VARMILO FK2レビュー|作動点とラピッドトリガーを0.1mm単位で調整できる2万円アンダーレバーレス

VARMILO FK2(不屈)は、キーボードメーカーのVARMILOとふもっふのおみせが共同開発した、PC用のレバーレスアーケードコントローラーです。

ボタンにはCHERRY MXI Multipointスイッチを採用し、入力がONになる深さ(作動点)とラピッドトリガーを0.1mm単位で調整できます。価格は16,980円。2万円を切る価格で、反応点を自分で決められるレバーレスです。

本記事では、FK2の良いところと気になる点をレビューしていくので、ぜひご参照ください。

目次

VARMILO FK2の基本的な仕様

スペックと特徴

項目内容
価格(税込)16,980円(Black・Blue・Pink)
17,980円(Sea Melody・Sakura)
対応機種・接続PC(Windows)
有線(USB Type-C・付属ケーブル3m)
スイッチCHERRY MXI Multipoint
作動点・ラピッドトリガー0.1mm単位で調整可(出荷時 作動点0.3mm/RT 0.2mm)
ストローク・押下圧1.5mm/初期40gf・終点50gf
ボタン14個(移動4+攻撃10)・直径21mm
サイズ・重量329.23×224.22×26.80mm/1404.2g
ポーリングレート1000Hz

FK2の主な特徴は、以下の通りです。

  • CHERRY MXI Multipointスイッチを採用し、作動点とラピッドトリガーを0.1mm単位で調整できる
  • 設定はブラウザで開くWEBアプリで行い、専用ソフトのインストールが不要
  • SOCDクリーナーを上下・左右で別々に設定できる
  • 機能キーを無効にするロック機能を搭載
  • 交換用キースイッチと本体開封用の工具、キースイッチプラーが付属
  • 持ち運びと高さ調整に使えるキャリーケースが付属

同梱品

  • 本体
  • USBケーブル(3m・Type-A to C)
  • ケーブル抜け防止ストッパー
  • キャリーケース
  • 交換用キースイッチ3つ
  • 本体開封用工具
  • キースイッチプラー
  • 説明書

交換用のキースイッチに加えて、本体を開ける工具とスイッチを抜くプラーまで付属します。スイッチの交換に必要な道具のうち、別に用意するのはプラスドライバーだけです。

デザイン

天面の左上には、インジケーターと5つの機能キー、モード切替スイッチが横一列に並びます。機能キーの割り当ては、ゲームモードではStart・Back・Guide・Unused・Resetの順です。

ボタンは14個。左手側に左・下・右の移動ボタンを並べ、上ボタンは手前の中央、親指で押す位置に置いています。

右手側には攻撃ボタンが上下2段に4個ずつ並び、上ボタンの左右にも1個ずつ攻撃ボタンを配置。

ボタンの直径は22mm前後です。レーバーレスコントローラーの中では小さ目なため、手の小さい人に向きます。

ボタンとボタンの隙間には、「支柱」が挟まれています。打鍵時のボタンのブレを抑えるための構造です。

ケースとキーキャップは、どちらもABS樹脂。

ケーブルは、本体奥側の中央にあるUSB Type-Cポートに挿し、シリコン製のストッパーで抜けないように固定します。ストッパーを外せば、まっすぐ奥へ出すだけでなく左右にも出せる作りです。

底面は、全体が滑り止めで覆われています。

各種設定

FK2の設定は、本体を「PCモード」にしてPCにつなぎ、ブラウザでWEBアプリ(fk2.varmilo.com)を開いて行います。専用ソフトのインストールは不要で、画面は日本語にも対応。

WEBアプリで設定できる項目は、以下の通り。

  • 作動点・リセットポイント・ラピッドトリガー
  • 応答速度(S1〜S5の5段階)
  • ボタン位置の入れ替え(ゲームモード)
  • キーの割り当て(PCモード・5レイヤー)
  • SOCDクリーナー
  • 動作確認
  • ファームウェアの更新

天面のモード切替スイッチでは、左でゲームモード(Xinput)、中央でロック、右でPCモードに切り替わります。PCモードでは、キーボードとして入力することも可能です。

作動点とラピッドトリガーの画面には、4つの設定方式が並びます。そのうちの1つは、ボタンを底まで押し込んでいる間の入力を安定させることを優先した方式です。

VARMILOとふもっふのおみせについて

写真はふもっふのおみせ秋葉原ショールーム

VARMILOは、中国のメカニカルキーボードメーカーです。桜柄の「Sakura」などデザイン性の高いキーボードを展開しています。

FK2は、そのVARMILOと、日本正規代理店のふもっふのおみせが共同で開発したレバーレスです。製品名のFK2は、「不屈(ふくつ)」の読みに由来します。

同じCHERRY MXI Multipointスイッチのボタンを使った兄弟機が、レバー式のKASSAI(喝采)。FK2に続くレバーレスとして、ボタンを18個に増やしたHA10(破天)も登場しています。

同社のアケコンではレーバー式タイプのKASSAIをレビューしていますので、あわせてご覧下さい。

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VARMILO FK2の良いところをレビュー

ここからは、FK2の良いところを順に見ていきます。

作動点とラピッドトリガーを0.1mm単位で指に合わせられる

FK2の軸は、入力の深さを自分で決められるボタンです。

スイッチ自体のストロークは4mmですが、キャップの形を工夫して、押し込める深さを1.5mmに縮めています。工場出荷時の作動点は0.3mmで、浅く押しただけで入力がONになる設定です。

作動点は0.1mm単位で変更が可能。浅くすれば軽く触れただけで反応し、深くすれば指を置いただけの誤入力を抑えられます。

設定画面では、スイッチの図に0.1〜1.5mmの目盛りが振られており、深さを確かめながら値を決める形です。

ラピッドトリガーは、指を離し始めた時点で入力を切る仕組みのこと。一般的なボタンは、一定の位置まで戻ったところで入力がOFFになります。FK2は出荷時の状態でも、ボタンが0.2mm戻った時点でOFF。

公式は、前に歩いてからガードに切り替える場面を例に挙げています。前の入力が早く切れるぶん、後ろ入力に移るまでの間を詰められる、という考え方です。

押し込む側と離す側の両方を、自分の指の動きに合わせて決められます。

大会ルールに合わせてSOCDを上下・左右で別々に設定できる

SOCDクリーナーは、左右や上下の反対方向が同時に押されたときの処理を決める機能です。大会ではルールで扱いが決められていることが多く、レバーレスを選ぶときに確かめておきたい項目。

FK2は、上下と左右を別々に設定できます。選べる処理は、両方の入力を打ち消すニュートラル、左右や上下のどちらか一方を優先、先に押した方を優先、後から押した方を優先、OFFの5種類です。

設定はWEBアプリのほか、本体のモード切替スイッチをロックにして、機能キーとボタンを同時押しすることでも変えられます。

モード切替スイッチをロックにすると、Startなどの機能キーは無効に。試合中にうっかりStartを押して対戦を止めてしまう、といった事故を防げる仕組みです。

交換用スイッチと工具が付属し、スイッチを自分で交換できる

FK2のスイッチは、ユーザー自身で交換が可能です。交換用のキースイッチと、本体を開ける工具、スイッチを抜くキースイッチプラーは、すべて同梱品に含まれています。

公式によると、搭載するスイッチの耐久は2億回。通常のメカニカルスイッチは1億回でも高耐久とされており、その倍にあたる数字です。

打鍵感を良くするため、スイッチはバネを交換し、潤滑油(ルブ)を塗った状態で組み込まれています。そのため軸の色が銀と青の2種類混ざっていますが、打鍵感に違いはありません。

交換の手順は、説明書と公式のサポートページに写真付きで載っています。反応が気になるボタンが出ても、プラスドライバーと付属品があれば入れ替えられるのは安心できるポイントです。

膝置きと机置きの両方を考えた重さ

FK2の高さは26.80mm、重量は1404.2gです。公式では、机に置いたときに高すぎず、膝に置いたときに足を上げなくて済む高さを考えたとしています。

重量と天面の広さについても、公式は膝置き・机置き・持ち運びのどれも妥協せずに決めたと説明。軽すぎると操作中の安定感が足りず、狭すぎるとプレイ中に窮屈に感じる、という考え方です。

本体を開けてみると、基板と14個のボタンを1枚のプレートに組んだ内部のユニットはしっかりした作りで、これだけで実測707.0gありました。本体重量の半分ほどを、この内部のユニットが占める計算です。

持ち運びにも高さ調整にも使える、しっかりしたキャリーケースが付属する

FK2には、本体を収めて持ち運べる専用のキャリーケースが付属します。大会への遠征やゲームセンター、オフラインの対戦会へコントローラーを持ち出す人を想定したものです。

ケースはVARMILOとふもっふのおみせのロゴ入りで、手に取ると作りがしっかりしています。ケースを別に買い足さずに、そのまま持ち出せるのは嬉しいところです。

ケースは持ち運び用としてだけでなく、コントローラーの下に敷いて高さを上げる台にもなります。机の高さや体格に合わせて、ケースの厚みの分だけ手元を高くできる、という使い方です。

5タイプのカラーから選べ、ショールームで実物を見比べられる

FK2のカラーは、Black・Blue・Pinkの3色。BlueとPinkには無地のモデルのほかに、波の柄を入れたSea Melody(海の音色)と、桜の柄を入れたSakura(桜)もあり、全部で5タイプから選べます。

価格は無地の3モデルが16,980円で、柄入りの2モデルは1,000円高い17,980円です。

色味を実物で確かめたい方には、秋葉原にあるふもっふのおみせのショールームがおすすめ。訪問したときには各カラーが展示されていて、並べて見比べること、そして体験することができます。

ショールームは入場無料・予約不要です。直径21mmのボタンの大きさや押し心地も購入前に展示品で確かめられ、気に入ればその場で購入することもできます。

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VARMILO FK2の気になる点をレビュー

良いところが多い一方で、購入前に知っておきたい点もあります。

スイッチの交換は本体を開ける必要があり手間がかかる

FK2は、天面からスイッチを抜いて交換することができません。スイッチにたどり着くには、本体を底面から開ける必要があります。

手順は、底面のゴム栓を取り、プラスドライバーで13本のネジを外してから、付属の開封工具で本体の縁をこじ開ける流れです。実際に開けてみると、本体はかなりきつく閉まっていて、底側のカバーを外すまでに手間がかかりました。

今回の個体は、基板が天面側にネジで固定されているタイプでした。この場合は、内側の10本のネジも外して基板を取り出し、そこからキャップを外してスイッチを抜きます。

外枠を留めるネジと、中で基板を留めるネジは、異なる2種類。戻す場所を取り違えると本体を傷つけるおそれがあるため、外した場所ごとに分けて置いておくと安心です。

基板の固定位置は発売時期によって異なり、底面側に固定された個体なら、外枠を開けたあとすぐにキャップとスイッチを交換できる、と公式は案内しています。作業前に、公式のサポートページで自分の個体の手順を確かめておくと迷いません。

とはいえ、プラスドライバー以外の工具は付属しており、手順も写真付きで公開されています。スイッチを頻繁に替える使い方でなければ、大きな負担にはなりません。

【サポート】VARMILO FK2 ボタン交換方法

公式の対応はPC(Windows)のみ

FK2の対応システムは、PC(Windows)のみです。PS5などの家庭用ゲーム機には、公式には対応していません。

ふもっふのおみせによると、コンバーターを挟めば、PS5での動作は確認できているとのこと。ただし、Windows以外での動作は保証の対象外です。

PCで格闘ゲームを遊ぶのであれば、この点は問題になりません。家庭用ゲーム機で使いたい方は、コンバーターの用意と保証の条件を理解したうえで選ぶ必要があります。

まとめ

本記事では、VARMILO FK2について、良いところと気になる点を見てきました。

FK2は、CHERRY MXI Multipointスイッチの14ボタンに、0.1mm単位の作動点調整とラピッドトリガーを組み合わせたPC用のレバーレスです。設定はブラウザのWEBアプリで済み、SOCDの個別設定やロックといった大会向けの機能もそろっています。

スイッチの交換に本体の分解が必要なことや、公式の対応がPCに限られる点はあるものの、16,980円で反応点を自分の指に合わせられるのは大きな強み。

そんなFK2は、以下のような方におすすめです。

  • 2万円以下の予算で、ラピッドトリガーに対応したレバーレスを使いたい方
  • 押し込みの深さや離したときの反応を、自分の指に合わせて調整したい方
  • 大会のルールに合わせて、SOCDの処理を選びたい方
  • 設定を、ソフトのインストールなしでブラウザから済ませたい方
  • PCで格闘ゲームを遊ぶ方

ラピッドトリガーのレバーレスを手頃な価格から始めるなら、FK2は最初に検討したいモデルになります。

VARMILO FK2(不屈) ふもっふのおみせ紹介ページ

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