REJECT Arcade Controller Leverlessは、プロeスポーツチームを運営するREJECTが、自社ブランド「REJECT GEAR」から出したレバーレスコントローラーです。
REJECTは、世界で戦う選手の知見とファンの声を製品づくりの起点にしています。REJECT GEARの共通目標は「プロeスポーツシーンでも通用する品質」。本機の製品ページ冒頭にも、「Take your victory.」と勝利を目指すメッセージが掲げられています。
大会での使用を想定した作りも特徴。背面のハッチにはケーブルと予備ボタンを収めて持ち出せ、底面には持ち運び用のくぼみ(持ち手)も装備。キーロックをTournamentモードにすれば、誤操作を防げます。
実機を使用して確かめた良いところと気になる点をレビューしますので、ぜひご参照ください。
PC専用モデル
PC/PS4/PS5/Switch/Switch2対応モデル
※本レビューはREJECT様より製品を提供いただきレビューしてます。
REJECT Arcade Controller Leverlessの基本的な仕様

スペックと特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | PC版:34,800円(税込)/Brook版:44,800円(税込) |
| 対応機種 | PC版:Windows PC/Brook版:Windows PC・PS4・PS5・Switch・Switch 2(いずれもWindowsは11以降) |
| 接続 | USB有線(着脱式・ロック機構付き)/付属ケーブル2m |
| ボタン | 三和電子製 24mm×14個+30mm×1個(計15個) |
| SOCD | Brook版:4モードから切り替え(工場出荷時はニュートラル)/PC版:ニュートラルで固定 |
| サイズ・重量 | 386×230×60mm/約1.3kg |
| 保証 | 購入日から12か月(初期不良は30日) |
主な特徴は、以下の通りです。
- 方向・攻撃・追加の15ボタンすべてに三和電子製の押しボタンを搭載
- 底面の大部分に滑り止めマットを採用
- 背面のハッチ内に、付属ケーブルと予備ボタンを収納できる
- 「Normal」「Training」「Tournament」の3段階で切り替えるキーロック
- ケーブルの抜けを防ぐロック機構
- Brook版は接続先の機種を自動で認識(手動での切り替えも可能)
同梱品

箱の中身は、以下の4点です。
- 本体
- USB Type-C to Type-Aケーブル(2m)
- クイックスタートガイド
- 予備ボタン(三和電子 24mm 押しボタン OBSF-24-K)

予備ボタンは、本体背面のハッチ内にあるホルダーに収められています。ボタンが壊れたときは、この予備と付け替えて使う仕組みです。
デザイン

天面は、15個のボタンが中央寄りにまとまった配置。左手側に←・↓・→の3つ、右手側に攻撃用の8つが2段で並び、最下段の中央にある30mmの大きなボタンが↑です。

↑の左右と、攻撃ボタンの上にある1つは追加ボタン。PS5での役割は、L3・R3・タッチパッドボタンです。

天板の右上には、BACK・GUIDE・STARTの3つの小さなボタンと、キーロックの切り替えスイッチが並びます。

スイッチ横のLEDは選んだモードに合わせて緑・青・赤に光ります。

前面は、黒いロゴパネルの上下を赤い帯が縁取る作り。帯はそのまま側面まで回り込んでいます。

筐体の表面は、光沢を抑えたマットな仕上げです。黒い天板と赤い帯の境目まで、同じ質感でそろえられています。

横から見ると、天板は奥が高く、手前に向かって低くなる傾斜。

角度を変える機構はなく、傾斜は最初から固定です。

底面は、中央の大部分を滑り止めマットが覆い、左右に指をかけられる楕円形のくぼみがあります。ケーブルロックは上端の中央、バックハッチの取っ手は下端の中央です。

ケーブルロックは、起こしてからType-C端子を挿し、倒してコネクタごと挟み込む仕組み。本体の端子からケーブルが抜けにくくなります。
各種設定

専用の設定ソフトはなく、設定はすべて本体のボタンとスイッチで行います。変えた設定は本体に保存され、次に接続したときもそのまま残る仕組みです。
設定できる項目は、以下の4つ。
- キーロック:天板右上のスイッチで切り替え。Normalはすべてのボタンが有効、TrainingはGUIDE(PS・HOME)ボタンを無効、TournamentはSTART・BACK・GUIDE系のボタンをまとめて無効
- SOCD(Brook版のみ):←・↑・↓・→のいずれかを押しながら接続し、上方向優先・ニュートラル・後入力優先・SOCD OFF(PC接続時のみ)の4モードから選ぶ。工場出荷時はニュートラル
- 接続先の機種(Brook版のみ):工場出荷時は自動認識。認識しないときは、PS5なら1P、PS4なら1K、Switch/Switch 2なら3P、PCなら4Pを押しながら接続して手動で切り替える
- 方向入力の扱い(Brook版のみ):STARTと方向ボタンの3秒長押しで、十字キー・左スティック・右スティックを切り替え
設定の変更に、PCやアプリは要りません。SOCDや接続先は本体に残るので、自宅で決めた設定のまま対戦会や大会にも持ち込めます。
ファームウェアの更新だけは、Windows 11のPCと公式サイトの更新ソフトが必要です(Brook版)。
REJECTについて

REJECTは、2018年創業の株式会社REJECT(東京都港区)が運営するプロeスポーツチームです。格闘ゲーム部門をはじめ、複数のタイトルで部門を持っています。
ゲーミングデバイスやアパレルを手がける自社ブランドが「REJECT GEAR」。公式サイトの事業紹介によれば、製品企画の起点は、世界で戦う選手の知見とファンの声です。LAMZUとのコラボマウスや、グリップテープ「YOROI」も、このブランドから出ています。
Supervised by Haitani, REJECT Fighting Game Division Streamer
Built to a high standard—
for beginners to pros, for the long run.
Take your victory.
REJECT Arcade Controllerシリーズの製品ページ冒頭に掲げられたメッセージです。初心者からプロまで長く使える高い水準で作り、勝利をつかんでほしいという内容。
1行目にあるハイタニ氏の監修は、シリーズのうちレバーモデルが対象です。本記事で紹介するレバーレスモデルとは、天板の厚さや筐体の素材、底面の滑り止めといった基本仕様が共通しています。
設計面では大会会場への持ち運びも想定しており、背面のワンタッチ開閉、ケーブルと替えボタンの収納、持ち手はそのための装備です。
販売は公式オンラインストアやヨドバシカメラの通販サイトのほか、AmazonのREJECT公式ストアでも始まっています。
PC版との違い
本機には、Windows PC専用のPC版と、PS5やSwitchでも使えるBrook版の2つがあります。筐体とボタンは共通で、違いは対応機種と設定できる項目です。

| 項目 | PC版 | Brook版 |
|---|---|---|
| 型番 | RGDAG003E | RGDAG004E |
| 価格 | 34,800円 | 44,800円 |
| 対応機種 | Windows PC | Windows PC・PS4・PS5・Switch・Switch 2 |
| SOCD | ニュートラルで固定 | 4モードから切り替え |
| 方向入力 | 十字キーで固定 | 十字キー・左スティック・右スティック |
いちばんの違いは、対応機種。PS5やSwitchで遊ぶ予定があるなら、Brook版を選ぶことになります。
SOCDは、PC版がニュートラルで固定。Brook版は上方向優先や後入力優先にも変えられるため、大会や遊ぶタイトルのルールに合わせて選べます。
CAPCOM Pro Tour 2026の規約では、上下・左右の同時入力を「両方とも維持」か「両方とも無効」のどちらかで処理するのが決まりです。工場出荷時のニュートラルは「両方とも無効」にあたるため、PC版・Brook版ともに出荷時の設定のまま規約に沿って使えます。ただしPC版はPS5につなげないため、PS5で行われる大会ではBrook版が必要です。
Brook版には、ファームウェアの更新が配信されています。2026年11月時点で公開中のV1.0.7.1は、Switch/Switch 2で3つ以上のボタンを同時に押したときの入力抜けと、離したあとも入力が続く症状を直す更新です。
どちらの版かは、背面のハッチを開けた内側のラベルで確かめられます。ボタンの構成やキーロック、付属品は、2つの版で変わりません。
PCだけで遊び、SOCDもニュートラルで困らないなら、PC版で十分です。PS5やSwitchでも使いたい人、SOCDを選びたい人は、1万円の差額を払ってBrook版を選ぶ意味があります。
REJECT Arcade Controller Leverlessの良いところをレビュー
ここからは、実際に使って分かった良いところを紹介します。検証にはBrook版を使い、PS5とWindows PCにつないで、ストリートファイター6を中心に試しました。
マットな黒と赤のディテールで、ぱっと見から高級感がある

マットな表面から、ひと目で高級感が伝わります。黒い天板に前面の赤い帯がアクセントとして入るブラック&レッドの配色も、見ていて気分が上がるポイントです。

2色だけのシンプルなデザインに見えて、細部まで作り込まれています。天板には最初から手前に向かって低くなる傾斜が付き、前面の赤い帯は側面へ回り込みながら細くなっていく形。

奥側の側面には、うっすらと丸みをおびたくぼみがあります。

普段は見えない底面まで赤い縁取りで仕上げられているなど、さまざまなところにREJECTのこだわりが感じられるデザインです。
定評のある三和電子製ボタンを採用し、長く使い続けられる

ボタンは、15個すべてが三和電子製の押しボタンです。製品ページでの紹介は、初心者から上級者までおすすめできるボタン。
近年のレバーレスには、作動点を細かく調整できる磁気式のスイッチや、ラピッドトリガーに対応したスイッチを載せたモデルも増えています。そのなかで本機は、多くのアーケードコントローラーに採用されてきた三和電子製のボタンを選びました。
製品ページは特徴の1つに「高メンテナンス性」を挙げていて、同梱の予備ボタンも同じ24mmのボタン(OBSF-24-K)。壊れたときに同じ型番へ付け替えて使い続けられる点は、調整機能の多さとは別の軸で評価できるポイントです。予備は24mmの1個だけで、30mmの↑ボタンの予備は付属しません。
押し込んでいくと、軽く沈む遊びのあとに少し重くなる位置があり、そこに触れたところで入力が入ります。

③→④の底打ちまでの押し込み圧は遊びより重めになり、戻しやすさも配慮していると感じられる。
感触が変わる位置と入力が入る位置がそろっているので、どこで反応したかを指先でつかみやすい押し心地です。
三和電子製のボタンを載せたアケコンから乗り換える場合も、ボタンの押し心地はそのまま。方向入力をボタンで行う操作には数日から1週間ほどの慣れが要るものの、攻撃ボタンは普段どおりの感覚で押せます。
なお、ボタンは静音仕様ではない標準タイプ(OBSFシリーズ)なので、静音ボタン搭載機ほど静かではありません。音量は手持ちのレバーレスのなかでは平均的。夜間や配信中に使う予定がある人は、下の動画で実際の音を確かめておくと安心です。
REJECT Arcade Controller Leverless 打鍵音
机に置いても膝に乗せても、本体がずれにくい

底面は、持ち手のくぼみとハッチまわりを除いた大部分が滑り止めマット。この滑り止めがよく効いていて、机に置いて入力しても本体がずれにくく、安定して操作できます。
膝の上に乗せたときも同じです。天板が幅386mmと大きいので、膝に置いたときの座りがよく、本体が安定します。重さも約1.3kgで、膝に乗せて重く感じることはありませんでした。

天板が大きめに作られているぶん、手を置く位置も決まりやすい作り。机でも膝の上でも、本体を押さえ直さずに入力を続けられます。
ケーブルと予備ボタンを本体に入れたまま持ち出せる

背面のハッチは、取っ手をスライドさせるだけで開く仕組みです。中にはケーブルを束ねる面ファスナーのバンドがあり、付属の2mのケーブルを折りたたんで収めておけます。

予備ボタンを固定するホルダーも、同じハッチの中。背面から工具なしで中にアクセスでき、持ち運びまで考えて作られているのが分かります。

持ち上げるときは、底面の左右にあるくぼみに指をかけるだけ。

重さは実測1,316gで、幅と奥行が同じレバーモデル(約1.5kg)より軽く作られています。ケーブルや予備ボタンを別に持たなくても、本体1台を抱えて対戦会や大会に出かけられる作りです。
Brook版ならPS5に直接つながり、大会と同じハードで練習できる

Brook版は、PS5・PS4・Switch・Switch 2・Windows PCに対応。接続先は工場出荷時の自動認識で切り替わり、変換器を間に挟まずにPS5へ直接つなげます。
EVO Japan 2026のストリートファイター6部門はPS5で行われ、コントローラーは各自の持ち込みでした。家でもPS5で練習しておけば、本番と同じハードと同じコントローラーで試合に臨めます。
PS5を主な遊び場にしている人も、変換器を買い足さずにレバーレスへ移れるのが利点です。
ボタンが中央に寄って間隔も狭く、慣れると各ボタンに指が届きやすい

15個のボタンは、幅386mmの天板の中央寄りにまとめて配置されています。ボタン同士の間隔も狭め。

最初は配置に慣れが要るものの、慣れてくると指を大きく動かさずに、それぞれのボタンへ手が届くようになります。最下段の中央にある↑だけは、30mmと一回り大きいサイズです。
REJECT Arcade Controller Leverlessの気になる点をレビュー
見た目や持ち運びの作りが目立つ一方で、購入前に知っておきたい点もあります。
付属のUSBケーブルが固い

付属のUSBケーブルは固めです。マニュアルでは、収納時にケーブルを本体へきつく巻き付けると内部の断線につながるとして、避けるよう案内しています。
ハッチに収めるときは、ゆるく折りたたんでおくと安心。とはいえ、強いて挙げれば、という程度です。
マットな表面に指紋が付きやすい
使っているうちに、マットな表面に指紋が付くのは避けられません。
汚れは、柔らかい乾いた布で拭くのが基本。マニュアルではアルコールやシンナーを使わないよう案内されているので、アルコール入りのウェットティッシュは避けたほうが安心です。
作動点の調整やボタン配置の変更はできない

専用の設定ソフトはなく、ボタンの割り当てを変えたり、反応する深さを調整したりする機能はありません。同梱の予備ボタン以外のパーツに付け替えると、保証の対象外になる点も覚えておきたいところ。
設定できるのは、キーロックに加えて、Brook版のSOCD・方向入力の扱い・接続先の機種まで。PC版で切り替えられるのはキーロックだけです。
買ったままの状態で使う前提のレバーレスなので、作動点を細かく詰めたい人は、調整機能を持つ機種を選んだほうが合っています。
一緒に使いたいグリップテープ「YOROI」

REJECT GEARからは、ゲーミングデバイスに貼るグリップテープ「UNIVERSAL GRIP TAPE “YOROI”」も出ています。マウス用・アーケードコントローラー用・自分で切って使うシートの3種類があり、価格は1,780円(税込)。
厚さは0.6mmで、日本製の吸汗素材を使っています。ノリ残りが少ない特殊な両面テープなので、位置を決め直したいときは貼り直しも可能。開発にはREJECT所属のKeNNy氏が協力しています。

アケコン用は、大きい長方形2枚・丸4枚・小さい長方形4枚が1枚の台紙に並んだプリカット。今回は大きい長方形2枚を、左右の手のひらの小指側(小指球)が当たる天板の手前に貼りました。

貼ってみると、グリップ感が目に見えて増します。操作の精度を突き詰めたい人や、汗をかいて手が滑りやすい人は、本体と一緒にそろえておきたいアイテムです。

一方で、黒一色の天板にパッドが乗るぶん、シンプルな見た目ではなくなります。見た目を優先するか、グリップを優先するかで、好みが分かれるところです。
まとめ

ここまで、REJECT Arcade Controller Leverlessを実際に使って分かった良いところと気になる点を見てきました。
本機は、世界で戦う選手を抱えるREJECTが、勝つための道具として作ったレバーレスコントローラー。作り込んだ外観に加えて、机でも膝の上でもずれにくい筐体を備えています。
付属ケーブルの固さや指紋の付きやすさ、作動点を調整できない点はあるものの、Brook版ならPS5にも直接つながり、大会と同じハードで練習を重ねられる作りです。
そんなREJECT Arcade Controller Leverlessは、以下のような方におすすめします。
- 見た目にもこだわったレバーレスを選びたい
- 調整機能の多さより、定評のある三和電子製ボタンを長く使い続けたい
- 膝の上でも本体をずらさずに入力したい
- ケーブルと予備ボタンを本体に入れて、対戦会や大会に持ち出したい
- 変換器なしでPS5につながるレバーレスがほしい(Brook版)
- アプリを使わず、本体だけでSOCDやキーロックを設定したい
マットな黒と赤の外観に、ケーブルと予備ボタンを収めて大会へ持ち出せる装備をそろえた、REJECTのレバーレスコントローラーです。
PC専用モデル
PC/PS4/PS5/Switch/Switch2対応モデル
