JN-OD27G280Q-HSPC6は、JAPANNEXTの27インチ有機EL(OLED)ゲーミングモニターです。
WQHD(2560×1440)で最大280Hz、コントラスト比は1500000:1。HDMI 2.1を2系統とDisplayPort、最大65W給電に対応するUSB-Cを備え、直販価格は81,980円(税込)となっています。
有機ELは、画素そのものが光るパネルです。バックライトで背面から照らすIPSパネルと違い、黒の締まりと発色の鮮やかさ、そして応答の速さで有利になります。
1500000:1というコントラスト比も、0.03ms(GTG:OD時)という応答速度も、この構造から出てくる数字です。
本記事では、JN-OD27G280Q-HSPC6を実際に使いながら感じた良いところと気になる点をまとめていくので、ぜひご参照ください。
※本レビューはJAPANNEXT様より製品をお貸しいただきレビューしてます
JN-OD27G280Q-HSPC6の基本的な仕様
スペックと特徴

| 項目 | スペック |
|---|---|
| パネル | 27インチ WQHD(2560×1440)OLED・非光沢 |
| リフレッシュレート/応答速度 | 280Hz/0.03ms(GTG:OD時) |
| コントラスト比/輝度 | 1500000:1/350cd/m² |
| 色域 | sRGB 152%/DCI-P3 112%/Adobe RGB 113% |
| 映像入力 | HDMI 2.1×2/DisplayPort 1.4(DSC)/USB-C(最大65W給電) |
| USBハブ | USB-B×1/USB-A×2(KVM対応) |
| スタンド/VESA | 高さ130mm・チルト・スイーベル・ピボット/100×100mm |
| サイズ/重量 | 605×352×50mm(スタンド含まず)/約5.2kg |
| 価格/保証 | 81,980円(税込)/2年 |
主な特徴は、以下の通りです。
- 27インチのWQHD有機ELパネルで、コントラスト比は1500000:1
- 最大280Hz・応答速度0.03ms(GTG:OD時)の高速表示
- 画面の表面は映り込みを抑える非光沢仕上げ
- HDMI 2.1・DisplayPort・USB-Cのいずれでも280Hz表示に対応
- USB-Cケーブル1本で映像入力と最大65W給電に対応
- 2台のPCを1組のキーボードとマウスで操作するKVM機能
- 焼き付きを抑える画面ケア・画面ディープケアを搭載
- AdaptiveSync対応、PS5ではWQHD 120HzとVRRに対応
- スピーカーは非搭載(イヤホン出力あり
同梱品

JN-OD27G280Q-HSPC6の同梱品は、以下の通りです。
- モニター本体/スタンド(支柱・台座)
- 取扱説明書/保証書
- 電源アダプター(24V/7A)/電源ケーブル
- DisplayPortケーブル/USB-Cケーブル
映像ケーブルはDisplayPortとUSB-Cの2本が入っています。HDMIケーブルは同梱されないので、HDMI 2.1で接続するなら別途用意してください。
デザイン

外形寸法は幅605×高さ352×奥行50mm、重量は約5.2kg。

上の写真は側面から見たところで、パネル部分の最薄部は約5mm。基板や端子が収まる下半分は厚みがありますが、画面そのものは薄く仕上がっています。

背面はJAPANNEXTのロゴと、六角形のライン発光。OSDのRGB Light Effectから、オフ・Breathing・Red・Green・Blueを選べます。

ベゼルは上と左右の3辺が細く、画面の縁がそのまま本体の輪郭です。

背面から見て左側には、六角形のくぼみに収まったボタンがひとつ。これがOSDを操作するコントローラーで、長押しすれば電源のオン・オフも兼ねる仕組みです。

その右隣に細長い通気口が並び、さらに右へ進むと端子部にたどり着きます。

スタンドの支柱にはケーブルホールが開いていて、電源ケーブルと映像ケーブルをまとめて通せる構造です。台座はV字の2本脚で、幅は465mmあります。

可動域は、高さ調整が130mm、チルトが上下-5〜+20°、スイーベルが左右20°です。スイーベルは画面を左右に振る動きで、モニターの位置を変えずに向きだけ調整できます。

画面自体を回すピボットは左右90°まで対応し、縦向きでの設置も可能です。
各種設定

操作は背面のボタン型コントローラー。上下左右に倒して項目を選び、押し込んで決定する方式です。
OSDメニューは6つのカテゴリで構成されています。

- ディスプレイ/Color:明るさ・コントラスト・ブラックイコライズ・プリセット・シャープネス/色温度・ガンマ・色相・彩度・色域(標準・sRGB・DCI-P3)
- ゲーミングセットアップ/詳細設定:AdaptiveSync・Game Plus・低遅延入力/HDR・KVM・画面ケア・画面ディープケア・スクリーンセーバー
- ソース/システム設定:Auto・HDMI1・HDMI2・DP・USB-C/言語・RGB Light Effect・OSD設定・音声・パネル実行時間・リセット
画質のプリセットは標準・映画・ゲーミング・ユーザーの4種類。Game Plusからは、クロスヘアの表示とFPSカウンターを呼び出せます。

コントローラーを1回倒せば、音量・Game Plus・プリセット・入力ソースをホットキーとして呼び出せる仕様。よく触る項目は、メニューを開かずに変更が可能です。
暗所の見え方を調整するブラックイコライズや、色の基準を切り替える色域設定も、それぞれ独立した項目として並びます。
JAPANNEXTについて

JAPANNEXTは、千葉県いすみ市に本社を置く日本のモニターメーカーです。
創業は2016年。液晶モニターの製造販売から始まり、2017年には65型の4K曲面モニター、2021年にはHDMI 2.1対応の4Kゲーミングモニターを国内で先行して投入しています。
現在はゲーミングモニターからモバイルモニター、ウルトラワイドモニターまで幅広く展開する会社です。
2022年12月には、本社を廃校になった旧中川小学校へ移転しました。
本機を含め、製品には2年間のメーカー保証が付きます。
JAPANNEXTのモニターについては、別途こちらの記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
→JAPANNNEXTの評判・企業や複数のモニター製品と3年以上付き合った実際の感想を解説
JN-OD27G280Q-HSPC6の良いところをレビュー
ここからは、実際に使って感じた良いところを挙げていきます。
暗いシーンの見え方が変わる有機ELの黒

IPSパネルのモニターと並べて電源を入れると、明るさと鮮明さの差が伝わってきます。
コントラスト比は本機が1500000:1、JN-IPS27G300Q-HSPが1000:1。黒を出すとき、有機ELはその部分の画素が消灯するのに対し、IPSパネルはバックライトの光が残るためです。

ダーク系のホラーゲームや、サイバーパンク2077のようなネオン系のタイトルとは特に相性がよく、没入感が上がります。
色域の広さで、ゲームの色がそのまま出る

色域はsRGB 152%、DCI-P3 112%、Adobe RGB 113%です。
色域というのは、モニターが表示できる色の範囲のこと。広いほど、ゲーム制作者が想定した色に近い状態で画面へ出せます。
表示色は10.7億色。階調を細かく刻めるので、グラデーションの境目が帯のように見えにくいパネルです。
OSDでは色域を標準・sRGB・DCI-P3から選べます。ゲームは標準のまま、写真や動画を制作側の基準どおりに見たいときはsRGBかDCI-P3、という使い分けです。
色とコントラスト、全体的なクッキリ感は想像以上でした。ゲームの映像が鮮やかに見えます。
色数の多い画面でも濁りを感じません。
WQHD・280Hzという解像度とリフレッシュレートの組み合わせ

リフレッシュレートは最大280Hz、応答速度は0.03ms(GTG:OD時)。HDMI 2.1・DisplayPort 1.4・USB-Cのどれでつないでも、2560×1440の280Hz表示に対応します。
有機ELは素子そのものが瞬時に発光と消灯を切り替える構造。IPSパネルと比べると、動きの速い場面でも残像が出にくくなっています。
CS2のように動作の軽いタイトルでは、PC側で出ているフレームレートをそのまま表示に反映できました。280Hzという上限が、表示側のボトルネックになりません。
そのうえWQHDは、4Kと比べてPCへの負荷が軽い解像度。無理に4Kまで上げなくても、27インチであれば精細さは十分に足ります。
AdaptiveSyncと低遅延入力もOSDから設定可能。フレームレートが上下するタイトルでも、ティアリングを抑えられます。
280Hzを使い切れるかどうかはPC側の性能しだいですが、WQHDはその条件を作りやすい解像度です。
なおPS5との接続では、WQHD・120Hz表示とVRRに対応します。本記事はPCでの使用を前提にしているため、PS5での挙動までは確認していません。
非光沢だから、部屋を明るくしても映り込まない

画面の表面は非光沢仕上げ。
有機ELは暗い場面で画面がほぼ消灯した状態になります。光沢パネルだとその部分が鏡のようになり、自分や部屋の照明が映り込んでしまう。
本機は映り込みが正直気になりません。照明を点けたままでも、暗部が暗部のまま見えます。
輝度は350cd/m²。照明の下でも画面が暗く感じることはなく、鮮明さもそのままでした。
有機ELの強みが出るのは暗い場面です。そこが照明の映り込みで潰れないという点で、非光沢との組み合わせは理にかなっています。
有機ELの焼き付きを抑える機能が3つ入っている

有機ELで気になるのが焼き付きです。同じ画面を長く映し続けると、その跡が残って消えなくなる現象のこと。
本機はOSDの詳細設定に、画面ケア・画面ディープケア・スクリーンセーバーの3つを備えています。
画面ケアは約4時間、画面ディープケアは約50時間の使用で、メンテナンスを促す通知が画面に出る仕組み。スクリーンセーバーは5分・10分・15分から選べます。
取扱説明書でも、4時間に1回のメンテナンスが推奨されている項目です。
ケーブル1本で映像と給電、KVMで2台を切り替えられる

USB-Cは映像入力と最大65W給電に対応。MacBookのようなノートPCなら、ケーブル1本で画面表示と充電をまとめられます。
KVMは、2台のPCを1組のキーボードとマウスで操作する機能です。USB-Aにキーボードとマウスをつなぎ、片方のPCは映像ケーブルとUSB-B、もう片方はUSB-Cで接続します。
注意したいのは、USB-A to USB-Bケーブルが同梱されないこと。KVMを使うなら別途購入が必要です。
仕事用とゲーム用でPCを分けている人ほど、机の上の配線と切替器を減らせます。
JN-OD27G280Q-HSPC6の気になる点をレビュー
続いて、購入前に知っておきたい点を挙げます。
スピーカーは非搭載

本体から音は出ません。
音が良くなくても、ちょっとした音を出したいときには重宝するもの。そこがないのは残念なところです。
イヤホン出力は背面の端子部にあります。音量はOSDから変えられ、コントローラーを1回倒せばホットキーとして呼び出せる仕組みです。
ヘッドセットやスピーカーを使う構成なら、モニター側で音量を持てるぶん扱いやすくなります。
普段からヘッドセットで遊ぶなら、困る場面はほとんどありません。
焼き付き対策があるということは、焼き付きうるということ
画面ケアもディープケアも、あるから安心ではあります。同時に、そういう性質のパネルだという裏返し。
取扱説明書にも、焼き付きはパネルの性質によるもので故障や不良ではないと書かれています。24時間の連続使用も想定されていません。
4時間に1回のメンテナンスとスクリーンセーバーを設定しておけば、運用でカバーできる範囲です。パネル実行時間から使用時間も追えます。
同じ画面を長時間出し続ける使い方が中心なら、IPSパネルのモニターも候補に入れておくほうが無難でしょう。
まとめ

本記事では、JAPANNEXTのJN-OD27G280Q-HSPC6をレビューしました。
27インチのWQHDに有機ELと280Hzを載せ、USB-Cの65W給電とKVMまで1台にまとめたモニターです。
スピーカーは非搭載ですが、ヘッドセットを使うなら困る場面はほとんどありません。焼き付きも、対策機能と運用でつき合っていく形になります。
そんなJN-OD27G280Q-HSPC6は、以下のような方におすすめです。
- 暗いシーンの多いゲームを、暗部まで見ながら遊びたい方
- WQHDで高いフレームレートを出したい方
- 明るい部屋でも映り込みを気にせず使いたい方
- ノートPCとケーブル1本でつなぎ、机の上の配線を減らしたい方
- 仕事用とゲーム用のPCを、1台のモニターで切り替えたい方
有機ELの映像を手頃な価格で試してみたい方には、おすすめのゲーミングモニターだと言えます。
