自宅では本格的にXLRで収録したい、出先ではスマホに挿してそのまま録りたい、配信中はケーブルを減らしてデスクをすっきりさせたい。配信スタイルが固まらないうちは、こんな悩みがつきまといます。
今回紹介するMaono PD200W Hybridは、ワイヤレス・USB・XLRの3つの接続方法を1本にまとめたダイナミックマイク。シーンに合わせて使い分けられるうえに、3つの接続を同時に使って別々のデバイスへ並行収録できる柔軟性が魅力です。
本記事では、そんなMaono PD200W Hybridの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
なお、本レビューはMaono様より製品を提供いただきレビューしています。
本レビューはMaono様より製品を提供いただきレビューしています。
Maono PD200W Hybridの基本的な仕様

Maono PD200W Hybridは、ワイヤレス・USB・XLRの3WAY接続に対応したダイナミックマイクです。ポッドキャストやゲーム配信、動画制作など幅広い用途を想定して作られています。まずはそんなMaono PD200W Hybridのスペックや同梱品、デザインについて見ていきましょう。
スペック
- 型式:ダイナミックマイク
- 指向性:単一指向性(カーディオイド)
- カプセルサイズ:30mm
- 周波数特性:50Hz〜16,000Hz
- サンプリングレート/ビット深度:24bit/48kHz
- 最大音圧レベル:128dB
- S/N比:82dB(ノイズキャンセル機能ON時)
- 調整可能ゲイン幅:0〜+36dB
- 接続方式:2.4GHzワイヤレス/USB-C/XLR
- ワイヤレス通信距離:最大約60m
- ノイズリダクション:3段階(Slight/Moderate/Aggressive)
- バッテリー:2600mAh/3.7V(9.62Wh)
- バッテリー駆動時間:RGB OFF時 約60時間/RGB ON時 約38時間
- ヘッドホン端子:3.5mm
- 認証:PSE/TELEC取得済
型式はダイナミックマイク、指向性は単一指向性のカーディオイドを採用しています。カーディオイドというのは、マイクの正面方向の音を強く拾い、横や後ろからの音を抑えるように設計された指向性のこと。配信や雑談収録のように一方向からの声を狙って録りたい場面に向いています。
サンプリングレートは24bit/48kHzと、配信や映像制作で標準的に使われる仕様。最大音圧レベルは128dB、S/N比は82dBと、配信用マイクとしては十分な数値が確保されています。
最大の特徴は、1本のマイクでワイヤレス・USB・XLRの3つの接続方法に対応している点。
シーンに応じて接続方式を切り替えられるだけでなく、3つの接続を同時に使って別々のデバイスへ並行収録することもできるので、デスクでの収録から屋外取材、配信と並行したバックアップ録音まで幅広く対応できます。
同梱品

- Maono PD200W Hybridマイク本体(ショックマウント装着済み)
- 取り外し可能な卓上マイクスタンド
- Type-Cワイヤレスレシーバー
- USB C-USB A&Cケーブル
- Type-C変換アダプター
- ウインドスクリーン
- ユーザーマニュアル(英語版)
- 日本語取扱説明書
同梱品は、必要なものが一通り揃っている構成です。マイク本体には標準でショックマウントが装着されており、別途購入する必要がありません。

ショックマウントというのは、振動によるノイズを吸収するためのアイテム。デスクの揺れや手の接触音を抑える役割を果たします。
ウインドスクリーンも付属するので、息継ぎや吹かれ音といったノイズも届きにくく、配信を始めるのに必要な装備がほぼ揃った状態で届きます。

ワイヤレス用のレシーバーは小さなドングル型で、PCやスマートフォンのUSB-Cポートに直接差し込んで使う仕様。
なお、卓上スタンドではなくブームアーム版を選んだ場合は、マイクアームとC型クランプが同梱されます。
デザイン

デザインはマットなブラックを基調としつつ、ホワイトの文字やグレーのアクセントが入った落ち着いたデザインです。本体側面には「maono」のロゴが配置されており、配信画面に映ったときの収まりも良くなっています。

本体正面には、ミュートボタンとダイヤルノブが配置されています。ノブの周囲には電源・RGB切り替えのアイコンが描かれており、直感的に操作できる設計。ノブはマイクゲインや音量の調整に使い、ボタン操作で機能を切り替えられます。

背面には接続用のポートが集約されており、上から順にXLR端子、USB-C、電源/RGBボタン、3.5mmヘッドホン端子が並びます。配信中にヘッドホンで自分の声をリアルタイムにモニタリングできる構で、声のトーンや音量バランスを確認しながら収録を進められます。

ショックマウントの側面には、Maonoのロゴが入った締め付けノブが配置されています。ノブを回すことで、マイクの角度を細かく調整できる仕組みです。

本体の上部には半透明のリングが組み込まれており、ここからRGBライティングが光ります。アプリで色や点灯パターンを設定できるので、配信画面のアクセントとしても使えます。
Maonoについて
Maonoは2014年に中国・深センで創業されたオーディオブランドで、創業者のAlex Lu氏はBYD出身のエンジニア。社名はスワヒリ語で「ビジョン」を意味し、「Vision Drives Technology(ビジョンが技術を駆動する)」という理念のもと、ポッドキャストや配信、ゲーム実況向けのマイクや音響機器を展開しています。
設計・R&D・製造をすべて自社で完結させる垂直統合モデルが特徴で、2018年には中国・東莞に自社工場を設立しました。インターネット時代のコンテンツクリエイター向けマイクに特化したブランドとして展開を続け、現在は世界153か国・600万人以上のユーザーが製品を使用しています。
PD200X(Red Dot Design Award受賞)、DM30RGB(CES Innovation Award受賞)、MaonocasterシリーズなどがMaonoの代表モデル。日本国内では株式会社アスクが代理店を務めており、流通やサポート面での安心感もあるブランドです。
マイクを選ぶときに知っておきたい基礎知識
ここまで、Maono PD200W Hybridの基本的な仕様について紹介してきました。今度は本機を理解するうえで知っておきたい、マイク選びの基礎知識について解説していきます。
マイクには大きく分けて2つの分類軸があり、これを知っておくと製品選びで迷いにくくなるので、配信を始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてください。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い

マイクの方式には、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。
ダイナミックマイクは、振動板に取り付けられたコイルが磁界の中で動くことで音を電気信号に変換する方式のマイクです。感度は控えめで、マイク正面からの音をしっかり拾いつつ、横や後ろの環境音は拾いにくいのが特徴。耐久性や湿気への強さも高く、防音設備のない自宅やオフィスでも扱いやすい部類です。
一方コンデンサーマイクは、コンデンサーの静電容量の変化で音を電気信号に変換する方式のマイク。感度が高く、繊細な音まで広く拾えるので、ボーカル録音やASMRのように音の質感を細かく届けたい用途に向いています。ただし環境音まで拾ってしまうため、防音設備のある環境で使うのが基本です。
配信やボイスチャット、ポッドキャストといった用途では、環境音の影響を受けにくいダイナミックマイクが扱いやすい選択肢になります。
USB接続とXLR接続の違い
マイクの接続方式にも、USB接続とXLR接続の2種類があります。
USB接続のマイクは、PCやスマートフォンに直接挿すだけで使えるプラグアンドプレイ仕様。

ドライバーのインストールや複雑な設定が不要で、初めてマイクを使う方でもすぐに録音や配信を始められます。
XLR接続のマイクは、オーディオインターフェイスを経由して接続する方式です。

XLRというのは音響機器同士をつなぐ業界標準のケーブル規格で、安定した音声伝送と高品質な録音環境を実現できます。本格的な音作りや拡張性を求める方に向いていますが、別途オーディオインターフェイスが必要になるので初期投資はかさみます。
多くのマイクは、USBとXLRのどちらか一方にのみ対応する設計です。ただし最近は、両対応の製品も少しずつ増えてきています。
Maono PD200W Hybridはどの立ち位置か

Maono PD200W Hybridは、USB・XLR両対応のダイナミックマイクでありながら、ワイヤレス接続まで備えたハイブリッド型の製品。
ダイナミックマイクなので環境音に強く、自宅やオフィスでも扱いやすい基盤を持ちつつ、USBで手軽に始められて、ステップアップしたくなったらXLRで本格的な収録環境にも移行できます。さらにワイヤレス接続によって、これまでのUSB/XLR両対応マイクにはなかった移動の自由度が加わっているのが本機の現代的な立ち位置です。
配信を始めたばかりの初心者から、収録環境を拡張したい経験者まで、シームレスに使えるマイクです。
同じようにXLR接続・USB接続が1台でおこなえるマイクとしては、保有している中ではSHURE MV7があります。ただし、ワイヤレス接続まで備えてシームレスに使い分けられる点は、Maono PD200W Hybridならではの強みです。
Maono PD200W Hybridの良いところをレビュー
Maono PD200W Hybridの仕様とマイク選びの基礎知識について紹介してきました。本機がどんなマイクかが見えてきたところで、今度は実際に使ってみて感じたMaono PD200W Hybridの良いところについてレビューしていきます。3WAY接続の使い勝手やアプリの便利さが気になる方は、こちらのセクションも参考にしてみてください。
3WAY接続でシーンごとに使い分けられる

Maono PD200W Hybrid最大の魅力は、ワイヤレス・USB・XLRの3WAY接続をシーンごとに使い分けられる点。
デスクで腰を据えて配信するときはXLRでオーディオインターフェイスにつないで本格的な音質を狙い、ちょっとした収録ならUSBで手軽に始められて、移動しながら録りたいときはワイヤレスに切り替えるという運用ができます。
これまでは「ワイヤレスマイクが欲しいけど据え置きでも使いたい」「USBマイクから将来XLRに移行したい」と思っても、それぞれ別の製品を買い直す必要がありました。1本のマイクで全部こなせるので、機材を増やさずに用途を広げられる設計です。
「USB-Cレシーバーを忘れた」「この環境ではUSBで繋ぎたい」というときに、ほかの接続方法に逃げられる安心感もあります。3WAYは単なるスペック上の特徴ではなく、実際の運用で役に立つ柔軟性として機能してくれる点が嬉しいポイントです。
マルチデバイス同時収録ができる

3つの接続方式を組み合わせると、1本のマイクから3つのデバイスへ同時収録できます。
実際にWindows PCへXLR接続、MacへUSB接続、iPhoneへワイヤレスドングル接続という3WAY同時運用を試したところ、3台すべてで同じ音声を独立した音声ファイルとして記録できました。
ライブ配信中にXLRでオーディオインターフェイス経由の音声をミキサーに通しつつ、別の機材でバックアップ録音を走らせたり、ポッドキャスト収録と並行してショート動画用のクリアな音源を別デバイスで取得したりといった、これまで複数のマイクが必要だった運用が1本でこなせる構造です。
さらに1台のレシーバーで2本のPD200W Hybridを同時接続することもでき、独立した2トラックで録音できる仕様。対談やインタビュー収録でも2人の声がそれぞれ別トラックに分かれて記録されるので、後から編集でかぶりを整理する負担も減らせます。
配信用途として十分な音質

ダイナミックマイクとして、配信やポッドキャストに必要十分な音質を確保しています。
実際にWebミーティングやポッドキャストを想定した収録を試したところ、声の輪郭がしっかり乗りつつ、低域も痩せ気味にならずバランスのよい音で記録できました。30mmカプセルとカーディオイド指向性の組み合わせが効いており、声を狙って録るための作り込みがされているのが伝わる音作りです。
ダイナミックマイクの宿命として、コンデンサーマイクのような繊細な空気感やニュアンスまでは拾い切れません。歌や楽器の収録のように音の質感を細かく届けたい用途では、別の選択肢を検討する必要があります。
ただし配信・ポッドキャスト・Webミーティングといったボイス中心の用途であれば、本機の音質は十分実用域。むしろダイナミックマイク特有の環境音耐性とあわせて、自宅環境でも安定して使い続けられる構造です。
実際の収録した音声がこちらです。同じ内容を同時接続して録音していますので、聞き比べてください。※ゲインの差は多少出ること了承ください
XLR接続での収録
USB接続での収録
無線での接続
ワイヤレス接続でも遅延を感じない安定通信

ワイヤレス接続でも、遅延をほぼ感じさせない安定通信を実現しています。
Bluetoothではなく独自の2.4GHz帯ワイヤレスを採用しているため、音声と映像のズレや音の途切れが起きにくい設計。USB-CレシーバーをPCに挿し込むだけでドライバーのインストール不要で認識され、すぐに使い始められます。
スペック上は最大約60mのワイヤレス接続に対応しているので、屋外や広い空間でも安心して使えるのが特徴的です。一般的な室内環境であれば、別の部屋に移動しても接続が途切れる心配はほぼないと言えます。
ケーブルがないことで机の上がすっきりするのも実用的なメリットです。配信中にノートPCを少し動かしたいときも、レシーバーを抜き差しする必要がなくスムーズに対応できます。
3段階のノイズキャンセリングで配信環境を選ばない

USB接続とワイヤレス接続では、3段階のノイズキャンセリングが効きます。Slight・Moderate・Aggressiveの3段階から選べる仕様で、使用環境に応じて柔軟に調整できる設計。
ダイナミックマイクは感度が控えめなので、声をしっかり録ろうとするとゲインを上げる必要があり、その分ノイズも乗りやすくなります。ところが本機はノイズキャンセリングを併用することで、ゲインを上げてもノイズの少ない音を録音できる仕組みになっているのが嬉しいポイントです。
3段階のノイズキャンセリングで対応できる範囲も広く、Slightは遠くの環境音をうっすら抑え、Moderateは近距離のPCファン音などを抑制、Aggressiveはキーボードやマウスの打鍵音まで強力にカットしてくれます。
ダイナミックマイクの環境音耐性と、ソフトウェアによる積極的なノイズカットが両立しているため、防音設備のない自宅や屋外でも安心して収録できる仕上がりになっています。
Maono Linkアプリで音作りまでスマホで完結

専用アプリ「Maono Link」を使えば、音作りまでスマートフォンで完結できます。
アプリではマイクゲイン・ヘッドホンボリューム・ノイズリダクションの段階・RGBライティングの色や明るさを直感的に操作でき、PCを開かなくても録音設定が整います。バッテリー残量もアプリで確認できるので、長時間の収録でも残量切れを心配せずに済む構造です。
シーンプリセット機能も面白い要素のひとつ。Original・Podcast・Game・Singの4つのモードを切り替えるだけで、用途に合ったEQ設定が適用されます。Gameモードにすると中高域が少し持ち上がってボイスチャットでの聞き取りやすさが向上し、Singモードに切り替えるとエコーがかかって歌や朗読の収録にぴったりな音作りができる仕組みです。
パラメーターの細かい知識がなくても、シーンを選ぶだけで適切なサウンドにできるので、配信初心者にとってありがたい設計だと言えます。
軽量で持ち歩き収録にも対応できる

本体とショックマウントの実測重量は約368gと、ダイナミックマイクとしては軽い部類。

筐体素材は半透明のリング部を除けば樹脂が中心で、金属感のある仕上げではないものの、その分軽量に仕上がっています。ワイヤレス接続と組み合わせれば、マイクを手に持ったまま歩きながら収録するという使い方もできるので、外でのインタビューやロケ収録に活躍してくれそうです。
人通りの多い街中や屋外イベントなど、固定式のマイクでは対応しづらいシーンでも、軽量さと無線接続を活かせば自分の声をクリアに届けられます。
これまで配信用マイクでは難しかった「動きながら録る」というスタイルが、本機なら現実的な選択肢になります。
バッテリーが長持ちで長時間の配信にも安心

バッテリー駆動時間は、RGBライト点灯時で約38時間、消灯時で約60時間という長時間駆動仕様。
長時間の配信や複数日にわたる取材でも、こまめな充電を気にせず使い続けられる設計です。RGBライティングは配信画面のアクセントとして楽しめる要素ですが、長時間ワイヤレスで使うシーンでは消灯しておくとバッテリーを大きく節約できます。
屋外でのモバイル収録や対談取材など、充電環境が限られる場所での運用では、RGBを消しておくのがおすすめです。室内のデスク収録でRGBを楽しみたい場合も、こまめに充電しておけば困ることはほぼありません。
Maono PD200W Hybridの気になる点をレビュー
ここまで、Maono PD200W Hybridの良いところについてレビューしてきました。多機能で柔軟性の高いマイクですが、一部には気になる点もあります。気になる点も含めて検討したい方は、こちらの章もあわせて確認してみてください。
ワイヤレス接続にはMaono Linkアプリの設定が必要

ワイヤレス接続を使うには、最初にMaono Linkアプリでのセットアップが必須。
一般的なワイヤレスマイクや無線ヘッドセットの感覚で、ドングルを挿せばそのまま繋がると思って手を進めると、最初のペアリングがうまくいかず戸惑います。実際、私も最初はドングルを挿して電源を入れたら認識されると思い込んでいたので、すんなり繋がらず少し苦戦しました。
製品の説明書には接続手順がきちんと記載されているので、まずは説明書通りに電源を長押しでオンにし、ペアリングランプが点滅から点灯に変わるのを確認する流れを守ると、迷わず接続できます。
一度ペアリングを済ませてしまえば、それ以降はドングルを挿して電源を入れるだけで自動的に認識されます。初回のセットアップさえ乗り越えれば、ワイヤレス接続の快適さを存分に活かせます。
スマホケースを装着したままだとドングルが干渉する

スマートフォンにワイヤレスレシーバーを挿す際、ケースの厚みによってはドングルが干渉してしっかり差し込めないことがあります。
私が使っているMagSafe対応のケースでは、ケースのフチがドングルに当たってしまい、まっすぐ奥まで挿すことができませんでした。

ケースを外してしまえば問題なく挿せるので、外出先でモバイル収録するときだけ一時的にケースを外すという運用で回避できます。薄型のケースであれば干渉しないこともあるので、お手持ちのケースとの相性は事前に確認しておくと安心です。
USB接続時はゲインを上げる必要がある

ダイナミックマイクの宿命ですが、USB接続で使うときはゲインを高めに設定する必要があります。
ダイナミックマイクは感度が控えめなので、コンデンサーマイクと同じ感覚で使うと音量が物足りなく感じることがあります。本機もUSB接続時には、しっかり声を拾わせるためにマイクゲインを上げて使うのが基本になる仕様です。
ただし先に触れた通り、本機にはノイズキャンセリング機能が搭載されているので、ゲインを上げてもノイズが乗りにくい設計。
ダイナミックマイクとノイズキャンセリングの組み合わせで、ゲインを上げざるを得ないというデメリットを実用上はカバーできる構造です。
XLR接続時はRGB照明とボタンが無効になる

XLR接続を使う場合、本体のRGB照明や操作ボタンは動作しない仕様。
XLR接続ではUSB給電が行われないため、本体側の電子的な機能が止まってしまうのが理由で、これはMaono公式も仕様として明記している正常な挙動です。RGBライティングを楽しみたい方や、本体ボタンでミュートや音量調整をしたい方は、USB接続またはワイヤレス接続を選ぶ必要があります。
ただXLR接続をする場合は、オーディオインターフェイスやミキサー側で音量・ミュートを制御するのが基本なので、実用上は大きな問題にはなりません。本格的な収録環境を組むときは、本体機能ではなく外部機器で操作する形になる点を覚えておくと迷わず使えます。
まとめ

本記事では、Maono PD200W Hybridの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
ワイヤレス・USB・XLRの3WAY接続を1本にまとめ上げ、シーンに応じて使い分けられる柔軟性が、本機の大きな価値です。デスクで腰を据えて配信するときはXLR、ちょっとした収録はUSB、移動しながら録るときはワイヤレスと、配信スタイルに合わせてマイクが付いてきてくれる構造に仕上がっています。
さらに、3つの接続を同時に使って別々のデバイスへ並行収録できる仕様も、本機ならではの強み。
配信中にバックアップ録音を走らせたり、ポッドキャスト本編とショート動画用の素材を1度に取得したりといった、これまで複数のマイクが必要だった運用が1本でこなせます。
ワイヤレス接続にアプリの初期設定が必要だったり、スマホケースとの相性に注意が必要だったりといった気になる点もありますが、これらは3WAY接続というアーキテクチャがもたらす自由度の裏返しだと考えると、十分に飲み込める範囲です。
そんなMaono PD200W Hybridは、以下のような方々におすすめです。
- ポッドキャストや音声配信をこれから始めたい方
- 屋外や移動先でもモバイル収録したい配信者
- 配信本編と動画素材を1本のマイクで同時取得したい方
- 2人収録のポッドキャストを手軽に始めたい方
- 防音設備のない自宅で配信したい方
ダイナミックマイクなので環境音にも強く、防音設備のない自宅でも安心して使える基盤を持ちつつ、USBで手軽に始めて、慣れたらXLRで本格収録、外出時はワイヤレスといった成長線に沿って付き合えるマイクです。
1台のレシーバーで2本のマイクを同時接続できる仕様も、対談ポッドキャストを始めたい方にとってありがたい設計だと言えます。
配信を始めたばかりの初心者から、収録環境を拡張したい経験者まで、シームレスに付き合えるマイクを探している方には、特におすすめできるダイナミックマイクだと言えます。

