ZENAIM KEYBOARD2は、自動車部品メーカー東海理化が独自開発した磁気センサースイッチを搭載するロープロファイルゲーミングキーボード。
ロープロファイル × 磁気検知式という組み合わせ自体がまだ珍しく、そこに1.9mmの超ショートストロークとラピッドトリガー機能を搭載した数少ないキーボードです。
さらに、温度補正機能や独自の3層塗装キーキャップなど、細部にまでこだわりが詰まっています。サイズ展開はmini(60%)とTKL(80%)の2種類で、どちらもJIS配列とUS配列から選択が可能です。
本記事では、そんなZENAIM KEYBOARD2のminiとTKLを比較しながらレビューしていくので、ぜひご参照ください。
本レビューは東海理化様より製品を提供いただきレビューしてます
ZENAIM KEYBOARD2の基本情報
まずはZENAIM KEYBOARD2のスペックやデザイン、付属品、メーカーについて紹介していきます。
スペック

| 項目 | mini(US配列) | TKL(US配列) |
|---|---|---|
| レイアウト | 60% | 80%(テンキーレス) |
| キー数 | 61キー | 87キー |
| 外形寸法 | 奥行117.7mm×幅296.2mm×高さ24.5mm | 奥行139.2mm×幅380.8mm×高さ24.5mm |
| 重量 | 約500g | 約738g |
| USB位置 | 背面左側 | 背面右側 |
| 価格(税込) | 32,780円 | 39,600円 |
| キーストローク | 1.9mm | 1.9mm |
| AP設定範囲 | 0.1〜1.8mm(0.05mm単位) | 0.1〜1.8mm(0.05mm単位) |
| 押下圧 | 50g | 50g |
| 接続方式 | 有線USB-C | 有線USB-C |
| スイッチ方式 | 無接点磁気検知方式 | 無接点磁気検知方式 |
| 吸音材 | カームフレックス+エプトシーラー(2枚) | カームフレックス+エプトシーラー(2枚) |
| チルト角 | 0°/ 4°/ 8° | 0°/ 4°/ 8° |
| 配列展開 | JIS / US | JIS / US |
miniとTKLの違いはサイズ・キー数・重量・USB位置、そしてフレームのカーブなどデザインの部分。TKLにはプロファイル切り替え用のMEM1〜MEM3キーやキルクリップボタンも搭載されています。スイッチやキーストローク、AP設定範囲といった性能面は共通です。
ここからはスペック表の主要な用語について解説します。
アクチュエーションポイント(AP)というのは、キーを押し込んだときに入力が認識される深さのこと。 ZENAIMは0.1mm〜1.8mmの範囲で、0.05mm単位という極めて細かい調整ができます。

ラピッドトリガーというのは、キーの押し込みと戻りに自動で追従してON/OFFが切り替わる機能のこと。 ZENAIMではこの機能を「MOTION HACK」と呼んでいます。 FPSでのストッピング(キーを離して移動を止める操作)で特に効果を発揮します。
磁気検知式(ホールエフェクト)というのは、磁気センサーでキーの押し込み量を検知する方式のこと。 物理的な接点を持たないため、1億回以上の耐久性を実現しています。
ロープロファイルというのは、キーの高さが低い薄型設計のこと。 一般的なメカニカルキーボードのキーストロークは3〜4mmですが、ZENAIMは1.9mm。 ノートPCのキーボード(1.2〜2.0mm程度)に近い感覚です。
デザイン

アルミ合金フレームによるフローティングデザイン。 ゲーミングキーボードにありがちな派手さはなく、落ち着いた工業製品のような佇まいです。

トッププレートにはマットなコーティングが施されています。キーキャップも同様のマット仕上げ。 上品な質感でデスクに置いたときの存在感がありつつも、主張しすぎないデザインです。
TKLはFキー列と数字列を密着させて配置しています。

通常のTKLキーボードではFキー列と数字列の間に隙間がありますが、ZENAIMはこれを詰めることで奥行きを抑えています。

デスクスペースを節約できるのはもちろん、奥に手を伸ばす距離が短くなるので操作時の負担も少ないです。
ただ、数字キー列とFキー列が密着しているぶん、慣れるまでは周辺のタイプミスが起きやすい点は注意が必要です。
miniは左右の余白が狭く、タイトにまとまった印象。


続いてサイド。

60%・TKLともにキーの両端にわずかな余白が残されており、持ち上げる際のグリップスペースとしても機能しています。

TKLは右側にナビゲーションクラスタと矢印キーがあるとともに、トッププレートの余白もやや広めです。



付属品

mini・TKL共に付属品の構成は同じです。
- キーボード本体
- USB-C to USB-Aケーブル(布巻きタイプ)
- キーキャッププラー
- スタートガイド
交換用のスイッチとスイッチプラーは付属しません。 ホットスワップに対応しているものの、万が一スイッチが故障した際に自分で交換できる予備がないのは少し不安が残ります。
一方で、パッケージ全体のデザインには強いこだわりを感じます。

パルプモールドの環境配慮型トレイ、ZENAIMロゴ入りの不織布袋。 キーボード本体だけでなく、梱包や同梱品にも余白を意識したデザイン思想が一貫しています。

その中でも印象的だったのがスタートガイド。

紙の素材にもこだわりがあり、文章のレイアウトにもほどよい余白が取られています。
必要な情報を、美しく配置する。この姿勢は本体デザインとも通じるものがあり、ZENAIMというブランドの世界観を感じられるポイントです。
メーカーについて
ZENAIMは、自動車部品メーカー東海理化が展開するゲーミングギアブランド。 東海理化はトヨタグループに属し、クルマのスイッチや鍵などを開発・製造している企業です。
人の命を預かる自動車部品にも使われている磁気センシング技術。 その技術を応用して開発されたのが、ZENAIM KEY SWITCHです。 耐摩耗性や耐薬品性、耐衝撃性など、車載品と同等の品質基準をクリアするよう設計されています。
開発にはプロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」が監修として参加。
2023年5月に初代ZENAIM KEYBOARDが発売されましたが、スタビライザーの不具合により2度の自主回収を経験しました。 その後改善版をリリースし、KEYBOARD2ではキーキャップ塗装の耐久性向上、吸音材の追加、価格の見直しなど、着実に進化を遂げています。
ZENAIM KEYBOARD2の良いところをレビュー
ZENAIM KEYBOARD2の基本情報を紹介してきました。とはいえ、スペックだけではわからない部分が多いです。そこで今度は、miniとTKLに共通する良いところをレビューしていきます。
ステムのグラつきがほとんどないスイッチ

実際に使ってみて最初に感じたのが、ステムのグラつきの少なさです。 CherryMX系のスイッチでよくある斜めの揺れが、ZENAIMではほとんど感じられません。

一般的なメカニカルスイッチは、トップハウジング・ボトムハウジング・ステムなど複数のプラスチック部品で構成されています。 ストロークのたびにこの部品が接触するため、摩擦やガタつきが生じやすい構造です。
ZENAIMはこの課題に対して、「トップレールレス構造」を採用。 スイッチのガイドを中央の軸に設定することで、部品同士の接触箇所を「軸のガイド部」と「ボトムケースのレール部」の2つだけに最小化しています。
さらに、軸そのものをガイドとして使う「ロングガイド構造」により、1.9mmのストロークをまっすぐスムーズに動かせる設計です。

多少の遊びはあるものの、CherryMX系で感じるような斜めの揺れがなくキーの中心を押しても端を押しても、一貫した感触が返ってきます。
これまで30台以上のキーボードを触ってきていますが、このスイッチの安定感は際立っています。
指が滑りづらい3層塗装キーキャップ

箱から取り出してまず写真を撮ろうとしたところ、キーキャップにホコリが妙に付いていました。 開封したばかりなのにおかしいな、と思いつつキーキャップに触れて理由がわかったのですが、このキーキャップの質感がとにかく独特です。

ZENAIMのキーキャップは、ABS素材に独自の3層塗装(トップコート / ミドルコート / ベースコート)が施されています。 ラバーのような、シリコンのような、でもそこまで柔らかくはない新鮮な感触。 一般的なPBTやABSのキーキャップとは質感がまったく違います。
この質感のおかげで、ゲーム中に指のポジションが安定します。 激しい操作でもキーの上で指がズレにくく、狙ったキーを正確に押し続けられます。ぜひ一度体験してほしいポイントです。

なおKEYBOARD2では塗装保護層の構成が見直され、初代よりも摩耗しにくくなっているとのこと。一定期間使用後に、状態を追記したいと思います。
1.9mmショートストロークで底打ちまでの無駄がない

一般的なメカニカルキーボードのキーストロークは3〜4mm。 それに対してZENAIMのキーストロークはその約半分の1.9mmです。 ノートPCのキーボード(1.2〜2.0mm程度)に近い感覚で、底打ちまでの距離が短い分、指の移動量が少なくて済みます。

ゲーム中のストッピング(キーを離して移動を止める操作)では、ストロークが短い分だけ戻りも速くなります。
個人的なゲーム体験での感想ですが、フォートナイトなどのゲームプレイにて以前より勝率が体感的に上がったと感じています。 もちろん、キーボードのおかげとは断言できませんが、操作のキビキビ感がプレイに寄与している実感はあります。

なお、打鍵の底打ち感は柔らかめでアルミ筐体の硬質系キーボードとは、方向性がまったく違います。硬質系の「コツン」と跳ね返るフィードバックはないものの、その分、長時間プレイしても指への負担が少ないです。
温度補正とユーザーキャリブレーションで環境を選ばない

磁気式キーボードには共通の課題があります。 キーボード自体の温度変化によって、ON/OFFの精度が変わってしまうことです。 夏場は温度が高くなることでONしにくくなり、冬場は温度が低くなることで誤ONしやすくなります。
ZENAIMはキーボード内部の温度情報を取得し、ストローク量の判定を自動補正するプログラムを実装。 利用環境に依存しない、常に精密なストロークを実現しています。
そのうえ、ユーザーキャリブレーション機能も搭載。各キーを底まで打って離すだけで、個体差や設置環境によるズレを補正できます。
KEYBOARD2ではソフトウェアアップデートによりデッドゾーンが0.2mmから0.1mmに短縮されており、キャリブレーションを実行することでこの0.1mmの精度を安定して発揮できるようになります。
経年変化にも対応できるので、長く使い続ける上での安心感があります。
ZENAIM SOFTWAREの使い勝手が良い

ZENAIM SOFTWAREでは、キーボードの各種設定をPC上から行えます。
AP(アクチュエーションポイント)とRP(リセットポイント)は、0.05mm単位で個々のキーごとに調整可能。 MOTION HACK(ラピッドトリガー)やSOCDクリーナーの設定もここから行います。
便利なのが、ゲーム別プロファイル機能。
AP設定やラピッドトリガーの値をゲームごとに保存でき、最大3つまで登録可能です。
ZETA DIVISION選手が使っている設定をそのまま適用することもできるので、初めてラピッドトリガー搭載キーボードを使う方でも迷わず始められます。

TKLには右上にMEM1〜MEM3のプロファイル切り替えキーが搭載されており、ボタンひとつで設定を切り替えられます。 miniの場合はZENAIM SOFTWARE上から切り替える形になります。

また、TKLのF12の右横にはキルクリップボタンがあり、押すとその時点から画面録画が開始されます(Windows専用、ZENAIM SOFTWAREの起動が必要)。



便利な機能ですが、使い始めたころは、録画中かどうかの状態表示がわかりづらく、気づかないうちに大量の動画が保存されていたことがありました。
2モニターある場合は、保存先フォルダを隅に開いておき、録画中かどうかをチェックする等、運用でカバーする必要がありそうです。
なお、mini(60%)版はキーの割り当てにてキルクリップを設定できます。
ZENAIM SOFTWAREのダウンロードには公式サイトのアカウント登録が必要です。
60% miniのFnキー配置が秀逸

60%キーボードを選ぶ上で気になるのが、矢印キーの操作性です。 ZENAIMのminiは、デフォルトのFnキー矢印配置が「M(左)」「,(下)」「.(右)」「K(上)」。 ホームポジションから手を動かさずに、Fnキーを押しながら矢印操作ができます。
この配置が気に入ったので、自分が使っている他のキーボードも同じ配列に統一しています。
手が小さい方や親指が固い方は、スペースキー右のALTキーにもFn1を割り当てるのがおすすめです。 私の場合、右ALTを普段使うことがないため、ここにもFn1を設定したところ、矢印操作がさらに快適になりました。
CapsLock時の照明色変化が地味に便利

CapsLockをONにすると、照明の色が変化します。 デフォルトでは、TKLの場合は白から紫、miniの場合は紫から黄色に切り替わります。 ゲーム中は画面に集中しているので、キーボードの照明色で状態がわかるのはありがたいです。
なお、この照明色はZENAIM SOFTWAREのライティング設定で自由に変更できます。

カラー(通常時の色)とインジケーター(CapsLock時の色)をそれぞれ個別に設定できるので、好みの配色にカスタマイズ可能です。
背面のすべり止めが6箇所で安定感が高い

背面には横長タイプのすべり止めが6箇所に配置されています。 キーボードの安定感が高く、FPSのような激しいキー操作でもズレる気配がありません。

チルトスタンドは0°/ 4°/ 8°の3段階で調整可能。

ZENAIMはキーキャップの高さが均一なフラットプロファイルを採用しており、一般的なメカニカルキーボードのようなステップスカルプチャー(列ごとに高さが変わる段差デザイン)にはなっていません。
0°の状態であれば、普段ノートPCを使っている方はほぼ違和感なく移行できます。 一方、通常のメカニカルキーボードから移行する方は、角度をつけた方がタイピングしやすいと感じるはずです。
ZENAIM KEYBOARD2の気になる点をレビュー
ここまで、ZENAIM KEYBOARD2の良いところについてレビューしてきました。ゲーマーの長時間プレイに振り切った性能が魅力的なキーボードですが、一部には気になる点もあります。
打鍵音は軽めで好みが分かれる
ZENAIMの打鍵音はカタカタ系で、軽めの音が特徴。 アルミ筐体の硬質系キーボードで感じる「コツン」という気持ちよさとは方向性が違います。
これはおそらく、底打ち時のプレートのクッション性が関係しています。硬質というよりやや柔らかめの底打ち感で、1.9mmという短いストロークに対して指に伝わる衝撃を吸収する配慮に感じられます。
初代モデルでは「打鍵音をもう少し抑えてほしい」という声がユーザーから多く寄せられていたそうです。
KEYBOARD2ではカームフレックス(吸音・制振材)をエプトシーラーと組み合わせた2枚構成にすることで、筐体内の反響音を抑え、音の質を整える方向で改良が図られています。
つまり、打鍵音は指への優しさを優先した設計の代償です。 打鍵音だけにこだわっていたら、別の設計になっていたはず。
初代を触ったことがないので直接の比較はできませんが、打鍵感を損なわずに音を整えるというアプローチは、東海理化らしい考え方だと感じます。
打鍵音の派手さや心地よさを求める方には物足りないかもしれませんが、ゲーム中の集中を妨げない落ち着いた音を求める方にはむしろメリットです。
独自規格でカスタマイズ性が制限される

ZENAIMのスイッチは磁気検知式の独自設計です。
ホットスワップには対応していますが、挿せるのはZENAIM KEY SWITCHのみ。打鍵感の異なるバリエーション(軽め・重めなど)が用意されているわけではないので、スイッチの選択肢がないのが現状です。
キーキャップも独自形状ですが、ステムがKailh Choc v1と同じコンセント型のため、Choc v1用のキーキャップは物理的に装着できます。(こちら、Choc v1用キーキャップを取り付けて確認しています。)

ただし、純正の3層塗装キーキャップのグリップ感が圧倒的に良い(ここがZENAIMの特徴でもある)ので、あえて変える必要性は薄いです。
純正の感触がどうしても苦手な方や、キーキャップのデザインを変えて楽しみたい方には、Choc v1キーキャップという選択肢があると覚えておくと良いでしょう。
総じて、自分好みにスイッチやキーキャップをカスタマイズしたい方には向いていないキーボードです。 今後、東海理化がスイッチのバリエーションやキーキャップのカラー展開をしてくれることに期待したいところです。
有線接続のみ

接続方式は有線USB-Cのみ。 無線で繋ぎたい方にはデメリットになります。 とはいえ、遅延を嫌う競技シーンでは有線の方がむしろ安心材料。 個人的には有線派なので気にならない部分ではあります。
キーキャップにホコリが付きやすい

3層塗装のグリップ感の代償として、ホコリも吸い付きます。 良いところで紹介した「指が滑りづらい感触」の裏返しです。 開封直後からキーキャップにホコリが目立っていたのは、このグリップ性能の高さが原因でした。
ブラッシングすればホコリは取れるので、大きめのブラシを1つ用意しておくと便利です。
交換用スイッチが付属しない

ホットスワップに対応しているにもかかわらず、交換用のスイッチが1個も付属しません。
万が一スイッチが故障した場合、ZENAIM KEY SWITCHを単体で購入する手段が現時点では見当たりません。 予備スイッチが2〜3個でも同梱されていれば、長期使用への安心感はかなり変わるはずです。 この点は今後の改善に期待したい部分です。
また、付属のキーキャッププラーではスイッチの取り外しができないため、スイッチプラーも別途用意する必要があります。
miniとTKLの違い — どちらを選ぶべきか
ここまで、miniとTKLに共通する良いところと気になる点をレビューしてきました。続いて、2つのサイズの違いを見ていきます。
サイズとキー数の違い

miniは60%レイアウトで61キー(US配列)。 TKLは80%レイアウトで87キー(US配列)。
サイズの差は歴然で、miniはTKLに比べて幅が約85mm、奥行きが約22mm小さくなっています。 重量もminiの約500gに対してTKLは約738gと、約240gの差があります。
miniにはF列キー、ナビゲーションクラスタ、独立矢印キーがありません。 これらはFnキーとの同時押しで使う形になります。
プロファイル切り替えやキルクリップなど操作方法が異なる

TKLにはMEM1〜MEM3のプロファイル切り替えキーが独立して配置されており、ボタンひとつでゲームごとの設定を切り替えられます。 キルクリップボタンもF12の右横に独立しているので、良いプレイが出たときにすぐ録画を開始できます。
miniの場合、これらの操作はFnキーとの同時押しになります。 操作自体は可能ですが、TKLのようにワンボタンで完結する手軽さはありません。
USB Type-C位置が異なる

miniはUSB Type-Cポートが背面の左側。 TKLは背面の右側です。
mini

TKL

FPSプレイヤーはキーボードを右に傾けて使うことが多いため、TKLの右配置だとUSBケーブルがマウス操作と干渉するリスクがあります。 干渉までいかずとも、ケーブルまでが近くて気になる方は多いはずです。
miniの左配置はこの問題を回避できるので、FPS系のゲーム用途ではminiの方が有利です。 CS2やフォートナイトをプレイしていても、ケーブルが気になる場面は一度もありませんでした。
左右余白の違い

miniは左右の余白が狭く、コンパクトにまとまった印象。 TKLは右側にナビゲーションクラスタと矢印キーがある分、トッププレートの余白が広めです。

miniの方がデスク上での存在感が小さく、マウスの可動域も広く確保できます。
フレームのカーブ形状が異なる

miniとTKLではフレーム側面のカーブにも違いがあります。 TKLは緩やかな曲線で上品にまとまっているのに対し、miniは鋭角な曲げでソリッドな印象。
同じブランドの製品でありながら、サイズに合わせてカーブの角度まで変えている。 こういう細かいところに東海理化のこだわりを感じました。
この細かさ、、
私の想像ですが、中の人に相当こだわりを持っでデザインや開発をされている方がいらっしゃいますよね。笑
miniがおすすめな方

- FPSゲームに特化したい方(マウスの可動域を最大化できる)
- デスクスペースを広く使いたい方
- USB位置を左側にしたい方(ケーブル干渉を回避できる)
- Fnキー操作に抵抗がない方
TKLがおすすめな方

- ゲームだけでなく仕事(タイピング、執筆)にも使いたい方
- F列キーや矢印キーを頻繁に使う方
- プロファイル切り替えやキルクリップをワンボタンで操作したい方
- 60%のFnキー操作に慣れていない方
どちらが一方的に優れているということはなく、用途や好みに応じて選ぶことが大切です。
ZENAIM KEYBOARD2で気になって調べたり試したこと
ZENAIM KEYBOARD2を使用する前・使用していく中で気になったポイントを、実際に調べたり試したりした結果とあわせて紹介していきます。
ZENAIM KEYBOARD2は初心者でも使いこなせる?

ロープロファイルに慣れるまで数日かかりますが、ストロークが浅い分、すぐに馴染みます。 ZENAIM SOFTWAREからZETA DIVISION選手のプロファイルをワンタッチで適用できるので、AP設定やラピッドトリガーの調整に迷うこともありません。
ただし、miniを選ぶ場合は注意が必要です。60%キーボードを初めて使う方は、矢印キーやF列キーをすべてFnキーとの同時押しで操作することになります。この操作に慣れるまで数日はかかるので、その点は覚悟しておきましょう。
初代ZENAIM KEYBOARDとKEYBOARD2の違いは?
主な変更点は以下の通りです。
- キーキャップ塗装の耐久性向上(3層塗装の保護層を改良)
- 吸音材の追加(カームフレックス+エプトシーラーの2枚構成)
- 価格の見直し(初代48,180円→mini 32,780円 / TKL 39,600円)
- 60%サイズのminiを新たに追加
- miniではUSB位置を左側に変更
Wootingなどの競合HEキーボードとの違いは?

ZENAIMはロープロファイル(1.9mm)と磁気検知式を組み合わせた、現時点では数少ない選択肢です。
WootingなどのHEキーボードはフルストローク(3.6mm前後)を採用しており、設計思想が根本的に異なります。 ショートストロークによるストッピング性能を重視するか、フルストロークの打鍵感を重視するかで選び方が変わります。
スイッチの取り外し方はMX系と同じ?

MX系スイッチはプラーを縦方向に噛ませて引き抜きますが、ZENAIMのスイッチは横方向から噛ませる必要があります。 ロープロファイルスイッチ全般に共通する傾向ですが、MX系から移行した方は縦方向に引っ張ろうとしがちです。 間違って縦方向に強く引くとスイッチを傷める可能性があるので注意してください。
まとめ

本記事では、ZENAIM KEYBOARD2のminiとTKLを比較しながら、良いところと気になる点についてレビューしてきました。
打鍵音やカスタマイズ性ではなく、ゲーマーの長時間プレイに振り切った設計思想。 底打ちのクッション性で指への負担を減らし、吸音材で音を抑え、3層塗装キーキャップで指のグリップを確保する。 すべてが「長く快適にゲームプレイするという一点に向かっています。
使用していると、「WELL GAMING」を掲げる東海理化が目指す「幸福なゲーム体験」とは何かが、少しずつ感じ取れてきます。スペックの高さはもちろんですが、プレイヤーに寄り添う設計を地道に積み重ねていく。そんなキーボードだと感じました。
打鍵音の派手さやスイッチのカスタマイズ性を求める方には向きません。 そうではなく、ゲームの操作精度と長時間プレイの快適さを両立したい方、ロープロファイルでラピッドトリガーを使いたい方には最適なキーボードです。
miniはFPS特化で省スペースを求める方に、TKLはゲームだけでなく仕事にも使いたい方におすすめです。
最後になりますが、ゲーミングキーボード市場は海外メーカーが大きなシェアを占めています。その中で、日本の自動車部品メーカーが独自技術でこの領域に挑んでいるのは純粋にうれしいです。ZENAIMが今後どう進化していくのかを楽しみにしつつ、一人のキーボード好きとして応援していきます。


