GameSir Tegenaria Liteは、GameSirの有線ゲームコントローラーです。
ドリフトに強いホールエフェクトスティックや1000Hzのポーリングレート、割り当て可能な背面ボタン2つを備え、スティックを左右対称に置いたPS配置を採用しています。価格は3,299円で、PC・Switch・Android・iOS・Steamに対応します。
本記事では、そんなGameSir Tegenaria Liteの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。
本レビューはGameSir様より製品を提供いただきレビューしています。
GameSir Tegenaria Liteの基本的な仕様
GameSir Tegenaria Liteの基本的な仕様として、スペック・同梱品・デザイン・重量比較・各種設定・GameSirについて、順に紹介していきます。
スペックと特徴

GameSir Tegenaria Liteの主なスペックと特徴を簡単に紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | GameSir Tegenaria Lite(型番:GameSir-T3 Lite) |
| カラー | レトログレー/セレネホワイト(レビュー機はレトログレー) |
| ボタン配置 | PS配置(左右対称スティック) |
| 接続方式 | 有線(ケーブル固定式・USB-A) |
| 対応プラットフォーム | Switch/Android/iOS/PC/Steam |
| スティック | GameSir™ アンチドリフト ホールエフェクトスティック |
| トリガー | メンブレン アナログトリガー |
| ABXY・十字キー | メンブレン |
| モーター | デュアル非対称モーター |
| 背面ボタン | 2つ(L4/R4・割り当て可能) |
| Turbo(連射) | あり(A/B/X/Y/L1/R1/L2/R2) |
| ポーリングレート | 1000Hz |
| ソフトウェア | GameSir Connectアプリ(動作確認・FW更新) |
| 製品サイズ | 163×99×60mm |
| 重量 | 公称230g/実測231.0g(ケーブル込み)・192.5g(本体のみ) |
| 価格 | 3,299円(GameSir公式ストア) |
GameSir Tegenaria Liteの主な特徴は、以下の通りです。
- 超低遅延の有線接続
- ドリフトに強いGameSir™ホールエフェクトスティック
- 1000Hzのポーリングレート
- クッション性のあるメンブレントリガー・ボタン
- デュアル非対称モーターによる振動
- 割り当て可能な背面ボタン2つ(L4/R4)
- 滑り止めのレーザー刻印テクスチャーグリップ
- Turbo(連射)機能
GameSir Tegenaria Liteは、スティックを左右対称に並べたPS配置の有線コントローラーです。純正のプレイステーション系と同じ持ち方で扱え、有線接続なので接続切れの心配がありません。
3,000円台の価格ながら、割り当て可能な背面ボタンを2つ備えています。この価格帯では省かれることも多い装備ですのでありがたいところ。前面のボタンから指を離さずに操作を増やせます。
ケーブルを除けば200gを切る軽さで、バッテリーを積まない有線構造ならではの数値です。
スティックにはホールエフェクトを採用しています。ホールエフェクトというのは、磁気センサーで位置を読み取る非接触式のスティック方式のこと。物理的な接点が擦れないため、長く使っても摩耗によるドリフトが起きにくい構造です。
同梱品

GameSir Tegenaria Liteの同梱品は、本体を中心とした最小構成。ケーブルは本体に固定されており、着脱式ではありません。
本体のほかに付属するのは、GameSirのカードやステッカー類です。紙の詳しいマニュアルは同梱されず、取扱説明書はGameSirの公式サイトからWebで確認する形になっています。
付属品の点数を絞ることで、価格を抑えた構成だと言えます。
デザイン

GameSir Tegenaria Liteは、レトログレーを基調とした落ち着いた配色。公式が「Back to the 90s」とうたうとおり、かつての据え置き機を思わせる懐かしい見た目です。

本体上部には、左右にL1・L2、R1・R2のショルダーボタンとトリガーが並びます。中央からはグレーのケーブルがそのまま伸びていて、着脱式ではなく本体と一体になっています。

背面には、L4・R4の2つのパドルと、型番などを記した製品ラベルを配置。左右のグリップは手のひらに沿うようにふくらんだ形状です。

十字キーは中央でつながった一体型で、方向ごとに矢印が刻まれています。左右対称配置の左手側に位置し、方向入力を担当。

ABXYボタンのキャップはスモークがかったクリア仕様で、中央には赤・青・緑・黄の小さなドットが配置されています。左右スティックの間にあるMボタンにも同じ4色のアクセントが入り、点灯もするので、シンプルな本体色のなかで目を引くポイントです。

フロント面はつるつるとした手触りで、テクスチャーはありません。

一方、グリップ部分にはレーザー刻印のテクスチャー加工。ラバー素材のような強いホールド感はないものの、細かい凹凸で最低限の滑り止めは確保されています。プラスチック筐体のため高級感は控えめですが、そのぶん軽さにつながっています。
他の主要ゲームコントローラーとの重量比較

GameSir Tegenaria Liteの重量を、市場で広く使われている主要なゲームコントローラーと比べました。数値は実測値。本機はケーブル固定式のため、本体のみの実測値で比較しています。
| 機種 | 実測重量 |
|---|---|
| GameSir Tegenaria Lite(本体のみ) | 192.5g |
| Xbox Wireless Controller | 242.5g |
| 初代Nintendo Switch Pro Controller | 248.5g |
| SONY DualSense | 282.0g |
比較した中では、GameSir Tegenaria Liteが最も軽い側に収まります。純正機と比べると50g以上の差があり、有線接続でバッテリーを積んでいないぶん、軽さで一歩リードしています。
なお、ケーブルを含めた実測は231.0gで、公称の230gとほぼ一致していました。
各種設定

GameSir Tegenaria Liteの各種設定は、専用ソフトを使わず本体のボタン操作で完結します。まず接続先に応じて、ホームボタンと他ボタンの組み合わせでモードを切り替えます。
| プラットフォーム | モード | インジケータ | 切り替え |
|---|---|---|---|
| PC | Xbox | 緑 | ホーム+X(2秒) |
| iOS/PC/Android | DS4 | 青 | ホーム+B(2秒) |
| Switch | Switch | 赤 | ホーム+Y(2秒) |
| Android | Android | 黄 | ホーム+A(2秒) |
モード以外の調整は、中央のMボタンと他ボタンの組み合わせで行います。本体側でできる主な設定は、以下の通りです。
- マクロの割り当て(M+L4/R4)
- スティックのデッドゾーン切り替え(M+スティック押し込み)
- ターボの設定(M+対応ボタン)
- 振動の強さ調整(M+ビュー/メニュー)
- 十字キーと左スティックの入れ替え(M+十字キー左を3秒)
- ABXYのレイアウト切り替え(M+A)
- インジケータの明るさ・色の調整
PC用ソフトのGameSir Connectにも対応しており、コントローラーの動作確認とファームウェアの更新が行えます。一方で、キーの割り当てやスティックの調整は本体側で完結する設計。物理的なリセットボタンはなく、機能をリセットしたいときはメニューとホームを同時に5秒長押しします。
ソフトを起動しなくても本体だけで設定を変えられるので、つないですぐに使い始められます。
GameSirについて

GameSirは、中国・広州に拠点を置くゲーミングデバイスブランドです。2013年にYao Ma氏が設立し、初のゲーミングハードウェアとしてGameSir G1を発売しました。マルチプラットフォーム対応のコントローラーやアクセサリーを幅広く展開。
近年はホールエフェクトスティックを採用したモデルを多く手がけ、G7シリーズをはじめとするコントローラーで知られています。
本機は海外では「GameSir T3 Lite(Tegenaria Lite)」の名称で展開されており、日本では「Tegenaria Lite」として販売されています。本体裏の型番ラベルにも「GameSir-T3 Lite」と記載されています。
GameSir Tegenaria Liteを使った感想

ここでは、GameSir Tegenaria Liteを実際に使ってみて感じた印象を軽く触れていきます。詳細については後の章でレビューするので、まずは全体的な使用感をお伝えします。
箱から取り出してまず感じたのは、レトロな配色のかわいらしさです。レトログレー基調のシンプルな見た目に、ABXYやMボタンの差し色が効いていて、親しみやすさが先に立ちます。
握ってみると、軽さが印象的でした。プラスチック筐体なので高級感は控えめですが、軽いおかげで長時間握っていても手や腕への負担が少なく感じられます。グリップのホールド感は最低限で、テクスチャー加工が滑りを抑えてくれる程度です。
操作系はスティックが左右対称のPS配置で、慣れた持ち方でそのまま扱えます。この価格ながら背面ボタンが2つ付いているのも、実際に使うと便利に感じます。
一方で、ABXYボタンは横幅が広めで、ボタン間を細かく行き来する操作には少し癖があります。このあたりは後の「気になる点」で詳しく触れていきます。
GameSir Tegenaria Liteの良いところをレビュー
ここまで、GameSir Tegenaria Liteの基本的な仕様や全体的な感想について紹介してきました。今度は、実際にプレイしながら感じた、GameSir Tegenaria Liteの良いところについてレビューしていきます。
慣れ親しんだPS配置で扱いやすい

GameSir Tegenaria Liteは、スティックを左右対称に置いたPS配置を採用しています。左右対称配置というのは、両方のスティックを本体下側の同じ高さに並べたレイアウトのこと。純正のプレイステーション系コントローラーと同じ持ち方で扱えます。
この価格帯はXbox配置の製品が多く、PS配置を試したい方の選択肢は限られていました。その点、本機はPS配置に慣れた指の運びをそのまま活かせるので、持ち替えの違和感なくプレイに入れます。
有線で安定する1000Hzのポーリングレート

GameSir Tegenaria Liteは、1000Hzのポーリングレートに対応します。ポーリングレートというのは、コントローラーがPCに1秒あたり何回入力情報を送るかを表した数値のこと。数値が大きいほど入力の間隔が短くなり、応答が速くなります。
たとえばXboxやSwitchの純正コントローラーは、有線接続でおおむね125Hz前後(約8msごと)とされることが多いです。世代や接続方法によって数値は変わるため、あくまで目安ですが、1000Hzは理論上およそ1msごとの更新にあたり、単純計算で約8倍の頻度で入力を送るイメージになります。
実際に計測ツールで測ったところ、平均1000.45Hz・中央値1000.00Hzと、公称どおりの値が出ていました。ジッター(間隔のばらつき)も0.06msと小さく、有線接続なので無線特有の遅延やゆらぎがなく、この価格でも十分な応答が得られます。
この価格で背面ボタンを2つ搭載

GameSir Tegenaria Liteの背面には、割り当て可能な追加ボタンが2つ。L4とR4として配置され、Mボタンとの組み合わせで機能を割り当てられます。3,000円台のコントローラーで背面ボタンまで載せているモデルは多くありません。
前面のボタンから指を離さずに操作を1つ増やせるので、よく使うアクションを割り当てておくと便利です。手頃な価格で追加ボタンを試せるのも、嬉しいポイントだと言えます。
実測192.5gの軽さで長時間でも疲れにくい

GameSir Tegenaria Liteは、本体のみで実測192.5gと軽量。有線接続でバッテリーを内蔵していないぶん、無線モデルより軽く仕上がっています。
実際に握ってみると、軽さのおかげで長時間握っていても手や腕への負担が少なく感じられました。腕を上げた姿勢で遊ぶときや、休日にまとめて遊ぶときにも、軽さは扱いやすさにつながります。
GameSir Tegenaria Liteの気になる点をレビュー
ここまで、良いところについてレビューしてきました。手頃な価格で必要な機能をそろえた1台ですが、一部には気になる点もあります。
ABXYボタンの幅が広く、細かな行き来がしにくい

GameSir Tegenaria Liteは、ABXYボタン1つあたりの横幅がやや広めの作り。実際に格闘ゲームで使ってみると、ボタン間を細かく行き来する操作や同時押しで、狙いが少しずれることがありました。
とはいえ、シビアな同時押しを多用しないジャンルであれば、それほど気になりません。細かいボタン操作の精度を重視する方は、押し心地を把握しておきたいところです。
トリガーの切り替え機能がない

GameSir Tegenaria Liteには、トリガーのストロークを切り替える機能が付いていません。押し込みを浅くして反応を速める、いわゆるトリガーストップのような仕組みは備えていない作り。
FPSの射撃を素早く繰り返す場面では、もう少し浅く切り替えたいと感じることもあります。ただ、トリガーの深さにこだわらないジャンルであれば、この価格帯としては割り切れる範囲です。
まとめ

本記事では、GameSir Tegenaria Liteの良いところと気になる点についてレビューしてきました。
GameSir Tegenaria Liteは、ホールエフェクトスティックや1000Hzのポーリングレート、背面ボタン2つといった機能を、3,299円にまとめた有線コントローラーです。本体のみで実測192.5gと軽く、専用ソフトなしで設定が完結する手軽さも備えています。
一方で、ABXYボタンの横幅やトリガー切り替えの非対応など、細かな操作を突き詰める用途では気になる点もあります。プレイするジャンルによって評価が分かれるところだと言えます。
そんなGameSir Tegenaria Liteは、以下のような方におすすめです。
- 手頃な価格でPS配置のコントローラーを試したい方
- ドリフトに強いホールエフェクトスティックを安く手に入れたい方
- 背面ボタン付きのコントローラーを気軽に使ってみたい方
- 有線接続で軽いコントローラーを探している方
価格を抑えつつ必要な機能をそろえたい方には、手に取りやすい選択肢だと言えるコントローラーです。

