内最大手BTOメーカー、マウスコンピューター。
ゲーミングPCやワークステーションなどを受注生産で販売しており、コスパの高さなどから人気があります。受注生産なので、購入時に構成をカスタマイズできるのがいいところです。初心者でも、気軽にカスタムPCに手を出せます。
さらに、家電量販店にはなかなか並ばないようなハイエンド機や、お得な高コスパモデルなどがあるのも魅力のひとつです。
そんなマウスコンピューターには、G-TuneとNEXTGEARの2つのシリーズがあります。
そこで本記事では、マウスコンピューターのゲーミングPCの2シリーズを比較し、各シリーズの人気モデルを紹介していくので、ぜひ選ぶ際の参考にしてください。
本レビューはマウスコンピューター様から製品をお借りしレビューしています。
G-Tuneシリーズとは
G-Tuneは、マウスコンピューターの主力ゲーミングPCブランドです。多くのプロゲーマーやストリーマーに使われており、非常に評価が高いブランドだと言えます。
G-Tuneの特徴は、性能の高さとサポート体制の手厚さです。
G-Tuneのラインナップは、非常に幅が広くなっています。エントリークラスからハイエンドクラスまで、数多くのモデルが用意されているのがいいところです。初心者でも、上級者でも、望むスペックのものが手に入ります。
さらに、サポート体制が非常に手厚いです。
選べる安心サポート&サービスとして、延長保証サービスや安心パックサービス、翌営業日出荷サービスなどさまざまなサービスを用意しています。ほかにもデータ復旧安心パックや、導入支援サービスなど幅が非常に広いです。
もちろん、修理サポートも手厚くなっています。購入から3年間は、修理が無償です。
なお、サポート体制の手厚さについてはマウスコンピューター全体の魅力なので、G-TuneシリーズとNEXTGEARのどちらを選んでも、変わりません。
NEXTGEARシリーズとは
NEXTGEARシリーズは、マウスコンピューターに以前からあったゲーミングPCブランドです。
2019年以降、販売が停止されたシリーズとなっています。2023年7月26日に復活したことで、話題になっていました。
NEXTGEARシリーズの特徴は、初心者向けのモデルが多いことです。G-Tuneとは違い、エントリークラス特化という位置付けになっています。
さらに、復活後はミドルクラスのラインナップを増やしているのが特徴です。近年は、FPS/TPSの流行により、ゲーミングPC初心者でも高フレームレートを求める傾向があります。その需要にこたえるように、ミドルクラスのモデルを増やしているのがいいところです。
そのうえ、G-Tuneと比べるとコスパが高いのが魅力のブランドとなっています。
G-Tuneシリーズには3種類ある
マウスコンピューターのゲーミングPCの2ブランドの概要について、それぞれ簡単に紹介しました。NEXTGEARと比べると、G-Tuneはラインナップが豊富です。そんなG-Tuneには、3つの種類があります。
フルタワー
フルタワーというのは、大型サイズのケースを採用しているPCのことです。
ケースが大きいので、拡張性が高いのが特徴となっています。大きいCPUクーラーや、大型ラジエーターの水冷クーラーを取り付けやすいのがいいところです。
ほかにも、複数枚のGPUを搭載するなど、PCの性能を強化するさまざまなカスタマイズに対応しています。
さらに、ケースが大きいので標準構成の性能も高くしやすいです。
そのため、G-Tuneのハイエンドモデルは基本的には、フルタワーになっています。
半面、どうしてもサイズが大きくなるため設置スペースが限られるのがデメリットです。
ほかのメーカーでは、ハイエンドモデルでも拡張性を犠牲にしてミドルタワーケースを使うことがありますが、マウスコンピューターは拡張性重視でフルタワーになっています。
ミニタワー
ミニタワーというのは、サイズが小さいケースを採用しているPCのことです。
大きい順に、フルタワー、ミドルタワー、ミニタワーとなっています。
マウスコンピューターは、ミニタワーを採用しているモデルが多いです。一般的には、ミニタワーというとキューブ型が多い傾向があります。
一方、G-Tuneのミニタワーモデルはフルタワーをそのまま縮尺だけ縮めたような見た目が特徴です。写真では、フルタワーもミニタワーも差がないように見えます。
ただ、実際に見るとミニタワーのほうが明らかに小さいです。
そんなミニタワーは、省スペースなのが魅力。あまり広くないところにも置けるので、場所を選びにくいです。デスクの上、デスクの下、PCラックなどさまざまな場所に設置しておけます。
さらに、拡張性も決して低くはありません。
エントリークラス、ミドルクラスはもちろん、ミドルハイクラスの構成も作れます。ハイエンドとなると流石に難しいですが、一般的にはミドルハイクラスでも十分なハイスペックです。
幅が広い性能のモデルを出しているのが、G-TuneのミニタワーPCの特徴となっています。
ハンドル付きミニタワー
ハンドル付きミニタワーは、名前の通りミニタワーPCにハンドルを付けているようなモデルです。
外観の変化は、ハンドルだけではありません。G-Tuneのほかのミニタワーと比べると、キューブ型に近い形をしています。高さが抑えめで、幅が少しだけ広めなのが特徴です。
ハンドルを持って場所を移動できます。デスクトップPCなので持ち運びは想定されていませんが、レイアウトを変えたいときなどに便利です。
ほかにも、掃除の際にラックから場所を移すのも楽になります。普段は使うことがないハンドルですが、あると便利です。
さらに、G-Tuneのハンドル付きモデルは、エントリークラスからミドルクラスに多い傾向があります。それらの人気モデルを探すと、ハンドル付きミニタワーが出てくることが多いです。
拡張性はタワー型モデルの中で一番低くなっています。
G-TuneとNEXTGEARの特徴と違い
ここまで、G-TuneとNEXTGEARの概要とG-Tuneのケースの違いなどについて、紹介してきました。ここで、マウスコンピューターのゲーミングPCの2つのシリーズの特徴を比較していきます。それぞれの特徴を簡単に解説するので、違いを知りたい方はぜひご参考ください。
G-Tuneは性能の幅が広い
G-Tuneは、性能の幅が広いのが特徴です。
15万円前後のエントリークラスから、40万円以上のハイエンドクラスまで幅広く用意されています。
エントリークラスでは、近年見かけにくくなったGTX 1650搭載モデルがあるのがいいところです。2Dプラットフォームの作品を快適に遊べる性能があり、2Dゲーマーには最適なモデルとなっています。
逆に、最上位モデルになると最新のCore i9-14900KFとRTX 4090を採用しているのが特徴です。メモリが64GB、SSDが2TBで水冷クーラー搭載とどこを取っても高性能になっています。
性能の下限から上限までの振れ幅が広く、ラインナップも豊富なので、自分に最適なモデルを見つけやすいです。
G-Tune・NEXTGEARには一部ホワイトモデルがある
G-TuneとNEXTGEARには、白モデルがあります。全てのモデルにカラーバリエーションがあるわけではありませんが、人気モデルには白モデルが用意されていることが多いです。
白モデルは、エントリークラスからミドルハイクラスまでのミニタワーPCが基本となっています。黒いケースを採用しているのが通常モデルで、構成を変えずにケースだけ白くしているのが白モデルです。
近年は、女性のPCゲーム人口増加などもあり、白デバイスの人気が高くなっています。白ガジェットを出す周辺機器メーカーも非常に多く、デスクを白で統一したいという人も多いです。
そのため、G-Tuneの白モデルも非常に人気があります。
また、G-Tuneの白モデルの一部にはオーロラコレクションセットがあるのがいいところです。Logicoolの白ガジェットとのセット品で、白モデルでデスクを統一できます。
G-Tuneは中級者向けのセットが多い
G-TuneにもNEXTGEARにも、ゲーミングPCと周辺機器やモニターとのセット商品が用意されています。
G-Tuneのセット品には、中級者向けのセットが多いです。Core i7とRTX 4060の組み合わせなど、軽いゲームを144fpsで遊べる程度の性能を持つPCがベースとなっています。
そこに、Logicoolのミドルクラスの製品を合わせているのが特徴です。オプションで、G913などLogicoolのハイエンド機が選べるようになっています。
2024年時点でセット販売されているオーロラコレクションは、キーボードとマウスの性能としてはそれほど高くはありません。ラピッドトリガーを搭載したモデルではなく、アクチュエ—ションポイントチェンジャーもないものの、打鍵感が良好で無線の安定性が高いのがいいところです。
NEXTGEARはコスパ重視
NEXTGEARは、コスパ重視でラインナップを揃えています。
最安値モデルは、Ryzen 5 4500とRTX3050を組み合わせているエントリークラスです。価格は税込み119,900円となっています。G-Tuneの最安値モデルが15万円程度でGTX 1650搭載だと考えると、非常にコスパが高いです。
高コスパの理由はRyzenシリーズのCPUを搭載していることが挙げられます。
Ryzenシリーズは、Core iシリーズよりも価格が低くなっています。ゲーム性能はCore iシリーズのほうが高い傾向がありますが、コア性能などはどちらも高いです。モデルによっては、Ryzenシリーズのほうがコア性能が高い場合もあります。
実用的な性能があるうえに、価格が低い高コスパCPUです。どのモデルにもRyzenシリーズが搭載されているため、ゲーム性能に比べて価格が低くなっています。
NEXTGEARはデザインに統一感がある
NEXTGEARは、デザインに統一感があります。
ケースのサイズもデザインも、全て基本的には同じです。前面がメッシュ加工で、そこにプレートがクロスされたデザインが特徴的。ガラスサイドパネルが標準搭載されているのも、デザイン面での魅力です。
このデザインは、SNSを使って行われた大規模アンケートで作られています。
そのアンケートで特に支持が高かったのが、このフロントに大きなクロスのあるデザインです。クロスの真ん中には、ブランドカラーであるマゼンタでエンブレムがあしらわれています。
エントリークラスでも高級感があるのが、非常にいいところです。
NEXTGEARは初心者向けセットが多い
NEXTGEARのセット商品は、初心者向けです。
2024年時点ではスターター5点セットが販売されています。
NEXTGEAR JG-A5G60(スターター5点セット)マウスコンピューター公式通販サイト
同梱されるのは、Logicoolの初心者向けゲーミング機器です。
- Logicool G304(ゲーミングマウス)
- Logicool G213r(ゲーミングキーボード)
- Logicool G431(ゲーミングヘッドセット)
- iiyama G-MASTER GB2470HSU-B6(ゲーミング液晶)
G213rは、ゲーミングメンブレンキーボードです。メンブレン方式ではありますが、ラバードームのぐにゅぐにゅとした感覚がなく、サクサクとした打鍵感が魅力。ゲームに必要な同時押し機能なども備えており、使いやすいキーボードです。
マウスもヘッドセットも、どちらもLogicool Gシリーズのエントリークラス。初心者向けの性能ではありますが、安定して使いやすいのがいいところです。
モニターは、iiyamaのフルHDモニター。180Hzの最大リフレッシュレートが特徴です。ミドルクラスのゲーミングPCとの相性がいいモニターだと言えます。
続いてこちらは初心者向けのホワイトカラーセットです。
NEXTGEAR JG-A5G60(ホワイトカラー5点セット)
- Logicool G913-TKL-TCWH(キーボード)
- Logicool G304rWH(マウス)
- Logicool G435WH(ヘッドセット)
- iiyama G-MASTER GB2470HSU-W6(ゲーミング液晶 )
ブラックモデルのキーボードがメンブレンタイプだったのに対して、 メカニカルタイプのキーボードが用意されています。
合わせてG913-TKL-TCWHはロジクールの誇る非常に速いワイヤレス通信ができるため、瞬時の操作が必要なゲーミング時の使用にも対応できます。
その他マウス・ヘッドセット・モニターはブラックのセットモデルと同格の製品が付属しています。
結論:それぞれどんな人におすすめ?
G-Tuneシリーズは、以下のような方々におすすめです。
- 幅広い性能や予算から選びたい方
- ハイエンド機が欲しい方
- Core iシリーズ搭載PCが欲しい方
一方NEXTGEARは、以下のような方々におすすめです。
- ミドルクラスまでで考えている方
- コスパ重視の方
- 独特なデザインに惹かれる方
- はじめてゲーミングPCを購入する方
マウスコンピューターのゲーミングPCの2つのシリーズは、それぞれ特徴がハッキリとしています。特にラインナップに関しては、NEXTGEARはコンセプトがわかりやすいのがいいところです。
そのため、ハイエンド機が欲しい方はNEXTGEARは選択肢に含められません。ミドルクラスまでで考えている方で、コスパを重視したい方にはNEXTGEARは非常におすすめです。
一方、コスパよりも純粋に性能の高さを求めたい方には、G-Tuneシリーズのほうが向いています。
マウスコンピューターのゲーミングPCの人気モデル
これまで、マウスコンピューターのゲーミングPCのブランドの違いについて比較してきました。最後に、マウスコンピューターのゲーミングPCの人気モデルを紹介していきます。各種類1つずつ紹介するので、違いも含めてぜひご参考ください。
フルタワー:G-Tune FZ-I7G7A
- CPU:Core i7-14700KF
- GPU:GeForce RTX 4070Ti SUPER
- メモリ:32GB
- ストレージ:2TB (NVMe Gen4×4)
本機は、マウスコンピューターのフルタワーゲーミングPCのなかでも、特に人気が高いモデルです。
CPUには、Core i7-14700KFを採用しています。20コア28スレッドで、処理性能が非常に高いのが特徴のCPUです。
スレッドは、実際に同時に処理できる命令の数を示す値です。基本的には、コア1つあたり命令は1つまでとなっています。
ところが、コア数よりスレッド数のほうが多いCPUでは、1つのコアで複数の命令を実行可能です。本機の場合は、24の命令を同時に処理できるということになります。
このため、同時にさまざまな命令を処理する必要のある配信や動画編集などの作業に強いのが、本機のいいところです。そのうえ、処理速度も比較的早いので、サクサクと動作します。
さらに、GPUにはRTX 4070 Ti SUPERを採用しています。
ゲームによっては、フルHDで300fps付近を目指せる性能です。WQHDでも、100fpsを超えるゲームが多い傾向があります。もちろん4Kでのゲームプレイにも対応。
幅広い解像度で快適に遊べるのが、いいところです。
そして、メモリが32GBと大容量。処理性能が高いCPUと合わせて、作業性能が高くなっています。
ゲームも作業も快適にしたい方には、最適なゲーミングPCです。
ミニタワー:G-Tune DG-I7G7S
- CPU:Core i7-14700F
- GPU:GeForce RTX 4070 SUPER
- メモリ:32GB
- ストレージ:1TB (NVMe Gen4×4)
本機は、マウスコンピューターのミニタワーのなかでも性能が高い部類のモデルです。
CPUには、Core i7-14700Fを採用しています。KFと比べると処理速度が少しだけ劣るものの、コア数とスレッド数は同じです。KFと同様に、マルチタスクが必要なさまざまな作業に強いCPUだと言えます。
さらに、GPUにはRTX 4070 SUPERを採用。Apexでは、フルHDの最高画質設定で300fps前後が出せる性能です。WQHDでも、高いフレームレートが出せます。どのようなゲームも快適に遊べるので、さまざまなゲームで遊んでみたい方におすすめです。
そして、水冷CPUクーラーを標準搭載しています。
冷却液を循環させてCPUから熱を奪い取り、ファンで熱を放出する仕組みです。空冷クーラーよりも、冷却性能が高いうえに静音性も高いのがいいところ。
本機のように30万円程度のミニタワーに搭載されるのは少し珍しいです。
同価格帯の他社製品よりも、冷却性能・静音性能ともに優れています。
本機は、マウスコンピューターのハンドル付きミニタワーPCです。
ハンドル付き:G-Tune PG-I5G60
- CPU:Core i5-14400F
- GPU:GeForce RTX 4060
- メモリ:16GB(8GB×2)
- ストレージ:1TB NVMe M.2 SSD
CPUには、Core i5-14400Fを採用しています。性能に対してコストが安いため、安価でゲーミングPCを用意したい方に最適です。
さらに、GPUにはRTX4060を採用しています。Apexなどの軽いゲームでは、フルHDの最高画質設定で144fps前後を出せるミドルクラスGPUです。幅広いゲームの推奨スペックを満たせるので、さまざまなゲームで遊んでみたい方でも安心して使えます。
また、底面には取り外し可能なメッシュカバーを搭載。本機は底面から吸気するタイプですが、床面からホコリを吸い込まないように工夫されているので安心です。
そのうえ、掃除をする際には簡単に引き出して取り外せます。性能面でも、ケースのつくりという面でも扱いやすく、初心者におすすめのゲーミングPCです。
ミニタワー:NEXTGEAR JG-A7G6T
- CPU:Ryzen 7 5700X
- GPU:GeForce RTX 4060 Ti
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB (NVMe Gen4×4)
本機は、非常にコスパが高い初心者向けのゲーミングPCです。
CPUには、Ryzen 7 5700Xを採用しています。8コア16スレッドで、マルチスレッド性能が高いのが特徴です。動画編集などのクリエイティブな作業にも、使えます。あまり重すぎる作業には向かないものの、一般的な使い方であれば処理性能が不足することはありません。
さらに、GPUにはRTX 4060 Tiを採用。軽いゲームを144fps程度で遊ぶのに最適です。多少重いゲームでも、60fpsを下回ることがなかなかありません。フルHD環境でなら、さまざまなゲームを快適に遊べます。
そして、20万円を下回る安価なゲーミングPCとしては、ストレージの容量が大きいのもいいところです。本機は約17万円という価格ですが、この価格帯では500GB程度のSSDを搭載しているのが一般的。
通常のSSDよりも高速なNVMe SSDを採用しているうえ、1TBの要領を備えています。
ゲーム性能、メモリ、ストレージの3点を見れば20万円台のミドルクラスゲーミングPCと同等性能です。
それでも、ゲームだけでなく作業にも使えるだけの性能があります。一般的な用途であれば、本機の処理性能でも十分高性能です。
ゲーミングノート:G-Tune E6-A7G70BK-A
- CPU:AMD Ryzen 7 7840HS
- GPU:GeForce RTX 4070 Laptop GPU
- メモリ:32GB(16×2)
- ストレージ:1TB NVMe M.2 Gen4×4
- パネル:16型液晶パネル・ノングレア
- 最大リフレッシュレート:240Hz
- 解像度:WQXGA(2,560×1,600p)
CPUには、AMD Ryzen 7 7840HSが採用されています。8コア16スレッドで、マルチスレッド性能が高いのが特徴です。
コアというのは、命令の処理を行う装置のことです。コア数は、その装置の数を表します。スレッドは、同時に処理できる命令の数のことです。本来はコアひとつあたり、ひとつの命令しか処理できません。
ところが、スレッドがコア数よりも多い場合には、同時に処理できる命令の数が増えます。8コア16スレッドの場合は、コアの倍の数を実際には処理できるということです。
動画編集や配信などは同時に複数の命令を処理しなければならないので、マルチスレッド性能が高いほうがこれらの作業に有利になります。
また、解像度がWQXGAに対応しつつ、最大リフレッシュレートが240Hzと高いです。
フルHDよりも画面に表示されるドット数が多く、画面の表示領域が広いのがいいところ。より作業領域が広くなるので、作業効率が高くなります。240Hzのなめらかさも加わりゲームの映像もより、大迫力になるのがいいところです。
PC性能だけでなく、モニター性能も高いのが本機のスペック上の特徴だと言えます。
ゲーミングノート:NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
- CPU:Ryzen 7 7840HS
- GPU:GeForce RTX 4060 Laptop GPU
- メモリ:16GB
- ストレージ:500GB (NVMe Gen4×4)
本機は、マウスコンピューターのエントリークラスゲーミングノートPCです。
CPUには、Ryzen 7 7840HSを採用しています。ゲーミングノートPC向けのCPUとしては、エントリークラスに位置付けられているパーツです。6コア12スレッドと、エントリークラス向けとしては比較的マルチスレッド性能が高いのがいいところ。
クリエイティブな作業に使うには処理性能に不安がありますが、一般的な作業用途であれば処理性能が不足して重くなることはあまりありません。ゲーム性能も決して低くはなく、扱いやすいCPUです。
さらに、GPUにはRTX 4060 Laptop GPUを採用しています。ゲーミングノート向けのGPUとしては、エントリークラスです。そのなかでも、比較的性能が高めなのがいいところ。
Apexなどの軽いゲームであれば、フルHDの最高画質設定でも100fps以上を安定して出せます。作品によっては、144fps付近も十分出せる性能です。
幅広いゲームを快適に遊べる性能だと言えます。
そして、内蔵モニターの最大リフレッシュレートが165Hzと高いのも本機の魅力です。144fps以上が出るようなゲームでも、安心して遊べます。
これだけの性能を備えて、税込179,800なので非常にコスパが高いです。
ストレージ容量に関しては、購入時にカスタマイズ可能です。1TBへの増設は、1万5000円程度でできます。増設しても、コスパは下がりません。むしろ、外付けSSDのコストを考えるとコスパが高くなると言えます。
まとめ
本記事では、マウスコンピューターのゲーミングPCを比較しながら解説してきました。
G-TuneとNEXTGEARは、それぞれコンセプトが異なります。
G-Tuneは品質重視で、さまざまな性能のモデルを揃えているのが特徴です。幅広い性能のなかから選べるので、ゲーミングPCに関する知識をある程度有している人であれば、G-Tuneのほうが自分好みのモデルを選びやすくなります。
一方のNEXTGEARは、エントリークラスからミドルクラスのゲーミングPCを高いコスパで提供しているのが特徴です。
初心者でも、あまりコストをかけずに自分の望むゲーム性能を持つPCが手に入れられるので、初心者にはNEXTGEARのほうが安心です。
ただ、選ぶべきゲーミングPCは、遊びたいゲームや用途などによって変わります。
自分の好みや用途をハッキリさせたうえで、最適なゲーミングPCを選びましょう。