FIFINE AmpliGame SC8は、XLR入力と48Vファンタム電源を備えた配信向けのUSBオーディオミキサーです。
GAME/CHATバランスノブやボイスチェンジャー、効果音を登録できるカスタムボタンなど、PCゲーム配信で欲しい機能を1万円台でひとまとめにしています。
ゲーム音とチャット音声を2系統で扱えるため、ボイスチャットのバランス調整も手元のノブひとつで完結します。
本記事では、オーディオインターフェイスとミキサーの違いも触れつつ、2〜5万円クラスの上位機(AG03 MK2、UR22C、BRIDGE CAST X、Quantum ES 4など)と比較しながら、FIFINE AmpliGame SC8をレビュー。
「最初の配信ミキサーとして1万円台で済ませるか、最初から上位機に行くべきか迷っている方」の判断材料として、ぜひご参照ください。
本レビューはFIFINE様より製品を提供いただきレビューしてます
FIFINE AmpliGame SC8の基本仕様

まずはFIFINE AmpliGame SC8の基本仕様として、スペック・同梱品・デザインに加えて、代表的な接続パターンと専用ソフト「FIFINE Genie」についても紹介していきます。
スペック
| 項目 | 仕様 |
| マイク入力 | XLR / 6.35mm(コンボ端子)、周波数特性25Hz〜20kHz、S/N比75dB |
| マイクゲイン | 最大50dB |
| ファンタム電源 | 48V(Dynamic / Condenser切替スイッチ搭載) |
| ヘッドホン出力 | 3.5mm、周波数特性20Hz〜20kHz、S/N比93dB、出力38mW(32Ω時) |
| そのほかの入出力 | AUX入力(3.5mm)、ヘッドセット端子、光デジタル入力 |
| USB端子 | USB-C(USB 2.0以上)、サンプリングレート44.1〜48kHz、ビット深度16 / 24bit |
| 機能 | ボイスチェンジャー8種、カスタムボタン4個(各最大15秒録音)、バーチャル7.1ch、EQプリセット、RGBライティング |
| 専用ソフト | FIFINE Genie(Windows専用) |
| カラー | ブラック / ホワイト |
| 価格 | ブラック11,599円 / ホワイト11,799円(楽天FIFINE公式ストア・2026年6月時点) |
マイク入力はXLRと6.35mmのコンボ端子で、コンデンサーマイクに電力を送る48Vファンタム電源も備えているため、ダイナミックからコンデンサーマイクまで好みのマイクを選べます。
ゲインは最大50dBで、一般的な配信用ダイナミックマイクなら実用レベルの音量を確保しやすいゲイン幅です。
機能面では、8種類のボイスチェンジャーやバーチャル7.1ch、EQプリセットといった遊べる機能がそろっているのが特徴です。効果音を登録できるカスタムボタンも4つあり、配信中にボタンひとつでポン出しできます。
RGBライティングや7.1chバーチャルサラウンド、専用ソフトFIFINE Genieとの連携など、ゲーミングデバイスらしい要素までひと通り詰め込まれています。詳しい使用感は、このあとの章で順番に紹介していきます。
同梱品

- AmpliGame SC8本体
- USBケーブル(Type-A to Type-C)
- AUX 3.5mmオーディオケーブル
- 取扱説明書(日本語)
同梱品は必要最低限のシンプルな構成です。取扱説明書は日本語にも対応しているので、初めてミキサーに触れる方でも手順を追いながらセットアップできます。
なお、XLRケーブルは同梱されていません。XLRマイクと組み合わせる場合は、マイク付属のケーブルが使えるかを確認し、付属していなければ別途XLRケーブルを用意しておきましょう。
デザイン

天面はマットブラックで統一されていて、ノブ4基とボタン9個というシンプルな構成です。上部には2系統のレベルインジケーターが横一列に並んでおり、左がマイク入力、右がヘッドホン出力のレベルを表示します。

ノブはポイントごとの引っ掛かりがない、スルスルと回るタイプです。プラスチック筐体ということもあり、回すときに指が若干滑る感覚があり、特にメインの大きなGAME/CHATノブでこの傾向が目立ちます。
ローレット加工は入っているものの、指にしっかり引っ掛かるタイプではなく、細かなバランス調整をしたい場面では少し気を使いました。

側面から見ると、手前に向かって低くなる傾斜形状になっています。デスクに置いたときに天面が操作者側を向くため、ノブやボタンの印字を確認しやすく、手元の操作もしやすいレイアウトです。

背面にはライティング切替ボタン、PC/PS4モードスイッチ、USB-C(OTG/PC)、光デジタル入力、ヘッドホン端子、AUX入力、ヘッドセット端子、マイクのDynamic/Condenser切替スイッチ、XLR/6.35mmコンボ入力が並びます。端子がすべて背面に集約されているので、配線をデスクの奥側にまとめやすいレイアウトです。

電源を入れるとボタンとレベルインジケーターが点灯し、本体下部のRGBバーも発光します。ライティングは背面のボタンで切り替えられるほか、FIFINE Genieからも細かく制御可能です。
PCでの基本接続パターン

もっとも基本的な構成は、PCとSC8をUSB-Cケーブルでつなぎ、XLRマイクとヘッドホンを本体背面に挿す形です。
マイクはXLRケーブルでコンボ端子へ、ヘッドホンはHEADPHONE端子へ接続し、マイクの種類に合わせてDynamic / Condenserスイッチを合わせれば準備は完了。
PCに接続するとオーディオデバイスとして認識されるので、サウンド設定で出力先と入力先にSC8を選べば使い始められます。
PCモードで接続した場合、再生デバイスはゲーム用とチャット用の2系統で認識されます。ゲームやDiscordの出力先をあらかじめ振り分けておくと、本体のGAME/CHATノブで耳に届くバランスを調整できる仕組みです。
FIFINE Genieでできる各種設定

FIFINE Genieは、SC8をPCに接続したときに使える専用ソフトで、ミキサー調整、EQ、ライティング、各種機能のオン / オフをまとめて管理できます。本体だけでは触れない細かな設定もPC画面上から確認できるため、SC8の使い勝手を大きく広げてくれるソフトです。
ソフト内では主に「マスターミキサー」「EQ」「ライトコントロール」「コンフィグレーション」の4つを操作できます。

- マスターミキサー:マイク、ゲーム、チャット、メディア、AUXなど各チャンネルの音量をまとめて管理できます。
- 配信用とヘッドホン用で音量バーが分かれており、自分が聴く音と配信へ送る音を別々に調整できます。
- チャンネルごとにアプリを割り当てられるため、ゲーム音、通話音声、BGMなどを分けて扱いやすくなります。
- EQ:プリセットに加えて、±12dBの10バンド手動調整が可能です。
- 設定したEQはインポート / エクスポートにも対応しており、複数の音作りを切り替えたり、保存した設定を再利用したりできます。
- ライトコントロール:本体のライティング効果を変更でき、発光パターンや色を画面上で確認しながら調整できます。
- モードによっては背景色や発光色の指定にも対応しており、デスク周りの雰囲気に合わせたカスタマイズも可能です。
- コンフィグレーション:ボイスチェンジャー、EQプリセット、ノイズ低減、バーチャル7.1ch、各種ミュート、48Vファンタム電源などの設定をまとめて切り替えられます。
EQはプリセットを選ぶだけで使うこともできますし、10バンドを自分で触って細かく追い込むこともできます。
そのため、難しいことはしたくない人にも、自分好みに音を詰めたい人にも扱いやすい構成です。

ゲーム向けのEQプリセットもかなり充実していて、Apex LegendsやFortnite、Counter‑Strike 2、Overwatch 2など、足音や定位を重視するFPS / TPSタイトル向けのプリセットがひと通り用意されています。さらに、League of LegendsやWorld of Warcraft、Genshin Impact、Final Fantasyシリーズ、Minecraftといった非FPS系タイトル向けのプリセットも含めると、30種類前後のゲーム別プリセットがあらかじめ用意されています。
一方で、ボイスチェンジャーはプリセットを選ぶ形式で、ピッチやフォルマントを細かく数値調整するタイプではありません。
ノイズ低減も細かなパラメータを追い込む方式ではなく、必要な機能を手軽にオン / オフする方向の作りです。
対応モデルは一部のFIFINE製品に限られており、SC8はその対応機種に含まれています。
また、FIFINE GenieはWindows向けソフトとして案内されているため、導入前に使用環境は確認しておきたいところです。
なお、Genieでできる音作りは実用的ですが、コンプレッサーやゲートまで含めた本格的な調整では、上位クラスの機材の方が有利です。SC8とGenieは、難しい設定を増やしすぎず、EQや簡易ノイズ低減を使って手軽に整えたい人向けの構成と考えると分かりやすいです。
FIFINEについて

FIFINEは2009年設立のオーディオブランドで、USBマイクを中心に世界150カ国以上で製品を展開しています。ゲーマー向けには「AmpliGame」シリーズを用意しており、マイクからヘッドセット、本機のようなミキサーまでをカバーするラインナップです。
当サイトでは、FIFINEのマイクもレビューしています。XLR接続に対応したダイナミックマイクのAM8やK688は、SC8と組み合わせる入門マイクの候補としても有力です。


本機の前モデルにあたるSC3も、以前レビューしています。さらに価格を抑えた入門モデルを探している方は、あわせてチェックしてみてください。

FIFINE AmpliGame SC8を使った感想をレビュー

FIFINE AmpliGame SC8をしばらく使ってみて感じたのは、ボタンやノブの数がコンパクトにまとめられていて、はじめてのミキサーでも「覚えるべきポイント」が意外と少ないということです。
GAME / CHATノブやマイクミュートなど、配信中によく触る操作が手前側に集まっているので、触り始めてすぐに手になじみました。
音質についても、XLRマイクと組み合わせたときのクリアさは十分で、常用レベルでノイズが気になる場面はありませんでした。ゲーム配信やボイスチャット用途であれば、本機で環境を組んでしまって問題ないと感じます。
一方で、気になったのはノブの操作感と筐体の質感です。詳しくは気になる点の章で触れますが、価格を抑えつつ性能を詰め込んでいる分、ビルドクオリティにコストカットしている印象を受けました。
FIFINE AmpliGame SC8の良いところをレビュー
ここまで、基本仕様と使った印象を紹介してきました。今度は、FIFINE AmpliGame SC8の良いところをレビューしていくので、購入を検討している方は判断材料にしてみてください。
PCモードでGame/Chatを独立コントロールできる

FIFINE AmpliGame SC8をPCモードで接続すると、ゲーム用とチャット用の2系統の再生デバイスとして認識されます。ゲームの音はゲーム側、Discordなどの通話はチャット側に振り分けておけば、中央の大型ノブを傾けるだけで、耳に届く2つの音のバランスを変えられる仕組みです。
実際のボイスチャットでは、味方の声がゲーム音にかき消される場面が少なくありません。そんなときも設定画面を開かずノブひとつで調整が済むので、プレイを中断せずに音のバランスを整えられます。
前モデルのSC3は再生デバイスが1系統のみで、ゲーム音と通話音声を分けて扱えませんでした。この2系統認識はSC8で加わった進化点で、PCゲーム配信やボイスチャットでの使い勝手を大きく引き上げています。
XLR+48Vで本格マイク環境にステップアップできる

マイク入力はXLR対応で、48Vのファンタム電源も備えているため、USBマイクからのステップアップ先として本格的なマイク環境を組めます。背面のスイッチを切り替えるだけで、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクのどちらにも対応できる手軽さです。
実際にダイナミックマイクのMV7をつないだところ、ゲインつまみは12時から15時の範囲で実用的な音量を確保できました。
ゲインを上げた状態でもホワイトノイズは少なめで、コンデンサーマイクを48Vで使った場合も含めて、常用レベルで気になるノイズは感じませんでした。
1万円台でXLRマイクを運用できる環境が整うのは、これから配信を始めたい方にとって大きな魅力です。
エントリー価格として十分なマイク音質

FIFINE AmpliGame SC8とXLRマイクを組み合わせた音は、この価格帯としては十分に満足できるクオリティでした。
声の輪郭もはっきりしていて、ゲーム配信やボイスチャット、動画収録といった用途なら、そのまま実用レベルで使える印象です。
一方で、コンプレッサーやノイズゲートまで含めて細かく追い込みたい場合は、OBS側のフィルターや別途オーディオインターフェースを併用した方が自由度は高くなります。
SC8は、エントリー価格で「USBマイクからの一段階ステップアップ」を狙うユーザーに向けて、バランス良く仕上げられた音質といった位置づけです。
ノブのプッシュミュートとインジケーターで配信中の操作が楽

MIC・AUX・OUTPUTの各ノブは、押し込みでミュートのオン / オフを切り替えられます。
ミュート中はノブの周囲が赤く点灯するので、今どのチャンネルをミュートしているのかをひと目で確認できます。配信中に焦って状態を確認する場面が減るのはありがたいところです。
咳やくしゃみを抑えたいときや急な来客に対応したいときも、ノブを押すだけで瞬時にミュートできるので、配信向きの設計だと感じました。
天面のレベルインジケーターは、マイク入力とヘッドホン出力の2系統に対応しています。

自分の声がどのくらいの音量で入っているかを常に目で確認できるため、音割れや音量不足にも気づきやすくなっています。
7.1chとEQで臨場感が大きく変わる

バーチャル7.1chは、2chのヘッドホンで前後左右の音の広がりを擬似的に再現する機能です。SC8では7.1ボタンを押すだけで切り替えられ、オンにすると音場の広がりと臨場感ははっきり増します。
とはいえ、これでゲームが有利になる、勝率が上がるといった性質の機能ではありません。足音の定位が劇的に正確になるというよりは、全体の雰囲気を盛り上げるゲーミングアンプ的な楽しさが強い機能だと感じました。
EQプリセットの効果も分かりやすく、ゲーム向けの音作りを手軽に試せます。臨場感を重視するゲーミングアンプ用途として見ても、価格以上に楽しめる1台です。
PCゲーム配信に必要な機能が1台にまとまっている

マイク音量、ゲームとチャットのバランス、AUX入力のBGM、ボイスチェンジャー、効果音のポン出しと、PCゲーム配信で使いたい操作がSC8の1台にまとまっています。

ボイスチェンジャーは8種類のプリセットを切り替える方式で、それぞれのキャラクターがはっきり違うため、チャット中にちょっとした遊びを入れる用途ならこれで十分です。
カスタムボタンA〜Dには最大15秒の効果音を登録でき、ボタンを押すだけでいつでも再生できます。
2PC配信やマルチトラック録音まで踏み込むと上位機の領域になりますが、1PCでのゲーム配信であれば、SC8クラスでも必要な機能はひと通りそろいます。
FIFINE AmpliGame SC8の気になる点をレビュー
ここまで、FIFINE AmpliGame SC8の良いところをレビューしてきました。1万円台とは思えないほど機能がそろう一方で、使っていて気になった点もあります。良し悪しの両方を知ってから検討したい方に向けて、順番に紹介していきます。
モニタリングにわずかな遅延と機械的な質感がある
MIC MONITORをオンにして自分の声を確認すると、話してから耳に返ってくるまでにわずかな遅延を感じました。低遅延な上位のオーディオインターフェイスに慣れているからこそ気づくレベルですが、同じ1万円帯の他機種と聴き比べても、本機の方がやや遅延は多めです。
あわせて気になったのが、デジタル処理を通したような機械的な質感のモニタリング音です。よりクリアに返ってくる上位機とは、ここでも差を感じました。とはいえ、配信やボイスチャットで声の入り具合を確認する用途であれば実用の範囲内です。
常時モニタリングしながらシビアに録音したい方向けではない、と捉えておくとギャップがありません。
本体ノブとGenieの役割分担に最初は慣れが必要

本体のGAME/CHATノブが調整するのは、あくまで自分の耳に届くバランスです。配信に乗せる各音声のバランスはFIFINE Genieの配信用スライダーで調整する設計のため、本体ノブだけを触っても配信側の音量は変わりません。
この役割分担を知らないまま使い始めると、「ノブを回したのに視聴者側の音が変わらない」と戸惑う可能性があります。機能としての欠点というより、最初に仕組みの理解が必要なポイント。
一度把握してしまえば、耳元のバランスは手元のノブ、配信のバランスはGenieと分担できるので、先にマスターミキサー画面の構造を確認しておくのがおすすめです。
配信用の機材としてはサイズが大きめ

ノブやボタンを大きく配置しているぶん、本体の設置面積は同価格帯のコンパクトなオーディオインターフェイスより大きめです。キーボードの脇に常設する場合は、事前に置き場所を確保しておく必要があります。
ただ、この大きさは操作のしやすさとのトレードオフです。配信中に手元を見ずにノブやボタンを押し分けられるのは、操作系が大きく取られているからこそだと言えます。
USBマイクは接続できずXLRマイクが前提

SC8のマイク入力はXLR / 6.35mmのみで、USBマイクは接続できません。手持ちがUSBマイクのみの場合は、XLRマイクとケーブルを別途そろえる必要があり、本体価格に加えて初期費用がかかります。
とはいえ、XLRマイクは入門クラスなら手頃な価格から選べます。USBとXLRの両対応マイクを選んでおけば、将来ほかのミキサーへ乗り換えたときも無駄になりません。
ノブの操作感を含めてビルドクオリティは価格なり

ノブはポイントごとの引っ掛かりがない、スルスルと回るタイプです。プラスチック筐体ということもあり、回すときに指が若干滑ることと重たさを感じます。特にメインの大きなGAME/CHATノブでこの感覚が目立つので、細かなバランス調整をしたい場面では少し気を使います。

筐体全体の質感も含めて、ビルドクオリティは値段相応です。とはいえ実売1万円台で、コストが機能面に振られていると考えれば納得できる範囲。操作に支障が出るレベルではないので、質感より機能を優先する方なら割り切れます。
2〜5万円クラスのミキサーとの比較

ここまで、SC8単体の良し悪しをレビューしてきました。今度は、実際に所有している2〜5万円クラスの機材と比較しながら、SC8がどこまで戦えるのかを整理していきます。
その前に、ミキサーとオーディオインターフェイスの違いを簡単に押さえておきましょう。
オーディオインターフェイスは、マイクや楽器の音をPCへ高音質で入出力するための機材のこと。一方のミキサーは、複数の音をまとめてバランスを取る役割を持ちます。
最近はSC8やAG03 MK2のように1台で両方を兼ねる「ミキサー型」も多く、録音や制作を突き詰めたいなら純粋なオーディオインターフェイス、配信中にゲーム音やBGMを物理ノブで調整したいならミキサー型と考えると選びやすくなります。
| 製品 | 価格帯 | タイプ | 音質 | 配信操作・ミキシング | ボイスチェンジャー | 拡張性 | 特徴 |
| FIFINE SC8 | 約1万円台 | ミキサー型IF | ○ | ○〜◎ | ○(プリセット型) | △ | XLR+48V・ボイスチェンジャー・カスタムボタン・GAME/CHATノブを1台にまとめた配信特化の入門機。音作りや録音の追い込みは上位機に譲る |
| PS22 Lite | 約1万円台 | オーディオIF | ○〜◎ | △ | × | △ | 配信向けの演出機能を省いたコンパクトなオーディオIF。設置性と素直な構成を優先したい方向け |
| Yamaha AG03 MK2 | 約2万円台 | ミキサー型IF | ○ | ○ | × | ○ | ループバックや内蔵エフェクトを備えた定番のミキサー型IF。Cubase AIとWaveLab Castが付属し、歌枠や楽器入力まで広くカバーできる |
| Steinberg UR22C | 約2万円台 | オーディオIF | ◎ | △ | × | ○ | D-PREプリアンプを搭載した録音・制作寄りのIF。Cubase AIが付属し、DTMを始めたい方向けの路線 |
| Roland BRIDGE CAST X | 約3万円台 | 配信ミキサー+IF | ○〜◎ | ◎ | ◎(数値調整対応) | ◎ | ゲームごとのプロファイルや2PC配信、キャプチャー統合まで備えた配信卓。配信環境を本格的に作り込みたい方向け |
| PreSonus Quantum ES 4 | 約4〜5万円台 | オーディオIF | ◎ | △ | × | ◎ | 4in / 4outと高品位プリアンプを備えた録音基準のIF。Studio One Proが付属し、制作環境を一式そろえられる |
1万円台で配信の遊び要素とXLR環境、GAME/CHATノブまでそろえたいなら、SC8がちょうど良いバランスです。同じ1万円帯でも、PS22 Liteは演出より設置性と素の音を優先したコンパクト路線なので、SC8の機能を持て余しそうな方はこちらが候補になります。
2万円台からは用途で分かれます。歌枠や楽器の録音まで視野に入れるなら、Cubase AIとWaveLab Castが付属するAG03 MK2が長く使える選択です。配信よりもDTMや歌ってみた制作を優先するなら、録音寄りのUR22Cという選び方になります。
3万円以上は作り込みの世界です。2PC配信やゲームごとの音作りまで踏み込むならBRIDGE CAST Xで、ボイスチェンジャーの深さもSC8とは別物です。SC8がプリセットを選んで遊ぶタイプなのに対して、BRIDGE CAST Xはピッチやフォルマントを調整してキャラクターボイスを作り込めます。レコーディング基準の音質と制作環境まで求めるならQuantum ES 4で、ここまで来ると配信専用というより制作を含めた投資です。
逆に言えば、1PCでのゲーム配信とボイスチャットが中心なら、SC8で必要な機能はひと通りそろいます。まずは1万円台で配信環境を整えて、物足りなくなった部分が見えてから上位機を選ぶ、というステップの基準機として十分に戦える1台です。
まとめ|FIFINE AmpliGame SC8はこんな方におすすめ

本記事では、FIFINE AmpliGame SC8の良いところと気になる点についてレビューしてきました。
XLR+48Vのマイク環境、GAME/CHATの2系統コントロール、ボイスチェンジャーやカスタムボタンといった遊び要素まで、PCゲーム配信で使いたい機能が1万円台の1台にまとまっています。
モニタリングの遅延や筐体の質感など価格なりの部分はあるものの、ゲーム配信とボイスチャットが中心であれば、実用上の不満は出にくい構成です。
FIFINE AmpliGame SC8は、次のような方におすすめです。
- 初めてXLRマイク+ミキサーの配信環境を組みたい方
- ゲーム音とチャット音声のバランスを手元で調整したい方
- ボイスチェンジャーや効果音のポン出しで配信に遊びを入れたい方
- 1万円台で配信に必要な機能をひとまとめにしたい方
- 7.1chやEQを使えるゲーミングアンプとしても活用したい方
一方で、歌枠や楽器の録音まで広げたい方、ピッチやフォルマントまで追い込んだ声作りをしたい方、レコーディング基準の音質が必要な方は、2〜5万円クラスを最初から選ぶほうが遠回りしません。
まずは1万円台で配信環境を整えて、自分の配信スタイルが固まってから上位機を考える。そんなステップの最初の1台として、FIFINE AmpliGame SC8は十分におすすめできる配信ミキサーだと言えます。
