MOJHON STORM レビュー! TMRスティック&2000Hz搭載の万能フラッグシップコントローラー

MOJHON STORMは、TMRスティックと2000Hzポーリングレートを搭載した、MOJHONの新作フラッグシップコントローラーです。

ホールエフェクト+マイクロスイッチのデュアルトリガーや16個のメカニカルボタン、4個の背面ボタンを備えており、FPSからレース、アクションまで幅広いジャンルに対応可能。

加えて充電ドックもセットで付属しており、ケーブルの抜き差しなしで使い続けられる1台に仕上がっています。

本記事では、そんなMOJHON STORMの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

本レビューはMOJHON様より製品を提供いただきレビューしてます。

目次

MOJHON STORMの基本情報

MOJHON STORMの基本情報として、スペックやデザイン、付属品、ソフトウェア、メーカーについて紹介していきます。

スペック

項目仕様
製品名MOJHON STORM
接続方法有線(USB-C)/2.4GHz無線/Bluetooth
ポーリングレート有線2000Hz/2.4G 2000Hz/ジャイロ最大1000Hz(PC時)
スティックカスタムTMRジョイスティック
解像度2×2048
スティック遅延1.94ms
トリガー2段階切替トリガー(ホールエフェクト+マイクロスイッチ)
ボタン数16(メカニカル)
背面ボタン4(M1・M2:マイクロスイッチ/M3・M4:メカニカルスイッチ)
十字キーMOJHON式 ダイヤモンドクロスキー
ジャイロ6軸
RGB6ゾーン
バッテリー1000mAh
振動H-bridge IC+非対称デュアルモーター
入力DC 5V/0.6A
対応機種PC(Windows 10/11)/Nintendo Switch/Switch 2/iOS/Android
価格12,999円(税込・2026年5月時点)
左がGale Hall、右がSTORM

MOJHON STORMは、MOJHONのGale Hall(ホールセンサー)からTMRスティックへと進化した汎用フラッグシップに位置づけられるコントローラーです。

有線・無線どちらでも2000Hzのポーリングレートに対応し、スティック解像度2×2048・遅延1.94msという高いスペック。

十字キーには独自設計のダイヤモンドクロスキーを採用し、トリガーはホールエフェクトとマイクロスイッチを物理スイッチで切り替えられる構造になっています。

充電ドックがセットで付属しているため、ゲーム終了後はドックに戻すだけで充電が始まります。16個のメカニカルボタンと4個の背面ボタンを備え、FPSからレース、アクションまで幅広いジャンルに対応できる構成です。

透明シェル+6ゾーンRGBの外観や、レーザーエッチングの装飾も特徴的。MOJHONの現行ラインナップのなかでも、性能と外観の両面で作り込まれた1台に仕上がっています。

デザイン

本体上半分は透明シェルになっており、内部のレーザーエッチングのストライプ柄が透けて見えます。シェル両側の縁にはRGBライトが配置されており、通電時に好きなカラーで光らせられます。

グリップ部分はラバー素材ではなく、樹脂表面にダイヤカット状のエンボス加工が施されています。指の腹に細かな突起が触れる手触りで、ラバーとは違う乾いた質感ですが、しっかり滑り止めとして機能します。

ラバー素材で起こりがちな加水分解の心配がないので、長く使う上でも安心です。

横から見た形状はXboxコントローラーに近く、グリップ部分は深く湾曲しています。本体カラーはダークグレーとブラックのグラデーションで、透明シェル部分のシルバーストライプと合わせて落ち着いた見た目になっています。

付属品

MOJHON STORMの同梱品は以下のとおりです。

  • 本体
  • 充電ドック(USBドングル収納機能付き)
  • USBレシーバー(2.4GHzドングル)
  • USB-A to USB-Cケーブル(編組タイプ)
  • 交換用スティックキャップ4個(高さ違い2種類×2)
  • プロダクトマニュアル
  • サポートセンターQRカード

付属の交換用スティックは、デフォルトを含めると3種類の高さから選べます。

背の低いものから高いものまで揃っており、FPSで遠距離のエイムを精密に行いたい場合は背の高いタイプ、アクション系で素早い切り返しを重視する場合は背の低いタイプ、といった使い分けができます。

スティックキャップは引っ張るだけで取り外せる構造。工具不要で気軽に交換できるため、ゲームジャンルに応じてセッティングを変えたいユーザーには嬉しいポイントです。

ソフトウェア

STORMには専用アプリ「BIGBIG WONアシスタント」が用意されており、PC・Android・iOSの3プラットフォームで使えます。ファームウェアのアップグレードはPC版が必須となるため、ダウンロードはMOJHON公式サイトから行います。

アプリでは以下のような設定が可能です。

  • 全ボタンのキーマッピング・連射設定
  • 左右トリガーのデッドゾーン調整
  • スティックのデッドゾーン・スティック曲線調整
  • 振動の左右別強度調整
  • RGBライティング設定
  • ロゴライトのカラー個別設定
  • ステップ精度設定・ポーリングレート設定
  • 接続モード切替(Xinput / Switch)
  • 左スティック→十字キーマッピング
  • ジャイロ・スティックの校正
  • ファームウェアアップグレード

機能は必要十分で、コントローラーで触りたい設定はひととおり揃っています。マッピング・トリガー・振動・イルミネーション・デバッグというタブ構成で、設定したい項目にたどり着くまでの操作も迷いません。

BIGBIG WONアシスタントのダウンロード

MOJHON

MOJHONについて

MOJHONは、旧BIGBIG WONからリブランディングされたゲーミングデバイスメーカーです。Gale HallやBLITZ 2など、ホールセンサーやTMRスティックを搭載したコントローラーを展開しており、近年は高ポーリングレート対応のフラッグシップ機を立て続けに投入しています。STORMはGale Hallの系譜を継ぐ汎用フラッグシップとして位置づけられる1台です。

MOJHON STORMの良いところをレビュー

ここまで、MOJHON STORMの基本情報について紹介してきました。今度は、STORMの良いところについてレビューしていきます。スティックの操作感やボタンの押し心地が気になる方は、要チェックです。

TMRスティックによる高精度な操作感

STORMはTMR方式のジョイスティックを採用しています。TMRというのは、トンネル磁気抵抗効果を利用したスティックセンサーのこと。スティック軸に仕込んだ磁石の動きを非接触で読み取るため、物理的な接点が摩耗してドリフトする心配がありません。

写真のセンサーはTMR方式のスティックセンサーの一例です。STORMにはMOJHON仕様にカスタマイズされたTMRセンサーが搭載されています。

公式仕様では2×2048の解像度、1.94msの低遅延を実現。実際にPCのFPSタイトルで使ってみると、エイムの微調整がスムーズに反映され、入力の引っ掛かりは感じられませんでした。スティックの戻りも安定しており、中央付近でぶれて意図しない入力が暴発するような場面もありません。

ホールセンサーを採用していたGale Hallと比べてみると、TMR化された分だけ細かな入力の追従性が一段上がっているのを感じ取れます。

有線・無線どちらでも2000Hzの低遅延

STORMは有線接続と2.4GHz無線接続のどちらでも2000Hzのポーリングレートに対応しています。ポーリングレートというのは、コントローラーがゲーム機やPCに入力情報を送る頻度のことで、数値が大きいほど入力反映の遅延が小さくなり、滑らかな操作につながります。

参考までに一般的なゲーミングコントローラーは1000Hz、XBox純正コントローラーは250Hz程度が標準。2000Hzは現行コントローラーの中でも上位のスペックで、特に競技志向のFPSタイトルでアドバンテージを発揮します。

実際の使用感としては、有線でも2.4G無線でも操作感に差を感じません。2.4G接続でケーブルから解放されながらも有線同等の応答性を維持できるのは、長時間プレイで疲労を減らしたい場面でも嬉しいポイントです。

ホールエフェクト+マイクロスイッチのデュアルトリガー

トリガーはホールエフェクトセンサーとマイクロスイッチを物理的に切り替えられる2段階方式を採用しています。ホールエフェクト方式ではアクセル開度のようなリニア入力に対応し、マイクロスイッチに切り替えるとマウスクリックのような短いストロークでカチッと入力が確定する仕組みです。

レーシングゲームでは、コーナーの手前でブレーキを徐々に踏み込むようなアナログ操作が活きるためホールエフェクト側に設定。

FPSではトリガーを素早く引き切る連射性が欲しいのでマイクロスイッチ側に切り替える、といった使い分けができます。

切り替えはコントローラー上部の物理スイッチを左右にスライドするだけ。ゲームジャンルを切り替えるたびに設定アプリを開く必要がなく、感覚的に切り替えられる作りになっています。

メカニカルボタンとダイヤモンドクロスキーの押し心地

ABXYボタンとショルダーボタンを含む合計16個のボタンに、メカニカルスイッチが採用されています。ラバードームのようなぐにっとした感触ではなく、マウスクリックに近い歯切れの良いクリック感。ストロークが短く、押し込んだ瞬間に入力が確定する感覚があります。

背面ボタンは4個搭載されており、M1とM2はマイクロスイッチ、M3とM4はメカニカルスイッチという構成です。

M1・M2はやや沈み込みのある押し心地、M3・M4はカチッと軽快な押し心地と、押し分けで判別しやすい設計になっています。

十字キーには、MOJHON独自設計の「ダイヤモンドクロスキー」が採用されています。一般的なドーム型十字キーが1つの土台でつながっているのに対し、ダイヤモンドクロスキーは4方向のキーがそれぞれ独立した構造で、しかも各方向にメカニカルスイッチが配置されています。

実際に押してみると、上下左右それぞれの方向で独立したクリック感があり、斜め入力での意図しない方向への抜けが起きにくいのを感じ取れます。格闘ゲームや横スクロールアクションのようにコマンド入力の精度が問われるタイトルとの相性が良く、これだけでも独自の存在感がある十字キーに仕上がっています。

こちらは、STORMの各種ボタンのクリック感をお伝えする動画です。あわせてご覧下さい。

充電ドックが付属して使いやすい

STORMには専用の充電ドックが付属しています。ゲームを終えたあとコントローラーをドックに置くだけで充電が始まる構造で、ケーブルを抜き差しする手間がありません。

ドック側にはオレンジ色のLEDが配置されており、充電中はインジケーターで状態を把握できます。

また、ドックの背面に2.4GHz無線用のドングル収納スペースが設けられている点も便利です。

ドングルをドックに差し込んでおけば、紛失や置き場所に困る心配がありません。コントローラー本体・ドック・ドングルを一体で扱える設計は、デスク周りをすっきり保ちたい人にとって嬉しい仕様です。

同社のFPS特化機であるBLITZ 2では充電ドックが別売り扱いだったため、標準で付属しているSTORMはトータルの所有コストを抑えやすい構成にもなっています(BLITZ 2のレビューはこちら)。

MOJHON STORMの気になる点をレビュー

ここまで、MOJHON STORMの良いところについてレビューしてきました。完成度の高い汎用フラッグシップですが、一部には気になる点もあります。

PS5には非対応

対応機種としてPC(Windows 10/11)、Nintendo Switch、Switch 2、iOS、Androidが挙げられている一方で、PS5には対応していません。マルチプラットフォーム機能を売りにしているコントローラーとしては、PS5ユーザーにとって惜しいポイントだと言えます。

グリップはラバー素材ではない

グリップ部分はラバー素材ではなく、樹脂表面にダイヤカットのエンボス加工を施した仕上げです。ラバーグリップのしっとりとした感触を期待していると、肌触りの違いに最初は戸惑うかもしれません。

ただ、エンボス加工で滑りにくさはしっかり確保されており、長時間のプレイでも汗で滑ったりすることによって握り直すことはありませんでした。

ラバー素材は経年で加水分解してベタつきが出ることがあるため、長期使用の観点では樹脂エンボスのほうが安心とも言えます。素材選びはトレードオフと考えて、自分の好みに合うかどうかで判断するのがよさそうです。

カスタマイズには専用ソフトウェアのダウンロードが必要

M1〜M4のキーマッピングやトリガーのデッドゾーン調整など、本格的なカスタマイズには専用アプリ「BIGBIG WONアシスタント」のダウンロードが必要です。

最近のゲーミングキーボードではVIAやVIALのようにブラウザ上でカスタマイズできるWebツールが主流になりつつあり、コントローラーでもGuliKitがブラウザ経由で設定できる「GuliKit Setup Tool」を提供しています。

MOJHONでもWebベースの設定ツールが用意されると、ダウンロードの手間が省けて便利だと感じました。今後の対応に期待したい部分です。

まとめ

本記事では、MOJHON STORMの良いところと気になる点について、レビューしてきました。

TMRスティック、2000Hzポーリングレート、デュアルトリガー、16個のメカニカルボタン、独自設計のダイヤモンドクロスキーと、汎用フラッグシップに期待される要素を一通り押さえた仕上がり。充電ドックが標準で付属している点も含め、使い勝手の完成度が高い1台に仕上がっています。

そんなMOJHON STORMは、以下のような方々におすすめです。

  • コントローラーのドリフトに悩んでいる方
  • 充電ドックが付属する1台を使いたい方
  • PCとSwitchを1台のコントローラーで使い回したい方
  • FPS特化のBLITZ 2では用途が偏りすぎると感じていた方

コントローラーのドリフトによりTMRスティックを試したい方には、汎用機ラインの中でも最新世代のセンサーを搭載した1台として有力な選択肢になります。

充電ドックが付属している点も、使い勝手を重視する方にとって嬉しいポイント。ドングル収納スペースまで備えているため、デスク周りをすっきり保ちたい方の要望にも応えてくれます。

PS5非対応とグリップ素材の好みは選び方が分かれるところですが、PCとSwitch系を主戦場にしているプレイヤーであれば、汎用フラッグシップとして長く付き合える選択肢だと言えます。

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