ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSは、自動車部品メーカー・東海理化のゲーミングブランドZENAIMが、プロゲーミングチームZETA DIVISIONと共同開発したPC専用のレバーレスコントローラーです。
このコントローラーの一番の持ち味は、0.75mmという超短ストロークの無接点磁気検知ボタン。入力がオンになる反応点と離す反応点を0.05mm単位で詰められ、ラピッドトリガー(MOTION HACK)も備えるなど、入力の速さと正確さを突き詰めた1台です。サイズは大きめながら重量は約1kgと軽く、黒一色でRGBライティングを持たない硬派なデザインも目を引きます。
開発を手がけたのは、自らも海外大会EVOに出場する格闘ゲームプレイヤーを含む開発陣。プレイヤー目線で細部まで作り込まれた本機を、打鍵感・スイッチ性能・ソフトでの調整という3つの視点から、実際に使い込んでレビューします。
スペックの0.75mmが実際どういう数値なのか、メーカーへ直接確かめた話も交えながら、ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの良いところと気になる点を見ていくので、ぜひご参照ください。
※現在、Amazon等ではコントローラー本体が品切れとなっているため、メンテナンス・交換用の『ボタンキット』のリンクを掲載しています。本体の在庫状況やご購入については、上記の公式ストアをご確認ください。
本レビューはZENAIM様より製品を提供いただきレビューしてます。
ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの基本的な仕様

ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの基本スペック・同梱品・デザイン・各種設定・ブランドについて、順に紹介していきます。
スペックと特徴
ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの基本スペックを下表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応OS | Windows 10 64ビット以降(PC専用) |
| 接続方法 | USB有線(Type-C to A)/無線非対応 |
| 通信規格 | USB2.0 full speed |
| 入力インターフェース | Xinput |
| スイッチ方式 | 無接点磁気検知方式(ZENAIM KEY SWITCH) |
| ボタン数 | Φ24:14個/Φ30:1個 |
| ストローク | 0.75mm |
| アクチュエーションポイント | 0.10〜0.65mm |
| リセットポイント | 0.05〜0.60mm |
| 操作荷重 | 50gf |
| 外形寸法 | 幅362×奥行230×高さ39.25mm |
| 製品総重量 | 1000g |
| USBケーブル長 | 3m |
| 使用温度範囲 | 10〜30℃(結露しないこと) |
| 材質(キャップ/ハウジング) | PBT/ABS |
| 材質(ケース) | トッププレート:PMMA(アクリル)/ボトム:ABS |
| 同梱物 | USBケーブル(Type-C to Type-A)、スタートガイド |
| 価格 | ¥31,800(税抜)/¥34,980(税込) |
主な特徴は、以下の通りです。
- 0.75mmの超短ストロークを実現した無接点磁気検知ボタンを搭載
- 入力オンの反応点と離す側の反応点を、それぞれ0.05mm単位で細かく調整可能
- 押し込みに反応点が追従するMOTION HACK(ラピッドトリガー)
- 約1000gの軽量ボディと、裏面全面を覆う滑り止め
- ユーザーキャリブレーション・温度補正・SOCDクリーナー・トーナメントロックモード
- 3mの上質な編組USBケーブルを同梱
レバーレスというのは、従来のアケコンからレバーをなくし、移動入力もボタンで行うタイプのアーケードコントローラーのこと。左右・上下をそれぞれボタンに割り当てることで、入力の速さと正確さを高めやすくなります。
無接点磁気検知方式というのは、物理的な接点ではなく磁気センサーで入力を読み取る仕組みのこと。接点の摩耗がないため耐久性が高く、押し込みの深さをソフトウェアで細かく設定できます。本機のストロークは0.75mmと浅く、設定した反応点まで押し込むだけで入力が成立します。
アクチュエーションポイントというのは、ボタンを押し込んだときに入力がオンになる深さのこと。本機は0.10〜0.65mmの範囲を0.05mm単位で設定できます。指を離して入力がオフになる深さ(リセットポイント)も別に調整できるため、押す側と離す側の反応点を両方とも自分の指の動きに合わせ込めます。
同梱品

同梱物は、USBケーブル(Type-C to Type-A)とスタートガイドのみ。本体以外の付属品を絞った、潔い構成になっています。

ケーブルは3mと長く、編組仕上げで手触りもしっかりしています。机から離れた場所に座る膝置き運用でも、長さに余裕があります。

スタートガイドには、接続方法とZENAIM SOFTWAREのインストール手順がQRコードとともに記載。届いてすぐ設定に進める案内になっています。
デザイン

外観は黒一色で、派手なRGBライティングはなし。勝つための道具に徹したような、無骨で硬派な見た目です。

前面にはZENAIMのロゴが控えめに刻印されているだけで、装飾はほとんど見当たりません。

天板のトッププレートにはPMMA(アクリル)を採用。プラスチックのような見た目ながら、触れるととても硬く、操作中にたわみは感じられません。

天面にはゲーム用のボタンだけが並び、OPTIONSやHOMEといったシステム系のボタンは本体の上部側面にまとめられています。ゲーム中に誤って触れにくい配置です。

側面の端には小さな赤いLEDインジケーターがあり、状態を知らせてくれます。派手なRGBはありませんが、最低限の表示は備わっています。

背面は、全体がマットな滑り止め素材で覆われたフラットな作りです。四隅と中央をネジで留められています。

両サイドには持ち手になるくぼみが彫られていて、デスクと膝のあいだで置き換えるときや、持ち運ぶときに指をかけやすい設計です。


パッケージも作り込まれていて、白を基調としたシンプルで上質な箱に収められています。同社のキーボードと共通したトーンで、開封の段階から所有感を満たしてくれます。
各種設定

細かな調整は、専用のZENAIM SOFTWAREから行います。設定はMEM1〜4の4つのメモリに保存でき、用途に応じて切り替え可能。ソフトでできることは、主に以下のとおりです。
- ユーザーキャリブレーション:各ボタンを底まで押して個体差を補正
- アクチュエーション調整:入力オン/オフの反応点を0.05mm単位で設定
- MOTION HACK(ラピッドトリガー):押し込みに反応点を追従させる
- ボタン割り当て:各ボタンの役割を自由に変更
- SOCDクリーナー:反対方向の同時入力時の優先ルールを設定
核になるのが、アクチュエーションとMOTION HACKです。入力がオンになる反応点(0.10〜0.65mm)と離す反応点(0.05〜0.60mm)を、それぞれ0.05mm単位で詰められます。
MOTION HACKをオンにすれば、押し込みに合わせて反応点が追従し、連打や素早い押し直しがしやすくなります。

SOCDクリーナーは、上下・左右それぞれに動作モードを選べます。上下の同時入力をニュートラルにする設定もでき、多くの大会で求められる挙動に合わせられます。
ボタン割り当ての画面では、各ボタンの役割を自由に変更できます。

追加ボタンに好きな操作を割り当てられるため、自分のプレイスタイルに合わせた配置を組めます。割り当て方によっては大会で禁止される設定もあるため、使い方は個人の判断になります。

戸惑ったのは、ソフト起動後にMEM1〜4のいずれかを選ばないと設定に進めない点くらい。慣れれば操作は単純です。
ZENAIMについて

ZENAIMは、自動車部品の精密機器を手がける東海理化のゲーミングブランドです。磁気検知スイッチの技術をまずゲーミングキーボードで形にし、その思想をレバーレスへ展開したのが本機にあたります。
開発を主導したのは、自身も格闘ゲームをプレイし、海外大会EVOにも出場した社内の担当者。社内展示でキーボードのスイッチを見て「これでアケコンが作れる」と直感し、自ら手を挙げてプロジェクトを立ち上げたといいます。
一般的なアケコンのメカニカルスイッチは決まった位置でオン・オフを判定しますが、磁気式なら押し込んだ位置まで読み取れる。その違いが、速く正確な入力につながっています。開発にはZETA DIVISIONの選手も初期から関わり、ストロークや配置を試作で詰めてきました。
プレイヤーとしての視点から生まれたアーケードコントローラー – ZENAIM INSIDE STORY vol.6
筐体づくりへのこだわりも徹底しています。同社のコラムでは「ただ軽いだけでは最適とはいえない」として、軽さ・安定性・サイズ・携帯性のトレードオフを正面から検討した過程が語られています。安定性は重さではなく構造のバランスで決まると考え、底面の滑り止め素材や重心まで、多くの試作を重ねて詰めたそうです。
完成品より先にボタン単体のモジュールキットを出したのも、プレイヤーごとに手の大きさも押し方も違うという前提に立ち、自分の理想の環境を組めるように、というカスタム文化へのリスペクトから。
既存品を安く作るのではなく、足りないものを突き詰めて新しい基準をつくる——そんな姿勢が、製品の細部から伝わってきます。
ここで触れた開発の背景は、ZENAIMの公式コラムにさらに詳しく綴られています。開発者の想いやこだわりが詰まっているので、レバーレスを検討するなら一度目を通してみてください。
ZENAIM公式コラムを読む → https://zenaim.com/blogs/column
なお、げむぱではZENAIMのゲーミングキーボードもレビューしています。同じ磁気検知スイッチの打鍵感が気になる方は、あわせてどうぞ。

ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSを使った感想をレビュー

ここからは、実際にスト6を中心に使い込んだうえでの感想をまとめていきます。
箱から取り出してまず驚いたのは、そのサイズ感に対しての軽さ。レバーレスとしては大きめの部類で、デスクではしっかり置き場所を取ります。ところが持ち上げてみると、見た目から想像するより軽い。大きいのに重くない、最初の意外性です。

次に驚いたのが、天板の硬さでした。アクリルというと少したわむ印象がありますが、本機は手のひらで押してもびくともしません。そこに黒一色で光るギミックが一切ないデザインも相まって、道具としての作りの良さを感じました。
押し心地も独特です。

ボタンキャップはザラザラとした手触りで、指がしっかり引っかかる。押下圧は50gfと少し重めで、浅いストロークのわりに指を添えただけでは反応しません。軽く弾くだけで入るのに、誤爆はしにくい。
いくつかのレバーレスコンを触っているとボタンの押し心地に大きな差が出ますが、この感触が、かなりこだわりを持って作られていると感じました。

スイッチそのものの性能を強く実感したのが、0.75mmという押し込みの浅さです。最初は従来のボタンとはまったく違う感覚に戸惑いますが、数日プレイを重ねるうちに指がこの浅さに順応し、気づけばスト6で1/60秒を争う歩きガードや細かい刻み入力が、素直に出せるようになっていました。

そして、このコントローラーは設定を自分好みに細かく追い込めます。アクチュエーションを浅くしてみると、反応の違いがはっきり分かりました。MOTION HACKを入れてからは刻みや連打の戻りなどレスポンスが軽快になり、同じ操作でもミスが減る。触るほど自分の手に馴染んでいきます。

一方で、ボタンには役割の印字が一切ありません。レバーレスに慣れていない初心者だと、配置を体で覚えるまでは少し戸惑うかもしれません。
使い込むほどに、このレバーレスが手の基準になっていきます。筐体、打鍵感、スイッチ性能、そして反応点を細かく詰められるソフト。これらが噛み合うほどしっくりと手になじみ、気づけば手放せない1台になっていました。
0.75mmストロークの仕組みについて

スペックのストロークは0.75mm。アケコンのボタンとしてはかなり浅い数値です。手元で触ると数値以上に深く感じることもあり、この仕組みが気になってZENAIMに直接聞いてみました。
回答はこうです。0.75mmはスイッチ単体ではなく、組み付け後に実際に使えるストローク。1.9mmのスイッチをボディとキャップで挟み込み、組み付けた時点でスイッチが1.15mm沈んだ位置が初期位置になるため、残り0.75mmが実ストロークになります。キャップではなく、内部のスイッチが底を打つ仕組みです。
キャップはスイッチの上に乗っているぶん、押す位置や角度によって沈み込みは多少変わります。そのうえでZENAIMは、磁力の特性を踏まえ、アクチュエーションの設定幅を0.05mm単位に抑えることで、誤動作を起こしにくく、操作の違和感を覚えづらい設計にしているとのこと。
数値の見え方に幅はあっても、実際の操作が安定するよう作り込まれているわけです。
ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの良いところをレビュー
ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの良いところについて、レビューしていきます。格ゲーでの反応速度や操作感が気になる方は、チェックしてみてください。
0.75mmの超短ストロークで入力が速くなる

本機最大の持ち味は、0.75mmという超短ストローク。ボタンを少し押すだけで入力が成立するため、押し込みと戻しにかかる時間が短く、入力のテンポが上がります。
スト6で歩きガードを刻むときや、コンボの最中にボタンを弾くような操作でも、指のわずかな動きがそのまま入力に変わる感覚があります。1/60秒を争う場面では、この浅さがそのまま速さにつながります。
最初は浅すぎると感じても、慣れてしまえば以前のストロークが深く感じるほど。反応速度を求める格ゲーと相性のよい仕様です。
押す側と離す側の反応点を、それぞれ0.05mm単位で詰められる

ZENAIM SOFTWAREでは、入力がオンになる反応点(アクチュエーションポイント)を0.10〜0.65mmの範囲で、0.05mm単位という細かさで設定できます。
さらに指を離して入力がオフになる反応点(リセットポイント)も別に調整できるため、押す側と離す側の両方を自分の指の動きに合わせ込めます。
押し込みに合わせて反応点が自動で追従するMOTION HACK(ラピッドトリガー)をオンにすれば、連打や素早い押し直しもしやすくなります。
浅く設定すれば反応はさらに速くなり、少し余裕を持たせれば安定する。ボタンごとに数値を変えられるため、移動は速く、押しっぱなしを使う技は安定寄りに、といった追い込みも可能です。反応力という一点で見れば、ここまで詰められるレバーレスはそうありません。
ただ、最初はどう設定すれば適切なのか分からないはずです。ZENAIMのコラムにてサンプル設定が書かれてるので、参考にしてみてください。
MOTION HACK(ラピッドトリガー)設定のコツと参考設定の紹介
ザラザラのPBTキャップと50gfの押下圧で誤爆しにくい

ボタンキャップの表面はザラザラとした手触りで、指がしっかり引っかかります。弾くような入力でも指が滑りにくく、グリップ感の高さを感じます。

ストロークが浅いと暴発が増えそうなものですが、押下圧が50gfと少し重めに設定されているため、指を添えただけでは反応しません。浅さと重さのバランスで、速さと誤爆のしにくさを両立しています。
1kgの軽さと硬いアクリル天板で、手を乗せても安定する

サイズは大きめながら、重量は約1000gと軽量。両サイドにはくぼみがあり、持ち運ぶときに指をかけやすくなっています。
軽いと操作中に動いてしまいそうですが、本機は逆に安定感が高い。軽さに釣り合わないほど天板のアクリルが硬く、手のひらをしっかり乗せても面がたわまず、入力がぶれにくいためです。

さらに裏面全体がスポンジのような滑り止めで覆われていて、激しい操作でも本体がズレません。大きな筐体に手を預けられる安心感があります。
3mの上質ケーブルと奥まった差込口で、膝置きでも外れにくい

同梱の編組ケーブルは3mと長く、膝に置いて少し離れて座っても余裕があります。
本体側のType-Cポートは奥まった位置に作られていて、差したケーブルがしっかり保持されます。膝置きでプレイ中にケーブルが引っ張られても、根元からすっぽ抜けにくいのは嬉しいポイントです。

実際に膝の上で使っても、ケーブルの取り回しでストレスを感じる場面はありませんでした。
1億回耐久のZENAIM KEY SWITCHを採用

ボタンには同社独自のZENAIM KEY SWITCHを採用。公式によれば1億回を超えても押下時の打感の変化がほとんどない、高い耐久性を備えるとされています。
無接点の磁気検知で接点の摩耗がない仕組みのため、長く使い込む道具として頼もしい部分です。長期使用後の状態は、引き続き使い込んでから追記していきます。
ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの気になる点をレビュー
ここまで、ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの良いところをレビューしてきました。反応速度や安定感で完成度の高いレバーレスですが、一部には気になる点もあります。
打鍵音は静かではない、カタカタ系の音

ボタンの音は、クリッキーな高い音ではなく、カタカタとした中音域の音。決して静かなタイプではなく、深夜のボイスチャット中などでは音量が気になる場面もあります。
とはいえ、聞き慣れてくると操作のリズムを刻む心地よい音にも感じられます。
デスク直置きだと手首・腕に角が当たる

筐体が大きく、エッジが立っているため、デスクに直接置いて使うと机の高さによっては手首や腕に角が当たります。私の環境では腕時計が干渉したので、外して使っています。
ただ、膝の上に置いて使えば角が当たる問題は気になりません。

大きさを活かして手をしっかり乗せたいなら、膝置きと相性のよいコントローラーだと言えます。
裏面の滑り止めスポンジは経年劣化がやや心配

裏面全体は、スポンジのような少し柔らかい素材で覆われています。指で押すとわずかに沈むタイプで、このグリップ力の高さが本機の安定感を支えています。

ただ、この手の素材は、長く使ううちに端から剥がれてきたり、ヘタってグリップが落ちたりすることが他の製品ではよくあります。常に机や膝と擦れる部分だけに、経年でどう変化するかは、現時点では少し気になるところです。
とはいえ、今のところ効きは申し分ありません。激しく操作しても本体はまったくズレず、剥がれの兆候もなし。あくまで長期使用での不安という話なので、経年での変化は、使い込んでから改めて追記する予定です。
マットなアクリル天板は指紋・手油が目立ちやすい

マットな黒のアクリル天板は質感が高い一方で、指紋や手の脂の跡がやや目立ちやすい面があります。とくに長時間プレイして手が温まってくると、天面に触れた指の跡がうっすら残り、光の角度によっては気になることがあります。黒一色で凹凸の少ないデザインだからこそ、汚れが目に留まりやすいとも言えます。

ただ、跡が付いても乾いた布でさっと拭けば、元の落ち着いたマットな見た目にすぐ戻ります。神経質になるほどではなく、硬派なルックスを保ちたい方は、プレイの合間にときどき拭く運用にすれば問題ありません。
まとめ

本記事では、ZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSの良いところと気になる点について、レビューしてきました。
レバーレスを選ぶとき、性能を左右するのはボタンまわりです。ザラザラのキャップと50gfが生む打鍵感、無接点磁気検知による0.75mmのスイッチ性能、そして細かく設定を詰められるソフト調整。本機はこの3つをいずれも高い水準でまとめ、反応速度をどこまでも追い込めるレバーレスに仕上がっています。
約1000gの軽さ、硬いアクリル天板、裏面全面の滑り止め。これらが、軽いのに安定するという扱いやすさを支えています。
一方で、打鍵音は静かではなく、デスク直置きでは角が腕に当たるなど、大きく硬派なボディゆえの気になる点もあります。PC専用で価格も34,980円とハイエンド帯。決して万人向けではありません。
そんなZENAIM ARCADE CONTROLLER LEVERLESSは、以下のような方におすすめです。
- PC環境でスト6などの格ゲーを本気でやり込みたい方
- 打鍵感・スイッチ性能・ソフト調整を、どれも高い水準で求めたい方
- 反応速度を重視し、0.05mm単位で設定を追い込みたい方
- 軽くても安定するレバーレスを探している方
派手さはないものの、ボタンとソフトの作り込みは本物です。上位機では5万円前後も珍しくないレバーレスにあって、ハイエンドの実力を34,980円にまとめてきた本機は、価格以上の説得力を持っています。
性能とソフトの調整幅を突き詰めて、勝ちを本気で狙うなら、検討する価値の高い1台だと言えます。
※現在、Amazon等ではコントローラー本体が品切れとなっているため、メンテナンス・交換用の『ボタンキット』のリンクを掲載しています。本体の在庫状況やご購入については、上記の公式ストアをご確認ください。

