ROG EXTREMEシリーズのキーボードとマウスをレビュー! 高級機らしい性能盛り盛りモデル

ROG EXTREMEシリーズは、ASUSの高級ゲーミングデバイスのシリーズです。

キーボードのROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARD、マウスのROG HARPE ACE EXTREMEなどの種類があります。

本記事で紹介するのは、ROG EXTREMEシリーズの上記のキーボードとマウスです。PCゲーム、特にFPSやTPSをするのであれば、キーボードとマウスにはこだわりたいところ。

もちろん、ゲームだけでなく、長時間PCで作業をする場合にもこだわるべきです。

本記事では、ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDとROG HARPE ACE EXTREMEの2つの製品の特徴についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

目次

ROG EXTREMEシリーズのスペック

まずは、ROG EXTREMEシリーズのキーボードとマウスのそれぞれのスペックについて紹介します。基本性能やスイッチ方式などが知りたい方は、ぜひご参考ください。

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDのスペック

  • 接続方法:有線/無線(Bluetooth5.1/RF 2.4GHz)
  • 配列:英語配列
  • レイアウト:75%レイアウト
  • キースイッチ:ROG NX Mechanical Switch(Snow/Storm)
  • ライティング:RGB Per Keys
  • AURA SYNC:対応
  • Nキーロールオーバー:対応
  • マクロ:All Keys Programmable
  • ホットスワップ:対応(他社スイッチ互換あり)
  • USBレポートレート:1000Hz(ROG Polling Rate Booster利用時:8000Hz)
  • RF 2.4Gレポートレート:1000Hz(ROG Polling Rate Booster利用時:8000Hz)
  • 重量:2.2kg(with wrist rest)
  • ガスケットマウント搭載
  • 3層構造吸音フォーム搭載
  • フルカラー有機LEDタッチスクリーン搭載
  • 3方向コントロールノブ搭載
  • マグネット着脱式スタンド付属
  • リストレスト付属

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDのスペックは、以上の通りです。

キースイッチは、ROGシリーズ独自開発のスイッチが採用されています。デフォルトで選択可能なのは、リニアスイッチのSnowとクリッキースイッチのSTORMです。

タクタイルは選択できません。

ただ、ホットスワップに対応しているので、後から自分の好みのスイッチに変更することもできます。他社製のスイッチとの互換性もあるので、カスタマイズは無限です。

今回レビューしていくのはリニアスイッチのSnowとなります。

さらに、ガスケットマウントと3層構造の吸音フォームを搭載しています。

詳しくは後ほど解説しますが、簡単に言えば打鍵時の衝撃と音を吸収する仕組みのことです。

これらを搭載しており、良好な打鍵感と静かな打鍵音が楽しめます。

そして、機能性も豊かで付属品も充実。まさに高級キーボードらしいキーボードです。

リニアスイッチのSnow

クリッキースイッチのSTORM

ROG HARPE ACE EXTREMEのスペック

  • 接続方法:有線/無線(Bluetooth5.1/2.4GHz)
  • 最大解像度:42000DPI
  • 最大速度:750IPS
  • キースイッチ:ROG 100M Optical Micro Switch
  • ライティング:Scroll wheel
  • AURA SYNC:対応
  • USBレポートレート:デフォルト1000Hz/ROG Polling Rate Booster利用時8000Hz
  • RF 2.4Gレポートレート:デフォルト1000Hz/ROG Polling Rate Booster利用時8000Hz
  • バッテリー寿命:70時間(ライトオフ)/53時間(ライトオン)
  • 本体重量:47g

以上が、ROG HARPE ACE EXTREMEのスペックです。

接続方法は、3種類に対応しています。USB有線接続、BluetoothとUSBドングルによる2.4GHz無線です。

一般的なドングルとは異なり、有線接続時に使うケーブルの先にアダプターをつけることで機能します。このおかげで、マウスにドングルを近づけて使えるため、障害物による干渉などを防げるのが良いところです。

さらに、スイッチは光学式。入力精度が非常に高く、そのうえ耐久性も高いのが特徴です。

そして、重量が47gと非常に軽いのが、ROG HARPE ACE EXTREMEの最大の特徴だと言えます。

基本性能が高く、そのうえ業界でも最軽量クラスに軽いです。基本性能の高さと軽さを兼ね備えたゲーミングマウスは、市場には決して多くありません。

その点が、ROG HARPE ACE EXTREMEの最大の魅力であり市場における優位性だと言えます。

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDのレビュー

続いて、ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDについて、レビューしていきます。スペックだけでも性能と機能を盛りに盛ったキーボードだとわかりますが、細かな打鍵感や打鍵音についてはわかりません。

打鍵感、打鍵音、使い勝手などについて気になる方は、ぜひご参考ください。

3層構造の吸音フォームで静かな打鍵音

ASUS公式サイトより

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDには、3層構造の吸音フォームが採用されています。

ボトムケースの上には、シリコンパッドを搭載。ボトムケースのすぐ上にシリコンパッドを貼ることで、打鍵時の共振や振動音を軽減できます。

打鍵時の安定性も増すので、良いことばかりです。

さらに、PORON Switch Padを中間に採用しています。ポロンフォームの良いところは、キーボード内部の隙間を埋めることにより、打鍵時の金属的な反響音を減らせるところです。

底打ち音だけでなく、スイッチの跳ね返り時のバネ音のようなものも軽減されます。

そして、上部にはPORON Dampening Foamを採用。キーを押下したときに生じる擦れる音などの、細かなノイズの抑制に繋がっているだけでなく、クッション性により打鍵時の衝撃吸収にも役立っています。

これらの構造のおかげで、打鍵音は静かです。

コトコトとした上品な音が鳴ります。

もちろん、スイッチによって音は異なるので、選んだスイッチによってはその限りではありません。

たとえばクリッキースイッチのカチカチ音も多少は静かになるものの、リニアスイッチと比べると明らかに音が大きいです。

とはいえ、対策をしていないキーボードと比べると、クリッキーでも音は静かになります。

洗練されたリニアスイッチ

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDに採用されているスイッチは、ROG オリジナルのNX Snowメカニカルスイッチ。

アクチュエーションポイントは1.8mmと浅めで、45gfの作動荷重、53gfのトータルフォース設定。これにより、軽やかな押下感と適度な反発が共存し、長時間のタイピングや高速入力でも疲れにくい印象です。

素材はステムとボトムハウジングにPOM、トップハウジングにPCを組み合わせていて、摩擦が少なくキーの動きが非常にスムーズ。

さらに工場出荷時に丁寧な潤滑処理が施されているため、一般的な赤軸系に比べても静音性が高く、カチャカチャ感が抑えられています。

かといってピンク軸のようにゴムゴムとしたぬめっとした感触はないのが魅力。

実際に打鍵してみると、底打ちの音が落ち着いていて、厚みのある低い打鍵音が心地よく感じられました。滑らかさに加えて、しっかりとしたリニアの手応えも残っているため、ただ軽いだけではない高級感のある打鍵感を味わえます。

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDには保守用パーツとしてスイッチが2つ同梱されている

ゲームプレイ時の反応も申し分なく、FPSなど素早い操作が求められる場面でも安心感があります。

総じて静音性やタイピングフィールにこだわる方にもおすすめできるスイッチだと言えます。

唯一無二の調整できるガスケットマウント

打鍵時の衝撃をソフト・ハードの二通りで切り替えられる。キーボード背面にて設定可能

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDの最大の特徴と言えるのが、柔らかさを調整できるガスケットマウントです。

ガスケットマウントというのは、スイッチを支えるPCBやプレートと本体をネジ止めせず、間に何かを挟み込むことで、キーを押したときに沈み込む感覚が得られるようにする工夫のこと。

これによって、打鍵時に指に伝わる衝撃が柔らかくなります。メカニカルスイッチや光学式スイッチは、他のメンブレン・パンタグラフ・静電容量と違って、ラバードームがなく、底付き時の衝撃が強いのがネックです。

それを改善するために、現在では広く使われています。

本機の特徴は、その沈み込みの柔らかさを調整できるということです。

この調整可能なガスケットマウントは、唯一無二だと言えます。

ハードモードにすれば沈み込みが比較的硬くなり、打鍵時の安定感が増すのが良いところです。ゲームには適しています。

ソフトモードにすれば、沈み込みが柔らくなり、長時間使っても指が疲れにくくなるのが良いところです。ライティングやプログラミングなど、長時間キーボードを打ち続けるような用途に向いています。

また、ガスケットマウントやその他の工夫により、打鍵感が非常に良好です。滑らかかつ、疲れにくい打鍵感に仕上がっています。

脱着可能なスタンドが付属する

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDは、アルミケースを採用しています。

アルミケースを採用している高級キーボードは、多いです。高級キーボードと言えばアルミと言えるほど、どこのメーカーも採用しています。

ただ、多くの場合、スタンドがなく高さ調整ができません。

高さ調整ができないと、人によっては打ちにくく感じることがあります。

一方、ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDには、マグネットにより脱着可能なスタンドが付属。

スタンドは背面の磁石で取り付ける

調整は、スタンドなしを合わせて3段階です。

アルミケース採用のキーボードとしては、他に見ないような角度にできます。自分の使いやすい角度に調整でき、非常に便利です。

有機ELタッチスクリーン&ノブが便利

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDには、有機ELタッチスクリーンが採用されています。

カスタムアニメーションの表示、CPU温度などシステムパラメータの表示、KPSの表示などができるスクリーンです。無くても良い機能ではあるものの、あると楽しい機能でもあります。

アニメーションは自分でカスタムできるので、好きなアニメーションを表示すればキーボードを見るだけで楽しくなりますよ。

さらに、ノブも採用されています。

ノブは3方向のコントロールが可能です。ノブにより、直感的に設定の調整や音量調整などができます。

高い剛性感と高級感

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDは、高い剛性感と高級感があるキーボードです。

まず、ケースがアルミ合金製。強くキーを叩く場合でも、しっかりと受け止めてくれるだけの剛性感があります。

重量がリストレストを含めて2.2kgと重いのも、良いところです。この重量感のおかげで、より打鍵時の安定感が高くなります。

さらに、高級感も非常に高いです。

実際に高級機ですが、キーボードは値段が高いからと言って高級感があるとは限らない製品カテゴリだと言えます。その中で、アルミケースにPBTキーキャップに、デザインにと様々な部分に高級感を持たせているのが良いところです。

本機にはラバー製のパームレストも付属します。

しっかりと厚みがあり、表面はサラッとした質感のラバー仕上げ。手首を置いたときにベタつきにくく、適度にソフトなタッチで沈み込みは控えめ。

見た目はシンプルですが、右側にはROGのロゴがさりげなく型押しされていて、上質な雰囲気を演出しています。裏面には滑り止めがしっかり配置されていて、キー操作中にずれにくいのもポイント。

実際に長時間使ってみても疲れにくく、タイピングやゲームプレイを快適にサポートしてくれます。

持ち運びには不向き

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDは、持ち運びには不向きです。

サイズ感自体は持ち運びに適しているコンパクトさがあるものの、重量が本体だけで1.4kg、リストレスト含むと2.2kgとアルミケース採用キーボードのなかでも非常に重い部類なのがネック。

この重量の理由はアルミ合金だけでなく、ガスケットマウントと3層構造のフォームなども挙げられます。

ただ、重量があるというのは先述した通り、打鍵時の安定性が向上するというメリットもあるので、一概に重いから悪いとは言えません。

据え置きで使うことを前提とするのなら、最高のキーボードの一つです。

ROG HARPE ACE EXTREMEのレビュー

今度は、ROG HARPE ACE EXTREMEの特徴について、レビューしていきます。軽量設計が特徴の高級ゲーミングマウスで、スペックを見るだけでも特徴はある程度わかるものの、実際の操作感などはわかりません。

それらについて興味がある方は、ぜひご参考ください。

わずか47gの超軽量設計

ROG HARPE ACE EXTREMEは、たった47gしかない超軽量設計が特徴のゲーミングマウスです。

ここが、本機の最大の魅力のひとつだと言えます。ゲーミングマウスの重量は、一般的には70g程度が相場です。軽いマウスでも、50gから55g前後といったところ。

ワイヤレスマウスとなると、より重くなることもあります。

ROG HARPE ACE EXTREMEはワイヤレスマウスであり、バッテリー持続時間も決して悪くないのにも関わらず、業界でも最軽量クラスの47gという重量を実現しているのが良いところです。

非常に軽く、長時間使っても疲れにくくなっています。

軽いのに剛性が高い

ROG HARPE ACE EXTREMEは、軽いだけでなく、剛性感も高いです。

一般的には、計量設計にすると剛性感は損なわれます。軽いプラ素材を使い、本体をハニカム構造にして軽くするという製品が多いです。

一方、ROG HARPE ACE EXTREMEはカーボンファイバーという軽量かつ高剛性が特徴の高級素材を使っています。強い力をかけても傷がつかず、ゲーム中に激しい操作をしたとしても、多少雑に扱ったとしても壊れにくいです。

操作精度が非常に高い

ROG HARPE ACE EXTREMEは、操作精度が非常に高いです。

まず、ポーリングレートが高くなっています。デフォルトで1000Hz、ブースターを利用すれば8000Hzにまで高くなるのが特徴です。

レシーバーをブースターに取り付けることで調整幅が広がる

ポーリングレートは、マウスがPCに情報を送信する頻度のこと。数値が大きいほど、頻繁に情報が送信されるため、マウスの動きがより滑らかにかつ正確に反映されます。

スムーズかつ正確なので、素早いエイムなどにも対応しやすいです。

さらに、そもそものセンサー精度が高くなっています。精度の高いセンサーを使うことで、挙動が安定し、精密な操作がしやすくなっているのも良いところです。

感度などの調整が細かくできる

ROG HARPE ACE EXTREMEは、感度などの調整が細かくできます。

最大解像度(感度)は、4万2000DPIです。

DPIは、高ければ高いほど、マウスを少し動かすだけでカーソルが大きく移動するようになります。低いほど、カーソルの移動が遅くなるのが特徴です。

非常に高い感度に設定できるので、素早く振り向く操作などがやりやすくなります。感度を高くしたいユーザーには特に、おすすめです。

ただ、最大感度が高いだけではありません。感度を50刻みで細かく調整できます。

自分好みの感度に調整しやすいのが、ROG HARPE ACE EXTREMEの大きな特徴のひとつです。

ROG EXTREMEシリーズはどんな方におすすめ?

【ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARD】

  • 打鍵感にこだわりのある方
  • 長時間使っても疲れにくいキーボードが欲しい方
  • ゲームにも作業にもオールマイティに使いたい方

【ROG HARPE ACE EXTREME】

  • 軽いうえに剛性感の高いマウスが欲しい方
  • 軽さにも性能にも妥協したくない方

ROG EXTREMEシリーズは、以上のような方々におすすめです。

まず、キーボードから。

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDは、打鍵感にこだわったゲーミングキーボードです。ゲーム性能だけならば、本機と同等の性能を持つモデルが2万円までで購入できます。

より高い値段を出す価値は、打鍵感です。長時間の作業に適したガスケットの沈み込みにも、ゲームや競技タイピングに適した反応の素早さが得られる沈み込みにも調整可能。3層構造のフォームによる高級感のある打鍵感と打鍵音。

これらにお金を出せるかどうかが、本機をおすすめできるかどうかの分かれ目です。

続いて、マウス。

ROG HARPE ACE EXTREMEの最大の価値は、「軽量設計」「高剛性」「高性能」の3つをすべて兼ね備えていることです。

これら3つは、どれかにこだわるとどれかが犠牲になることがほとんど。軽くしようとしすぎて剛性感が損なわれたり、高性能にしすぎて重くなったりします。

これら3つを高いレベルで兼ね備えているゲーミングマウスは、市場全体を見てもごく僅かです。

そこにお金を払えるかどうかが、ROG HARPE ACE EXTREMEをおすすめできるかどうかの分かれ目だと言えます。

まとめ

本記事では、ROG EXTREMEシリーズのキーボードとマウスについて、紹介してきました。

ROG AZOTH EXTREME GAMING KEYBOARDは打鍵感と打鍵音にこだわった高級キーボードで、ゲーム性能だけでなく作業性能も非常に高いのが良いところです。

調整可能なガスケットマウントという唯一無二の価値や、3段階の高さ調整が可能なアルミケース採用キーボードといった細かな付加価値などが魅力的。

ROG HARPE ACE EXTREMEは、軽量・高剛性・高性能の3拍子が揃う唯一無二と言えるようなマウスです。

どちらもターゲットが明確で、魅力もわかりやすくなっています。

自分に合うかどうか、本記事などを参考にしながら、じっくりと検討してみましょう。

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