RazerHammerhead Duoは、Razerが販売しているカナル型ゲーミングイヤホンです。
Razerのゲーミングギアはとても人気があり、Razerで揃えている人も大勢います。イヤホンまでRazerで揃えられたらいいなと思っている人や、使いやすいゲーミングイヤホンを探している人におすすめです。
今回は、そんなRazer Hammerhead Duoのスペック、音質・定位感、使用感について紹介しましょう。
Razer Hammerhead Duoのスペックをレビュー
- タイプ:カナル型
- ドライバー:ハイブリッド型デュアルドライバー
- インピーダンス:32Ω±15%
- 感度:112±3dB(最大SPL)
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- 入力電力:10mW/20mW
- コネクター:3.5mm直角ジャック
- ケーブル長:1.2m
- 重量:17g
- マイク周波数特性:100Hz~10kHz
- マイク集音パターン:無指向性
- マイク感度:-40±3dB
ダイナミック型は、低音域を得意としています。対してバランスドアーマチュア型は、高音域が得意です。この2つを組み合わせたハイブリッドなドライバーで、幅広い周波数帯域をカバーできます。
これを2基搭載しているということで、音質性能には期待できますね。
インピーダンスは高くも低くもないといったところで、幅広い機器に対応できます。インピーダンスが高すぎるとアンプが無いと鳴りきれなくなり、低すぎると今度は音量を下げても下げても大きいという現象が起きるようになるんです。
32Ωなら、特に問題ありません。
Switchなどのゲーム機に接続しても、PCに接続しても良いバランスです。イコライザー目的にヘッドホンアンプを使うなら、音量は下げておきましょう。
Razer Hammerhead Duoの特徴・おすすめポイントをレビュー
Razer Hammerhead Duoのスペックで最も特徴的なのは、ドライバーです。ハイブリッドドライバーを搭載するゲーミングイヤホンは、あまりありませんから。では、音質はどうなのか?他に特徴はあるのか?気になる人もいるでしょう。そこで今度は、Razer Hammerhead Duoの特徴・おすすめポイントについて、レビューしていきます。
デュアルドライバーで迫力のある音が鳴る
ゲーム目的でオーディオ機器を購入するとき、迫力を求める人は多いです。そのためか、ドライバーを大きくできるヘッドホンのほうがイヤホンより人気があります。
ただ、Razer Hammerhead Duoはデュアルドライバー形式なので、迫力は十分です。ゲームの効果音やBGMを大迫力で楽しむことができますし、映画鑑賞でも迫力のあるサウンドを楽しむことができますよ。
ハイブリッドドライバー搭載で音域が広い
Razer Hammerhead Duoは、ハイブリッドドライバーを搭載しています。
ハイブリッドドライバーは低音に強いドライバーと、高音に強いドライバーとを組み合わせたものです。それぞれの弱点を補った形になり、幅広い音を出せるというメリットがあります。
Razer Hammerhead Duoも、ゲーミングイヤホンとして考えると決して安いとは言えません。
ただ、ハイブリッドドライバーを2基搭載したイヤホンとして見ると、比較的安い部類です。
また、Razer Hammerhead Duoはしっかりと音のバランスが取れています。ゲーミングイヤホンらしく低音重視にはしているものの、高音も疎かになっていませんし、音がバラバラということもありません。
しっかりまとまっていて、音域の広さを感じられる良いイヤホンです。
手元でマイクのミュートができる
Razer Hammerhead Duoのケーブルには、リモコンが備わっています。マイクのミュート、音量調整、再生・一時停止・通話終了の操作が可能です。
普通にゲームをしているときや音楽を聞いているときも役立ちますし、VC時にも役立ちます。手元でマイクミュートの切り替えができるのは、想像しているよりもずっとストレスフリーになりますよ。
ただし、音楽再生時に「次のトラックへ」「前のトラックへ」の操作はできません。注意しましょう。
Razerらしいデザイン
Razer Hammerhead Duoのデザインは、とてもRazerらしいです。
Razerと言えば黒と緑の配色のイメージですが、本機にもそれはしっかり受け継がれています。たまに白いガジェットを出しますが、本機には白のカラバリはありません。あれば選択肢が増えるので、ここは少し残念な点でしょう。
横から見るとRazerぽさはありませんが、筐体にはしっかりとRazerのロゴがいつもの蛍光緑で描かれています。
好みは分かれるでしょうが、Razer製品でデスクまわりをまとめている人なら統一感が出て良い感じに映えるのではないでしょうか。
Razer Hammerhead Duoの使用感をレビュー
Razer Hammerhead Duoの特徴についてレビューしてきましたが、実際の使用感が気になるという人も多いでしょう。特に、ゲームでの使用感と音楽鑑賞にも使えるかどうかは重要なポイントです。そこで最後に、Razer Hammerhead Duoの使用感についてレビューしていきます。
音質はゲーム特化!ゲーム音が近く感じられる
音質傾向は、ハイブリッドドライバーにしてはゲーム特化に感じられます。
ゲーム音がしっかり近く感じられるので、足音や銃声など繊細な効果音を聞き分けたいなら重宝するような音です。FPSなどだけでなく、BGMや効果音が気持ち良い類のゲームでは大活躍します。
音質傾向として強いのは高音ですが、ゲーム音が強調されているように感じられるのが面白いところです。
定位感が良好でFPSでも使いやすい
Razer Hammerhead Duoの定位感は、とても良好です。
FPS/TPSで使うと、足音がどこから鳴っているのかをしっかり捉えることができます。音がわかりやすいうえ、方向性も正確です。距離感も結構正確なので、足音や銃声で敵のいる方向・距離を見極めるのにとても役立ちます。
音楽での定位感も良好です。音に包まれている感覚が得られます。
音楽鑑賞には尖ったジャンルには使いやすい
Razer Hammerhead Duoは音楽鑑賞的には、少し極端なイヤホンです。
フラットな音が求められる傾向のあるジャズ、ファンクなどには不向き。
向いているのは、尖ったところのある音楽です。高音が多いポップスやアニソン、ゲームの歌物BGMなどとは相性が良いと感じられます。
さらに、急激な音量変化のある音楽にもピッタリです。音がとても滑らかに変化していきます。
低音に関しては、程よいレベルです。低音好きな人には物足りなく感じられるかもしれませんが、それ以外ならあまり気にならないでしょう。
音の解像度は、絶妙です。分離しすぎていることもなく、混ざりすぎていることもありません。定位感と適度な分離感で、立体感のある音を楽しむことができます。ここは、ゲーム用の調整がうまく作用しているのでしょう。
マイクの音質は十分
マイクの音質は、必要十分といったところです。
無指向性なので音がキーボードの音などを拾いがちですが、声もしっかり拾ってくれます。安いマイクにたまにある「余計な音は拾うのに声を拾ってくれない」という現象は、起きません。
とてもクリアとまではいきませんが、相手にしっかり声と喋っている内容が伝わる程度にはハッキリとしています。
ただし、ノイズは比較的乗りやすいです。
調整機能のあるサウンドカードなどと接続するなど、ノイズが乗りにくくする工夫をしたほうが快適に使えるかもしれません。
装着感が非常に良く遮音性も十分
装着感は、とても良好です。
しっかりと耳に密着するタイプで、圧迫感はそれなりにあります。その分、耳への保持力が高いです。イヤーフックなどは付いていませんが、それでもなかなか落ちません。これは、ノズルの角度の恩恵でしょう。
密着感が高いので、遮音性も高いです。
よりゲームに没入できますよ。
Razer Hammerhead Duoのレビューまとめ
Razer Hammerhead Duoは、全体的に扱いやすいゲーミングイヤホンです。
ハイブリッドドライバーの恩恵か、音のバランスが良くなっています。低音に偏りすぎることもないので、幅広い用途に使えるでしょう。それでいて、ゲームの音が近く感じられたり定位感が良好だったりと、ゲーミングイヤホンとして求められる部分はしっかりおさえています。
値段はそれなりですが、性能が高く使いやすいゲーミングイヤホンを探している人や、Razerでゲーミングギアを揃えたい人にはおすすめです。