし、RGBを切れば1ヶ月単位で充電を気にせず運用できます。
できるだけデスクにケーブルを這わせたくない無線派ユーザーにとって、ありがたい仕様です。
ホットスワップ・ノブ・サイドRGBのカスタム自由度

EPOMAKER TH80 V2はカスタマイズ性が高いのも特徴で、ホットスワップによるスイッチの交換、ノブの機能割り当て、RGBの調整などが可能です。
ホットスワップというのは、はんだ付け不要でスイッチを抜き差しして交換できる仕組みのこと。3pin・5pinの両方に対応しているので、Sea Salt Silent V2やCreamy Jadeから別の軸に交換することもできます。

一般的なCherryMX系のメカニカルスイッチなら基本交換可能で、リニア・タクタイル・クリッキーと打鍵感を変えたい時に、本体ごと買い替える必要がありません。
メタル製のロータリーノブは音量調整がデフォルトですが、専用ドライバーから別機能にプログラム可能です。

配信ソフトのフェーダー操作や、ブラウザのスクロール、動画編集ソフトのジョグダイヤルとしても活用できます。

サイドRGBデコレーションプレートとパーキーRGBバックライトの両方を備えており、彩度・明度・スピードを細かく調整できます。
ゲーミング感の強いギラギラしたライティングが苦手な方でも、輝度を落としたり静的なカラーに固定したりすれば、落ち着いた光り方に調整できます。
EPOMAKER TH80 V2の気になる点をレビュー
ここまで、EPOMAKER TH80 V2の特徴について、レビューしてきました。多機能で使い勝手の良い75%メカニカルキーボードですが、一部には気になる点もあります。
75%レイアウト由来のキー配置で慣れが必要

EPOMAKER TH80 V2の75%レイアウトは、慣れないうちは打ち間違いが起きやすい部分があります。
具体的には、以下の2つの場面でタイプミスが起きやすくなります。
- エンターキー右側にPageUp/Down/Homeなどのキーが隣接しているため、エンターを打鍵する時に右側のキーへ指が当たることがある
- 右Shiftキーの幅がTKLやフルサイズより短く、Shiftキー右側を打つ癖がある人は↑矢印キーを誤って押してしまう
特にTKLやフルサイズキーボードから移行する場合、右Shiftの感覚で指を伸ばすと↑矢印キーに当たってしまうケースがあります。

65%や60%レイアウトから移行する方は配置の概念が近いので、違和感はほとんどありません。
VIA非対応・専用ドライバー(EPOMAKER Driver)が必要

VIAというのは、ブラウザ上でキーボードのキーマップやマクロを直感的に編集できるオープンソースのソフトウェアのこと。多くのカスタムキーボードで採用されている定番ツールです。
EPOMAKER TH80 V2の場合はVIAに対応しておらず、キーマップやマクロを変更するときに専用のEPOMAKER Driverをインストールする必要があります。
VIAで操作慣れしているユーザーにとっては、新しいソフト(EPOMAKER Driver)をインストールし、操作を理解する必要が生じます。
ただ、EPOMAKER DriverはEPOMAKERのマウスなど他製品にも対応してきているため、対応のEPOMAKER製品を複数所有している方であれば、むしろドライバーが統一されている分、管理が楽になります。
TH80シリーズでの位置付け

EPOMAKER TH80 V2を選ぶ際に気になるのが、同シリーズの「TH80 PRO V2」「TH80 V2 PRO」との違い。TH80シリーズの主要モデル比較は以下の通りです。
| モデル | バッテリー | 構造 | 画面 | ドライバー |
|---|---|---|---|---|
| TH80 PRO V2(先代) | 3000mAh | ガスケット2層吸音 | 1.14インチRGBスクリーン | VIA対応 |
| TH80 V2(本機) | 8000mAh | ガスケット5層吸音+フレックスカット | なし | EPOMAKER Driver |
| TH80 V2 PRO(上位) | 10000mAh | ガスケット5層吸音+フレックスカット | 1.06インチガラスTFT | ブラウザベース |
EPOMAKER TH80 V2は、上位モデルにあたるTH80 V2 PROからLCDスクリーンとブラウザベースドライバーを省き、バッテリーを8000mAhに抑えた構成です。
一方で、5層吸音やフレックスカット、サイドRGBなどの打鍵関連の構造はTH80 V2 PROと同等で、コアの打鍵体験は共有しています。
旧世代のTH80 PRO V2と比べると、バッテリー容量が3倍近く増え、吸音層が2層から5層に増強され、フレックスカットPCBが追加されている分、打鍵感と静音性は明確に進化しています。
LCDスクリーンが必要ならTH80 V2 PRO、純粋に打鍵体験とバッテリー持ちを重視するならTH80 V2、という選び分けになります。
EPOMAKER TH80 V2はこんな方におすすめ!

EPOMAKER TH80 V2は、以下のような方におすすめできるワイヤレスキーボードです。
- 深夜の家庭やシェアスペースなどで打鍵音を抑えたい方
- 75%レイアウトで普段使いとゲーミングを1台でこなしたい方
- ワイヤレス接続でも低遅延なゲーミング性能が欲しい方
- 充電頻度を気にせず長期間無線で使いたい方
- ホットスワップでスイッチを交換しながら遊びたい方
- レトロな配色とRGBの組み合わせが好きな方
Sea Salt Silent V2軸の静音性とガスケット筐体は、深夜帯のゲームプレイや家族が寝ている時間帯の作業によく合います。深夜配信でマイクに打鍵音を乗せたくない配信者にとっても、選択肢になるキーボードです。
75%レイアウトは普段使いとゲーミングを兼用したい方にも合うキーボード。65%や60%から見るとファンクションキー追加されFn操作が不要、TKLと比較すると使用頻度の少ないキーが省かれており、横幅がコンパクトに収められています。
また今回レビューしたホワイトモデルは、ヴィンテージPC風のグレー+イエロー配色に、現代的なRGBライティングが乗ったデザインも特徴。ゲーミングデバイスのぎらついた感が苦手な方や、デスク周りに少し懐かしい雰囲気を取り入れたい方にもおすすめです。
8000mAhの大容量バッテリーで充電頻度を気にせずワイヤレス運用したい方や、ホットスワップでスイッチ交換を楽しみたい方にも合います。EPOMAKER TH80 V2は、以上のような方々におすすめのワイヤレスメカニカルキーボードです。
まとめ

本記事では、EPOMAKER TH80 V2の良いところと気になる点について、レビューしてきました。
Sea Salt Silent V2軸とガスケット筐体・5層吸音から生まれる静かで深い打鍵感、ファンクションキー付きの75%レイアウト、8000mAhの大容量バッテリーと、普段使いとゲーミングを1台でこなしたい方に使いやすい構成です。
別のレイアウトからの移行の際に75%レイアウトの配置に慣れる時間が必要な点や、VIA非対応で専用ドライバーをインストールする必要がある点は気になるところですが、いずれも使いながら自然と解消できるレベルです。
12,490円という価格で、ガスケットマウント・5層吸音・8000mAhバッテリー・トライモード接続・ホットスワップを全部押さえてきている1台。コストパフォーマンスの良いワイヤレスメカニカルキーボードです。

