8BitDo Ultimate 2 Wirelessレビュー|TMRスティックと充電ドックを備えた9,000円アンダーの高コスパコントローラー

8BitDo Ultimate 2 Wirelessは、8BitDoのワイヤレスゲーミングコントローラーです。

ホール効果から進化したTMRスティックや、アナログとデジタルを切り替えられるトリガー、背面パドル2個とL4/R4のファストバンパーを加えた4つの追加ボタンを備えています。置くだけで充電できるドックも付属し、Xbox配列でWindowsとAndroidに対応しています。

価格は実売8,999円と、これだけの機能を備えながら手に取りやすい価格帯です。

本記事では、そんな8BitDo Ultimate 2 Wirelessの良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参照ください。

目次

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの基本的な仕様

スペック・同梱品・デザイン・重量比較・各種設定・8BitDoについて、順に紹介していきます。

スペックと特徴

項目内容
製品名8BitDo Ultimate 2 Wireless Controller
カラーホワイト/ブラック/パープル
ボタン配列Xbox配列(XInput)
サイズ・重量147×103×61.3mm(公称)/公称246g・実測248.0g
接続方式2.4GHzワイヤレス/有線/Bluetooth
対応プラットフォームWindows/Android
ポーリングレート1000Hz(2.4GHz・有線)
スティックTMR(トンネル磁気抵抗効果)
トリガーホール効果+タクタイルの切替式
追加ボタン背面パドル2+L4/R4ファストバンパー(計4)
十字キータクタイル(8方向)
振動あり
バッテリー1000mAhリチウム充電式(連続約20時間/Bluetooth約25時間/充電約4時間)
ソフトウェア8BitDo Ultimate Software V2
同梱品本体/充電ドック/2.4Gアダプター/USBケーブル/スティックキャップ(赤・青)/取扱説明書
価格実売8,999円(2026年6月時点)

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの主なスペックと特徴を簡単に紹介します。

  • ホール効果から進化したTMRスティック
  • アナログとデジタルを切り替えられるトリガー
  • 背面パドル2+L4/R4ファストバンパーの計4つの追加ボタン
  • 有線・2.4Gワイヤレスともに1000Hzのポーリングレート
  • 置くだけ充電・持ち上げて即接続の充電ドック付属

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの軸になるのは、ホール効果から進化したTMRスティックを搭載している点。磁気式で物理的な接点を持たないため、長く使ってもドリフトが起きにくい構造です。

トリガーはアナログ入力と、マウスのクリックに近いデジタル入力を、背面のスイッチで切り替えられます。さらに背面パドル2つと、トリガー内側のL4/R4ファストバンパーを合わせた、計4つの追加ボタンを備えています。

充電ドックも付属し、有線・2.4Gワイヤレスのどちらでも1000Hzのポーリングレートに対応。TMRスティックから追加ボタン、充電ドックまでひと通り揃ったコントローラーです。

同梱品

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの同梱品は、以下の通りです。

  • 本体
  • 充電ドック
  • 2.4Gアダプター(USB-C)
  • USBケーブル
  • スティックキャップ(赤・青)
  • 取扱説明書x2

本体に加えて、充電ドックが付属します。2.4GアダプターはUSB-C仕様で、USB-Cポートのある機器にそのまま挿せる作りです。標準のスティックに被せて使える、赤・青のスティックキャップも同梱されています。

デザイン

本体はホワイトを基調に、ABXYボタンへXbox配列の色分けを施したデザインです。左右非対称のスティック配置を採るXbox配列で、Xbox系のコントローラーを使い慣れた方であれば自然に握れます。

全体は角を丸めた四角ぽいフォルムで、ころんとしたかわいらしい見た目。手に取ると表面はサラサラとしていて、指なじみのよい仕上がりです。

スティックの周囲には、RGBのFire Ringが組み込まれています。点灯させると縁がぐるりと光り、複数の点灯モードと色の変更に対応します。

本体上部の中央にはUSB-Cポート、その左右にLB/RBとLT/RTが並びます。さらにトリガーの内側には、追加ボタンのL4/R4ファストバンパーが配置されています。

背面には2つのバックパドルと、充電用の接点を配置。中央付近には接続モードの切替スイッチと、トリガーのモード切替スイッチが備わっています。

他の主要ゲームコントローラーとの重量・サイズ比較

8BitDo Ultimate 2 Wirelessを、市場で広く使われている主要なゲームコントローラー5機種と並べて撮影しました。中央下が本機。比較対象は、Xbox系2機種、PS5、Switch、Steam Controllerの主要プラットフォーム純正機種です。形状やサイズ感の確認にご覧ください。

機種サイズ(横幅×奥行×厚み)※1実測重量
初代Nintendo Switch Pro Controller約152×106×60mm248.5g
SONY DualSense約160×106×66mm282.0g
Xbox Wireless Controller約153×102×61mm242.5g(※2)
Steam Controller(2nd Generation)約160×120×64.2mm293.5g
8BitDo Ultimate 2 Wireless147×103×61.3mm(公称)248.0g
Xbox Elite Controller Series 2約155×104×61mm330.0g
※1:サイズは各社公式または公開情報を参考に記載。8BitDo Ultimate 2 Wirelessのサイズは公称値、重量は実測値です。
※2:Xbox Wireless Controllerは単3電池抜きの実測値(電池込みだと公称287g前後)。

サイズ面では、8BitDo Ultimate 2 Wirelessの横幅が147mmと、6機種の中で最もスリムです。DualSenseやSteam Controllerより10mm以上小さく、同じXbox配列のXbox Wireless Controllerと比べても6mmほどコンパクト。厚みは61.3mmと標準的な範囲に収まっています。

重さは実測248.0gで、Xbox Wireless Controller(242.5g)に次いで6機種の中で2番目に軽い数値です。初代Switch Pro Controller(248.5g)とはほぼ同じ重さで、最も重いXbox Elite Controller Series 2とは80g以上の差があります。公称246gに対して実測は248.0gと、ほぼ公称どおりでした。

各種設定

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの設定は、PC用ソフトウェア「8BitDo Ultimate Software V2」と本体操作の2通りで行えます。

8BitDo Ultimate Software V2でできることは、以下の通りです。

  • ボタンのリマッピング
  • スティックの感度・デッドゾーン調整
  • トリガーの範囲調整
  • 振動の強さ調整
  • RGBライティングの設定
  • モーション(ジャイロ)の設定
  • マクロの登録
  • プロファイルの保存・切替
  • ファームウェアアップデート

ソフトウェアを使わず本体だけでできることは、以下の通りです。

  • L4/R4ファストバンパーのリマップ
  • スティック・トリガーの校正(キャリブレーション)
  • プロファイルの切替

ボタン割り当てからスティック・トリガーの調整、マクロ登録まで一通り対応します。L4/R4のリマップやスティック・トリガーの校正はソフトを介さず本体だけで設定でき、保存したプロファイルは本体に3つまで持てて手元で切り替えられます。

実際の調整方法はマニュアルに記載がありますので、一通り目を通しておくことをお勧めします。

8BitDoとUltimateシリーズについて

8BitDoは、ゲームコントローラーを中心に幅広い周辺機器を展開するメーカーです。レトロ調のデザインから最新スペックのモデルまで、多彩なコントローラーをラインナップしています。

本機が属するUltimate 2シリーズは、充電ドック付きコントローラーで知られる人気シリーズです。Ultimate 2シリーズには対応機種や配列の異なる複数のモデルがあり、本機のUltimate 2 WirelessはWindowsやAndroid、iPhone系デバイスに対応するXbox配列モデルです。

Nintendo Switch / Switch 2向けには別モデルのUltimate 2 Bluetoothがあり、Switch 2ではファームウェア更新が必要な場合があります。Ultimate 2Cはドックなしの価格を抑えたモデルとしてラインナップされています。購入時は、どの機種に対応したモデルかを確認しておくと安心です。

8BitDo Ultimate 2 Wirelessを使った感想をレビュー

ここでは、8BitDo Ultimate 2 Wirelessを実際に使ってみて感じた印象を軽く触れていきます。詳細については後の章でレビューするので、まずは全体的な使用感をお伝えします。

箱から取り出してまず感じたのは、コンパクトで軽い本体と、角を丸めた四角ぽいフォルムのかわいらしさです。ホワイトを基調にしたシンプルな配色で、ゲーミングデバイスらしい派手さよりも、手元に置いておきたくなる親しみやすさが先に立ちます。

握ってみると、小ぶりなサイズが手のひらにすっと収まり、ボタンやスティックにも自然に指が届きます。ボタンの押し心地は標準的ですが、十字キーはタクタイルなクリック感があり、方向入力の感触は悪くありません。

実際のプレイでは、オープンワールド・格闘・レースなど、ジャンルを問わず軽快に使えています。

TMRスティックを積み、背面パドルとL4/R4の追加ボタンまで付いてくるうえ、充電ドックも含めて、価格以上に機能が詰まった一台だと感じます。

一方で、スティックの動き出しには少し癖があり、繊細なエイムには合わないと感じる場面もありました。グリップのホールド感も控えめなので、このあたりは後の「気になる点」で詳しく触れていきます。

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの良いところをレビュー

ここまで、8BitDo Ultimate 2 Wirelessの基本仕様や全体的な感想について紹介してきました。今度は、実際に使い込みながら感じた、8BitDo Ultimate 2 Wirelessの良いところについてレビューしていきます。

ドリフトに強いTMRスティック

8BitDo Ultimate 2 Wirelessは、スティックにTMRを採用しています。

TMRというのは、トンネル磁気抵抗効果を利用した非接触式のスティック方式のこと。物理的な接点を持たないため、長期間使っても摩耗によるドリフトが起きにくい構造です。

近年はホールエフェクトスティックを搭載する機種が増えていますが、TMRはそれをさらに進化させた検出方式です。ホールエフェクトより高い解像度で位置を読み取れるうえ、消費電力を抑えられるためワイヤレスでの電池持ちにも有利。非接触で摩耗に強い耐久性とあわせて、ひとつのコントローラーを長く使いたい方に向いています。

ドリフト現象:入力していないのにスティックが勝手に方向入力を出してしまう不具合のこと

置くだけ充電・持ち上げて即接続できる充電ドック

同梱の充電ドックは、本体を置くだけで充電が始まり、持ち上げると自動でつながり直す仕組みです。プレイし終わったらドックに戻すだけなので、ケーブルの抜き差しが要りません。

充電と接続をドックに任せられるので、いつでも充電された状態ですぐにプレイを始められます。

もちろんドックにUSBドングルを差し込み使用することもできます。

背面パドル2+L4/R4ファストバンパーの追加ボタン

背面には2つのバックパドル、トリガーの内側にはL4/R4のファストバンパーが備わり、合わせて4つの追加ボタンを使えます。L4/R4はソフトを使わず本体だけでリマップできるので、つないですぐに割り当てを変えられます。

背面パドルは握ったときに中指が自然に届く位置にあり、L4/R4も人差し指の延長で押せる配置。

前面の操作を崩さずに、追加の入力を増やせます。この価格帯で4つの追加ボタンを備えるモデルは多くなく、満足度の高い構成です。

有線・2.4Gワイヤレスともに実測約1000Hzのポーリングレート

ポーリングレートというのは、コントローラーがPCに1秒間あたり何回入力情報を送るかを表した数値のこと。数値が大きいほど入力の間隔が短くなり、応答が速くなります。本機は有線・2.4Gワイヤレスのどちらでも1000Hzに対応します。

実際にポーリングレート計測ツールで測ったところ、有線・2.4Gのどちらでも中央値で約990Hz、平均で1000Hz近くと、ほぼ公称どおりの値で安定していました。

2.4GにはUSB-Cアダプターを使い、8BitDo独自の8Speedで低遅延につながります。無線でも有線に近い感覚で操作でき、接続方式を選んで使えます。

タクタイル感のある8方向D-Pad

十字キーは、押すと一つひとつにタクタイルなクリック感が返ってくるタイプ。8方向の入力に対応し、斜め入力も含めて方向がはっきり通ります。カチッとした感触があるので、入力できたかどうかが指先で分かりやすいです。

ただし、十字キーそのものを別形状のパーツに交換するカスタマイズには対応していません。交換式の機種と比べると物足りない部分はありますが、標準の状態でも方向入力のしやすさは十分にあります。

グリップ力が上がる付属のスティックキャップ

本機には、標準のスティックに被せて使える赤・青のスティックキャップが付属します。丸い模様をあしらった愛嬌のあるデザインで、白い本体に挿すと配色のアクセントになります。

このキャップは表面のグリップ力が強く、被せると親指が滑りにくくなって、スティックをしっかり捉えられます。デザインの味変としても、操作中のホールド感の底上げとしても使える、嬉しい付属品です。

8BitDo Ultimate 2 Wirelessの気になる点をレビュー

ここまで、8BitDo Ultimate 2 Wirelessの良いところについてレビューしてきました。運用面で一部に気になる点もありますので、紹介します。

スティックの遊びが広く、操作に少し癖がある

8BitDo Ultimate 2 Wirelessのスティックは、中心付近の遊びがやや広く、動き出しに少し癖があります。倒し始めは重く感じ、ある程度倒すとスッと軽く動く挙動で、入力が一定のリズムで返ってこない印象です。

他のコントローラーと比べてもスティックは重めで、微妙な角度を保ちたい場面では狙いがずれやすく、繊細なエイムには向きません。FPSのような細かい照準合わせを重視する方は、この挙動を把握しておきたいところです。

とはいえ、オープンワールドやアクションのように大きくスティックを倒す操作では、それほど気になりません。プレイするジャンルによって評価が分かれる部分だと言えます。

設定ソフトが有線接続時しか使えない

8BitDo Ultimate Software V2でのカスタマイズは、有線接続時のみ対応しています。2.4Gワイヤレスでつないだ状態ではソフトが本体を認識せず、設定を変えるたびにケーブルをつなぎ直す必要があります。

普段は2.4Gで使っている場合、設定を追い込みたいタイミングで一度有線に切り替える手間がかかります。2.4Gでも設定できると、なお使いやすかったところです。

ただ、一度決めたプロファイルは本体に保存され、L4/R4のリマップやプロファイル切替は本体だけでも行えます。頻繁に設定を変えないのであれば、実用上の不便はそれほど大きくありません。

グリップ力は弱め

グリップ部分は、プラスチックの表面に細い溝状のすべり止め加工が施されていますが、ひっかかりは控えめです。手触りはサラサラとしていて、ラバーグリップのような強いホールド感はありません。

手汗をかきやすい方や、しっかり握り込みたい方には、もう少しグリップ力が欲しいと感じる場面があるかもしれません。

気になる場合は、市販のグリップテープを貼って調整するのもひとつの方法です。

ショート設定でもトリガーの押し込みがやや深い

トリガーは背面のスイッチで、アナログ入力と短く反応するデジタル入力を切り替えられます。デジタル側に切り替えると押し込みは浅くなりますが、それでもストロークはやや深めに感じます。

FPSの射撃やADSのように、トリガーを素早く繰り返し引く操作では、もう少しストロークが短いと快適でした。

とはいえ、アナログ側に切り替えればレースゲームのアクセル開度のような繊細な調整に活き、ジャンルに合わせて使い分けられます。

深さが気になるのは、他にレスポンスの早い(ストロークが短めな)コントローラーを使用しており他との比較からとなります。

これまでデジタル入力を触ってこなかった方であれば、気にならない範囲です。

まとめ

本記事では、8BitDo Ultimate 2 Wirelessの良いところと気になる点について、レビューしてきました。

8BitDo Ultimate 2 Wirelessは、ホール効果から進化したTMRスティックに、背面パドル2+L4/R4の追加ボタン、充電ドックまで備えたコントローラーです。有線・2.4Gワイヤレスのどちらでも約1000Hzで安定し、角を丸めたコンパクトな筐体に必要な機能をまとめています。

一方で、スティックの動き出しの癖やグリップ力の弱さ、設定ソフトが有線時のみといった気になる点もあります。スティックの挙動は繊細なエイムを求める場面では好みが分かれるため、プレイするジャンルと相談したいところです。

そんな8BitDo Ultimate 2 Wirelessは、以下のような方々におすすめです。

  • 9,000円以下でTMRスティックのコントローラーを試したい方
  • 背面ボタンや追加ボタンを使えるモデルを安く手に入れたい方
  • 充電ドックでケーブルレスに運用したい方
  • WindowsやAndroidでコンパクトなコントローラーを使いたい方

気になる点も正直に触れてきましたが、価格重視で多機能なコントローラーを探している方には、選択肢になる一台だと言えます。

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