HORI NOLVA Reactorは、PlayStation 5の公式ライセンスを取得した、PS5/PS4/PC対応のレバーレスアーケードコントローラーです。
HORIのレバーレス「NOLVA」をベースに、ゲームで使うボタンすべてに静音仕様のキースイッチを載せたモデル。価格は19,980円(税込)で、PS5には変換アダプターなどを挟まず、USBケーブルで直接つなげます。
他のレバーレスと比べて打鍵音がかなり静かなのが特徴。移動用のボタンが左手側にまとまった配置なので、レバーレスを初めて触る方でも移動の押し間違いが起きにくくなっています。
本記事では、NOLVA Reactorを実際に使って分かった良いところと気になる点を紹介していくので、ぜひご参照ください。
NOLVA Reactorの基本的な仕様

NOLVA Reactorのスペック・同梱品・デザイン・各種設定・HORIについて、順に紹介します。
スペックと特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種別 | オールボタン アーケードコントローラー(レバーレス) |
| 対応機種 | PS5/PS4/PC(Windows 11・XInput対応ゲームのみ) |
| 接続方式 | 有線(本体USB Type-C/付属ケーブル約3m) |
| ボタン | 方向キー4個・攻撃ボタン8個・拡張ボタン3個 |
| キースイッチ | 静音仕様/ゲーム用のボタンはすべて取り外し可 |
| 動作点/押下圧/ストローク | 0.8mm/30gf/1.8mm |
| ボタン直径 | 約23mm(方向キー上ボタン・拡張ボタン3は約26mm) |
| サイズ・重量 | 約35×21×3cm/約720g |
| 価格 | 19,980円(税込) |
NOLVA Reactorの主な特徴は、以下の通りです。
- ゲームで使うボタンすべてに静音仕様のキースイッチを採用
- ボタンの大きさに合わせた2種類の静音シート
- ゲームで使う全ボタンのキースイッチを、付属の工具で取り外して交換できる
- 移動用の上下左右ボタンを左手側にまとめた配置
- PlayStation 5公式ライセンス取得。PS4にも付属ケーブルでそのまま対応
- ケーブルの抜けを防ぐケーブルロック
- システム系のボタンを無効にするキーロック切替スイッチ
- 本体操作と専用アプリの両方でボタンの割り当てを変更できる
同梱品

NOLVA Reactorの同梱品は、以下の通りです。
- コントローラー本体
- USBケーブル(USB Type-A to Type-C・約3m)
- ボタン / キースイッチ外し工具
- 取扱説明書
ケーブルは約3mと長めで、手に取るとしっかりした作りのもの。外し工具は1本で、ボタンキャップとキースイッチのどちらも抜き取れます。
デザイン

天面には、ゲームで使う15個のボタンが並びます。左手側には←・↓・→の3つが横一列に並び、↑はその右下に1つだけ離れた位置。右手側には攻撃ボタン8個が並び、そのまわりに拡張ボタン3個が配置されています。
そのほかに、PSボタン・タッチパッド・クリエイトボタン・オプションボタン・L3ボタン・R3ボタンといったシステム系のボタンを配置。接続先を選ぶハードウェア切替スイッチと、キーロック切替スイッチ、HORIボタンも天面にあります。
筐体はプラスチック製です。

背面は上下部分のみがラバーで覆われています。

USB Type-C端子とケーブルロックの切替スイッチを備えます。ケーブルロックを閉じておけば、差したケーブルが抜けにくい仕組みです。
各種設定

NOLVA Reactorの設定は、本体のスイッチやボタンか、PC用の専用アプリ「HORI Control Center」から行います。
本体で行える設定は、以下の通りです。
- 接続先の切り替え:ハードウェア切替スイッチでPS5/PS4/PCを選ぶ
- キーロック:PSボタン・クリエイトボタン・オプションボタンを無効にする(PCではGUIDE・START)
- ボタンの割り当て:方向キー・攻撃ボタン・拡張ボタン・L3・R3の機能を入れ替える。機能なし(NC)にも設定できる
割り当ては、2つのボタンの機能を入れ替える方式。1つのボタンに複数の機能を載せることや、同じ機能を複数のボタンに持たせることはできません。
設定はコントローラー側に保存されます。電源を切ったりケーブルを抜いたりしても、割り当ては元に戻りません。
HORI Control Centerには、「キーマッピング」「キーテスト」「設定」の3つのメニューがあります。アプリの対応OSはWindows 11です。

キーマッピングの画面では、本体の図と各ボタンの機能が線で結ばれて表示されます。どのボタンに何が割り当てられているかを確かめながら、割り当てを変更できる仕組み。「デフォルト設定に戻す」を押せば、初期の割り当てにも戻せます。
初期状態では、拡張ボタン3個はどれも機能なし(NC)。拡張ボタンを使うときは、アプリか本体の操作で機能を割り当てます。

キーテストは、押したボタンを図の上と入力ログで確かめるための画面です。割り当てを変えたあと、狙いどおりに入力されているかをここで確認できます。

設定の画面に並ぶ項目は、「方向キー上優先モード」のオン/オフ、ファームウェアの更新、出荷設定へのリセットの3つです。
方向キー上優先モードは、名前のとおり、上と下が同時に押されたときに、上の入力を優先するモードのこと。取扱説明書では「方向キー入力優先順位」の切り替えとして案内されていますが、アプリで選べるのはこのオン/オフのみでした。
ファームウェアは、現在のバージョンと最新のバージョンが並んで表示され、ボタン1つで更新できます。
2026年7月13日には、PCモード使用時のアプリの動作遅延や、画面が動かなくなる不具合を修正したファームウェアが公開されました。
なお、本機のPSボタンでは、PS5本体の電源を入れたりレストモードから復帰させたりはできません。PS5の起動は、本体の電源ボタンかDualSenseのPSボタンで行います。
HORIについて
HORIは、1970年に設立された、横浜市に本社を置くゲーム周辺機器メーカーです。コントローラーやアーケードスティック、ヘッドセットなどの企画・開発・販売を手がけています。
格闘ゲーム向けでは、レバー式の「ファイティングスティックα」シリーズを展開。製品名にSILENTを冠した「ファイティングスティックα SILENT」もラインナップされています。
レバーレスでは、2025年4月にPS5/PC対応のNOLVA(SPF-049)が発売されました。NOLVA Reactorは、そのNOLVAに静音仕様のキースイッチを採用したモデルです。
NOLVA(SPF-049)との比較

HORIのレバーレスには、先に発売されたNOLVA(SPF-049)があります。どちらもPS5の公式ライセンス品で、ゲームで使うボタンが15個という構成も同じです。
| 項目 | NOLVA Reactor(SPF-050) | NOLVA(SPF-049) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 19,980円 | 17,980円 |
| キースイッチ | 静音仕様 | 静音の記載なし |
| 動作点/押下圧/ストローク | 0.8mm/30gf/1.8mm | 約1.1mm/40gf/約2.2mm |
| スイッチ交換 | ゲーム用の全ボタン | 拡張ボタンのみ |
| ボタン直径 | 約23mm(方向キー上・拡張ボタン3は約26mm) | 約23mm(方向キー上のみ約26mm) |
| 対応機種 | PS5/PS4/PC(Windows 11) | PS5/PC(Windows 10 / 11)※PS4は別売ケーブルが必要 |
| 付属ケーブル | USB Type-A to Type-C(約3m) | USB Type-C to Type-C(約3m) |
| ヘッドホン/マイク端子 | なし | あり |
| 主な付属品 | ボタン / キースイッチ外し工具 | ボタン取り外し用ピン・予備スイッチ・ボタン穴用キャップ3個 |
| サイズ・重量 | 約35×21×3cm/約720g | 約30×21×3cm/約710g |
いちばんの違いはキースイッチで、Reactorは静音仕様のものを採用しています。押下圧は30gf、動作点は0.8mm、ストロークは1.8mmと、NOLVAより軽く浅い数値です。
もうひとつの違いは、キースイッチを交換できる範囲。NOLVAで差し替えられるのは拡張ボタンだけですが、Reactorはゲームで使うボタンすべてが対象です。
PS4で遊ぶには、NOLVAでは別売のケーブル(SPF-015)を用意する必要があります。Reactorなら付属のケーブルでそのままつながり、追加の出費はありません。一方で、ヘッドホン/マイク端子はNOLVAにだけ備わっています。
価格差は2,000円。価格を抑えるならNOLVA、2,000円を足して静かさと全ボタンのスイッチ交換を取るならReactor、という選び方になります。
NOLVA Reactorの良いところをレビュー
ここからは、NOLVA Reactorを実際に使って感じた良いところを挙げていきます。
打鍵音がかなり静か

NOLVA Reactorのゲームで使うボタンは、すべて静音仕様のキースイッチです。キースイッチとボタンキャップのあいだには、ボタンの大きさに合わせた静音シートが入っています。

手持ちのレバーレスのなかでも、もともと静かな機種と比べると、音の大きさはあまり変わりません。それ以外のレバーレスと比べると、打鍵音はかなり静かでした。
打鍵音の大きさが気になってレバーレスを選べずにいた方にとって、この静かさは選ぶ理由になります。
PS5に挿すだけで使えて、価格は2万円以下
NOLVA Reactorは、PS5の公式ライセンス品です。接続は、ハードウェア切替スイッチをPS5に合わせ、USBケーブルを挿してPSボタンを押すだけ。
PS5で使うだけなら、専用ソフトや追加の機材は必要ありません。PS4にも、付属のケーブルでそのままつながります。
価格は19,980円(税込)。PS5でそのまま使えるレバーレスが2万円以下で手に入るのは、ありがたいところです。
移動ボタンが左手側にまとまり、押し間違えにくい

NOLVA Reactorの天面は、上下左右の移動ボタンが左手側にまとまり、右手側の攻撃ボタンとはっきり分かれています。
レバーレスとしては少し変わった配置ですが、実際に使ってみても、移動の押し間違いは起きにくいと感じました。
方向キーの上ボタンは直径約26mmで、ほかの約23mmのボタンよりひとまわり大きく作られています。移動と攻撃を左右の手で分けて覚えられるので、レバーレスを初めて使う方にも扱いやすい配置です。
約720gと軽く、置き直しや片付けの負担が小さい

NOLVA Reactorの重さは、公称で約720gです。幅は約35cmと、消して小さくはありませんが、重さは1kgを切っています。
げむぱでこれまでレビューしてきたレバーレスは、軽いもので約820g、重いものでは1kgを超えるモデルもありました。それらと比べると、本機は約100g〜380gほど軽い計算です。
机の上から膝の上へ置き直すときや、使い終わって片付けるときも、持ち上げる重さが負担になりにくくなります。
全ボタンのキースイッチを、付属の工具で差し替えられる

NOLVA Reactorは、ゲームで使うボタンすべてでキースイッチを取り外せます。
手順は、付属の工具でボタンキャップを引き抜き、静音シートを外してから、キースイッチの端をつかんで抜くだけ。はんだ付けは必要ありません。
取り付けられるスイッチは、大きさと端子の数・位置が合う、同じ規格のものです。HORIの動作保証の対象外にはなりますが、押し心地を変えたくなったときや、特定のボタンの調子が悪くなったときに、そのボタンだけ差し替えられます。
NOLVA Reactorの気になる点をレビュー
ここまで良いところを見てきましたが、買う前に知っておきたい点もいくつかあります。
プラスチックの筐体は、質感がおもちゃっぽい

NOLVA Reactorの筐体はプラスチック製です。手に取ると、いかにもプラスチックといった質感で、正直なところ少しおもちゃっぽさを感じました。
見た目や手ざわりに高級感を求める方には、物足りないでしょう。
とはいえ、19,980円でPS5の公式ライセンスと静音仕様のキースイッチ、全ボタンのスイッチ交換までそろう構成です。質感よりも、静かさとPS5で使える手軽さを重視する方なら、割り切れる範囲だと思います。
無線とNintendo Switchには非対応。設定アプリはWindows 11専用
NOLVA Reactorが対応するのは、PS5・PS4・PC(Windows 11)で、接続はUSBケーブルの有線のみです。無線やNintendo Switch、Xboxでは使えません。
方向キー上優先モードの切り替えやファームウェアの更新は、Windows 11のPCにつないでアプリから行います。本体だけでこれらを変更する方法は、取扱説明書には載っていません。
ボタンの割り当てだけなら、PCがなくても本体の操作で変更可能です。
まとめ

本記事では、NOLVA Reactorを使って分かった良いところと気になる点を紹介してきました。
NOLVA Reactorは、PS5の公式ライセンスを取得しながら、19,980円に収めたHORIのレバーレスです。ゲームで使うボタンはすべて静音仕様のキースイッチで、手持ちのほかのレバーレスと比べて打鍵音がかなり静か。移動用のボタンが左手側にまとまった配置は押し間違えにくく、キースイッチは全ボタンを付属の工具で差し替えられます。
プラスチック筐体の質感や、無線とNintendo Switchに対応しない点には注意が必要です。それでも、PS5でレバーレスを始める1台目としては、手に取りやすいモデルと言えます。
そんなNOLVA Reactorは、以下のような方におすすめです。
- PS5でレバーレスを始めたいが、予算は2万円以内に収めたい方
- 打鍵音の小さいレバーレスを探している方
- 移動と攻撃を左右の手で分けて、レバーレスの操作を覚えたい方
- 押し心地をあとからキースイッチの交換で変えたい方
- PS4でも追加のケーブルなしで使いたい方
逆に、無線で使いたい方や、本体の質感に高級感を求める方は、ほかのモデルと見比べてから決めることをおすすめします。
NOLVA(SPF-049)との差は2,000円。その差額で静かさと全ボタンのスイッチ交換が手に入るので、これからPS5でレバーレスを選ぶなら、NOLVA Reactorを選んでおけば後悔は少ないはずです。
