G-Tune PG-I5G60レビュー! 性能が高くてコスパが良好なマウスコンピューターの人気モデル

ゲーミングPCを受注生産形式で販売しているBTOメーカーのなかでも、特に知名度が高いマウスコンピューター。

さまざまなモデルを販売していますが、特に人気が高いのがG-Tune PG-I5G60というモデルです。ミドルクラスの性能で、価格が20万円未満という安さが魅力のモデルとなっています。

ただ、人気とはいえゲーミングPCは性能や使い勝手を知らないとわからないことが多いです。

そこで本記事では、マウスコンピューターの人気モデルG-Tune PG-I5G60の性能面・使い勝手などの良い点と気になる点について、レビューしていきます。

本レビュー記事はマウスコンピューター様から製品をお借りして執筆しています。
内容は2024年10月11時点の情報です。製品仕様・価格は変更になる可能性があります。

目次

G-Tune PG-I5G60のスペックと外観

まずは、G-Tune PG-I5G60がどのようなゲーミングPCなのかを簡単に解説していきます。CPU・GPU・メモリ・ストレージの構成と、外観について紹介するので、スペックなどが気になる方はぜひご参考ください。

なお、実際の性能評価は後ほど行います。

スペック

  • CPU:Core i5-14400F
  • GPU:GeForce RTX 4060
  • メモリ:16GB(8GB×2)
  • ストレージ:1TB NVMe M.2 SSD

以上が、G-Tune PG-I5G60の基本構成です。

CPUには、Core i5-14400Fを採用しています。

これは、最新世代のエントリークラスCPUです。エントリークラスとはいえ、処理性能が高めなのがポイント。フルHDの動画編集程度なら、こなせる程度の性能があります。ゲーム性能も高く、人気のCPUです。

ミドルクラスのGPUであれば、ボトルネックが起きないのもいいところ。

GPUの性能が高く、CPUの性能が低い場合に発生します。GPU性能を引き出せなくなり、グラフィックの処理性能が下がってしまうため、PCはボトルネックが発生しないように構成しなければなりません。

Core i5-13400Fは、後からGPUをカスタマイズするときも対応できるGPUの幅が広いので、カスタマイズがしやすいです。

さらに、GPUにはRTX 4060を搭載。

こちらも最新世代のGPUで、軽いゲームなら高フレームレートを狙いやすい性能があります。現行の人気ゲームで、遊べないゲームはないという程度には性能が高いです。

総じてバランスがよく、高性能だと言えます。

外観

G-Tune PG-I5G60は、ミニタワー型のゲーミングPCです。

PCケースには、大きいサイズのフルタワー、比較的小さいミニタワーなどの種類があります。本機は高さが抑えられているミニタワーなので、あまり高さがないラックにも置けるのがいいところです。

さらに、ハンドルがついているのが特徴的。

そして、サイドパネルにはメッシュ加工が施されています。ここを空気が通るので、比較的冷えやすいのがいいところです。

その分、細かいホコリなどが入りやすくなるというデメリットもあります。

G-Tune PG-I5G60の背面

また、ゲーミングPCとしては比較的地味なデザインなのもいいところです。部屋のレイアウトと調和しやすく、どのような部屋でも合います。

同梱品は電源ケーブルとドキュメントのみのシンプル構成

G-Tune PG-I5G60の良いところをレビュー

G-Tune PG-I5G60のスペックと外観について、簡単に解説してきました。ここからは、G-Tune PG-I5G60の良いところについてレビューしていきます。性能面・使い勝手などの良いところが知りたい方は、ぜひご参考ください。

さまざまなゲームで高フレームレートを狙える

G-Tune PG-I5G60に搭載されているCPUとGPUの組み合わせであれば、さまざまなゲームで高フレームレートを狙えます。

フレームレートとは、1秒間に何枚の画像を画面に表示させるかを示すものです。単位は、fpsを用います。

フレームレートが高いほど、画像の枚数が増えるため、映像が滑らかになるのがいいところです。パラパラ漫画やアニメなどと、同じイメージ。

映像が滑らかになることによって、キャラクターや背景などの動きがより細かく表現されるようになります。FPSなどの競技性が高いゲームでは、敵の動きをより追いやすくなるのがいいところです。

そんなフレームレートですが、本機はフォートナイトなら、フルHDの高画質設定で200fps以上が出せる性能があります。重い場面でも、180ps以上が出るのがいいところです。

FPSとTPSでは特に、敵の動きを追いやすく有利になるフレームレートの基準は144fpsだと言われています。FPSやTPSをプレイする方には、非常におすすめです。

もちろん、それ以外のゲームジャンルでもフレームレートが高いほうが快適に遊べます。

重いゲームでも60fpsを下回りにくいので、オープンワールドゲームが好きな方にもおすすめです。

実際タルコフであれば120fps程度出せますし、サイバーパンク2077でもグラフィック設定を落とせばフルHDで60fps程度出せます。

WQHDでも快適に使える

G-Tune PG-I5G60は、フルHDで高フレームレートを狙えると解説しました。

そのうえ、WQHDでも快適に使えるのがいいところです。

WQHDというのは、フルHDのひとつ上の解像度のこと。2560×1440ピクセルで、アスペクト比は16:9です。

フルHDが1920×1080ピクセルなので、比べるとピクセル数が多いことがわかります。

解像度というのは、画面に表示されるピクセル(ドット)の数のことです。解像度が上がると、ピクセル数が多くなります。

画面に表示されるピクセル数が多くなることによって、画像や映像をより細かく表現できるのがいいところです。そのうえ、画面の表示領域が広くなります。

ゲーム映像がより綺麗になるだけでなく、表示領域が広くなることによって作業が快適になるのが大きなメリットです。

特に、WQHDは作業向き。1枚のモニターで左右に別のウインドウを開いても、比較的作業領域を広くできます。

ただ、画面の表示領域が広くなる分、大きめのサイズのモニターが必要です。

解像度が高いのにモニターが小さいと、小さいモニターに多数のピクセルを表示させるため、文字やアイコンが小さくなってしまうことがあります。

WQHDであれば、26インチから28インチ程度が適正です。フルHDで一般的な24インチの場合、少し文字とアイコンが小さく見える可能性があります。

非常に高速なSSDを採用している

G-Tune PG-I5G60には、非常に高速なストレージが搭載されています。

ストレージというのは、PCにインストールしたデータを保管する領域のことです。倉庫のようなイメージですね。

ストレージには、HDDとSSDという種類があります。

HDDは、安価かつ衝撃に強いのがメリットです。

一方、データ通信速度があまり速くないのがデメリット。OSの起動、ゲームやソフトウェアの起動とロードが遅いです。

SSDは、データ通信速度が速いのがメリット。ゲームやソフトウェアの起動とロードなどが速くなるので、快適です。各種データの読み書きも、高速になります。

本機に搭載されているのは、NVMe規格のSSDです。

NVMe規格は、一般的な規格のSSDよりもデータ通信速度が速いのが特徴。通常のSSDと比べて非常に速いので、ゲームなど各種ソフトウェアの起動やロードなどが速くなります。

最新規格のDDR5搭載だから動画編集に強い

本機のメモリは、DDR5という最新規格のパーツを採用しています。

DDR5は、データ転送速度が速くデータへのアクセスがいいのが特徴です。

メモリは、PCが処理するデータを一時的に保管しておくための領域。作業台のようなものです。作業台が広いほうが大きいものを加工したり、より多くの素材を置いて作業効率が上がったりするのと同様に、メモリが大きいほうが処理速度が速くなります。

より大きなデータの処理もできるようになる、ということです。

このメモリのデータ転送速度が速いということは、処理するデータにアクセスしやすいということ。より作業が快適になります。

特に、動画編集や画像編集など同時にさまざまな処理を並行するような作業に、強いのが特徴です。

エアフロー効率がいい

G-Tune PG-I5G60は、エアフローの効率がいいです。

エアフローというのは、空気の通り道のこと。PCの冷却効率には、空気の通りやすさなどが深く関係しています。空気が通りやすいほうが、冷えやすいです。

本機は、底面から空気を吸う少し珍しい仕組みになってます。底面から吸気をして、その空気がCPUなどの熱を持つパーツに直接当たり、そのまま背面に抜けていくというエアフローです。

そのうえ、サイドパネルのメッシュ加工のおかげで、左右からも空気が通りやすくなります。

エアフロー効率を高めることで、効率よく冷却する仕組みです。

掃除が比較的楽で初心者でも安心

G-Tune PG-I5G60は、掃除が比較的楽です。

底面から吸気を行うという都合上、地面のホコリが入り込みやすくなります。それを防ぐためにフィルターが搭載されているのですが、フィルターは簡単に引き出して取り外し可能です。

フィルターがしっかりとホコリなどを引っかけてくれるため、内部が汚れにくいのがいいところ。そのうえ、フィルターも水で丸洗いできるので掃除が楽です。

G-Tune PG-I5G60の気になる点をレビュー

ここまで、G-Tune PG-I5G60の良いところについてレビューしてきました。もちろん、良いところもあれば気になるところもあります。そこで今度は、G-Tune PG-I5G60の気になる点についてレビューしていくので、メリットとデメリットの両方が知りたい方はぜひご参考ください。

サイズがやや大きい

マウスコンピューター G-Tune DG-I7G70とのサイズ比較

G-Tune PG-I5G60は、サイズが少し大きめです。

幅178×奥行395×高さ285mmというサイズになっています。フルタワーと比べると小さいですが、奥行きが広いのが特徴です。そのうえ、幅もほんの少し広めに取られています。

高さはないが奥行きがある

高さを抑えながら、高性能なパーツを搭載させているのが、このサイズ感になっている理由です。PCパーツは、基本的には性能が高くなるとサイズが大きくなります。本機はRTX 4060など、性能が高めのパーツを搭載しているため小型化に限界があるということです。

そのうえ、内部に少し余裕がある作りになっています。これはエアフローを効率化したり熱干渉を防いだりするための措置です。

その分サイズが大きいので、ミニタワーと聞いて小型のPCを思い浮かべる方は注意しましょう。

ただ、それでもフルタワーよりは小さく、置き場所には困りにくいです。あくまでもデスクの上に置く場合は少し大きく感じる、といった程度になっています。

CPUクーラーの性能が少し弱い

G-Tune PG-I5G60に搭載されているCPUクーラーは、空冷式です。

CPUクーラーには、空冷式と水冷式の2種類があります。

空冷式はファンが回転することで生まれる空気の力を利用して、冷却する方式です。水冷式より安価ですが、冷却性能と静音性能は劣ります。

水冷式は、循環液が熱を吸い取りながら循環し、ラジエーターという部品に熱をためる仕組みです。ラジエーターにファンが空気を当てることで冷却し、熱を奪われた循環液がまた循環して熱を吸い取ります。

冷却性能が高いうえに、ファンの動作音が比較的静かなのがいいところです。

また、空冷式でも高性能なパーツは多数あります。

ただ、本機に搭載されているのはそのような高性能空冷クーラーではありません。一般的な空冷式で、パーツの性能に対して冷却性能は少し弱いです。

長時間ゲームをプレイしたり、負荷が高い作業をしたりするとファンの音が大きくなります。その状態が続くと熱を持ちやすいので、注意しましょう。

G-Tune PG-I5G60はこんな方におすすめ

  • FPSやTPSをメインでプレイしたい方
  • さまざまなゲームを快適に遊びたい方
  • 簡単な動画編集や画像編集にも使いたい方
  • コスパが高いゲーミングPCが欲しい方
  • 初めてゲーミングPCを購入する方

G-Tune PG-I5G60は、以上のような方々におすすめです。

本機は、Apex LegendsやフォートナイトをフルHDの高画質設定で200fps以上で遊べる性能があります。WQHDでも軽いゲームなら144fpsを越えることがあるので、非常に快適です。

FPSやTPSは軽いゲームが多く、本機を使えば高フレームレートを簡単に狙えます。そのため、FPSやTPSをメインで遊びたい方におすすめです。

もちろん、多少重いゲームでも快適に動くため、他のゲームジャンルを前提に考えている方にもおすすめ。

さらに、本機はメモリのデータ転送速度とストレージのデータ通信速度が速いため、作業にも向いています。あまり重い動画の編集には向きませんが、簡単な動画編集や画像編集などには使いやすいです。

一般的な範囲で、ゲームと作業を両立させたい方にもおすすめです。

そして、本機はこれだけの性能を備えていて20万円未満という価格帯なのが大きな魅力。コスパが高いゲーミングPCが欲しい方や、はじめてゲーミングPCを購入したい方にもおすすめです。

まとめ|人気の高コスパミドルクラスPC

本記事では、G-Tune PG-I5G60の良いところと気になる点についてレビューしてきました。

ゲーミングPCは、高価な買い物です。製品のメリットとデメリットの両方を知り、購入を慎重に検討するのが大切。本機は用途が合えばデメリットが少ないゲーミングPCなので、用途で選ぶのがおすすめです。

人気の高コスパミドルクラスゲーミングPCで、ゲームも作業も快適に楽しみましょう!

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